第4回

2015-10-25



ゲストは、
華道家:假屋崎省吾さん。

http://www.kariyazaki.jp

假屋崎さんは、
「假屋崎省吾花・ブーケ教室」を主宰し、
着物やガラスの器のデザイン、プロデュース、
また花と建築物のコラボレートとなる
個展の開催など、国内はもとより
海外でも活動を展開し、
テレビ・雑誌・新聞など幅広い分野で
活躍されていらっしゃいます。



今週は子供の頃のお話から。
假屋崎さんがお花に興味をお持ちになったのは、ご両親の影響だったとか。

鹿児島県出身のお父様と、長野県出身のお母様。
自然の中で育ったご両親の元、假屋崎さは、
東京都練馬区のお庭の広いところで生活されていたそう。

生活の1部として、花が身近にある環境だったため、
ご両親の見よう見まねで、花のお世話をするようになった假屋崎さん。
小学生になると、ご自身で費用も考えながら、庭のレイアウトを考えるように!

「本当にませていた子だったので、、、(笑)
やっぱり原点は、父と母の花を育てるという、そこからですよね」と。



お花の中でも、假屋崎さんの好きなのは、「バラ」。
好きになった理由のエピソードも。

春になり、初めて自宅のお庭でバラが咲いた時の事。
お母様にバラ咲いたと報告すると、假屋崎さんの目の前で、
そのバラをハサミで切ってしまったそう。
これから散るまで庭で楽しもうと思っていた假屋崎さんは大変驚いたそう。
するとお母様はそのバラを新聞紙で包み、
「省吾、これを教室に持って行きなさい」と。

教室で先生にそのバラを渡すと、教壇に飾ってくれたそう。
すると、同級生たちの眠そうな目がキラキラと輝き、
「きれいだね〜」という声も。そこでお母様の意図に気付いたそう!

「家族4人で眺めるのもいいけど、教室のみんなが、花の香りや美しさを楽しんで、
花が美しいなという気持ちになって感受性を育てる事を、
母は実践をもって、みんなに分かってもらおうとしたんだと思って。
すごく、母が誇らしく思えるようになって、バラも大好きになっちゃったの!」

今ではバラ好きがこうじて、数年前には"ショウゴ エレガン"という、
ご自身の名前が付いているバラも出来上がったのだとか!
ピンクで大輪。バラの中でも、散るまでの時間が長く、香りも良いのが特徴。

▼ショウゴ エレガン - 京成バラ園芸株式会社
http://www.keiseirose.co.jp/company/topics/kariyazaki02.html


目黒雅叙園でも、バラの作品も多くありました。
「秋のバラは、また春とは趣の違って、また良いんですよ。」と。

▼Rose Farm KEIJI
http://www.rosefarm-keiji.net


今回の1曲は、バラにちなんだ曲を假屋崎さんに選んでいただきました。
「バラ色の人生(La Vie En Rose) / Edith Piaf」



10年ほど前に糖尿病を発症され、さらに、
めまいや難聴、耳鳴りをおこすメニエール病もお持ちの假屋崎さんは、
「食生活」を特に大切にされています。
幼少期から好きなお料理も、ご自宅でされるようにしているとか。

お忙しいのに、そんなお時間ありますか?という森麻季の質問に假屋崎さん一喝!

「時間は作るんです!自分で工夫をして作るんです!
仕事はのんびりしない!優先順位を決めて、パッパッとする!
やろうと思えばやれるんですよ。それで、家に帰って、ゆったりするんです。
人生は、24時間!誰にでも平等に恵まれていて、それを効率的に使うんです」

1週間〜10日に一度、たくさん作り置きをされるそう。
すると、それを使って健康を考えた食事をとるように工夫できるのだそうです。


最近では、生産者の写真が載っている野菜のように、消費が減ってきたお花も、
ブランドを作り、生産者の顔が見えるようにしているのだとか!

今回の目黒雅叙園の「頂上の間」では、生産者の思いと顔が見えるようにと、
作品で使用した花の生産者の方々を、パネルで紹介されています。
さらに、以前には、「被災地の間」をつくり、
被災地で生産されたお花を購入し、その花を使った作品を展示されたことも。


今伝えていきたいと活動されているは、「花育」。
"お花を通じて様々な思いを感じて、経験をしてもらいたい"
という思いがこもっています。
假屋崎さんは、全国様々な場所で広めるためのボランティア活動をされています。

「モットーは、"花から始まるライフスタイル。花は心のビタミン"!」


假屋崎さんは、ブライダルのデザインもされていますが、
棺桶のデザインもされ、人生最後のセレモニーを豪華に!今とても人気なんだとか。

▼假屋崎省吾プロデュース『花筺(はながたみ)』
http://www.coffin.co.jp/kariyazaki.php


多岐にわたるチャレンジ、活動、をされる秘訣を伺うと、、、
「1分1秒、ご縁も、お花も大切に。
棺桶に入った時に、後悔しない人生を!いつまでも前に!
後ろなんか見ている時間はありません!」
と、假屋崎さんらしい、パワフルなお答えでした。


本当に元気を頂く2週でしたね!
假屋崎さん、ありがとうございました。