インパクト抜群!川の国・埼玉!|旅人:村田綾

2019-09-11

今年に入ってから、何かと話題になっている埼玉県。
「ダサイタマ」とか「クサイタマ」とか「ウルサイタマ」とか言われるけど・・・
(え?そこまで言ってないですか?笑)
私は、自分が生まれ育った埼玉が大好き!!!


どんなにディスられても埼玉愛が止まらない、旅人の村田綾です。

 

 

 

 

 

 

 

 

という事で、今回の旅は【インパクト抜群!川の国・埼玉!】

 

待ち合わせ場所は、寄居駅!

 

 

 

 

 

 

 

 

駅のホームからは山が見えて、待合スペースもレトロな雰囲気で自然もいっぱい。
さぁ!旅に出るぞぉ~って気合十分な中・・・
シトシトと降り続ける雨。

 

そうです。

 

駅で合流したのは、ディレクターの永尾さんと!
キキタビでは有名な、雨女作家の河合さん。
雨女作家って響きが、もはやカッコイイな。(笑)

 

私と永尾さんは、普段めちゃくちゃ晴れ女&晴男なんです。
それなのに、河合さんの雨の力には勝てなかった。
という事で、移動中の車の中では過去に行った旅先での雨の話でもちきり。
第三者の方が会話だけを聞いていたとしたならば、確実に家族旅行の話だと思うんだろうなぁ・・・。
相変わらず、永尾さんと河合さんといると娘になった気分で楽しい家族旅行の始まり♪

 

普段から、埼玉は海がない!って言われる事が多いので有名な話だけど・・・
実は、埼玉県は県土に占める河川の割合が3.9%で日本一なんです!
さらに鴻巣市と吉見町の境を流れる荒川の幅は、2,537メートルで川幅も日本一!!
そして、利根川や荒川をはじめ、入間川、中川、綾瀬川などの沢山の川が流れていて、県内を流れる川の数も日本で一番多いと言われているんです。
川は海に繋がっているからね。
海があるのと一緒!・・・とはならないけど(笑)
今回は、そんな埼玉の川の魅力をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に向かったのは、私も小さい頃からよく遊んでいた荒川の河原
雨は降っていたけれど増水はしていなくて、私にとっては懐かしい景色が広がっていました。
そんな馴染みのある川の事を、楽しみながら勉強する事が出来るのが【埼玉県立川の博物館】

 

 

 

 

 

 

 

 

荒川を中心とした河川や人々の暮らしについての歴史など、様々な視点から学べる体験型博物館です。
この博物館のシンボルとも言えるのが、インパクトのある「大水車」
元々、迫力のある大きな水車だったのですが!
今年(2019年)の7月に建て替え工事が終わり、直径24.2メートル、幅1.9メートルという日本一の大きさに生まれ変わりました。

 

実際の水と風の力で動いている為、その時のお天気や環境によって、回る速さも回転方向も様々。それがまた面白くてずっと見ていられる素敵な場所。

 

そこでお話をお伺いしたのは・・・埼玉県立川の博物館の研究交流部部長 大久根 茂さん

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、荒川について詳しく教えて下さいました。

 

荒川は、埼玉県秩父山地の甲武信岳を源とし東京湾まで173キロメートルある一級河川。
途中で多くの川とも合流しながら、埼玉県中央部の平野を流下しているそうです。
その中流部にあたる鴻巣市では、日本一の川幅があり!
流域は東京都と埼玉県にまたがっている大きな川。

 

そんな川の歴史を知る為に!館内に入り、まずは3階にある展望台へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展望台にあがると、大水車はもちろん!
敷地内にある「荒川大型模型173」と共に、目の前に広がる荒川の流れを見る事ができるんです。
遠くには山々も見えて、とても見晴らしがよく気持ちよかったぁ。

 

目の前に広がる荒川を見た後に案内されたのは、2階にある第1展示室。

 

入り口を入ってすぐ、荒川に生息する動物や植物の写真が展示されています

 

 

 

 

 

 

 

 

珍しい植物や、美しい野鳥。
天然記念物に指定されているものもあったりして、ここに写っている動植物が生き残っていく為には、きっと私達がキレイな川を守っていかなければいけないんだなぁ。と改めて感じました。

 

奥に進んで行くと年表や写真等の展示物の他にお侍さんの模型があり、ボタンを押すと音声と共に模型が動き出しイラストで分かりやすく川の歴史を説明してくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ文字や写真を見るだけではなく、当時の人達の言葉を聞きながら時代を振り返って知る事が出来るのは記憶にも残りやすいし、何よりも楽しい。

 

お陰様で、私自身もお侍さんの言葉から初めて知る事も沢山あったし!
展示の導入部分で、川の事をもっと知りたい!という意欲が湧いてくる仕組みは凄いですよね。

 

大久根さんも仰っていましたが、川の博物館は触れて感じて知って学んで頂く体験型の博物館。
その思いを展示物の節々から感じる事が出来ます。
だから、勉強嫌いだった私も小さい頃から何度となく「“かわはく”行きたい!」って言ってたんだな。と今になって気付きました。(笑)

 

この展示室では結構大きめに水が流れる音がしていて、ここで電話に出たら確実に川の近くにいると思われるだろうなぁ。っていうぐらい空間の使い方も素晴らしく!

