佐渡金山を訪ねて… 新潟の旅!|旅人:柴田幸子

2017-11-09

佐渡の女子旅に続き、さらに佐渡を満喫すべく今回もやって参りました!

すっかり佐渡のとりこ!旅人の柴田幸子です。

 

さぁ、前回は初めての旅人で初・佐渡を大大大満喫したワタクシですが、

今回は、また違った佐渡の魅力をお届けすべく


【佐渡金山を訪ねて…新潟の旅】と題して、歩き回りますよー!!

 

佐渡と言えば金の島と言われるくらい「佐渡金山」が有名ですよね。

ということで、、、今回のスタートは、、


佐渡の相川エリアにある「北沢浮遊選鉱場跡」

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは明治から昭和初期にかけて鉱石の選別を行なっていたという施設の跡地。

 

古代ローマ遺跡のような神秘的なたたずまい。

どこかで見たことあるような、、、と思ったら、、、

そうです!ラピュタ島!!雰囲気が似ていませんか!?

 

ワーーーーって叫びながら端から端まで走りたくなったよね(笑)

 

ということで、早速「佐渡金山」の歴史を感じるべく「史跡・佐渡金山」へ!


佐渡金山の金鉱脈は東西3000m、南北600m、深さ800mに広がっていたそうで、この金脈を追い求めて、江戸から平成までの388年間に産出した金は・・・なんと78トン!!!

まさに日本最大の金山だったんですね。

 

開削された坑道はアリの巣のように拡がり、総延長は約400km!!!

これは佐渡~東京間の距離に当たります。

すごすぎ!!!!!

 

ここ「史跡・佐渡金山」には、

広大な敷地に点在する坑道、採掘施設、精錬施設などが残っていて

その殆どが国の重要文化財などに指定されています。

400年の営み、鉱山技術や生産システムの変遷のほぼ全てを

みることが出来るというとても貴重な場所なのです!

ここでコースを一緒に回ってくれたのは

史跡・佐渡金山の石川喜美子さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石川さんと一緒に入口付近にやってくると、、、左右に道筋が2つ。

 

1つは「宗太夫抗」江戸金山絵巻コース。

古い方の坑道、江戸初期の坑道跡がこちらです。

さっそく足を踏み入れてみると、、、空気がとってもヒンヤリ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

坑道跡を地下深く入っていくと、

そこではリアルな人形たちが採掘作業を忠実に再現。

採掘していくのに、まずは地下から湧き出る水をくみ上げ、

足場をしっかり固める作業から始めるんですね。

そして、採掘作業に嘘がないか、、、

全ての作業を監視しているお役人がいることも分かります。

 

いやぁ、、、江戸の昔から、こんな風にシステマティックに管理され

作業が行われていたことにビックリしました!

 

 

 

 

 

 

 

 

出口を出ると、そこには資料館もありました。

金山で取れた鉱石から金を選別する作業工程も細かく説明されています。

 

そして、本物の金塊を持ち上げる体験も出来ますよ!

金とは、、、やはり、、、重い!重い!!重い!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

是非ご自身の手で、その貴重な金の重みを味わってみて下さい。

 

資料館を出て再度入り口に戻り、

もう1つの「道遊抗」官営鉱山コースへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは明治から平成元年の操業停止まで、約100年間使用された坑道です。

この頃になると採掘も人の手ではなく機械で行うようになります。

そして重い鉱石たちを運ぶのは、、、そう!トロッコです!

そのトロッコや機械類が当時のまま保存されていて

間近で様子を見ることが出来ますよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

坑道の中も「宗太夫抗」の方に比べるとすっかりキレイに整備。

トンネルのように舗装され、足元にはトロッコのレールが敷かれ

時代とともに坑道も進化しているのが分かります。

凄いなぁ、、、!!!

 

そして、トンネルの先に見えた明かり。

外に出ると、機械工場や高任立坑と呼ばれる、垂直に掘られた坑道があるんですが・・・実は、その立坑、地下の鉱脈を採掘するための地中エレベーターだったそうです。

しかも、そのエレベーターは、667mの深さがあるので、

スカイツリーの高さ分、地中にエレベーターが作られていたんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、石川さんがここは見るべき!と案内して下さったのは、、、

少し山を登ったその先、目の前に大きく広がった

「道遊の割戸」!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

そうです!佐渡金山のシンボル!

足袋の親指と人差し指の割れ目のような、、、(笑)

餌が欲しくて水面から上を向いて口をパクパクさせる金魚の横顔のような、、、(笑)

キレイな山頂部の割れ目と、そのすぐ下には大きな洞穴。

 

これだけ割れ目ができるほど、下へ下へと掘り続けたんですね。

多くの人たちの様々な思い、野望が渦巻いていて

何とも言えない気持ちになりました。

そしてこれだけの事を成しえた人間の力、技術力、精神力。

何をとっても驚きとともに尊敬の念が!

 

私も負けてられない!そんな気持ちがフツフツと湧いてきて

やる気スイッチがオンになった瞬間でした(笑)

 

山を下って、少し離れた所からも「道遊の割戸」を眺めつつ。

最大限に金山に触れる事が出来て大満足!

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に石川さんがおっしゃっていたこと。

「これが銀や銅ならここまでにならなかった。

金だったからこそ、金のためにと沢山の人が動き、沢山の技術が発達し、

沢山の決まりや制度が出来た。

金の存在が、人間を、人の文化を、ここまで動かした」と。

 

ひぃぃぃーーーー。

 

金とはそれだけ誰にとっても魅力的なもの!

