人形町名店散歩|旅人:小林千鶴

2020-03-25

ただいま!!!
産休を経て、キキタビ約1年半年ぶりに戻って参りました!
旅人の小林千鶴です。

 

リスナーの皆様、お元気ですか?
大好きなラジオに復帰できて心から嬉しいです泣
ラジオ復帰最初の番組がキキタビとなりました。
リスナーの皆様、改めてこれからもどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

さて、久々のキキタビロケに胸がドキドキの私でしたが
なんと偶然、私の思い出の街を散策することになりました。

今回のテーマは「人形町名店散歩」

 

 

 

 

 

 

 

 

人形町といえば、風情ある老舗・名店が多く、歴史が感じられる街です。
その人形町にどんな思い出があるかといいますと
小さい頃から年末に必ず母と年始のおせちの材料を買いに訪れていた場所なんです。
小林家オススメのお店も交えながら人形町の魅力をご紹介できたら嬉しいです。

 

最初に訪れたのは人形町交差点から徒歩1分のところにある「鳥近」

 

 

 

 

 

 

 

 

早速小林家オススメのお店なのですが、ここの「だし入り玉子焼き」が超~絶品!
厚焼きで、甘さと塩気のバランスがとれた絶妙な味わい!
代々伝わる秘伝の出汁が、たっぷりジューシーな玉子焼きです。

 

有り難いことに密閉パックなので、美味しい汁の逃すことなく、安心してお持ち帰り頂けます。
日持ちするので小林家では1月1・2・3日の三日間かけて
家族みんなでチョビチョビ食べて卵焼きを楽しむスタイルでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

パックのままならそのまま冷凍保存できるのも有り難いポイントの一つです。
この日ももちろん卵焼きをお土産に持ち帰りました。
主人が大喜びしてくれましたし、私も夕飯のおかず一品増やすことができ
美味しい大好きな卵焼きを年始以外で食べられて幸せでした♡♡♡

 

続いてやってきたのは「よし梅 人形町本店」
昭和2年創業の江戸情緒あふれる老舗。
よし梅は江戸名物「ねぎま鍋」が食べられる数少ないお店で、
かつて一部が芸者の置屋だった建物は風情ある落ち着いた雰囲気で、
外国からのお客様にも好評なんだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

人形町商店街通りから細い路地入ると見えてくる、よし梅は
まるでタイムスリップしたかのような気持ちにさせてくれる店構え。
お店の入り口まで続く薄暗い石畳の道を、柔らかい光が灯る行灯が優しく照らしています。

 

風鈴がつるしてあり、耳に届くチリーンという音色、
店前には花がいけてあり、目に届くおもてなしの心。
下町の風情に浸れる一時・・・う~ん!なんて素敵なのでしょう!
さぞかし店内も素敵なのだろうと胸の高まり、これ以上ないくらい興奮する私でしたが、
スタッフからは、「小林さん、ここは番組予算オーバーなので・・・」
行かないんか~い! 泣、泣、泣、

 

 

 

 

 

 

 

 

まだプライベートでも行ったことないので
いつか家族連れて、まずランチにでも行ってみたいです。

 

気を取り直してお邪魔したのは、
Yoshiume Cafe & Deli
よし梅のお隣にある売店で、お弁当やお惣菜を買えるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

2階にイートインスペースもあるので買ってすぐ食べることもOK。

 

旬の素材を使った各種のお惣菜、日替わりのお弁当、スイーツもあり
色とりどりのご馳走がガラスショーケース越しにキラキラと輝いていました。

 

てっきり和食系だけかと思ったら、本格的なカレーが数種類もあり、
ガパオライスなんかもあり、気になるものがたっくさん!
アジの南蛮漬け、キスの南蛮漬け、肉団子と白菜のスープ、カレー、柚子チーズケーキと気になるものを注文。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2階のイートインスペースは古民家風カフェ空間で
木のぬくもりを感じつつ、ノスタルジーな心地良い雰囲気に包まれていました。
(カウンター4席にテーブル席2卓ありましたよん)

 

 

 

 

 

 

 

 

そのくつろぎスペースで食べるお惣菜の味は、どれも驚きの美味しさで、感動の連続でした。
酢の酸味がまろやかな味付けの南蛮漬け。
ニンニクと生姜のパンチが食欲を増進させてくれる「肉団子と白菜のスープ」は食べごたえ抜群。

 

