千葉災害から2か月・・・南房総を巡る|旅人:柴田幸子

2019-11-28

ご無沙汰しております!
KIKI-TABI、3回目の登場になります、シバサチこと柴田幸子です。
クロノスでお耳にかかっていた皆様!お久しぶりです!
そう、、、井門Pとは同期入社の柴田です(笑)

 

久しぶりのKIKI-TABI、そして久しぶりの旅番組!

 

9月9日、台風15号が千葉市付近に上陸。強い風によって、
県内の広い範囲で、窓や屋根など家屋が被害を受け、
さらに長く続いた停電が追い打ちをかけました。

 

そして10月12日、今度は台風19号が伊豆半島に上陸。
復旧もままならない被災地を雨と風が襲い、さらに10月25日には豪雨で千葉県内各地の川が氾濫して、浸水被害も相次ぎました。

 

立て続けに3度の被害に見舞われた千葉。
とくに被害が大きかったのが、「南房総エリア」でした。

 

何を隠そう、私は1年半前から毎週千葉県に通っていて
今や私の第二の地元ともいえる存在の千葉。
今回の災害で知人・友人たちも大きな被害を受けとても胸を痛めておりました。

 

自分にも何かできることはないかとボランティアで足を運んだりもしましたが
そこで聴かれたのは「とにかくこの素晴らしい千葉に遊びに来てほしい!」
という皆さんの切実な声でした。

 

それが何よりの復興の手助けになるのだと、、、。

 

ということで今回は、そんな千葉へ、
たくさんの方に“観光”で足を運んで頂こう!というのが番組のテーマです。

 

「災害から2か月・・・南房総を巡る」と題して、
なかでも被害の大きかった南房総エリアを訪ねました。

 

まず私たちが向かったのは、鋸南町にある「道の駅・保田小学校」。
「駅長」でもあり、「校長」でもあるという、大塚克也さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「道の駅 保田小学校」は、学校としての役割を終え廃校となった小学校を、
その雰囲気を残しつつリノベーションした、全国的にも珍しいユニークな道の駅です。

 

台風15が過ぎ去った朝方、大塚さんがこの保田小学校に到着した時には
壁が吹き飛んでしまっていて、商品やレジなどの精密機械なども水浸しの状態。

 

直売所になっている体育館は一番の人気スポットでしたが、
そこがつぶれてしまい、今もまだ休業中。
今年度中の整備完了を目指しながら、今は仮設の店舗を設けて提供しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

一報、校舎棟の方は影響がなかったので、2階の宿泊所などは今も受付を行っています。1階のレストランなども影響はなく今も営業。
美術館的なスペースがあるのですが、そこでの展示をやめて仮設の販売所にしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、大塚さんに気になる売れ筋商品聴いてみましたよ~!

 

「がんばんべえ~きょなん」という赤いシールがはってある商品を買うと
売上の一部が鋸南町の災害義援金に寄付されるんだそうです。
学校給食を再現した「レトルトカレー」など50品目ほどが対象商品になっていて、是非この赤いシールの貼ってある商品をお買い上げいただきたい!とのことでした。

 

赤いシールのついたものを購入すれば、千葉を応援することにもつながりますよね。応援は復興の近道!是非チェックしてください!

 

そして応援しながら、勿論、楽しむことも忘れずに!

 

 

 

 

 

 

 

 

机やいすなどかつて使っていたものが道の駅内、様々な所に置かれています。
ランドセル、学童帽などもあるので、これはもう、背負わないわけにはいかないですよね、、(笑)

 

インスタ映えも間違いないです!誰もが一瞬にして童心にかえるそんなスポット、道の駅保田小学校、是非遊びに来てくださいね!

 

あ~小学生に戻りたいわぁ~~(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて、私たちは、南房総市にある「近藤牧場」へ…。
人懐っこい牛たちが見守る中、オーナーの近藤周平さんにお話を伺いました。

 

実はこの辺りは酪農発症の地なんですって!
台風15号の時には、牛舎の屋根が飛んでしまっていて牛にはすごいストレスがかかってしまったんだそう。。。

 

そして、ここ近藤牧場では、まだ災害前の状況には戻っていません。
牛にストレスがかかってお乳の量が「1/3」も減ってしまったそうなんです。
完全復旧までには「あと半年はかかるだろう」と近藤さんはおっしゃっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

牛にもそんなにストレスがかかってしまっているのですね。。
優しい穏やかな目の牛さんたちが必死にこっちを見てくる中、
その心、身体にかかった負担を思うと、、、なんだか少し泣きそうになってしまった私。。

 

と、、、そんな中、近藤牧場で作っている「牛乳」を牛さんたちの前で頂いちゃいました!

 

希少種で絞った牛乳ということで、とても濃くてでものど越しすっきり!
市販の牛乳とは全然違う美味しさなのです~~!
自然の牛乳とはこういうもの!本来の風味が味わえる贅沢な牛乳!

 

ご馳走様でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、同じく近藤牧場で作っている自慢の一品が、千葉の逸品の金賞を受賞した「クレマカタラーナ」!これはプリンのアイス?クリームブリュレを凍らせたようなものなのですが、、、ビックリするおいしさ!!!!!!!

 

道の駅にも売っているので、是非ご賞味あれ!

