伊勢志摩をまるごと体験!女子の海旅|旅人:松本英子

2020-02-19

旅人の松本英子です!

 

 

 

 

 

 

 

 

先週の伊勢に続きまして、今回は志摩を旅します。
伊勢志摩サミットで名前を聞くことが増えましたが、志摩市には一体どんな面白いスポットがあるのか、、、
『伊勢志摩をまるごと体験!女子の海旅』と題して巡ります!
私自身、実際に訪れるのは初めての土地なので、非常に楽しみです^_^

 

さて、早速オープニングで訪れた標高140mの横山展望台からは、志摩の景色が一望できまして、気持ちいいのなんの。折角の晴天で、風もなく最高のロケーションだったので本当は長居したかったのですが、、(涙)何せ周りたい場所が沢山!後ろ髪ひかれつつ朝の気持ちいい空気を吸って、次なるスポットへ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

横山展望台からは車で45分。英虞湾の入江にあります『真珠工房 真珠の里』へやってまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

真珠というと鳥羽市のイメージも強いですが、志摩市でも沢山養殖されているんです!
そして、実は真珠発祥の地!
あのミキモトで有名な御木本幸吉さんが、養殖の試験場として選んだのが英虞湾だったんですね。
プランクトンが多く、潮の流れがよい穏やかな英虞湾は真珠を作るあこや貝の生育に適していたからだそうです。
世界的にも名高い志摩真珠はとにかく大きくて美しい!!
この素晴らしい真珠養殖を受け継ぐ3代目、山本長久さんにお話を伺いながら、真珠の取り出し体験をさせて頂く事になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

昭和30年創業の『真珠の里』さんは、英虞湾の入江に小屋を構えていますが、そもそも昔は養殖の為の土地がなかったそうで、わざわざ山を切り崩して埋め立てて真珠養殖場のベースを作ったんだそうです。かなりワイルドですよね。。
今も入江には何隻も船がありましたが、昔に比べてだいぶ減ってしまったそうです。
真珠の獲れる数も、温暖化の影響や従事者不足などの理由から、当時は40〜50万個も獲っていたところ、現在は4〜5万個に減少。とはいえ、凄い数です。
真珠はそもそも、自然と人のチカラの合わさった希少な作品のようなもの。しかも2年、3年と時間も必要としますし、毎日海の温度や貝に付着してしまった海藻やフジツボなどの除去など気にしなければならない事も沢山あって大変な作業。365日休みなしです。
この日も、真珠の里のご主人山本さんは、前日の強風によるイカダの破損を心配して朝から沖に出られており、そんなお疲れのところ私たちを笑顔で迎えてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも真珠はどうやって出来るのかというと?
最初はほんのゴマ粒ほどのアコヤ貝の赤ちゃんを網目の小さな袋に入れてイカダに吊るして貝の成長に合わせて段々と目の大きな袋や籠に入れ替えていくそうです。1~2年母貝として育てたら、真珠を育んでもらうための核入れというのをします。ここに人の手が加わるんですね。
ドブ貝の殻からつくった丸い核と、アコヤ貝の外套膜、要は貝のヒモと呼ばれる部分を切り取った細胞を移植します。 
しばらくて傷が回復したら、プランクトンの多い沖に吊るします。
そうして大きくなった真珠を取り出す所から体験させて頂けるとのことで、私もトライさせてもらいました!

 

 

 

 

 

 

 

 

イカダの下にぶら下がっていた貝の入ったネットには、2つずつが二列に8段並んでおり、好きな貝を一つ選びます。大きいからといって、真珠も大きいのが獲れるとは限らないそうで、本気で勘?雰囲気?で選びました。山本さんからの一つヒントとしては、貝が少し他のより中心がぷっくりしているものに関しては大きな真珠が入っている可能性があるという感じ?だったので、意識して選んでみると、見事!当たりでしたー!!!
貝をナイフで開けていただき、真珠があるか触ってごらんと言われ、、指で探すと貝の上から感じる硬く丸いものが!!