あっさりしているのにコクがあり鼻に抜けるスパイシーな香りがたまらない「カレー」。
締めに食べた柚子チーズケーキは、トロッとなめらかな口溶け良い食感で
柑橘の爽やかな香りが全体をキュッとしめてくれておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

再び人形町商店街へ戻り散歩をしていますと小林家オススメスポット2つ見えてきました。

1つ目は精肉「日山」
年末年始のご馳走にと、母がいつも日山の和牛小間切れを買ってくれていました。
その小間切れですき焼きにし、家族みんなで鍋をつついていたのが懐かしいです…

 

 

 

 

 

 

 

 

さてもう一つは「京粕漬魚久」
ここでは、お得な切り落としを目当てに買いに行っておりました。
人気ですぐ売り切れちゃうんですよね。
甘く味付けされた粕漬け、ごはん何杯でもいけちゃう美味しさです。

 

 

 

 

 

 

 

 

小林家オススメスポットをチェックした後は、
真酒横丁の入り口にある1576年創業の和菓子店「玉英堂」
玉英堂の今江康人さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

家族で代々継がれ、今江さんのお父様が23代目。
玉英堂の人気商品「虎家喜」。どらやき、ではなく、と・ら・や・き、です。
「とら?やき?・・・」どら焼きとは違うそうで
なぜ「どら」でなく「とら」なのか聞いてみると
今江さんがお生まれになったとき22代目の今江さんの祖父、
そして今江さんのお父様、今江さんの3代続いて偶然、寅年生まれで
なにか虎に因んだお菓子を作ろうということで誕生したそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

お菓子を包む薄い半透明の紙を剥がすと、所々に紙に皮がつき
いい具合に虎模様になるという仕掛け!
見た目の部分でいいますと、どら焼きと比べて、皮部分がだいぶ厚め。
試食させて頂きましたが、厚さの理由は、とにかくフワフワ!
とってもエアリーな皮、まるでスポンジケーキのようで、確かにどら焼きとは大違い。
他にも中のアンコにも驚かされました。

 

粒あんの粒が大きい!一粒一粒の存在感があることでホクホク感もあり、
小豆の香り、味を存分に楽しめ、食べごたえバッチリ!

 

 

 

 

 

 

 

 

自慢の手土産になること間違いなしです。
ということで、もちろん小林家にお土産に買って帰りました。

 

玉英堂の表に「甘酒横丁由来の地 あまざけ屋『尾張屋』跡」の案内が、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

気になっていたので、今江さんに聞いてみると
「かつてここは、あまざけを売っていたお店で、地元の人から『尾張屋』でなく、あまざけ屋さんと呼ばれていて、道案内するとき、『あまざけ屋のよこっちょを入って・・・』が甘酒よこちょ、甘酒横丁・・・というように名前がついたんです。
玉英堂が尾張屋から土地を譲り受けるときの約束が、必ず甘酒を売ることだったんです。」
店内に美味しそうな和菓子はズラリ並ぶ中、甘酒を発見!
ちゃんとその昔の約束が今もしっかり守られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

虎家喜も、甘酒横丁もいずれも名前の由来、ストーリーを聞くと
人の暖かさを感じられより愛着が湧きますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

続いてやってきたのはお豆腐屋さんの「双葉」
ここも小林家行きつけです!

 

お豆腐屋さんなんですが、ここでいつも買うのは甘酒。
店頭では紙コップ一杯200円販売もしていますし
お持ち帰り用パックもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は物心がついた頃から、双葉の甘酒を飲んでますが
米麹から作られたクセのない甘さと旨味が最高に美味しい甘酒です。
本当にここの甘酒は美味しいので、飲んだことない方は是非!

 

飲む点滴といわれている甘酒を飲んで、免疫高めつつ
夏場は冷やして飲んで夏バテ予防としても活躍しますよ。

 

今までずっとなぜお豆腐屋さんで甘酒を売ってるのかな?と
疑問を抱いておりましたが聞けず(プライベートではこうみえてシャイ笑)
ロケをきっかけにお店の方に聞いてみると
「私の父が、甘酒横丁という名前なのに、この通りで甘酒飲める場所があまりなく
残念がるお客様を見てきて、これはいけないと思い、
父が自分の思い描く理想の美味しい甘酒を追求し、
生まれたのが双葉の甘酒なんです。
30年以上愛されていて、その当時から変わらない味、パッケージなんです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだったのか~~~~~~~~~~~~~~!
ありがとう~~~~~おとうさま~~~~~~!
かわいいピンクのパッケージ、確かにずっとこれですし、変わらぬ美味しさです。

