新旧共演、両国文化をめぐる旅|旅人:長谷川眞優

2017-01-12

皆さんこんにちは!

旅人の長谷川眞優です。

 

まずは明けましておめでとうございます!!

2017年も皆さんにとって素敵な1年となりますように。

 

さて、kikitabiではサザエさんの街「桜新町」と

長野県「上田市」「小布施」をお送りしてきましたが

今回は「新旧共演、両国文化をめぐる旅」と題し、

東京都墨田区両国にいってきました(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

実は私、4代続くチャキチャキの江戸っ子なんです!

なので両国任せて!と言いたいところなのですが、

相撲を学校行事で1度観に来たり、ちゃんこ鍋を数回食べにきたり。。

 

両国=相撲、ちゃんこ鍋

とお恥ずかしいのですがあまり知識があまりない。。

 

両国の街並みを眺めつつ、

新旧共演とはなんだ!と期待を胸に旅をスタートしますヽ(*´∀`)

 

 

まずはJR両国駅西口にある「-両国-江戸NOREN」

こちらは2016年11月25日にニューオープンしたばかりとあって、大賑わい!

 

「-両国-江戸NOREN」は、

両国駅の旧駅舎をそのまま生かした複合飲食施設なんです。

 

内観は、時代劇に出てくるような暖簾のある瓦屋根の店が連なっていて

子供たちがけん玉や駒で遊んでる風景がイメージできるような江戸の街並み。

 

天井は開放感あって、

真上を見上げるとたくさんの提灯が飾られていたり、

見櫓が置いてあったりと当時の活気を感じられる

江戸時代にタイムスリップしたかと思うような空間になっています。

 

江戸食文化の説明看板もあったりと

歩いてるだけでも発見がたくさんありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「-両国-江戸NOREN」について、

両国江戸NOREN営業所 所長 高橋一利さんにお話を伺いました!

 

実はインタビューをした真後ろには…

どーーーん!!!!!

 

土俵!!!!!!!!!!!!!??

 

なんとたくさんの店に囲まれてるど真ん中に、

土俵があるんです

 

 

 

 

 

 

 

 

これは両国ならではですよね(≧∀≦)

 

この土俵は日本相撲協会監修の本格的な土俵で、

あの両国国技館の土俵と全く同じ大きさ、作りらしいですよ!

 

♪土俵の豆知識♪

①土俵は3日間かけてつくられる

②大相撲が始まった江戸時代以降、昔の土俵の大きさは13尺(3m94cm)

現在は15尺(4m55cm)で、昭和6年の天覧相撲以降この大きさに

「相撲独特の瞬間的勝負の醍醐味を少しでも長く見てもらうため」に変更されたそう

③全部土なので手入れが大変!毎日霧吹きで土を湿らすそうです(高橋さん談)

 

 

活気や粋・遊び心があり、

様々な食文化をテーマに和食の魅力を伝えたいと語ってくれた高橋さん。

 

この先、土俵でのイベントなども考えていらっしゃるようで、

ぜひ両国を江戸文化を楽しんでくださいといっていました

 

「-両国-江戸NOREN」には、江戸ならではのお店が12店舗あり、

ちゃんこ鍋や海鮮料理、天ぷら食堂江戸っ子といえばの蕎麦寿司もあります。

 

現代の寿司屋さんでは、1皿に2貫でてくるのが当たり前ですが、

昔は今の2倍の大きさの寿司が1貫だったそうです。

 

つまり現代の2貫を1つにまとめた大きさの寿司を昔は食べていた!!!

ということから、ビッグサイズの江戸寿司も体験できるお店もありました。

お子さんも喜ばれそう(≧∀≦)

 

 

 

 

 

 

 

 

そして歩いてる途中気になったのが、利き酒できますという看板。

どういうこと?よいうことで、

「東京商店」谷口さんにもお話を伺いました!

 

このお店は日本酒はもちろん、焼酎や地ビール、調味料や加工食品など

全て東京で作られたものばかり。

さまざまな商品を取りそろえた販売店となんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに店の奥の方に進むと、日本酒のいい香りがふんわり〜

そうなんです。

谷口さんが特におすすめとおっしゃっていたのが、

店の奥にあるこの利き酒マシン!!

