第29回:河合薫さん①

2016-04-17

ゲストは、健康社会学者の
河合薫さん。
千葉県出身で、
千葉大学教育学部を卒業後、
国際線の客室乗務員、
お天気キャスターを経て、
現在では健康社会学者として
活躍されています。
大学に卒業されて、まずは客室乗務員になられますが、
「その時は一番調子に乗っていましたね〜」と河合さん。
恵まれた就職環境で、幼少期をアメリカで過ごされていたこともあり、
世界を股にかけて仕事をしたい、と考えたのだとか。
さらに、急成長を遂げていた企業だったからことで、数年で重要なポストを
任せてもらえる状況でもあったそう。
「ANAの急成長と、自分の成長を勘違いしたんですよ。
どこにいっても、国際線のスッチーと言われるのが嫌で、、、私を見て!って(笑)」
その後、国際線の客室乗務員を辞められました。
「でも、やめてみたら、自分の言葉なんて持ってないんですよ。28歳の小娘。
電話もFAXも取れない。どこの会社も雇ってくれなくて、、、」
そこで偶然出逢ったのが、”気象予報士の国家資格設立”の新聞記事。
気象庁の予報ではなく、独自の予報ができ、ウェザーキャスターのような仕事ができる、
という内容でした。
「私が住んでいたアラバマ州は、トルネードの通り道で。
ウェザーキャスターが活躍していたんですよ!
あんな仕事ができるんだったら、面白いかも!って思ったんですよね〜」
偶然にも、国際線客室乗務員も気象予報士も、空に関するの仕事でした。
「空を飛んでいた時、能天気にしていたので、なんで揺れるのか、
なんで離陸して上に行くと晴れるのか、なんて考えなかったです。」
こうして河合さんは、気象予報士の試験に見事合格し、”気象予報士第1号”に!
そんな河合さんの元気のでる曲は、ウルフルズで「ガッツだぜ!」。
明るい気持ちになれる、河合さんもよく聞くという1曲です。
もともと勉強が好きではなく、”楽にいい点数を取れるか”ばかり考えていた、という河合さん。
そんな中、大学受験を控えた高校3年の11月に希望大学の判定は、なんと、”F”。
さらに、日本語は読み書き、しゃべることもできたのに、長文の理解が苦手だったそう。
「これではやばい、とそこで勉強に目覚めたんです!”穴あけ勉強法”はすごいんです!」
河合さんが考えたのが独自の勉強法「穴あけ勉強法」。
ノートの左側に、教科書を書き写し、重要だとおもうところを空欄にし、穴あけ問題を作ります。
そして右側には、その穴あけの部分の答えを書きます。
「穴の空いている問題集は、誰かが作った物だから、覚えられないんです。
自分で開けると、考えて、覚えるんですよ」
河合さんの最新著書「穴あけ勉強法」。
ここには、学生だけでない、社会人も活用できる勉強法が載っています。
気象予報士の試験も、この”穴あけ勉強法”で突破されています。
「気象予報士の時作ってたノートなんですけど、
小学生向けの図鑑から始め、そこから気になった事を調べていき、
知識をどんどん広げていくのだとか。
「大切な事は幼稚園と小学校で習っている、っていうのが、私の持論なんです。」