開創1200年 天空都市・高野山入門|旅人:吉村 民

2015-04-03

YAJIKITA ON THE ROAD旅人の吉村 民です!

 

今回は今年で開創1200年を迎える高野山と
その開祖である弘法大師空海、真言密教の世界にふれる旅をお届けします!

 

今回は新幹線で新大阪へ。そこから南海電鉄と高野山ケーブルカーに乗って行ったのですが、
高野山に着く前からビックリ。
南海電鉄から見える景色は、山里が広がり、
綺麗な水の川が流れていて、
すごく綺麗な田舎風景。

 

 

 

 

 

 

 

さらにケーブルカーは45度くらいの斜度のあるつくりになっていて、
とても険しい坂を登っていくのです。

 

高野山とは、いったいどんな所なのだろうか、とワクワクが止まりませんでした!

 

さらにバスに乗って、やっと、高野山の中心部へ

 

 

 

 

 

 

高野山の中心部には
郵便局、カフェ、銀行、美容院が建ち並ぶ街が出現!
さっきまでの田舎風景はどこに行ったの?!と衝撃的でした。

 

空中都市とも呼ばれる由来を早速発見!!!

 

街を見てみたい気持ちを抑えて
まずは高野山の西の入口、大門へ。

 

 

 

 

 

 

朱色の大きい大門は
おーきくて迫力満点!さらに門の左右には
怖~い顔の仁王像さまが。

 

これは、悪いもの入ってこれないと納得。
聖地の入口は強力なパワーで守られていました。
大門からは、天気のいい日には淡路島が見え、夕日の絶景スポットでもあるそうです。
次は天気のいい夕方に訪れてみたいです!

 

続いて訪れたのは
2大聖地の1つ、根本大塔。
高野山の中心として、最初に建てられたと言われています。
綺麗な朱色の柱に、真っ白な壁、そして鮮やかな緑の窓と
とても目を引く鮮やかな色彩をしている塔なのですが、
屋根は四角形
二階部分は円形、一階は四角形と形はとても珍しいものでした。

 

 

 

 

 

 

 

さらにビックリしたのは根本大塔の中にある
立体曼荼羅!
高さ50メートルほどのキラキラの大日如来さまを中心に、四方向に同じ大きさの仏様、16本の柱にも仏様が描かれていて、
根本大塔の中の空間が立体曼荼羅になってるのです。
その迫力と立派な姿に、感動!
来て良かったーと思えた瞬間でした。

 

次に訪れたのは金剛峯寺。
高野山真言宗の総本山で、全国の末寺の宗務を司っているところです。
元々は豊臣秀吉が自分のお母さんの為に建てたということで、
とても立派な建物で、豪華な彫刻も施されていました。
その立派さから、秀吉が高野山とお母様を大切にしていたというのが伝わってくる所でもありました。

 

 

 

 

 

 

続いては、ガイドの柴谷宗叔さんにお話を聞きながら
大師さまが入定された奥之院へ。

 

 

 

 

 

 

最初にかかる一の橋から御廟までな約2キロの参道には何百年も経った杉がそびえ、
武将から企業、他の宗教の教祖などの墓碑がビッシリ!

 

 

 

 

 

 

 

 

何故、真言密教の方たちだけではなく、
色々な人が高野山に墓碑を建てたいのか?というと、
共通しているのが弘法大師空海さまを尊敬されているということ。

 

その気持ちがあれば、
高野山では、どんな方にでも供養塔を建てることを許してきたそうです。

 

中には、高野山を3度も攻めた織田信長の墓碑もありました。
さすがに、信長はなかなか許されなかったとか、、、

 

 

 

 

 

 

その他、
上杉謙信、武田信玄、豊臣秀吉、明智光秀などなど、
歴史が好きな方だったら、心が躍ってしまうような方たちの墓碑が立ち並んでいます。

 

高野山、大師さまへの信仰の篤さが伝わってきました。

 

 

 

 

 

 

 

そして一番奥の御廟へ。
最後の橋を渡ると、
空気がガラリと変わります。
明るく清々しく、空気が澄んでいるのです。
聖地として、今でも多くの方々に信仰をされている理由が納得。
とても尊い所だと感じました。

 

 

 

 

 

 

弘法大師空海さまは
今でも生きて、人々の為に祈りを捧げていると考えられている為、
1日2回の食事が御廟に運ばれています。

 

私たちは、その様子を見させていただくために
朝の6時に奥之院へ。

 

5時に起きら5時半に出発するのは
正直、眠くて辛かったですが、
奥之院へ到着すると、そんな気持ちは吹っ飛ぶくらいの神聖さに包まれていました。

 

食事を運ぶのは3人のお坊さん。しっかりマスクまでしていました!
毒見役と言われている味見地蔵の前で一旦止まり、そのまま御廟前へ。

 

食事をお供えすると共に
1時間にわたるお経をあげます。

 

これを365日、1200年続けてきたというのは
本当にすごいことですね。

 

ますます、大師さまの存在の大きさを感じました。

 

日本全国にあるお大師さまの像を見るたびに、
どうして弘法大師空海というのは
こんなに人気があるのだろうか、とずっと疑問に思っていました。

 

でも、高野山に来て、高野山の空気を吸い、
お大師さまがどんな考えを持たれていたのか、
真言密教とはどんなものなのか、
というのを、ほんの少しだけわかっただけでも、
すっかり高野山に魅了されてしまいました。

 

YAJIKITA ON THE ROAD 旅人は
吉村 民でした。