 

私、この機械初めてみました。

おちょこで飲む日本酒自動販売機!?で、

一升瓶ディスプレイされている見た目がおもしろい。

 

こちらは都内10蔵の銘柄を常に30種類用意しており、1杯300円。

東京にそんなに酒蔵があることにも驚きました!

 

その場で立ち飲みできるようになっていて、

そのテーブルも酒樽をはめ込んでいておしゃれ♪

 

熱燗器やチェイサー用の水も置いてあって、

日本酒初心者でも気軽にお店の方が教えてくださったりと魅力的でした

 

 

 

 

 

 

 

 

「いろんな種類を飲み比べもしてほしいけど

一杯一杯をゆっくり立ち飲みしてほしい!」といっていた谷口さん。

 

美味しい日本酒、また教えてください!

ありがとうございました。

 

 

「-両国-江戸NOREN」後にして、今度は両国の街を散策。

ちゃんこ鍋屋さんや寄席がありました

 

京葉道路と清澄通りの交差点にある「ライオン堂」には驚き!!!

洋服屋さんなんですけど、

ディスプレイされてるTシャツがものすごく大きい!(*゚Д゚艸)

 

 

 

 

 

 

 

 

お相撲さんの絵が書いてあるということは

お相撲さんが買いに来られるのだと思いますが、

間近で見るとこんなに大きいのかとびっくりでした!

 

長谷川がズボンの片脚に2人入りそうなほど(笑)

これもまた両国ならではですね〜

 

清澄通りを進んでいくと左手には東京江戸博物館が!

今にも動き出しそうなロボットのような形をした建物は

高床式倉庫をイメージして作られたそうです

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて向かったのは、北斎通りに面している「東あられ本舗」

こちらは、おかきやあられを取り扱っている明治43年創業のお店です

 

店頭には『北斎揚げ』と書いてあったので、

気になり小林京子こさんにお話を伺いました!

 

『北斎通り』に『北斎揚げ』

どれだけ北斎推し?とおもったら、

「東あられ本舗」の付近が葛飾北斎生誕の地ということで

お店の前の通りが北斎通りに!

 

さらに、日本の方だけではなく世界の人に葛飾北斎を知ってほしい、

そして世界の人に北斎揚げを食べて欲しいということで

お店自慢のおかきに『北斎揚げ』と名付けたうです。

 

北斎の画が大好きな小林さんが嬉しそうにお話ししてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

パッケージにも北斎の画が書かれており、

プレゼントにも嬉しいですね!

 

そして北斎揚げの試食ぜひ!ということで、

塩・醤油・和風カレーの3種類を頂いちゃいました(//∇//)

 

油が軽く歯ごたえがカリッとしてるおかきに

あっさりさっぱりの塩味

味に深みのある甘醤油味

スパイスがしっかり効いていて、カレーうどんを食べてるような濃厚さがある和風カレー味

もち米の風味はあとを引くので、食べ過ぎちゃうぐらい美味しく止まらない♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてもう1つオススメしてくださった中で紹介したいのが

「北斎おかきの柚子ざらめ」

皮の柚子をスライスしてるものが入ってる?!というぐらい柚子の風味が口いっぱいに広がり

そこに甘いざらめがまた合う(*´∀`*)

 

長谷川は、自宅用に

第1位人気のゴーダチーズ味と

第2位人気のコーンスープ味のおかきを

買わせて頂きました

 

濃厚なゴーダチーズと

甘みがたっぷり詰まったコーンスープ味にはびっくり!

 

北斎揚げの他にもここのお店は変わったフレーバーが沢山あるんです♪

海老マヨネーズや、トマトチーズ、オニオンガーリックなど試してみたいものが沢山!

 

 

 

 

 

 

 

 

変わらないものと変わり続けていくもの。

 

大切なことを教えて頂いた気がします!

小林さん、ありがとうございました!

ご馳走さまです。

 

 

 

で、次にむかったのは、わぁぁぁぁ!!!!!!!

