今度こそ女子力UP!?初夏の四万温泉編!|旅人:棚橋麻衣

2017-06-08

大満足でグランピングを終えたShima Blue。

前回の日記にすっかり書き忘れた大事な出来事を、まずは書かせてください。


朝食の後、スタッフはそれぞれ準備があったため、私一人、カフェエリアでしばらくくつろいでいた。

するとそこへ…

一人の若い女性スタッフが、Shima BlueのTシャツを持って私の前へ。



「あの…よろしかったら…サイン頂けませんか!?」



え?!?!わ…私!?!?!

もちろん!!!


これでもかとデカデカとサイン、そしてキキタビの番組名と日付も書いた。



「ありがとうございます!握手してください!!」



…う…う…嬉しい!!!!!!

こちらこそありがとう!!!


ミラクル吉武にこのことを話すと、どうやらShima Blueスタッフの中にキキタビ大好きな子がいるそうで、その子だったんじゃないかと。

あ~井門Pでもなく、ドキンちゃんでもなく、この私が『キキタビ代表』としてサインを書かせてもらえる、この優越感たるや♩



「まさか、棚橋をドキンちゃんと勘違いしてないよね…そんなわけねーかー!ぎゃははは!」



…スタッフは今日も相変わらずである。


ほいじゃ、こんな愉快な一行で、今日も楽しい旅に出発しますか!!!


今回は、Shima Blueから車で走ること10分の距離にある四万温泉が舞台。


温泉街に入る前に、車でメロディーラインを走った。

道路に敷かれている、一定の速度で走ると、タイヤと道路の摩擦によってとあるメロディが流れるというアレ。


「~♩~♩~♩」


…これはもしや!!!!


「呼んでいる~のど~こかお~くで~♩」


そう!ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の主題歌、「いつも何度でも」!!!

なんでも、四万温泉は、『千と千尋の神隠し』のモデルにもなったそう!



期待が高まる中、旅のテーマは!!!


今度こそ女子力UP!?初夏の四万温泉編!


…。


…まだ、私の女子力が足りないとでも言いたいのだろうか、この番組は!!怒

ご丁寧に「今度こそ」とついているあたり、スタッフの嫌味を感じる。ちくしょー!!


台本にも、「女子力ゼロと言われて久しい、旅人の棚橋麻衣です」なんて書いてある。ミラクル吉武め!!!


よぉし、こうなったら、この四万温泉で、どかんと女子力のレベルを上げてやろうじゃないの!!

さぁ、案内人!出てきなさい!



「おはようございま~~~~~す!棚橋さん!昨夜は、いかがでしたか~~~~!?!?!」


え!?えええ!???関さん!?!?!?!


そう、女子力UPの旅、案内人は…昨日のShima Blueでも大変お世話になった関良則さん。

四万温泉と書かれた法被をピシッと着こなし、グランピングの回とはまた全然違った顔つき。


「私、四万温泉協会長もやっているんです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そうでしたか!!なんなら話は早い!!女子力アップスポットに連れてってー!!…と言いたいところですが…私…四万温泉初めてなんです…。

草津温泉、伊香保温泉には行ったことあるんですが…特徴はどんなところでしょう??



「上信越国立公園の中にあるので、自然が豊か!温泉もいっぱい出てますよ!!」



関さんと待ち合わせをしたのは、源泉の前。

ここには、四万発祥の湯といわれる国の重要文化財「日向見薬師堂」があり、そのお湯がすぐ近くの共同浴場「御夢想の湯」や足湯に流れているという。

御夢想の湯は、趣のある湯屋。建物自体は大きくないけれど、堂々としている佇まいに歴史を感じる。開湯は989年!!!