 

 

 

 

 

 

 

 

私が選んだ真珠ちゃんは7mmほどの中くらいのサイズで、まずはこれを塩でモミモミ洗い、さらに水洗いして、布で磨いていきました。
汚れを落として、あとはひたすら磨いていく作業!種類の違う布で、1分間ずつ砂時計で測って磨いていくと、ピカピカの真珠ちゃんが完成。

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に美しくて、一気に愛おしさが!!
点数をつけていただいたところ、70点以上をいただきました〜。減点の内容としては、ひとつ傷がついていたこと。それでも全く傷がないのは稀なことだそうなので、まぁまぁの点数を頂けて大満足!
お時間あらば、ここから自分が取り出した真珠を使ったアクセサリーやキーホルダーなどを加工して作る事も出来るそうなので、真珠の里に行った際には是非トライしてみてくださいね。
この日も女子グループが次々といらしていて、みんな楽しそうに作業していました^_^
誰の真珠が一番大きいか比べてみるのも楽しそうでしたよ〜

 

そして、なんと自分で選んだアコヤ貝の真珠を取り出した後の貝柱をお刺身でいただく事もでき、お醤油とお箸のご用意も!!新鮮な採れたてアコヤ貝も美味しかったです^_^
山本さんご家族に大変お世話になりました。
ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、続いては「真珠の里」から車で10分!
とっても近くにあります、海女小屋体験施設「さとうみ庵」へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、海女資料館で現役海女さんの小川三輪子さんにお話を伺いました!

 

 

 

 

 

 

 

 

海女歴は20年との事だったのですが、まだまだキャリアとしては浅い方なんだそうです、、、
50歳を過ぎてから潜り始めたとのことなので、その年齢にもビックリしてしまったのですが、現在80代の現役海女さんもいらっしゃるんだそうです!!!皆さんお元気ですし、お肌ツヤツヤ!!
高校生くらいの海女さんから80代まで志摩と鳥羽の地域を合わせると約750人(2014年度調べ)もの海女さんがいらっしゃるそうで、もちろん全国一位の海女さんの数。男性の海女さんもいらっしゃるんだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海女の歴史としては縄文時代からとも奈良時代からとも言われるくらい古いものだそうで、
今ではウェットスーツに水中メガネのスタイルで3月〜9月まで海に入られるようなのですが、磯着(海女着)という白い布で全身を纏って潜っていた時代はかなり寒かったんだそうです。
私もその格好をさせていただきました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

女性が持つにはかなり重いのでは?というようなノミを手に深い海へ潜って行くわけですが、女性は体重も軽い為に身体に重りを付けて、人によっては20キロも30キロもあるような重りと共に潜る事もあるんだそうです。カナヅチの私としては話を聞いているだけで恐ろし過ぎました!!!
伊勢海老などは逃げ足も早いので、採る技術やタイミングも必要な大変な漁なのだそうです。
何メートルも下へ素潜りで行ける方もいらっしゃれば、浅瀬の所で潜るという方も。最長1分ほど潜る方もいらして、水深20メートルにまで達するそうです。

 

伊勢海老、あわび、サザエ、岩がき、ウニ、海藻などなど、、
海女さんたちが一隻の船に乗り合わせて漁に出るパターン(午前か午後の便、どちらに乗ってもよく自由なんだそう)と、ご夫婦ペアで、旦那さんが船を運転して奥さんが潜っている間何かあらば引き揚げるのを手伝うというようなパターンもあるようです。いずれにせよ命と隣り合わせの体力勝負のお仕事、天候も晴天で風がない日でないといけないとなると、その条件をクリアする日もなかなか無いそうです。1シーズンで潜れる日数は意外と少ないものでした。そんな中で採れた大事な食材なんだなと思うと、また頂く時の有り難みが増して行きますよね。。。

 