人を突き動かす原動力に成りうるもの!

 

金山!恐れ入りました!!!

 

金山で心が満杯になった後は、ちょっと寄り道をして、

キレイな景色を眺めに大佐渡スカイラインを車で登ってみることに。

 

グルグルとらせん状に山を登っていくと、、、

眼下に広がる日本海!そこに広がる美しき紅葉!!!

 

濃い緑に黄色、オレンジ、そして赤まで

グラデーション状に色づく木々が日本海とコラボして

なんとまぁ美しいこと!

 

 

 

 

 

 

 

 

今年初の紅葉狩り!絶景スポットに癒されました。

空気もとても気持ちよくて清々しい気持ちになったしね。

 

佐渡の秋を満喫した後に一行が向かったのは、、

 

「佐渡奉行所跡」!

 

 

 

 

 

 

 

 

金山のある佐渡は江戸幕府の直轄領(天領)でした。

江戸幕府は金山と佐渡一国を治めるために相川に佐渡奉行所を置いたんですね。

 

ここには金山の管理と行政を行う役所(御役所)、金を選鉱する工場(勝場)、

そして奉行のお住まいがあって、御役所や勝場などが公開されているんです。

 

ご案内頂いたのは佐渡市教育委員会の滝川邦彦さん

 

 

 

 

 

 

 

 

御役所の中を歩いていくと、、、

これは!!!見たことがあります!

そう、遠山の金さんなど時代劇でも御なじみ、御白洲!!!

今でいう裁判所?判決を言い渡す場所です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この跡地からは様々な出土品もあって

そのうち1000点近くものものが国の重要文化財に指定されているそう。

 

平成7年の発掘調査で出土したのが水平状態に積まれた172枚もの鉛板。

なんと1枚が40キロもの重さがあるということで

置れていたレプリカを私も持たせてもらいましたが、、、

腰が抜けるレベル!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

鉛板は主に金の製錬に利用されたものなんですって。

 

お隣の勝場では、採掘した鉱石から金を選り分ける作業工程を

細かく紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでも、やはり金を中心に

町が成り立っている様子が伝わってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの歴史に触れた後は、、、

やっぱりお米の美味しい新潟と言えばこれは外せません!日本酒!

 

ということで、奉行所から車で30分。

 

「尾畑酒造」さんにやってきました!

 

 

 

 

 

 

 

 

尾畑酒造さんは明治25年創業で「真野鶴」の蔵元。

自然の濾過の恩恵により地上に湧き出す軟水を仕込み水に使い、

徹底した減農薬栽培を行っている農家が作る五百万石・越淡麗の酒米で

良質なお酒を造り続けているのです。

 

そうそう。今日始めに訪れた佐渡金山の坑道の中に、日本酒の熟成所があったんです。

実は、その熟成所に、尾畑酒造さんの古酒が置かれていたんですよね!

それが長期熟成した純米酒なんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

すべてにおいて、手間暇を惜しまず「手作り」を守り続けるのが

蔵人さんたちのこだわりなんですって。

ここでは仕込み蔵を見学できたり、展示コーナーもありますよ!

 

早速、お話を伺ったのは尾畑酒造の備家悠一郎さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

尾畑酒造さんのこだわりを聴いてみると、お酒の命ともいえる3要素!お米とお水、そして人、そこに、佐渡の自然風土にあったお酒を造っていこうという思いから、四つの宝を和して醸すという「四宝和醸」をモットーにしていると教えてくださいました。

 

なるほど。最後の「佐渡の自然風土」。

そう!佐渡ならではのお酒。佐渡だからこそ出来たお酒。

うーん。たっぷりの佐渡愛に溢れたお酒であることは間違いありません!

 

なんと尾畑酒造さんの「真野鶴 万穂」というお酒は、

日本最高峰の全国新酒鑑評会で11度も「金賞」を受賞し、

本年度も金賞に輝いた、日本一のお酒!

 

またロンドンのIWCでも日本酒部門でゴールドメダルを受賞するなど

海外の方からも高い評価を得ているんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらには試飲試食コーナーもあるということで、

日本酒には全く明るくない私ですが、万穂を飲ませて頂くことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

一口頂いて「キャーーーーー!!!!!おいしーーーー!!!」(笑)

とてもまろやかでフルーティー!

香りも素晴らしくて喉越しも良く飲みやすい!

これは、、、女性にも好まれる味で、海外で人気なのも分かります。

「ワインテイストの日本酒」という表現が近いのでしょうか。

 

是非是非、一度味わって頂きたいお酒です!

私は4本、お土産に買って帰りました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

本当はもっともっと試飲したい所だったのですが、、、

雨女の作家・河合さんが、まさかの台風を連れてきてしまい、、、

急ぎ取材を終わらせジェットフォイルへ。

 

佐渡金山で聴いた石川さんのお話に

「私も金のように沢山の人を引き付ける人間になりたい!」

と思ったのもつかの間、、、

よく見る台風ロケのようにあり得ない乱れた髪型で旅の終焉を迎えるとは。。

 

ま、非常に私らしい旅になりました(笑)

 

今回も楽しかったなぁ、、、!!!

佐渡!最高!!!

沢山の歴史を感じ、あふれる佐渡愛を肌で受け止め、

金に若干目がくらみ、、、(笑)

身体に抱えきれない位の体験に大満喫の旅でした。

 

まずは金粉入りの羊羹を食べて、少しずつ金に近づきたいと思います。

 

次はどんな所で、どんな素敵な出会いがあるのかな。

旅人の柴田幸子でした。