歴史と神秘が宿る!奈良県天川村!|旅人:松本英子
2015-11-11
KIKI-TABIになってから初めての旅人、松本英子です!!
いつものナレーションは井門先輩にお願い致しまして、、ワタクシ、今回は遠出しましたよ~。
東京から新幹線で京都まで、そこから近鉄特急に乗り換え大和八木へ、、、
さらに車で約1時間ちょっと。
今回の旅の目的地は、奈良県吉野郡天川村。
奈良県自体が、もしかして高校の修学旅行以来かも?!というくらいに御沙汰してしまっているのですが、、、、、
天川村は噂には聞いていましたが、お初な土地なので、ワクワクドキドキ❤
ただし、今回は(雨女)作家•河合さんとの旅という事で、KIKI-TABIチーム誰もが雨のロケになるであろう事を予想していたので、お天気は期待せずにGO!(笑)
しかーし、期待を裏切る晴天、、、
どうやら天川村は神秘的な村らしいのですが、、、もしや、天川のパワーで河合さんの雨伝説も今日でなくなっていまうのか?!まぁとはいえ旅の始まりですからね、、、、まだまだ分かりません!!
そんな秋晴れの天川に着いて早々に辺りを見渡すと、山 山 川 山 川!
そして澄んだ空気~まいうーーーーーー。
村で唯一の信号がある交差点から出発!
まず伺ったのは、芸能の神様で知られる「天河神社」!
正式名称は、「天河大辨財天社」といいます!
私の周りでもミュージシャン仲間が行っていたりしていて、芸能関係者もリアルに通っているという有名な神社なんですが、、どうやら、呼ばれた人のみが来られるという噂。。。
それは本当なんでしょうか?!
松本英子、呼んで頂けたんでしょうか??
その真相は後程伺うとして、まずはしっかり天河神社へお参りに、、、
拝殿へと向かうと。。。
いきなり驚くべき光景が!!!
なんと、拝殿の目の前に能楽の舞台??!!
真っ赤なステージに惚れ惚れしながら、お参りをしようと拝殿の鈴を鳴らそうとしたところ、、、、ん?・? 鳴らない。
タテによこに、激しめに振っても微かな音しか出ない。。。
焦る松本。
もしかして、芸能の神様にやんわり断られた感じなんではなかろうか??そんなネガティブな感情も芽生えつつ、しつこくフリフリしていると、横山Dがふと、鐘の鳴らし方の説明書を発見!!あるじゃんあるじゃん!フムフム、、、説明書を読んでみるとやはり特殊な鳴らし方らしい。。。その説明書通りに綱を回すようにトライしてみたものの、、、まさかの不発(汗)
もはや冷や汗が出てくる始末。。。そこに!救世主が☆
天河神社の禰宜 柿坂匡孝さん!!!
見事にグルングルン綱をさばいて美しい音色で鳴らして下さいました。。。
この鈴は「五十鈴」と書いて「いすず」と言うそうです。この拝殿に向かって舞を踊ったアメノウズメノミコトが付けていた鈴のことのようなんですが、、、神秘的な伝説や言い伝えなど天川には実際に沢山あるんですよ、と教えて下さいました。
そんな能舞台でお話を伺いましたが、とっても美しくどこも絵になる場所で、スタッフ共々写真撮りまくりな美スポットでした。
そして、気になる噂の真相は、どうやら合っていたようです!
ちらりとカキサカさんが「松本さん、御呼ばれになったんですね~」とこそっと仰ってくださり、、、もう一気にテンションアーーーーーップ!!!
いつかこの能楽堂でコンサートが出来るように頑張らなくちゃと心に誓い、御守りもがっつり買って来たのでした(笑)
福はうち~鬼はうち~というくらい、鬼さんも神様のおつかいとされている天河神社。
カキサカさんもとっても気さくでニコニコ優しくて、また来たくなってしまう素晴らしい神社でした。
さて、続いては天川神社から車で15分ほど。洞川温泉街に入ると、あちこちに「だらにすけ」とか「ダラスケ」とか看板が出ていて、気になりまして、、、一番目立つ看板の「松谷清造本舗」に吸い込まれるようにお邪魔しちゃいました~。。。
お話を伺ったのは、松谷光尚さん。
「陀羅尼助」とパソコンで打つとそのまま漢字で出てきますね!!w
それくらい有名なお薬です。
現在は胃薬として広く知られていますが、、、昔は目薬にしたり打身にも塗ったりしていたそうです。。。
当時、旅の人が持ち出しやすいようにと板状の薬だったということで、私もその板状のものを試させて頂いたのですが、、、キャンディーのように舐めてみると、、、、苦い、どころの騒ぎじゃないです。おとなしく水で飲んでおけば良かったと後悔する程舌に残ってくれました(笑)
陀羅尼助の原料となっている植物等も、瓶に入れて飾ってありまして、それも縁側で見る事も出来ますし、
なにしろ松谷さんも奥様も優しくて、揚げたてのおせんべいや、お茶菓子や「天川寒いでしょう」って、葛湯まで作って下さって、たくさんおもてなし頂きました。
本当に感謝です、、、❤
この日、KIKI-TABIスタッフと共に洞川温泉の旅館に宿泊させて頂いたのですが、、、
奇跡的に雨の予報をも覆し、夜も晴れ!!!