 

 

 

 

 

 

 

 

続いてやってきたのは、
甘酒横丁の路地入ってすぐの「今半 人形町本店」
老舗の名店ですよね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

1895年吾妻橋にて牛鍋屋として創業。人形町での開業は昭和27年。
1階は鉄板焼ステーキ、2階はすき焼き・しゃぶしゃぶをはじめとした
日本料理を提供しています。

 

その人形町今半の味を手軽に楽しる惣菜本店が隣にあるんです。
人形町今半 惣菜本店店長の阿南さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

惣菜の人気商品を聞いてみたところ
「ダントツで、すき焼きコロッケです!!
特選のすき焼きコロッケにはミンチの肉と、かたまりと二種類入れてあり
すき焼きの割下で味付けをしているのでソースはかけず
そのままお召し上がり頂けますよ。」
美味しさのポイントを伺ったところで、試食させて頂きました、、、

 

あまからい割下がしみこんだお肉とじゃがいもは最強のおかずですね!
毎日食べたい美味しさでした。夕飯のおかずだけでなく
お弁当に入ってたら、超嬉しい一品です。
その他のオススメも聞いてみると
「冬や春先ですと、片手で食べられるすき焼き肉まん人気がありますよ~。」
こちらも試食させて頂きましたが、
フカフカの生地に染み込んだすき焼きの旨味がたまらない一品で
肉まんで白米いける!というか白米食べたい!と初めて思った美味しさでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美味しい幸せの余韻に浸りつつ、甘酒横丁にもどると目に入ってきた
「岩井つづら屋」
創業1861年、都内のつづら屋は、ここ一店舗のみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本全国でもたった4件しか残っていない「つづら専門店」のうちのひとつが、人形町に存在しています。
ガラス越しに、職人さんが畳の上で竹のようなものを手や刃物を使い、規則正しいキレイな網を編んでいる様子を見ることができました。
その後、和紙を貼り、柿渋・漆を塗り完成するそうですが、つづらは絵本では見たことあったものの、本物を見るのは生まれて初めての体験。

 

 

 

 

 

 

 

 

お恥ずかしいことに何度も目の前通ったことあるのに、初めて気づきました。
いや~人形町、面白すぎます!

 

 

甘酒横丁には、老舗・名店がいっぱいあります。
岩井つづら店の道路挟んで向かいにあるのが、1915年創業の「柳屋」
麻布十番の「浪花屋総本店」、四谷の「わかば」に並んで
『鯛焼き御三家』のひとつなんですって!

 

 

 

 

 

 

 

 

浪花屋総本店も、わかばも、どちらも食べたことのある私ですが
実は柳屋さんだけは食べたことなかったので
ずっと気になっていた柳家さんの鯛焼きを食べるべく行列に並ぶことに・・・!

 

いつも長蛇の列なので、母と年始の買物だけして行列を眺めて帰っていましたが
今まで帰ってしまっていたことが非常に悔やまれる美味しさでした。

 

 

ズバリ、私好みのアンコです。
甘みがしっかりあるのに、角が立ってないまろやかな甘味。
焼き立てはアツアツで皮がパリパリ、香ばしい香りと
優しい味のするアンコがギッシリ詰まっていました。
今年の年末の買い出しの際は、並ぶこと決定。

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに、並んでいるとき、お客様の多くが鯛焼きだけでなく
モナカの小倉アイスを注文されているので
どうしても気になってしまい購入しちゃいました。
その選択は、大正解でした。

 

サックサクのモナカの楽しい食感に、
口に入れた瞬間さっととけてしまう、シャーベットのような小倉アイスが
吹き抜ける風のごとく口の中を駆け巡り、美味しいが充満します。
これも年末食べること決定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、甘酒横丁歩きつつ、浜町緑道公園までお散歩。
道中には呉服屋さんや、「日本橋ゆうま」という手作り和雑貨を販売しているお店など
和の雰囲気を感じながら、お店探しを楽しむことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

にしても、今日は食べたな~笑
私、ずっと食べてましたね笑
お腹も、心も、満たされまくりの一日でした。
思い出のある人形町で、変わらない景色・味を堪能させてもらいつつ
知らない発見も沢山あり、より人形町という街が好きになりました。
これからもずっと下町風情ある人形町であってほしいと願いつつ
今までは母との思い出の場所でしたが、今年の年末からは娘と一緒に思い出を作っていけたら嬉しいです。

 

旅人は小林千鶴でした。