なんだこれは?!?!?!

 

 

 

 

 

 

 

 

街中に突如 宇宙船?!(笑)

メタリックな素材に角ばった形

近未来的な建物だけど外から見ても一見中がどうなってるかわからない。

建物の前には子どもたちがのびのびと遊んでいる公園。

 

両国の街並みに、につかわない?!(笑)

逆に新鮮!!!

でもこれはなんの建物なんだ?!

 

そうなんです

この建物が今回訪れたかった

2016年11月22日にオープンした新スポット「すみだ北斎美術館」

 

中はどうなっているのか、興味津々

館長の菊田寛さんにお話を伺いました!

 

葛飾北斎の作品が約120点ほど置かれているというこの美術館。

墨田区が30年来かけて進めてきた一大事業として、

日本各地から有志やコレクターの協力を得て建てられたこの4階建ての美術館。

 

外観は世界的に有名な建築士、妹島和世氏の設計だそうです

 

 

菊田さんに案内していただきながらまずは4階の展望ラウンジへ

 

こっからの眺めは気持ちいい〜♪

壁が斜めになっているポイントがあり、外からの光が沢山入る造りになっていて

そこから両国の街並みやスカイツリーも見えます!

 

 

 

 

 

 

 

 

では、早速展示室

 

常設展示室は、7つのエリアで構成されていて

各期の代表作(実物大高精細レプリカ)とエピソードを交え

北斎の生涯を辿るつくりになっていました。

 

技術も発達し、年を重ねるごとに色鮮やかになっていく画を

年代別に追うことができるのも魅力的ですが、

年代ごとにタッチパネルが置かれていて、

触りながら北斎の画の理解を深めたり、

制作過程を映像でみれる展示は今まであまり見たことがなかったので新鮮!

子どもたちも興味津々で触っていました。

 

中でも、長谷川大興奮したのは、

あの有名な富嶽三十六景」

 

教科書で見たのと同じ絵が、目の前に!!!

感動です!

 

 

 

 

 

 

 

 

あと面白かったのがリアルな北斎の作業場模型!

 

質素な畳の部屋の中には葛飾北斎とその娘 お栄の2人が!!!

 

葛飾北斎は部屋が汚いということは有名な話で、

絵に集中していた為、紙くずがいっぱいになったら引っ越しする

と言うのを何回も繰り返ししてたようで、

作業場模型にも紙くずが溢れかえっていました。

 

他にも、図書館やグッズ売り場もあって見るところ盛りだくさん!

墨田区の葛飾北斎愛を感じた美術館でした。

菊田さん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて京葉道路から両国橋のほうに向かって歩いていると、

何やら黒いフサフサな物体を発見………………?!?!?!?!

 

※以下 長谷川の心情。

 

「なななななななな、

なんだこれーーー!!!!!

怖い怖い怖い 

この塊なに。。。。(近くでよく見る)

え、猛獣…?!

うわあああああああああああ!!!!!!

なんでこんな所にイノシシが逆さにされてるの?!

なになになになに

本物?!?!?!」

 

 

なんとお店の壁にイノシシがぶら下がってるんです。。

インパクトすごい。

 

 

 

 

 

 

 

 

お店の正面に回って見ると、

「ももんじや」という看板の上にイノシシのディスプレイ!

 

そう!ここが最後に訪れたかったお店「ももんじや」

 

イノシシがあるってことは、イノシシ料理が出てくるのかな

不安と期待を胸にいざ店内へ!!

 

2階に案内されたのですが、畳に障子、お座敷で

老舗旅館のような落ち着いた作りになっています。

 

 

ももんじやの代表取締役社長 吉田龍作さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ももんじや」の由来は、百獣の字をあてて

ももじゅう→ももじゅ→ももんじ→「ももんじや」になったそう。

 

やっぱり外に飾ってたのはイノシシだったんですねΣ(゚д゚lll)

でも剥製ということで一安心(笑)

 

創業はなんと1718年。

約300年前!!!

江戸幕府 8代征夷大将軍 徳川吉宗のいた時代ですよ!