早速ここで、女子力アップの旅に相応しい、女子旅のご一行を見かけた。

60歳代くらいの5人組だったかな。


「いや~最高!最高だよ~!このお風呂!!」


なんて大声を出す60歳女子。

女子というのは、感動を大きな声で表し、皆と共有したい生き物なんだ。いくつになっても。


ちなみに、御夢想の湯を含め、観光客でも入れる共同浴場は3つ。

その他に、地元民の生活のお風呂としての浴場があり、交代で掃除をしながら利用しているという。

家にお風呂はなくって、お風呂の時間になると、浴場へ出かけるんだってー!うわ~いいなぁ!


入浴料は無料。皆で温泉を大事にしていく気持ちがあるからこそ!



「私のおばあさんは、四万温泉に入り続けて、今は106歳。本人は、温泉のお陰だといっています。」



106歳!?


ご自分の健康を、こうして「温泉のお陰」っておっしゃるおばあちゃま、お会いしたかった。私たちも観光で訪れるのだから、この大自然の恵みに感謝しながら温泉に入らないといけませんね。


そんなわけで、足湯に入ったんだけど、さすが源泉!

結構熱くて、これだけで全身ぽかぽか。

30代、乾燥しやすい肌がほんのりピンク色に。


あら?早速、女子力あがった??


(ちなみに…足湯に入ったあと、タオルがない!と騒ぐ私に、「どーぞ」と四万温泉のタオルをさっと出してくれた関会長、流石です!)

 

 

 

 

 

 

 

 

流れる源泉を追うように、関さんにご案内頂いたのは、四万温泉の中心街。

四万川がすぐ近くに流れ、街中へと続いていく。その川のすぐ近く、近くというか、もはや河原に建っている石造りの小さな建物。これも、なんと共同浴場!!!!

え????

 

 

 

 

 

 

 

 

入り口近くまでいくと、数メートル先は川!

水しぶきを感じるほど近い。

入り口のドアを開けると、脱衣所。その向こうに、立派な石造りのお風呂。

溢れんばかりの湯量と漂う温泉の香り。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでも、四万温泉は『美肌の湯』とも言われているらしく、お肌もツルツルしっとりになるんだとか!!


ん~も~早く言ってくださいよ~♩♩


浴場にはコップも置いていあり、飲泉もできるというので、私も張り切って頂きまーーーーす!



なんだか…鉄の味が…こうまとわりつくような…うん…美味しいかどうかと言われれば…うん…そうですね…ごちそうさまでした…


でも…



あら?また、女子力あがった??

 

 

 

 

 

 

 

 

温泉街の中へご案内頂く途中、関さん、



「棚橋さん、結構な量の温泉飲みましたよね?!よく飲めましたね!」と笑われた。


ガメツさが出てしまったか…失礼致しました。


街中は、お土産屋さんやバスターミナル、大きなホテルや旅館などが立ち並び、見渡すと若いお客さんがとても多い!

特に、女子グループが多くてびっくり。

昔は湯治場として栄えていたというこの懐かしい雰囲気も、現代っ子には新鮮なのかも。


映画のセットのような、朝ドラのセットのような風景の中を歩けるなんて…そりゃ皆パシャパシャ写真撮ってインスタに載せるちゃうよね!


しばらくして見えてきたのが、『積善館』

真っ赤な橋が掛けられ、その奥に大きな木造の湯屋がどっしりと建っている。

群馬県の指定重要文化財になっていて、映画「千と千尋の神隠し」のモチーフになったとも言われているとのこと。

きたーーーーーーー!!!!でたーーーーーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

3階建ての湯屋は、上2階は古い木造、下1階は薄いピンク色の外観。そのピンクの部分が「元禄の湯」というお風呂になっているそう。

休憩所や宿泊出来るお部屋もあって、宮崎駿監督も泊まられたお部屋もありますよ、と関さん。


メロディラインで聞いた「いつも何度でも」が今にも聞こえてきそうで、湯婆婆に会えそうで、ワクワクというよりは、なんかドキドキ。


四万温泉の大自然があるからこそ、さらにダイナミックに感じる積善館…いつかは泊まってみたいなぁ。


さて、ここからは、関さんイチオシのイベントにご案内頂いた。


どーしても体感してほしいというイベント、それは、『湯餅つき』という四万温泉協会青年部の皆さんが行っている餅つき!