雨女•河合さん念願の満点の星空を眺められました。。。(笑)
それはそれは美しくて、、、良き旅になることを予感させる流れ星もみんなで見る事が出来ました(あ、横山Dだけ見てなかったかなw)
朝晩はぐっと冷え込む天川ですが、とにかく旅館の皆さんも人柄があったかい。
たくさんのおもてなしを頂いて、すっかり心もほっこり。
よく朝目覚めたお部屋からの景色がまるでおとぎ話の世界にいるかのようでした。。。
2日目の朝は、日本の名水100選にも選ばれたという美味しいお水で有名な「ごろごろ水」というのを見つけに、温泉街から車で5分程の場所へ向かいました。
昔から山へ入る行者さんの通り道になっている洞川。鍾乳洞を通って自然濾過されて湧いて来るお水の音がゴロゴロと聞えることから「ごろごろ水」と名付けられたそうですが、、、そんなごろごろの音を実際に聞かせていただき、お水も飲ませて頂きました。。。
とってもまろやかで美味しいごろごろ水。
軟水だそうで、お赤ちゃんも飲めちゃうんですって♪
ごろごろ水の原水が湧き出ている洞窟も実際あるそうなのですが、そちらは非公開。しかし、どんな洞窟を通っているのかを体感出来る、一般公開されている洞窟もあるということで、その五代松鍾乳洞へご案内いただきました。
案内人は、洞川財産区議会観光委員長の増谷英樹さん。
お会いした瞬間からもうお話上手で素敵な増谷さん。早速鍾乳洞へ昇る事の出来るモノレールに乗せて頂きました!!こちら!!
メット着用ですw そして、この林業用の乗り物(むき出しの車体❤)。
KIKI-TABIスタッフちょうど4人と運転手・増谷さん。
まるでアミューズメントパークのアトラクション?というくらいに楽しそうな予感。増谷さんの楽しいトークと共にどんどん山を登っていきます。しかし、とんでもない傾斜でゴール地点が目視出来ず。結構な急斜面に、キャーキャー騒ぐ松本。。。
すっかりモノレールを楽しんだ先にたどり着いたのは、鍾乳洞入り口。
中に入ると、幅も狭く天井も低い五代松鍾乳洞、大きなカエルさんも出迎えてくれまして、別の意味で今度は河合さんがキャーキャー!笑
へびさんもたまに出没するそうですので、皆様ご注意をw
そんな話をしながら中にズンズン入って行くと、一気に開けた空間に。
鍾乳石は自然の作り出すアート。たった1センチ伸びるのに、約100年かかるんですよ?!
何万年もの時を経て存在する鍾乳石に囲まれて、、ただただ圧倒されるばかり。
自分のちっぽけな悩みなんて本当にちっちゃ過ぎて申し訳なくなってきます。
こういった鍾乳洞を通って出て来るごろごろ水ですから、ただならぬお水ですよ。
様々な形に変化した鍾乳石の姿を眺めることの出来る五代松鍾乳洞。
スタッフの方が必ずアテンドして下さるとの事ですので、是非天川を訪れた際は必ず立ち寄って下さいね。本当にオススメです!!!
ごろごろ茶屋のコーヒーも最高に美味しいですよ♪
そして、そんな美味しいごろごろ水を使ったお豆腐屋さんがあると、増谷さんが教えて下さったので、行ってみることに。。。
天川に4代?5代?(←はっきりわからないそうです)と続く豆腐山口屋さんの山口成基さん。
温泉街にあるだけあって、やはり縁側スタイル!椅子が並べてあるのでその場で頂く事が出来ちゃいます。
私たちも早速お豆腐、一人1丁ずつ頂きました。これが、ぺろっと食べられてしまうんです!!!
山口屋さんのお豆腐は1種類のみ。かっこいいでしょ?地元の皆さんに愛されているのがよく分かります。
沢山のご予約済みのお豆腐がずらりと並んでいました。
絹と木綿の中間と、店主の山口さんが仰る通りに、柔らかいけれど崩れないお豆腐で、なんとも懐かしいお味。
やっぱり天川のお水と空気と人柄が作り出す美味さなのだな~と感じました。
生まれて初めて訪れた、天川村。
守られ続けている自然がたくさんあって、隠れたパワースポットも多く、とても神秘的な空気をもった村であるのと同時に、その自然の中で修行される行者さんを御迎えして御送りし続けて来た長い歴史の中で、おもてなしの心が天川のすべての人たちにDNAとして流れているんだと、、、増谷さんが仰っていたのがとても印象的でした。
あまりに皆さんが親切なので、その優しさに胸を打たれて、何度か涙を流してしまった程です。
また帰って来たくなる場所でした。
そして、実際に天川の皆さんから
「いってらっしゃい、また帰って来てね」
・・・と別れ際に言われるんですよね。
この言葉のあったかさ、たまりません。
天川大好き!!!
きっとまた帰ります。
今度は家族や大好きな人たちも連れて天川の流れ星をみんなに見せてあげたいなと思います。
やっぱり、呼ばれたな、わたし❤
そして、最後まで快晴を貫いた河合さんも、呼ばれましたな(笑)