 

近藤さんの口からもやっぱり「南房総に来てほしい。」という声が聴かれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そろそろお腹が空いてきたなぁ~ということで、、、
お待ちかねのランチターイム!!!!!

 

ということで、富浦漁港にある漁港直営の食堂「おさかな倶楽部」へ。
漁師さんの奥さまたちが切り盛りしている大人気の地魚料理のお店ですで
聴いたことのないような珍しいお魚も食べられるんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

メニューは魚の獲れ具合によって毎日に変わり、料金はリーズナブル。
2000円を超えるメニューはほとんどありません。

 

私が頼んだ彩セットは、わらさの唐揚げ、かま、おつくり(あじ、あぶさごち、さわら)、サバの塩焼き。これら4皿と小鉢2つ、それにお味噌汁、ごはんが付いて2000円行かないんですよ!
食べきれるかなぁ~という量が出てきました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな「おさかな倶楽部」の店長、髙山由美子さんに、お話を伺いました。

 

台風15号のあとは、事務所は全壊でお店の中も水浸し。
船の方も何隻も被害にあって、今も漁に出られない船もあるそうなんです。
9/25から営業を再開し、営業したての頃はあまりお客さんもいなかったそうですが、今はボチボチ戻ってこられて、、、
がんばってね~と優しい言葉をかけてくれて、本当に感謝しています。と高山さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

何かできることある?ってよく聴かれるそうなのですが、高山さんのお答えは
「一番今望んでいるのは、また南房総に観光に来てほしいということ」

 

やっぱり、足を運んでもらって、楽しんでもらって、お金をつかってもらう、
それこそが復興につながる近道なんですね。

 

これだけ美味しいものを頂けて幸せな時間を過ごす、、それこそが支援にも繋がるんです。来ない手はないですよね!!!

 

こちらでは、地元メインのお魚、一般のお店には出回らないようなお魚も頂くことが出来ます。少し変わったメニューにも注目してみてください。
また、その日のオススメをスタッフに聴いてほしい!そんな風にも高山さん、おっしゃっていました。

 

皆さんお忙しく動き回られていますが、そこは遠慮せずに聴いちゃって良いんですね(笑)

 

日々、あがってくるお魚が変わるので、、、また是非美味しいお魚、食べにきますね!

私たちが訪ねた日も順番待ちをする盛況ぶりで、売り切れの札がいっぱい。
まだ漁に出られない船も多く、施設も屋根や壁が傷ついていたけど、
お店のにぎわいが港に明るさをもたらしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

続いては、房総半島の南端、白浜町にある旅館、「紋屋」を訪ねました。

 

目の前に海。

 

今年で創業100周年を迎えた老舗旅館「紋屋」は、
台風15号の強風で、2階の屋根が吹き飛ばされてしまいました。

 

現在は一部で営業を再開していますが、四代目の高尾憲資さんに、
当時の様子などを伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

直後は雨漏りだらけでお客様も避難する状況。
今も建物の外側には足場が組まれていましたが、1か月ほどかけて泊まり込みで作業をして下さった方たちのお陰で、殆ど修復されてきているとのこと。

 

再開までには2か月近くかかりました。

 

実は2階の客室は5年くらい前にも同じように被災があって、その時に屋根もしっかり、客室もリニューアルしていたそうで、もう大丈夫だろうと思っていたさ中での出来事。屋根は全てが170mも飛ばされていたそうです。。
これが古いお部屋であればあきらめもついたそうですが、直したお部屋だったため、愕然とし、落胆したとうのが高尾さんの正直なお気持ちでした。

 

ただ、こういう惨状を知ったお客様からお電話を頂いたり、お手紙を頂いたり、またおなじみ様がひょっこりいらっしゃってお見舞金も持ってきて下さったこともあったそう。
非常に励まされ、これは再開してお客様のご期待に応えなきゃいけない!と
気持ちを強くしたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

南房総地区は関東でも一番遅い紅葉地。
養老渓谷、小松寺、、など、紅葉のきれいな所も沢山あります。
そして紅葉とともに、是非海の幸を!伊勢海老の漁獲量が多いことでも有名なので、是非、味覚の秋に紅葉とともに美味しいものでお楽しみください。

 

最後に笑顔で高尾さん、話してくれました。

 

紅葉に伊勢海老、、、これも最高じゃないですか~~!!!!!

 

今回、千葉の南の方を色々回ってきましたが印象的だったのは皆さんの笑顔!
大変で辛かった話をして下さるときにも、とにかく笑顔!
こちらが元気になるくらいの笑顔!なんですよね。

 

それはきっと、そのつらさ、大変さを乗り越えて、一歩も二歩も前に進んでいるからに他なりません。

 

そして、やはり皆さん口々にお願いするのは「是非足を運んでほしい」でした。
足を運んで、泊まって、楽しんで、美味しいもの食べて、そしてお金を落として、、
それこそが、ここ千葉を支援する、元気にするための力になるのです。

 

今はお仕事で通っている千葉ですが、今回の旅でさらに素敵な所を沢山知ることが出来ました。
今度は是非プライベートで思いっきり楽しむために、千葉にまた来たいと思います!

 

素晴らしい時間をありがとう!

 

がんばんべえ~ちば!!!!!