温泉のお湯でふかした餅米を、皆でついて食べようじゃないか!という、四万温泉のおもてなし。

 

 

 

 

 

 

 

 

マイクを持った青年部の方が、「さぁ間もなく始まりますよ!」と元気よくアナウンス。

用意された臼の周りにはたくさんの人だかり。お正月のようなめでたい雰囲気にワクワク!


まずは、青年部の方々が見本を見せてくれた。「よいしょ~!」というかけ声と共に、力強く杵が振り下ろされる。「パコン」という軽快な音と、餅米の湯気が会場をさらに盛り上げていた。


「誰か体験してみたい方!!!!」というアナウンスに、思わず、はい!!!!!と思い切り手を挙げたら、なんと、私一人しかいない…

会場中の視線を受け、臼の前に立つと、関さんが人影に隠れようとしているではないか!!


ちょっと!ちょっと!会長!!やりましょうよ!一緒に!!!


と強引に誘って、餅つき体験!小学生以来かも!


あーだこーだ言っていたら、「早くつかいなと、餅冷めちゃうわよ!」と最前列のおばあちゃんからの喝wwわーすいません!!!笑


杵はとっても重たかったが、お客さんの「よいしょ!」に励まされながらべったんぺったん餅をつく。そこから、お客さんも次々とトライ。


中には、子供に体験させたくて、親が強引に手を挙げさせるなんてお客さんも。結果、子供は恥ずかしくなっちゃって、お父さんが頑張ってぺったんぺったん、会場は笑いと拍手に包まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

最近では、「餅つきは衛生上問題がある」なんて言って、正月ですら中止するところもあるというけど、見てほしいね、この皆の楽しそうな顔!!!


つきたてのお餅は、きな粉につけて頂きます。

今回、女子力アップの旅ということで、「美人餅」と命名したお餅…

すっごく柔らかくて、美味しい~。つるんとしていて、何個でもいけちゃう!



あら?さらに、女子力あがった??



「お代わりあるよ!」「お茶もあるよ!」と地元の方が世話を焼いてくれて、私も「うんうん!」なんて、まるで実家に帰ったかのような安心感があったり。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうそう、ここでは、たくさんの地元の方々にもお話を聞くことができた。

お茶を配っていた婦人会の奥様は、60歳手前だというのに、お肌が真っ白でプルプル。秘訣は、温泉の湯気をスチームのように浴びることだという。


地元の子供達も、「取材?なんの?これマイク?」と純粋に話しかけてきてくれた。

その中の一人、蕎麦屋の息子くん(9歳)。河原の湯に毎晩おばあちゃんと通っているという少年は、将来、おばあちゃんの営む蕎麦屋を継ぐのが夢だと話してくれた。


実は今回の旅で一番感動したのが、この『人の温かさ』


温泉というものを通して、そこに住む人がしっかりとつながり、皆が家族のように声を掛け合って労り合っている、今の日本には失われつつある生活文化があるような気がした。


「これが四万人です」と関さん。


この後に出会うことになる、通称『四万のお母さん」もそんな四万人の一人。


昭和な建物に、昔懐かしいスマートボールが並ぶこのお店は、『パチンコスマートボール柳屋』

 

 

 

 

 

 

 

 

店内に演歌が流れ、その中心には、孫の手をもって一人元気に仕切るお母さんの姿。

店主のふじこさん。このお店を始めて60年になるという。

昔は6軒あったというスマートボールも、今ではここだけになってしまったのだとか。


私が打った台は、真ん中に大きな蝶蝶があしらわれたもの。いくつもの釘が打たれた台に向かってレバーを引っ張りボールを投げて、蝶蝶入ればその数だけまたボールが出てくるしくみ。

単純なゲームだけど、夢中になってしまう楽しさがあって、周りもワイワイ盛り上がっていた。


「真ん中を狙うのがコツよ!」と教えてもらうも、これがまた全然上手くいかない!!


