開創1200年 高野山の宿坊で“一日修行”|旅人:吉村 民
2015-04-10
YAJIKITA ON THE ROAD旅人の吉村 民です!
今回は開創1200年間 高野山の宿坊で1日修行をしました!
歴女としては宿坊に泊まるのは夢でした!
ワクワクした気持ちで向かったのは恵光院。
外から見るとお寺らしい門構えだったのですが、
一歩敷地内に入ると、歴史を感じる旅館の様な建物が!
とても広くて、どこか入りやすさを感じる雰囲気でした。
寒さを我慢して、朝から早起きして、辛い感じなのかな、、、とドキドキしていましたが、
早速、近藤大玄住職にお話を聞いてみると、
何か少しでも感じて帰ってください、との優しいお言葉が。
そして、お部屋は旅館のように綺麗な和室で
暖房もこたつもついていて一安心。
勝手に、修行!と意気込んでいた緊張感がほぐれました。
とはいえ、1日修行体験をしにきたので、
まずは朝7時からの勤行に参加。
まだ寒い中、眠い目をこすりながらの参加でしたが、
3人のお坊さんのお経を聞き、お焼香をして、
住職さんから弘法大師さんのお言葉についてのお話などをお聞きすると、なんだかスッキリ。
とても素敵な朝を迎えられている気がしました!
勤行の次は護摩焚きへ。
目の前で火がボウボウと燃えて、お経を唱える光景にはとても迫力がありました!
隣に座っていた外国の方は「わぁおー」と声をあげながら、必死に写真を撮っていました。
実は私が1日修行体験で一番興味があったのは、この護摩焚き。
真言密教といえば護摩焚きというイメージだったので、体験出来てとても嬉しかったです。
どんどん姿を変える火は美しく、火が燃え上がる勢いに乗って、お経と太鼓が大きくなっていく所が、臨場感がありました。
1度と言わず、何度でも見たい光景でした。
朝の修行を終えて、高野山散策へ!
高野山の胡麻豆腐で一番歴史が古い濱田屋さんへ。
真っ白い胡麻豆腐をいただいて、
そのまろやかさと、後味のスッキリさ、
胡麻豆腐って、こんなに美味しかったんだ、とビックリ!
濱田屋の胡麻豆腐の美味しさについて、
濱田朴穏さんにお話を伺いました。
濱田屋さんの胡麻豆腐は、全て皮をむいた白ごまと本葛と水だけで出来ているのだそうです。
水というのも、濱田屋さんの敷地内に流れている水を使用していて、
その水が美味しいのです!
今まで食べたことがない程美味しかった理由がわかりました!
高野山に行ったら、食べなきゃ損です!
続いては銘菓みろく石へ。
恵光院の茶菓子として出していたみろく石。
外側の皮がしっかりしていて、中のあんこが程よく甘く、
他ではなかなかない、お饅頭です。
その形も奥之院にお祀りされているみろく石を、モデルにしているということで、
食べるとご利益もありそうですね。
高野山のお土産として、オススメです!
高野山の散策が終わると
夕方からは恵光院の阿字観に参加。
阿字観とは真言密教における瞑想法で
「阿」の字を見て、仏の境地を目指す!というものなのですが、、、
これが難しくて全く出来ませんでした!
まず、30分間、じっと足を組んで座っていることも難しかったですし、
「阿」の字を見続けるどころではなく、
眠気に襲われたり、邪念が次々と浮かんできたり、、、
辛い辛い30分でした笑
まだまだな自分を痛感した阿字観でした!
自分の未熟さを感じていたのも束の間!
次は待ちに待った精進料理です。
恵光院の精進料理は肉は使われていないものの、季節のお野菜などが使われていたり、
色彩豊かになっていたりと、かなりのこだわりが感じられるメニューになっていましたし、
一品一品、かなり手間がかかっていそうなお料理ばかり。
精進料理というのは我慢をする料理のようなイメージでしたが、
実際は真逆で、体や心に、とっても贅沢なものだと感じました。
美味しい精進料理料理をいただいた後は、
恵光院 奥之院ナイトツアーへ。
お坊さんがとてもわかりやすい解説をしてくれながら、夜の奥之院を歩き、御廟を目指します。
参加した皆さんから離れるのは怖い!という暗闇の中のでのツアーでしたが、
その分、とても神秘的で
お坊さんのお話は興味深く、親しみやすい、素敵なツアーでした。
昼までは感じることのできない雰囲気の中で、高野山やお大師さまについて知識を深められるので、かなりオススメです。
恵光院に帰ると、楽しく有意義だと感じながらも、体はクタクタに!
この日はグッスリ眠ることが出来ました。
次の日は再び早起きをして、
大師様にご飯をお供えする所を見る為に
再び奥之院へ。
今回の旅で、奥之院に行った回数は3回!
お大師さまのパワーを沢山受けられたこと、間違いなし!
最後は再び恵光院に戻って写経体験。
なぞり書きが出来たものの、
集中して沢山の文字を書くというのは難しい!
やること全てにおいて、
自分の未熟さを感じる体験修行でした。
未熟さを感じながらも、
とても楽しく、心が軽くなっていった
真言密教の修行。
今度は夏に来て、
また違った季節を感じながら、
再び体験修行をしたいと思いました!
YAJIKITA ON THE ROAD 旅人は吉村 民でした。
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