第67回 青江覚峰さん①

2017-01-08

ゲストは、浄土真宗東本願寺派緑泉寺の

ご住職、青江覚峰さんです。

 

青江さんは、1977年生まれ。

カルフォルニア州立大学フレズノ校にて

MBAを取得され、帰国後、ご住職に。

料理僧として、料理、食育に尽力され、

寺社フェス『向源』や、

ブラインドレストラン『暗闇レストラン』など

様々な活動をされています。

 

 

緑泉寺は、浅草寺から歩いて5分ほどのところにあり、

昨年400年の法要を行い、とても歴史ある寺院です。

青江さんは元々、住職を継ぐつもりは無かったそう。

「プレッシャーというのは、自分が受けるもので…。

先生や友達にも、”お寺継ぐんだよね?”って言われるんですよ。

嫌なものでした(笑)

で、継ぎたくないならどうすればいいか考えて、

国内にいなければ物理的にどうしようもないだろうと、

海外なら大丈夫だろうと、金曜ロードショーでみていた、

アメリカのロスの近くに行きました。」

 

アメリカでMBAを取得し、ビジネスを立ち上げ生活していく中で、

帰国し仏門に入ることになったきっかけは、”911”でした。

「911が起きて、世界が大きく揺らいだ時に、

自分が出来ることなんて、殆ど無い事に気付いたんです。

そこからは、仕事を続けることも難しい精神状態になって、

やっていた仕事もすべて辞めて帰国しました。」

そこから、今まで遠ざけて来た”宗教の世界”に興味を持ち、

仏教を勉強してから先に進むことにされたのだとか。

 

今回の選曲は、青江さんがアメリカ留学時、最初に聞いた1曲。

ブライアンマックナイトの『 back at one』でした。

 

青江さんは、料理を通じて仏教を伝える、

”料理僧”として活動されていらっしゃいます。

「料理を召し上がっていただく中で、

仏教のお話をさせていただいたりします。

料理は、小学校1年の時から料理上手の母を手伝っていて、

自然と身についていましたね。」

 

東日本大震災の後に書かれた著書『いつもの、お寺のおかず』では、

おだしの取り方、73のレシピ、料理に関するお話などが掲載されています。

特に震災当時は、お寺で常備菜を用意し、

いつ不安になった方がいらしても良いようにされていたそう。

売り上げの一部も、支援活動に寄付されています。

また、漫画『サチのお寺ごはん』の

法話と料理について監修もされています。

 

「お寺のご飯というのは、特別なものじゃないと思ってるんですね。

肉や魚を使っていないからヘルシーで健康なんじゃなくて、

気づくと美味しくて満足していて、自然と受け入れてもらえる

料理を作っていきたいんです。等身大で身の丈にあった状態で

お付き合いをしてみたら、美味しくて、面白かったって

思っていただけるように、漫画やレシピを作っています」

 

来週も引き続き、お話しうかがいます!