ええい!と力むと、ボールは言うことを聞かずに外れの穴へと落ちていく…

あっという間に持ち玉がなくなってしまった。


あ~あ~…


と言っていると、

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、こっちの台に移動しなさい!」とお母さん。私の目を見て、人差し指を口当て「しー」とやると、特別にボールをサービスしてくれた。横で「はぁぁぁぁ!」と苦戦しているミラクル吉武の顔を2人で見て笑いながら、「ありがとう!」と言ってまた打ち始める。


夢中になってかれこれ30分、取材も忘れてはしゃいでしまった。


「こちらへどうぞ」と案内してくれた入り口前のストーブには、スタッフ人数分のお茶と、お皿にもりもりに盛られたかりんとうが用意されていた。


少しインタビューを録らせてほしいとお願いすると、「じゃ、ちょっと待ってて」と、近くの台でスマートボールを楽しむ女子3人の元へ行き、


「これからちょっとラジオの収録をするのよ。けど、気にしないで遊んででいいからね!少しサービスしちゃう!どうぞごゆっくり~」


と言って、ボールをサービスするお母さん。


そう、この優しさが何よりの人気の秘密、このお店の最大の魅力なのだ!


「あら!あなた、子供産んでるの!?いや~いろいろ大変だろうけど、頑張ってね!」と最後には私へのお言葉も頂いた。娘へのお土産にと、大きな鈴のおもちゃとジュースも一緒に。


また必ず来るね!次来たときは、「ただいま!」って言うね!

そんな約束をして、いつまでも手を振ってくれるお母さんと別れたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

四万温泉協会長・関さんによるご案内はここまで。


「のんびりするにはピッタリの四万温泉!是非、また遊びにきてください!」


はい、絶対にまた来ます!名刺に連絡入れていいですか?本当に連絡しますよ!会長!忘れないでね!ありがとうございましたーーーーー!!!


さぁ女子力アップの旅も終盤。


女子力が温泉のように溢れ出始めた私ではありますが、

最後にもう一つ、とっておきの体験を…ということで到着したのは、中之条ダム、四万湖のほとりに到着。四万湖の青をもっと近くで感じられる湖上体験ツアーへ出発!!


ご案内頂くのは、レイクウォークの笹渕さん(ぶっさん)、鈴木さん(ちひろさん)!

 

 

 

 

 

 

 

 

「季節によって変わる風景、この季節は新緑を感じてほしい!」とぶっさん。

カヌーの経験がなくても、しっかりとレクチャーも受けられるし、四万湖は穏やかなので、軽い力で進んで行けるとのこと。


たのしみぃぃぃぃ!


カヌーの漕ぎ方や注意事項などの説明を聞いて、しっかりと覚えたところで、いよいよカヌーへ乗り込みます!

…と、その前に、どういう組合せで乗るの?私、絶対ミラクル吉武とは嫌なんだけど!!!


この日記を読んでくれている皆さん!なんでミラクル吉武が「ミラクル」と呼ばれているか知っていますか!?!?!


こいつはですね、過去の取材で、船から川の中にドボンして録音機材をダメにしたり、イルカに噛み付かれそうになったり…取材先の方々が「いや~普段はあんまりこういうこと…ないんですけどね…」と困惑してしまうようなミラクルを起こしているからなんですよ!!!


http://www.jfn.co.jp/yajikita_old/060527diary-amami.htm

(2006年:YAJIKITA on the roadより「~奄美、ケンムンが棲む亜熱帯の森~」参照くださいませ。)



今回のカヌー体験で、そんないらんミラクルに巻き込まれたら、ここまで溜めた女子力がムダになるじゃないか!


