鎌倉・鶴岡八幡宮で歴史に思いを馳せる…。|旅人:小林千鶴
2016-07-30
みなさん、こんにちは!北条政子です!
うそです!旅人の小林千鶴です。
(なんか、すいません)
キキタビは春の山陰旅行ぶりですね。
お陰様で4月~7月は、山陰パワーで毎日HAPPYでぇす。
(え?誰も聞いてないって?笑)
さて今回、夏に旅してきましたのは・・・鎌倉です!!!
「鎌倉・鶴岡八幡宮で歴史に思いを馳せる」
鎌倉幕府ができてから、およそ800年。
今もなお、その歴史を感じられる場所が、鎌倉。
中でも、鶴岡八幡宮は有名ですよね。
修学旅行・デートなど様々なシーンで、行かれたことある方、多いと思います。
一度行ったことある方も、また是非訪れて頂きたいのです。
新しい景色、そして豆知識を踏まえた上で見る鎌倉は、楽しいぞ~♥♥
わたくし、小林千鶴。
中学高校の社会の教員免許、実は、持っているんです。
(え?意外だって?笑)
歴史好きな小林とともに、教養ある旅、ご一緒しましょう。
(きっと大丈夫!汗)
まず、最初にやってきたのは由比ヶ浜。
夏ですね~、海ですね~!!!
(でもロケ日、雨でして~。番組は雨音で涼みながら、お楽しみ下さいませ~)
海のいいかおりが広がっておりました。
由比ヶ浜で水着のお姉さん、イケメンボーイズたちを見るのもいいですが
遠浅の海に浮かぶ、和賀江島に注目して頂きたい。
由比ヶ浜からみて東側にある、石で作られた、人口の島なんです。
1232年に築造された、わが国に現存する最古の築港遺跡。
なぜ作られたのかというと、遠浅の海岸ですと、船の荷物の積み下ろしが不便で、風波が高いときには、船が流されるなど被害が多かったということを解決すべく誕生しました。
鎌倉幕府第3代執権・北条泰時の時代、
着工わずか26日で作られた石積みの築堤なんですよ。
昔は、鎌倉の海の玄関口として活躍したのか~なんて思いを馳せる私。
すごいですね~。海の中にある遺跡。
続いて、由比ヶ浜から若宮大路へと上ると、
どーんと大きな鳥居を発見!
御影石で造られた、鶴岡八幡宮の一の鳥居です。
1668年、江戸幕府四代将軍徳川家綱により寄進されたもので、高さは約8.5m。
二の鳥居、三の鳥居も家綱の寄進によって建て替えられたのですが
1923年の関東大地震によって3つとも倒壊。
1937年、この、一の鳥居だけがもとのとおりに再建されました。
一の鳥居は車道と車道をまたぐように立っておりますので
車でドライブの際は、鳥居の下をくぐるコース、とりいれたいですね。
(つまらないですね、ごめんなさい)
一の鳥居から二の鳥居までの間、オシャレなカフェや、お洋服のお店など
色んなお店があり、歩いているだけでもウキウキしちゃいます。
そうそう!市場もあるんですよ。
鎌倉でとれた、新鮮な、お野菜を販売しています。
ナス、トマト、キュウリなど、今の時期はTHE夏野菜といったものが
所狭しと並んでおりました。
あまり見かけない細長~~いナスがありまして、
これは普通のナスより柔らかくて甘いそうです。
麻婆茄子なんかにピッタリですね!
更に進み、鎌倉駅も過ぎまして、見えてきました。二の鳥居です!
って、なんか違う・・・。
私の知っている景色となんか違う・・・。
ここ最近、鎌倉へ来てない方はそう思うはずです。
二の鳥居から三の鳥居までまっすぐ続く道、段葛が
今年生まれ変わったからです。
一年半にわたる改修工事を終え、
今年3月30日に竣工式と、通り初めが執り行われました。
とてもキレイに整備されていて、とても歩きやすい段葛。
その段葛の両脇に、初々しい桜の木が並んでいます。
その木々隙間から車道、そして歩道、お店と見えますが
木々の成長とともに、その見え方が変わっていくんでしょうね。
ここからまた歴史を積み重ねていくんですね。
さ~て、ここで豆知識!
この段葛ですが、なんと遠近法が用いられているのです。
二の鳥居付近で4.5m、三の鳥居付近は2.7mと
鶴岡八幡宮に近づくほど道幅は狭くなっていて、
参拝者に鶴岡八幡宮を遠くに見せるための仕掛けが施されています。
面白いですよね~!昔の人って本当すごい!
おしゃべりしながら歩いていると、全く気づくことができなくらい
非常に、ナチュラルに、狭くなる道に驚きますよ。
また、鶴岡八幡宮の参道若宮大路は1182年、
源頼朝が、妻・北条政子の安産祈願のため造られたという話があります。
鶴岡八幡宮から由比ケ浜まで、
その当時、曲がりくねった道を、まっすぐにしたのです。
源頼朝、北条政子、いずれも、どんな思いを抱いてたのかなぁ~。
私が政子でしたら、かなり鼻高々で、周りに惚気話を散々するでしょう。
羨ましいぞ!政子!