と、いうわけで、、、
海女小屋に移動しまして、この「さとうみ庵」の目玉、海女さんとお話ししながら新鮮な魚介をいただけるという海女小屋体験へ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ご案内は引き続き、小川三輪子さん。
慣れた手つきで、いきなりガンガン焼き始める小川さん。並んでいる食材は、基本コース[ヒオウギ貝2枚、さざえ2個、スルメイカ1杯、干物2種類、青さ味噌汁、ひじきの釜飯]そこに、今回は伊勢海老さんをプラス〜!!!
どーんと1尾(母さん、泣いてもいいですか)初体験。

 

 

 

 

 

 

 

 

順番に焼いて下さるんですが、どれもこれも美味しすぎて叫んでばかりおりました(笑)
小川さんはお話ししながら手際良くどんどん焼いてくださるので、気づけばかなりの量がお腹の中へ〜!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊勢海老は、海老の中のおみそを付けていただいちゃいました。幸せ過ぎです。。。

 

この日は時期的に珍しく暖かな日というのもあり、木造の海女小屋の窓も全開!気持ちいい外の海の景色を眺めながらの魚介づくしに大満足でした!!

 

実際の海女小屋では、海女さんたちが海から上がってきて暖をとりながら休憩して自分たちで持ち寄ったご飯を食べたり、時には家から持ってきた魚を焼いて食べたりなどお母さん同士でお喋りしながら時には旦那や家族の愚痴を聞いたり話したり?!して楽しんでいるんだそう(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

小川さんは、志摩の人たちは本当に人が良い、と、魅力を語ってくださいました。
海へ挑む女性の姿はカッコよく優しく凛としていて憧れてしまいますね。。小川さんもとっても素敵な女性でした。女子旅としては凄くパワーをいただけるスポットでした!!!
小川さん、ご馳走様でした〜

 

 

 

 

 

 

 

 

お腹パンパン!最後は近鉄賢島駅から歩いて2分。
志摩マリンランドにやって来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは「マンボウの泳ぐ水族館」としても有名な場所。
飼育員の杉山弘樹さんにご案内頂きました!

 

 

 

 

 

 

 

 

まず最初にペンギンさんたちが野外でショーを行なっているタイミングに遭遇!ヒョコヒョコ歩く姿と、ハードルを飛ばなきゃなのにズルして脇を歩いてきちゃうペンギンちゃんがこれまた可愛くて爆笑!いきなりほっこりさせて頂きラッキーでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁそんなショーを眺めつつ水族館に入ってすぐ、受付より目立つ神社が!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

とっても小さいながらもしっかり神社の形なんですが、実はこれは前にいらした飼育員の方が建てていったものだそう。立ってるように泳ぐ魚の水槽を本殿に見立てて作ってあるんですが、これは運気が上向きになるようにとの願いが込められてのもの。私たちもお参りして、いざ館内へ!
と、思ったら、こちらでは現在「水族館裏方探検」という催しをされており、それに参加させて頂くことに。
いわゆる水族館の裏側で餌やり体験なのかなぁ?となんとなーく想像をしておりましたら、どうやら本気であまり人が入っちゃいけないのでは?という扉へ。それも水族館の本館の裏手にある謎の建物。

 

 

 

 

 

 

 

 

扉を開けると、凄まじい数の水槽が!
大小さまざまで、水が入っていたりいなかったり、実はここは、いわゆるお魚さんたちの控え室。
特別展示の期間は表に出たりしている子たちや、県内外から保護して欲しいと頼まれてやってきた子たちなどが出番待ちしている場所で、さらにはこの中で繁殖も行われておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

本気の裏現場からいきなりガッツリご紹介頂き、ここからお次の場所へ移動!ワクワク。
またも裏のルートを通って、水族館の中へ。
すると、給食室的な雰囲気の場所が広がっており、そこでは生き物たちに与える餌をまさに給食のように下ごしらえしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お魚によっては、骨があるのを嫌って餌を食べなくなってしまうような繊細な子も居て、そのために三枚おろしどころか骨も取ってさらには細かく刻んであげたりなど、驚くほど様々な工夫がされていました。うちの子供より手間がかかる(苦笑)でも、とても愛情を感じるところでもありました。それぞれの特徴を分かっていなければ出来ないことですし、日々の観察の結果でもあります。こうやって管理されている水族館の生き物たちは本当に幸せですね。