「今日の水温、ひっくり返ったら笑えないですよ!」と笑うぶっさん。


湖に手をつけると、キーンと冷えている。

この水温…例えるならば…


そう!!!!!あの滝行くらい冷たい!!!!

私には分かる!!!これは、笑えないどころか、喋れないやつだと!!!!!!


すると永尾さん

「滝行のが全然冷たいよ!全然いける!」と反論。

この発言に、ぶっさんもちひろさんも乗っかる乗っかる!!


おいおいおいおいおい、やってねーだろーがよ!打たれたの、私だから!!!


出発前から大盛り上がりで、結果、私はぶっさんと二人乗り。ちひろさんと永尾さんは一人ずつ乗って、ゆうすけとミラクルが二人乗りとなった。

素晴らしい割り振り!!安心して出発できます!!!


カヌーは思ったより安定しているので、とても乗り心地がいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

行ってきまーす!

カヌーを漕ぎ出すと、涼しい風がふんわりと顔に当たり、まるで湖の上に浮いているような感覚になる。

水面との距離が近いので、四万ブルーがとっても近い!遠くで見るのとはまた違って、とっても優しい青。

広い湖上に私たちだけしかいない、この最高の贅沢…そして静寂…

 

 

 

 

 

 

 

 

静…




「あひゃーーーーーあひゃひゃひゃひゃーーーーーーきょえーーーーーこれこえええええええあひゃひゃひゃひゃーーーーー!!!!」


おい!誰だよ!静寂をかき乱す奴は!!!!


あっ!カメラマンゆうすけ!!!!


ミラクル吉武とのカヌー旅に不安なのか、全身全霊で悲鳴をあげていた。爆笑


カヌーをどんどん四万川の方へ漕いで行く。

同じ湖でも、湖の深さや幅によって、青の色も、緑の色も、全然違う。

生い茂る樹木の間をくぐると、緑のトンネル。その向こうには、山から湧き出た自然の滝が見られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

これはもしや、紅葉?


「そう、秋には真っ赤になるので、また違った景色になるんですよ!」


四季折々の大自然を間近で感じることができるのが最大の魅力だということ。


さらに!マイナスイオンがガンガン出ていて、リラックス効果もありで、女子力アップにはうってつけだとぶっさん。


あら?もう、私、女子力メーター、いっぱいかもね!


「普段の5倍くらい可憐に見えますよ!」

後ろから聞こえた声は…カメラマンゆうすけ。カヌーに慣れたのか、いつものふざけた顔に戻っていやがる!!!


その前で漕いでいるミラクルは…あれ?なんか遠い目…癒されているんだろう…


永尾さんは…え?一人であんなに遠くまで行って夢中になって写真撮ってる!ただの観光になってるじゃんか!


「気持ちのリセットにいいんですよ、カヌーは。」とぶっさん。

大満足するスタッフの顔を見て、私も納得したのでした。


気持ちいい湖上体験ツアー、ぶっさん、ちひろさん、ありがとうございました!!!


さて、どうよ!どうよ!!

女子力上がりまくったでしょ!今回の私!!!!


四万の大自然と、人に触れ合って、心からデトックス。女性としても、母としても、また明日から元気に頑張れる、そんなエネルギーもたくさんもらいました!!

身も心も綺麗になったと感じるのは私だけでしょうか。。。

しっとりとマイナスイオンも身にまとい、帰りの車に乗り込む。


こんな私だし、ちょっとのワガママ、許してくれるよね?


帰りがけに入った蕎麦屋さんで、

「あーお腹空いた♡私、鴨ネギそばがいい♡」

と、値段の一番高いメニューを可愛くおねだり。


「…」


スタッフの冷めた目。


おや!もう、四万ブルーの魔法から解けてしまったのかい?


…え?もしや、まだ女子力足りてない?


いいのいいの。大満足だったから、今回の旅は、目的達成ってことにしておきましょ♡