第106回 森本稀哲さん②

2017-10-08

ゲストは、元野球選手:森本稀哲さん。


キャンプ初日に遅刻したエピソードもありますが....
底抜けに明るい稀哲さんは、”朝から元気!”

幼少期も変わらず、元気いっぱいのムードメーカーだったそう。
ですが、そんな中、小学校1年生で
反発性円形脱毛症を発症し、毛髪が徐々に抜けていくようになりました。
「大ダメージですね。最初は500円玉くらいのハゲが出来て
そこから、髪の毛を掴むと抜けるようになって
恐怖でしたね。今でも覚えています、その時の恐怖心。」
明確な治療法は見つかっておらず、全国に悩む方も多いそう。

「今となれば、立ち直りに向かって人生歩んでいますが、
その時は全く立ち直ってなくて、もがいて少年時代を過ごしましたね。
道場とかで皆とお風呂に入っているときは、
本当、野球帽子が取れなかったんですよ。」
当時の状況を、今回著書を書くにあたり、
初めてお母様とお話されたそう。
「母に話を聞くと、
病気になったことも辛かったけど、
僕が汗かいても帽子を取りたくない
その仕草を見るのが何より辛かったって。
確かに親の立場からすると、親のせいではないのに
責任感じてしまうかもしれないですよね。」
その話のあと、”でも、病気になってよかったよね”と
稀哲さんから口からポロっと出たそう。
その1言は、著書の帯にもなっています。

今週は、SEAMO さんの 『Continue』を選んでいただきました。
「野球人生、17年で1番辛かった時に
この曲をよく聴いてたんですよね。
横浜の時代ですね。結果が残せない期間に
この前向きな歌詞で、すごい突き刺さったんです。
試合前、移動、の時は不安だから、この曲聴いてました」
稀哲さんの元気の源は ”命”。
「命あること、生きていることが、元気の源ですね。
生きていれば、前向きなチャレンジできるし、
美味しいもの食べたい、お金を稼ぎたい、
家族を守りたい、全部命があってできることですし。」
野球人生を終えて、2年。
野球で気付けたことが、今の新しい人生に
またエネルギーに変わっていっているそう。
「野球選手の第2の人生って悲惨って言われるんですけど
でも、僕は幸運なことに仕事いただけて!
自分のやろうとした事と、望まれている事に
ギャップがあったんですけど、今は望まれている事を
やらせていただこう、って思っていますね。
この本も、自分が想像していなかった事の1つですし。」

将来いつか、コーチもしてみたい!と稀哲さん。
若い選手とコーチをつなぐ役割をしていた
2軍時代に培った経験を、活かせるようにしたいのだそう。

2週にわたり、ありがとうございました!