西郷どんが江戸で見た、感じた、明治維新。|旅人:吉村民

2018-06-29

歴史大好き!歴史担当の吉村民です。

魅力ある人物はたーくさんいますが、

その中でも私の歴史上の好きな人ランキング2位は西郷隆盛!

(1位は相変わらず坂本龍馬)

 

気持ちがあったかくて、心が大きくて、人望があって、ついつい好きになってしまう、それが西郷隆盛のイメージ!

 

今回のKIKI-TABI~2Thousand Miles~は

2018年大河ドラマの主人公 西郷隆盛の都内に残る史跡を歴史評論家の井手窪剛さんをお迎えして巡ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

西郷さんについては、けっこー詳しい方だと思うのですが、自分が知らない 西郷どんのエピソードに出会えるのか?!

 

私の中で120%いい人な西郷どんは本当にいい人なのか?

 

西郷さんの魅力に迫ります♪

 

 

 

 

 

 

 

 

井手窪さんと最初に訪れたのは上野公園の西郷隆盛像。

 

西郷さんが写真嫌いで写真は残ってないので、西郷さんとされるものは、弟の西郷従道と従兄弟の大山巌を合わせた、と言われているので、有名な、

 

『こげな人、うちの人じゃなか!』

 

という奥さんのいと さんのセリフは、顔が違うのかと思っていましたが、実は

 

『うちの人は、外に出るときにこんな服(家の中で着るような浴衣)を着るような常識ない人じゃない!』

 

ということだったとのこと。

 

最初から自分の知らないことが井手窪さんの口から飛び出てきました!

 

さすが、歴史評論家!!

一緒に回っていただくと

2倍、3倍の楽しさです。

 

また、西郷さん像の後ろには

上野の戦いで亡くなった彰義隊石碑が。

 

そして、西郷さんが向いている先には

大村益次郎の像が(靖國神社内)建っていて、上野戦争が表現されているのだとか。

 

上野戦争を考えたのは西郷さんで

当時、沢山の人が上野に住んでいて、一般の人の被害が最小限でさむように一気に攻めると考え、

それを指揮したのが大村さんとのこと。

 

銅像もただゆかりの場所に建てるだけではなくて、深いんだなぁと感動でした。

 

ちなみに大村益次郎さんの銅像は靖国神社にあるのですが、

元医者で、数々の戦略を立てた頭の良さが納得!の頭の形をしているので、チェックしに行ってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて訪れたのは

若い頃の西郷さんが江戸に来て最初に住んでいた薩摩藩上屋敷跡。

 

 

 

 

 

 

 

 

田町駅から歩いて7、8分のNECビルとセレスティンホテルの間には石碑が建っています。

以前、この周辺を歩いていて偶然発見したときはこんな所にあったんだーと、感動でした!

しっかり見ないと見落としてしまいがちなので気をつけてくださいね!

 

この薩摩藩邸は当時、敷地面積2万2,000坪、約1,000人の薩摩藩士がここで暮らしていたそうです。かなり大きな規模ですよね。

その中の1人が西郷さんだった訳なのですが、

若い頃の西郷さんはまっすぐで、農民の方たちが苦しんでいるのを

島津斉彬公に手紙で訴え続けていたのだとか。

 

当時は藩主に直接訴えるなんて人はいなかったらしく、直属の上司からは疎まれる存在だった様ですが、

斉彬公は、そんな西郷さんのことを、面白い奴がいるな、と思い起用。

西郷さんのことを、自分しか扱えないと言っていた様です。

 

私の西郷さんのイメージは

優しくて誰とでも仲良く出来るような感じだったので意外でした!

若い頃の西郷さんは

正義感に溢れるまっすぐな方だったんですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて訪れたのは、先ほどの

薩摩藩上屋敷から徒歩5分ほどの場所にある

江戸開城 西郷南洲 勝海舟 会見の地の石碑へ。

 

ここで西郷さんと勝海舟が話し合って、

江戸100万市民を戦火から守るため、江戸無血開城を取り決めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

西郷さんと勝海舟は面識があり

お互いを良く思い、信頼していたから江戸無血開城が成立しましたが、

もし、不成立だったら、江戸の町は火の海になり、沢山の方が亡くなり

歴史が大きく変わっていたということです。

 

吉村家は、おじいちゃんが小さい頃までは四谷にあったと聞いているので、

西郷さんと勝海舟がいなかったら、吉村民もいなかったかもしれません!!!

西郷さん、勝さん、ありがとうございます!

 

 

最後に向かったのは代官山にある西郷山公園。

ここは西郷さんの弟、西郷従道が

お兄ちゃんの政界復帰を願い、購入した土地なのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

幕末に活躍した西郷さんは

明治になり新政府の役人になりますが、征韓論が通らないと鹿児島に帰ってしまいます。

そこで、新しい政府を良く思わない士族に担ぎ上げられ

西南戦争がはじまってしまいます。

 

しかし、井手窪さんは

西郷さんは死に場所を探していたとおっしゃっていて、

西郷さんが不満を持った士族を抱え、

幕末からの動乱が終息に向かうことができた、とのことです。

 

正義感が強くて優しくてまっすぐな西郷どん。

幕末は、自分の気持ち通りにいかないことがいっぱいあって

辛く切ない想いを抱えながら、新しい日本の為に頑張ったのだと思います。

 

西郷さんが、明治の世にも

ずっと元気でいてくれたら

もっとステキな日本になったんじゃないかと思いますが、

明治維新後に辛い立場になってしまった人たちの大将になって人生を終わらせたというのは

西郷どんらしかったのかもしれません。

 

知れば知るほど魅力的な西郷さんは

やっぱり優しくてあったかい人柄で、でもじゃじゃ馬でもあり

今回も私の中で、更に魅力的な存在になりました!

 

KIKI-TABI~2Thousand Miles~

旅人は吉村 民でした!