第66回 庄野真代さん②

2017-01-01

ゲストは、シンガーソングライターの庄野真代さん。


1980年に突然の休業宣言をし、

2年間世界1周の旅をされています。

 きっかけは、友人からの世界一周旅行券を勧められたことだったそう。

「出発は1年後で、会社に相談したら、シンガーソングライターだし

いろんなところに行って経験するのもいいよねって許可を貰えたんです。

ただ、いろんな情報を調べて計画を練っているうちに、

半年になりそうです、1年になりそうで、1年半になりますって(笑)

で、結局2年になりました。」

たまには野宿をすることもあったそうで、最終的には、

この旅で28カ国132都市を回られたそう。

 

「語学は中学程度の英語で(笑) 

英語圏に行けばみんなペラペラで言葉に詰まりますが、

ほかのところは、英語は外国語なのでレベルが同じなんですよ!

英語よりも、現地の言葉で挨拶とありがとう、さようなら、美味しい、とか、

いくら?とか、“高い!”っていうのも大切ですね~」

現地の言葉でコミュニケーションを行うと、

打ちとけ合い、詐欺の防止にもなる、と庄野さん。

 

帰国されてからは、世界一周で、”地球が崩れていっている様子”を目の当たりにした

45歳で大学に法政大学人間環境学部に入学されます。

「帰ってきた旅人の使命として、誰かに伝えてはいたんですけど、

私って体験の切り売りしているだけだなーって思ったんです。

ここに、専門家の研究成果とか歴史的な背景とかが加われば、

もっと強く伝わるはずなのに、っておもって、勉強して受験しました。」

 

今週の選曲は、世界旅行に出かけれる直前にリリースされた楽曲、

 “hey lady 優しくなれるかい”。

 

歌手として活躍されながら、2006年に

『NPO法人 国境なき楽団』を設立されます。

「活動としては2001年からで、私が女子大生を始めた頃です。

学内で、若い学生と一緒に作った、

”施設などに音楽のデリバリーをする”という団体です。

ボランティアで音楽届けたいっていう若者たちも、大いに受け入れて。」

さらには、9.11をきっかけに始まり、

世界の平和のために行われる”September Concert”の日本主宰、

国際支援もしたい、と世界の子供達に楽器を届ける活動、

コミュニティーカフェ(世田谷区・下北沢)の運営も。

 

2004年の新潟県中越地震後にも、

翌日すぐボランティアセンターに電話した庄野さん。

まずは生活を立て直したいので、来ていただくなら

一ヶ月後にって言われたので、一ヶ月後に

避難所10箇所くらいまわってコンサートしました。」

音楽をきくことで、悲しい思いを外に追い出す手伝いになる、と

東日本大震災の時も、熊本地震の時も、音楽の支援をされています。

 

そんな庄野さんの元気の源は、”笑顔”!

「私たち、笑顔の人に会うと、笑いませんか?

笑顔が伝達されて、元気を沸かせているんじゃないかなって思います。」

 

庄野さん、2週にわたってありがとうございました!