 

そして、さらに奥に入っていって、階段を昇り、すると天井の低いゾーンが。
ここは、まさに水族館で展示されている仕切りのある水槽の上の部分!!!
こうなってるんだー!と驚きの連続が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、手前からだんだん奥に行くにしたがって深海の魚になっていくので、気温も少しずつ寒くなっていくこと。同じフロアなのに一定の場所から先は寒い。本当に不思議でした。
そして、その水槽の上にはまたも控えの選手たち?いや魚たちが待っていました。
それぞれ初めて聞くようなお魚たちでしたが、杉山さんの愛情溢れる説明で、どの子も愛おしく、我が子のように思えてくるんです。
杉山さんお気に入りの顔を持つお魚「カイエビス」を教えていただいたので、その子の写真は実際に下の本館の水槽前で撮影しました^_^
魚らしからぬ、目が離れているように見えない、正面から見て可愛いルックス!!

 

 

 

 

 

 

 

 

控えの子たちに餌やりも体験させていただき、次なる場所へ。
お次は、待ってましたーのマンボー館!!
もちろん裏側ですw

 

 

 

 

 

 

 

 

マンボーさんたちは、現在全部で5匹。名前はついていないけれど、番号で読んでいるそうで、何気にそれぞれ模様や大きさなど特徴があるんだそうです。一生懸命探しましたが、なかなかに難しかったです。

 

マンボーをこんなにフィーチャーして展示している水族館は全国でも珍しく、飼育が非常に難しいんだそうです。

 

ここの面白いのが、何故かでっかいエイが同じ水槽にいること。同居出来るものなのね?!と衝撃でした!!!水槽の上から覗き込むような形でみることが出来たのですが、それぞれの空間を保ちながらマンボーがゆっくりと大きな水槽を泳ぐ姿になんだか癒されました。。
そして、イルカみたいに人懐っこいキャラの子も居て、こちらに近寄って来てくれる、それもまた可愛く癒されました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「水族館裏方探検」では、他にも水族館には欠かせない自家発電の場所にも案内頂いたりして、水温を保ったり酸素を送ったりなど水槽の管理に欠かせない部分も教えていただき、とっても勉強になりました!
ご案内いただいた杉山さんが小さい頃にもこの裏方探検はやっていたそうなので、その歴史は長く、またその裏方探検を体験した男の子が大きくなって案内する側の飼育員さんになってらっしゃるというところにもぐっと感動してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

裏方探検は、先着20名でお一人様300円で体験できるそうです。要予約ですので、是非ホームページなど調べてみてくださいね!

https://www.kintetsu.co.jp/leisure/shimamarine/event/

 

また、その他にも館内ではドクターフィッシュなどに触る事ができるタッチング水槽のコーナーもあり、私は小さなサメにトライしましたが、怖くて全然だめでした(泣)いきなり動き出してギャーーーーっと叫びまくり。勇気ある方是非!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

志摩ならではのショーとしては、ブリ、サメなど約2500匹の魚が泳いでいる回遊水槽の中で、磯着姿の海女さんが餌をまく、海女の餌付けというのも見ることが出来ます!こちらもタイミングを合わせてぜひに。

 

水族館をたっぷり楽しんだ後は、あっという間にエンディング。
今回の旅を振り返りました!
女子の海旅ということで、綺麗や可愛いや美味しいがいっぱい詰まった志摩旅でした。
景色がとにかく最高で、個人的に本当にお気に入りの町となり、また必ずプライベートでも女子たちと来てみたいなと思う場所ばかりでした!!!
あ、もちろん女子だけでなく男子も楽しめるスポットですからね^_^ 皆さん是非足を運んでみてくださいね〜。。。