瀬戸内アートな島旅…豊島へ!|旅人:吉村 民

2016-02-25

KIKITABI 旅人の吉村 民です!

今回のテーマは「瀬戸内アートな島旅、、、豊島へ!」です!

 

今年は瀬戸内海の12の島と高松港・宇野港周辺で

現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」が開催されます。

 

 

そんな中で今回訪れたのは豊島(てしま)!

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史好きが高じて

最近は美術骨董品の鑑定士として修行をしているわたしですが、

実は1番苦手なのが、、、絵画などの美術品。

 

だって、、、どうやって見ればいいのか、

何を感じればいいのか、さっぱりわからないこことばかり。

 

もちろん興味はすごくあり、何度も色々と見に行っています。だけど越えられない壁がそびえ立っているまま。

 

そんな吉村民は芸術を感じ、伝えることができるのでしょうか?!

 

またまた今回も心に不安を抱えながらの出発です!!!

 

まず、高松港でお話を伺ったのは

 

瀬戸内国際芸術祭実行委員会 事務局 主任

高尾雅宏さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

概要を教えてもらいつつ、不安をぶつけてみたところ、

感じれば大丈夫!とのお言葉をいただき、

一気に心が軽くなり楽しみになってきた私。

 

難しいことはナシにして

楽しもう、芸術を肌で感じようと心に誓い

いざ船へ!

 

船の中は

芸術が好きそうな女子グループ、外国の方などなど、

すでに瀬戸内海の島が芸術が好きな方から注目されていることを証明するようなお客様で賑わっていました。

 

それにしても芸術の島を作ってしまうなんて

粋ですね☆

未知の光景に出会えるのではないかと

夢が膨らみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

船に揺られること30分

到着した豊島は、、、一見普通の島。

 

というより、船降りてすぐに民家やお店があったりと

かなりコンパクトな島という雰囲気。

 

この時点では芸術のゲの字も感じることはありません。

 

変わったことといえば、

ヨーロッパ方面から来ただろう外国の方がいらったしゃったので、

片言の英語で話かけてみたものの、、、

会話不成立。

何の有力な情報も得ることが出来ませんでした笑

 

気を取り直して豊島の島をぶらり。

 

緩やかな坂道に

雰囲気のある古民家が建ち並び、

猫ちゃんがのんびりフラフラしている所がたまらなくツボな光景。

この日は曇り空だったのですが、

晴れている日に来たものなら

青い空とキラキラ光る海の魅力も加わって

住みたい!って言い出しているに違いなかったと思われます。

 

そんな町並みに溶け込むようにあるのが島キッチン。

古民家を建築家 安部良さんが設計・再生し、

島のお母さんとこえび隊というボランティアの方たちで

切り盛りしているご飯所です。

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼には早かったので

まずはボランティアサポーターの内海洋子さんにどんな活動を行っているのか?

おススメの楽しみ方などを伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずこえび隊というのは

瀬戸内国際芸術祭をサポートするボランティアの方たちで、

通ったり、滞在しながら、作品制作や運営のお手伝いをしています。

近隣の県の方たちは自分の休みを使ってお手伝いができるというのはとても魅力的!

私も近くに住んでいたら、お手伝いしてみたかったです。

内海さんも元々はボランティアスタッフからのスタートだったということで、

ちょっとした気持ちでスタートしたことが、

人生を変えてくれるかもしれませんね♪

 

豊島とこえび隊の概要がわかったところで

豊島にあるアート散策へ。

 

 

まずは「遠い記憶」へ

 

遠くから見ると昔の日本の小学校の建物なのですが、

近くに寄ってみると

突き出て色々な窓を重なり合わせて廊下になっているような入り口が。

 

そこを通ると昔の自分の家や友達の家

おじいちゃんやおばあちゃんの家などあったような窓が沢山。

まさに遠い記憶。

 

ふすま、すりガラス窓、障子、懐かしい落書きなど、

昔の懐かしい光景が。

 

そして建物の中にはいると、

昔は幼稚園だった姿がそのまま残っています。

 

昔の物を見ることによって、

視覚が記憶を呼び覚ましてくれるんですね。

とても懐かしい気持ちになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて見えてきたのは

そびえ立つ山の中腹にある高台?

そこに立ったのならば絶景が見えること間違いない!という場所です。

なんと以前の芸術祭で作られた

「ビックバンブー」という作品だったのです。

 

とても絶景が見えるらしいのですが、

老朽化の為に現在は近くに行くことができないとのこと、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、行っていいよ、とスタッフさん。

アートじゃなくて、衝撃映像ならぬ衝撃音声を狙っていると顔に書いてあったので、

そこは丁重にお断りし、

 

次のアート作品「あなたの最初の色」へ。

 

 

これは蔵の中に映像が映し出されているというもの。

私は人が生まれて初めてみた景色かな?と感じました。

 

 

普通に島にあったものが

そのままアートになってしまうのだから、すごい。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、いよいよ豊島の小高い丘に建つシンボル的アート作品、「豊島美術館」の中へ…

 

 

 

 

 

 

 

 

静かにしなければいけないとわかりつつも

わぁーと思わず声が出てしまう空間。

 

広さ50m、高さ5mの空間に

柱が1本もないコンクリート・シェル構造で

天井にある2箇所の開口部から、

周囲の風、音、光を内部に直接取り込み、自然と建物が融合する空間となっているのですが、、

 

 

私が魅了されたのは水滴。

どこからともなく水が湧いてきて

小さい水たまりを作り、それが形を変えて流れていくというもの。

 

水の表面張力という自然の原理と

設計によって念密に計算された原理がミックスされて

不思議な現象と空間を作り出しているのです。

 

ここまで心が動いた芸術に出会ったのは初めて

芸術に対して感動できる自分に出会えたということも

とても嬉しかったです!

 

 

 

豊島は自然も芸術の1つだと聞いていましたが、

現地に来ると納得!

ただベンチに座るだけで、そこから見えると美しい景色が芸術だったり、

 

 

科学や建築技術と

自然の摂理や原理を利用して

芸術を作ったり、

 

 

昔から人が生活してきた空間を芸術にしてしまう、

 

 

それはまさに瀬戸内海にある豊島だからこそ

創り上げることが出来た芸術。

豊島にしかないものを楽しむことができました!

 

 

 

 


行きの船で会った徳島から来た看護士仲間の方々

 

 

 

 

芸術を感じて楽しむことが出来、満足し、

すっかりお腹が減ってしまったので

再び「島キッチン」に戻り、ランチを頂きました!

「島キッチン」は、東京の丸ノ内ホテルのシェフのアドバイスのもと、

豊島のお母さん達が、

豊島の豊かな食材を使った独創的なメニューをつくってくださいます。

とにかく、オシャレ。盛り付けが綺麗でセンスが良く

それでいて島の食材&母の味が食べられるのです。

間違いないです!

 

スイーツなどもとても美味しそうだったのでゆっくりできなかったのが心残りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瀬戸内海の豊島でアート!というと、

自然の中にポンっといきなりアートな感じな物が置いてあるのかと思っていましたが、

 

その土地の歴史、自然を利用して

アートが生み出されていて、

まさに豊島でしか見られない芸術でした。

 

私も無事にアートを感じることができました。

 

今度は「瀬戸内国際芸術祭」の会期中にも訪れてみたいです。シーズンは3つに分かれており、

春は、3月20日~4月21日まで、

夏は、7月18日~9月4日まで、

秋は、10月8日~11月6日までの合計108日間となります。

 

 

皆さんも是非、そこにしかない芸術に会えに行ってみてください!

 

 

KIKITABI 旅人は吉村 民でした☆