さて、最後の三の鳥居をくぐりまして
やってきました!鶴岡八幡宮です!
案内して頂いたのは鶴岡八幡宮 権禰宜 男成俊平さん。
(とてもイケメンでした♥)
入ってすぐ右に源氏池、
左に平家池があります。
7月中旬~8月中頃までは蓮の花を楽しむことができます。
それはもう大きな大きなお花で、池を鮮やかに彩る姿がとても印象的。
今でこそ、両方の池で、それぞれ紅白の花をみることができますが
もともと源氏池は白、平家池は赤と、
それぞれの旗の色を植えられていたそうです。
あと、それぞれの池の島の数にも注目して下さい。
源氏池は3つ、平家池は4つ。
それぞれに意味がしっかりあるんですよ。
なんだと思いますか?
源氏池…数字の3が、産むという字のサンを連想させることから源氏の繁栄を願っている。
平家池…数字の4が、死につながるということで平家打倒を意味している。
なんですって。
ちゃんと全ての物事に理由があるのですね。
男成さんはさらに、源氏池の一つの島にある神社を教えて下さいました。
白い旗がズラリと並ぶ神社、旗上弁財天社です。
ここは子宝・安産祈願をする参拝者が多く訪れる場所。
源氏の繁栄、またここまで来る道が安全祈願のためだったことから
そのような信仰を集めているわけです。
ご本殿の真後ろ、島と池のギリギリ端の方まで案内して下さった先には
大きな石がありました。その名も政子石。
こちらに子宝・安産祈願をしに多くの方がいらっしゃるそうです。
ロケ当日、雨でしたけど、ずっと人の行き来がみられるほど
沢山の方からの信仰を集めているのを目の当たりにしました。
私も頼朝みたいな夫ができた暁には、また訪れたいと思います。
(一体いつかな~笑)
続いて、境内にある舞殿についてお話を伺いました。
静御前が義経への想いを馳せて舞ったと言われる場所ですが
実際に舞を披露したのは若宮回廊です。
こちらの舞殿、現在は、結婚式や、年間を通じて神事やイベントも行われています。
その中の一つ、鎌倉音楽祭は今年で11年目を迎えました。
今年2016年は8月28日に開催します。
2006年、舞殿の修復工事が終了したのを記念して、スタートした音楽祭。
その間に、2010年3月10日、春の嵐によって
樹齢1000年と言われていた、あの大イチョウが倒れてしまいました。
しかし、もう既に、その大イチョウのとなりには、
大イチョウの新芽から育てたイチョウがすくすくと成長しています。
時の流れとともに、景色が変わるけれど、
ちゃんと昔と今がつながっている風景に胸が熱くなりました。
そんな親子のイチョウも見守る中、今年も盛大に音楽祭が行われます。
また2011年の東日本大震災を受けて、音楽で元気や勇気を届けたいという想いから
第6回の際は東北の子どもたちを招待し、
毎年MJCアンサンブルさんに参加して頂いているそうです。
古都・鎌倉から新しい文化を発信していきたいという思いが込められた音楽祭。
神聖な場所ですので、普段のライブとは一味違った厳かな音楽の時間、過ごせそうですね。
今年も500組1000名様、無料で招待とのことですので
興味のある方は是非、鎌倉音楽祭で検索して下さい。
最後に、鶴岡八幡宮の本宮でお参りしようと思った私。
あるものを発見!
本宮の楼門、中央に書かれた「八幡宮」という文字。
その「八」がなんか、生き物みたい!!!
お恥ずかしいことに、二回も間違えてしまいました…。
最初、2匹の蛇かと思ったら、ブッブ~。
「ヒントは鳥です!」と男成さん。
「2羽の鳥・・・ニワトリ!」と小林。
正解は鳩でした、ポッポ~。
みなさんも今度行く際は、鳩なんだな~と思いながら
よ~く文字をチェックしてみて下さいね!
八幡様の神使は鳩なのですね~。
鳩ヶ谷出身、名前が千鶴ということもあって
「鳩」が神使の「鶴」岡八幡宮に、勝手にご縁を感じております。
(勝手ですね~笑)
ご縁に感謝しつつ、無事にお参りした私。
一日の旅を振り返ってみて、今まで何度も来たことのある鎌倉でしたが
新しい風景や知識に、何度も驚き、感動をした時間を過ごすことができました。
この番組の情報が、皆さんの鎌倉旅のスパイスになれたら最高に幸せです。
(教養ある旅になったかなぁ・・・なっているといいなぁ・・・。)
是非、大切な人と、楽しい夏の思い出作りに
鎌倉・鶴岡八幡宮へ足を運んでみて下さい。
旅人は北条政子が羨ましい、小林千鶴でした。
みなさん、素敵な2016夏をお過ごし下さい!