第101回 のぶみさん①

2017-09-03

ゲストは、絵本作家のぶみさんです。


1978年東京都生まれ。 
1999年に絵本作家としてデビューされ、
現在までに160冊以上の絵本を出版されています。
さらに、講演会、ワークショップ、読み聞かせも積極的にされ、
『今 日本で一番売れている絵本作家』 として、注目されています。

代表作の1つには、累計60万部を超える
"ママがおばけになっちゃった" シリーズがあります。

「僕は、絵本を書きたいだけの人で、
言葉はママが子供に伝えたいことなんですよね。
男の子って、本当アホなことしてくるんですけど、
うちの奥さんが怒って ”私が死んじゃったらどうするの!”って
言ったことがあったので、それを絵本にしてみました。」

"ママがおばけになっちゃった" では、
母親が亡くなるというテーマであるため、大人から批判されることも。
しかし、のぶみさんが大事にされているのは、
子供たちの気持ちなのだとか。

「実際にサイン会で、ママが亡くなった子たちに
何度も何度も会っていて、そのたびに気持ちを聞くと、
"これ本当だよ、ママはいつもそばにいるよ"って
言ってくれるので、どんな批判があっても、
この子たちがそう思ってくれるなら、それで良いじゃん!って」

絵本は、大人と子供の両方が読むため、
"子供向けの面白さ" "大人向けの感動" の割合を
考えて作っているそう。
さらに、絵本のテーマや内容は、
ワークショップやサイン会で出会う親子に聞いた話を
参考にしているのだとか。

「あと、絵本の中のママって ムーミンママみたいに
”あら、悪い子ねぇ”って喋っているけど、
実際に怒るママの言葉って、もっと汚い言葉だから
それをリアルに絵本にしてみたんですよ。批判あるかな、
って思ったら、よく”我が家もです”って言われますね(笑)」

作品作り中は、ネタが降りてくるまでは
無理に書かないようにするのが、のぶみさん流!
気になったものを見て、
自分を楽しい思いにしていくことで作品が出来ていくそう。

「でも、何回も何回も自分ってダメだな〜って思うんですよ。
ここは、もっとこうしたら良かったのに、とか。
次こそは、良いのを書こうって思ってやってるって感じです。」

今回の選曲は、作品づくりの時に自分を奮い立たせる1曲!
Michael Jackson のwill you be there でした。

先月最新作『このママにきーめた!』が発売され大ヒット中。
この絵本は、胎内記憶を持つ子供100人に聞いた
様々な話をまとめたものです。

「自分の子供には胎内記憶なかったので、
正直信じてなかったんですけど、
目の前にくる子供たちに、"覚えてるよ"って言われたら
信じるしかないなって思って書いてみました。」

話を聞いてみると、ほぼ100人の子供たちが
同じような胎内記憶を持っていたそうで
"ママのお腹に入る前は雲の上にいた"
"雲の上からママを選んだのは、ママを喜ばせるため"。

「人っていうのは、ママを喜ばせるために最初生まれて、
ママが初めての対人関係になるんだって。
で、ママを喜ばせることで、自信をつけて他の人を
喜ばせることができるんだなって。
天才たちのママを調べてみると、喜ぶのがうまいママが多いんです」

子供はもちろん、実際にママになった人にも、
これからママになる人にもオススメノ1冊です!
のぶみさんが読み聞かせで大事にしているのは、
"子供の顔をよく見ること"!
子供を主役にしてあげることで、
もっと絵本を楽しんでくれるそう。

来週も、のぶみさんにお話うかがいます。