SANTANA”スーパーナチュラル”特集!

2011-02-27


santana

『サンタナ大復活作!“スーパーナチュラル” 特集』。

1999
年リリース。サンタナのデビュー30周年記念作として
制作されたこのアルバム。

様々なアーティストをゲストに迎えて、30年のお祝い!
として豪華に作られましたが・・・、
それが予想をはるかに超える大ヒットを記録。

結局、セールスは2500万枚を超え、サンタナはまさに奇跡!
とも言える大復活を
とげました。

M
LOVE OF MY LIFE /
  SANTANA feat.
デイヴ・マシューズ  

1曲目にお送りしたのは、当時グラミー賞を9部門独占した
サンタナの1999年の大名盤:
『スーパーナチュラル』から、
デイヴ・マシューズをゲストに迎えた
LOVE OF MY LIFE”です。

歌にこれでもか!と被ってくるギターのオブリフレーズ。
オブリ、はオブリガートのことですね。
主旋律の合間を盛り上げる伴奏のことですが、
普通はここまで入れません。
ボーカルの邪魔になっちゃいますからね()

でも、ここでは主役はサンタナですから隙間さえあれば
入れてきますねーー。
それが全て美しく、邪魔じゃない!メロディーセンスも抜群!
と、やはりサンタナの偉大さを思い知らされますね。

M
WISHING IT WAS  /
 SANTANA feat.EAGLE-EYE CHERRY  

次にお送りしたのは、当時グラミー賞を9部門独占したサンタナの
1999年の大名盤:
『スーパーナチュラル』から、
イーグル・アイ・チェリーをゲストに迎えた
WISHING IT WAS”です。

さてさて、ギタリスト:カルロス・SANTANA
1947年メキシコ生まれの現在63歳です。
父親がヴァイオリン奏者だった、ということもあり、
幼い頃から音楽に深く触れていた彼は、
父の音楽を愛するのと同時に、
国境を越えてくるラジオ電波にも心を奪われて
ギターを手にするようになります。

BB
キングやジョン・リー・フッカーなどのブルースを必死にコピー
しながら、
メキシコの伝統音楽も父親から教わったという環境が、
実に独特な彼のプレイスタイルを生んだんですね。

そして、1960年。一家でアメリカ・サンフランシスコに移住。
1966年、19歳の時にはサンタナ・ブルース・バンドを結成して、
地元のクラブ、ストリートで演奏し始めました。

そんな彼に目をつけたのが、あの!ビル・グレアム。
60年代後半のフラワームーブメントの立役者ですね。
モンタレーやウッドストックなどの
巨大野外ロックフェスを支えた
スーパープロモーターです。
サンタナの人生は大きく動きはじめます。

 
M (DE LE YALEO)  / SANTANA 

さて、次にお送りしたのは、当時グラミー賞を9部門独占した
サンタナの1999年の大名盤:
『スーパーナチュラル』から、
サンタナバンドのオリジナルで
“ヤレオ”です。

まさに、サンタナバンド!
ラテンロックの教科書のようなサウンドですね!

さて、さっきの話の続きですが・・・1960年代後半、
ヒッピー文化、フラワームーブメントの立役者として名高い
スーパープロモーター:
ビル・グレアムと出会った
カルロス・サンタナは、
一気にビルの秘蔵っ子となります。

音楽業界のイロハ、人脈の作り方、そして音楽的視野の広げ方を
ビルから徹底的に学んだ彼は、その音楽性を一気に高めて、
遂に1969年、レコードデビューします。

そして、そのタイミングで、あの歴史的音楽フェス:
ウッドストックにも出演。
衝撃的なパフォーマンスで一気に観客の心をつかんで、
一躍、ロックファンの注目の的となります。

その後は、“ブラック・マジック・ウーマン”の大ヒット、
アルバムチャート1位、
また、“哀愁のヨーロッパ”の大ヒットなど、
70年代に大活躍します。
しかし、80年代になるとセールスは激減。
コンスタントに活動はしますが、なかなかビジネス面はうまく
いきませんでした。

ただ、1987年のソロアルバムではグラミー賞を受賞するなど、
ギタリストとしては
常にリスペクトされて続けていました。

まさに、“玄人好みのギタリスト!”
“泣きのギターが最高に渋いギタリスト!”

というイメージだったサンタナ。
そんな中、計画されたのがこのアルバム【スーパーナチュラル】です。

ローリン・ヒル、エリック・クラプトン、デイヴ・マシューズ、
ワイクリフ・ジョン、
ロブ・トーマスなど、
まさにジャンルレスなスーパーゲストを迎えて、
“デビュー30年”のお祝いをパッケージしたようなアルバムは、
大方の予想に反して、化けに化けます。

ラジオからは、本当にひっきりなしにサンタナの音楽が流れて、
アルバムは飛ぶように売れ始めます。

M
SMOOTH  / SANTANA feat. ROB THOMAS 

次にお送りしたのは、もーーー説明もいらないでしょうね。
サンタナの1999年の大名盤:『スーパーナチュラル』から、
マッチボックス20のロブ・トーマスをゲストに迎えて、
メガ・ヒットした“スムース”です。

野口五郎さんが“愛がメラメラ”というタイトルでカバーしてましたね。
野口さんのサンタナばりのギタープレイも見事でした。
さて、この曲“スムース”がアメリカでも、
南米でも、ヨーロッパでも、アジアでもとにかく大ヒットして、
アルバムは飛ぶように売れて、

“過去の人”

というイメージも強かったサンタナは、一気に時の人!
ヒットメイカーとなりました。

そして、2000年のグラミー賞では、まさかの9冠!
2500万枚を超えるセールス!と、
ちょっとあり得ないような大ヒットとなりました。

ぶっちゃけ、サンタナのギタープレイはワンパターンですし、
サンタナバンドの音楽は、いつもと変わらないラテン・ロックです。
冷静に考えると、外部プロデューサー、そして提供楽曲の
素晴らしさのおかげで大ヒットした、
というコトなのかもしれませんが・・・。

この人脈を作ったのもサンタナ本人。
そして、30年間、ギタリストとして突き詰めた結果、
このようなジャンルレスのサウンドの中でも自身のギターを
表現できるようになった、と
いうのもまさに本人の努力の賜物。

まさに、サンタナの30年の汗と涙が一気に爆発した
瞬間だったんでしょうね。

さて、特集最後は、サンタナとエリック・クラプトンの共演です。
20004月の武道館公演では、実際にLIVEでこの曲を共演。

観客を熱狂させました。

M
  THE CALLING  / 
SANTANA feat. ERIC CLAPTON