ずっとこの両国の地にあり、10代続く老舗「ももんじや」なんです。

 

どんなお料理があるんですか?と聞いた

「猪鍋だよ。」

なんと!さらっと!!(笑)

 

当時肉を食べることが許されていなくて、

イノシシではなく山くじらいう隠語を使っていたそうです。

 

確かにお店の看板にも「山くじらすき焼 ももんじや」と!

 

おもしろいお話(°_°) 

 

もとは漢方の薬屋で、

冷え性や疲労回復に効果がある薬の一種として出した獣が人気となり、

「山くじら」を出す料理店に転身したそうです。

 

 

どんな味がするんだろう。。。

獣だからやっぱり独特の臭みがあるのかな、、、人生初体験!!

実際に食べさせていただくことに!

嬉しい!ありがとうございます♪

 

 

持ってきてくださったイノシシの肉は

普段と変わらない肉には見えるし

少し赤みが強いのかなと思ったのですが、

1つ全く違う点が!

それは脂がとても多いこと!!!!

1切れの半分近く埋め尽くしてるのではないかと思うほどなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

イノシシは、ゆっくり時間をかけて煮込めば煮込むほど脂身に味が染み込み、

深い味わいになるそうで不思議ですよね!

 

普通の肉は硬くなっちゃうよーと思いますが

イノシシは逆に柔らかくマイルドになるようです。

 

 

タレは甘しょっぱい香りがし、食欲をそそられます。

イノシシに火を通してる所にすき焼きの具(水菜、豆腐、白滝、ネギ)をいれ

約15分後ぐらいでしょうか。

 

待ちに待った実食のときが!!

 

いただきまーす!!!

 

(°_°)

 

(°_°)

 

(°_°)

 

柔らかい。。。。

そして全く臭みがない。。。。

タレがたっぷり染み込んでて、

上質な肉、上質な脂。

何と言っても脂に驚き。。。

こんなに甘くて、

こんなに軽くて、

こんなに優しい味わい。。

胃もたれするのかなとか思ってた自分が嘘のよう。

むしろ脂に手が進む。

口当たりマイルドなんだけど、

重たくない。

なんて上品なお味で美味しいのーーーー!!!!!

 

はぁぁあん。。

たまらない。。。。。

(*´ω`*)

 

 

 

 

 

 

 

 

シャキシャキで歯応えいい野菜に

八丁味噌ベースのタレが染み込んだ豆腐

 

白いごはんがほしい。。。。

 

これは昔の人が、山くじらと偽って

食べてた気持ちわかります!!!

 

最近は、なかなか猪や鹿、熊、狸が食べられるお店がないため

InstagramやTwitterなどのSNSに写真をあげて

それを見て興味わく若い女性が多いようです!

 

次は鹿、熊、狸に挑戦してみたい!

美味しかった〜♡

吉田さんご馳走様でした!

 

 

 

最後に両国橋の遊歩道へ〜

 

今回は「新旧共演、両国文化をめぐる旅」

ということで両国の新旧スポットを巡ってきました!

 

北斎生誕の地というイメージがなかったのですが、

巡ってみることで北斎が亡くなってもなお

根強くこの地に存在していて

今でも地元の方、日本人に作品が愛されてることに

今回の旅でより気付きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

新しいスポットだけど、旧駅舎を生かし江戸食文化を体験できる「-両国-江戸NOREN」

 

外観は近代的でスタイリッシュな作りで、

展示でもタッチパネルを活用したりとわかりやすく工夫しているけど、

約120点ほどの葛飾北斎の作品を一気に鑑賞できる「すみだ北斎美術館」

 

新しいフレーバーを開発してるけど、昔ながらの味を受け継いでる「東あられ本舗」

 

SNSが活用され若い女性が増えてきたけど、

約300年続く老舗の歴史を今でも伝え続けている「ももんじや」

 

 

「新しいもの、古くからあるもの」が織り混ざって歴史が刻まれていました。

 

訪れて発見することってたくさんありますね!

今度訪れる時はお着物で歩きたいなぁ〜♪

 

ぜひ皆さんも新旧スポットに訪れてみてはいかがでしょうか(*^^*)