 

 

 

 

 

 

 

 

大型模型を使った展示も充実していて、まず始めに目に入ってくるのが「鉄砲堰」

 

大きな岩と岩の間に丸太のような木材が並べられ、上流から流れてくる川の水をせき止めている感じに見えるんですが・・・
実はこれ、秩父山地から切り出した木材を水の力で下流に押し出す為に造られた人口のダムなんだそうです。
目の前までいってみたけど、これがめちゃくちゃ大きいんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、展示されているものに関しては実際に使われていた鉄砲堰の4分の1の大きさというからビックリ!

 

そんなに大きい人口ダムをどうやって作ったのかが気になるうえに、昔の人の知恵と発想が凄すぎる。

 

更に凄いのが体力!というか、もはや忍耐力なんだろうな。と思ったのが、暮らしの中で使われていた「水瓶」や「水おけ」の展示物。

 

昔は水道なんて無かったから毎日のように川の水を汲みに行っていて、その時に実際に使われていた水おけを、水が入った状態の重さで担ぐ体験が出来るんです。

 

もちろん!やってみよう♪
という事で、体力にも自信あるし「イケるっしょ。」と軽く考えていたら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかの、一ミリも持ち上げられないという事実
え?こんなに重いの???
どんなに頑張っても無理。

 

ちょっと永尾さんやってみて!って思ったけど、本気でぎっくり腰とかになりそうな勢いで重かったので心の中に留めておきました。

 

でもさ、私なんか持ち上げる事さえ出来ないのに、これを川から家まで運んでいたかと思うと今の時代は本当に恵まれた生活が出来ているんだという事を改めて感じられますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

他にも実物大の「船車」を見る事ができるんですが、川船の上に水車小屋を乗せ川の流れによって水車が回転し、その水力を利用して小屋の中にある機械を動かし小麦粉を粉にしていたというもの。

 

お恥ずかしい話・・・水車って、その為に出来たものだったんだ!!!
って、私は大人になってから川の博物館で初めて知った記憶があって、やっぱり目で見て仕組みを知る方が理解が出来るし、最近では水車を見るという事自体が減ってきていると思うので、大勢の方に是非とも見学に来て欲しいです。

 

そもそも荒川は物資の輸送にも使われていて、埼玉からは米・麦・さつま芋などの農産物が運ばれていたそう。その際に物資を乗せていたのが「荷船」

 

 

 

 

 

 

 

 

荷船についても展示がおこなわれています。
何日もかけて荷物を運ぶため船の上には人が寝泊まりできる小さな小屋が作られていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

中を覗いてみると、お布団や食事などが並べられていて想像していたよりも快適なスペースが確保され、船の中を見るだけでも生きて行く為の知恵を知る事が出来てとても勉強になる。

 

第1展示室では荒川と人との暮らしの結びつきを知る事で、埼玉県民にとっての川という存在の大きさを改めて実感する事が出来ました。

 

そして更に、外にある「荒川大模型173」を見学。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは川の博物館の建物の外に大きく広がっていて、荒川の源流域から東京湾までの地形を1000分の1に縮尺した日本一の大型立体模型なんです。

 

隅々までじっくり見たら、結構な時間を要するほどに細かく作られていて!
端から端まで歩いたら、ちょっと息があがってしまうぐらいの距離があります。

 

模型自体が、川を上から見下ろすような作りになっている為「ガリバーウォーク」といってスタッフの方の解説を聞きながら見る事も出来るみたいです。

 

私達には、大久根さんが川の流れや川幅が日本一の場所などを歩きながら教えてくださり、模型で見るからこそわかる事や、それぞれの区域の特徴等も知る事が出来て、とっても面白かったです。

 

埼玉県は川が多いのと比例して橋も多いんですが、大きな橋については模型でも再現されていて、本当にガリバーというか・・・ゴジラになった気分でした。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

東京湾に近づくと東京タワーやスカイツリー、そしてレインボーブリッジなんかも出てくるので、その辺りは永尾さんも河合さんも馴染みがある場所って事もあり興味津々。

 

東京湾までの流れを大型立体模型で改めて源流からおってみると、当たり前の事なんだけど「埼玉の川の水って東京湾に流れてるんだなぁ。なんか不思議。」って思ったりして。
でもこれって川を見ただけじゃわからないし、地図を見るのとも違った感覚で新鮮。
何でもそうだけど、ワクワクしながら学ぶとその先の事も知りたくなるんですよね。
川の博物館には、その要素が沢山あってとっても楽しい。

 

そして最後は「渓流観察窓」というスペースへ!

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、荒川に生息している生き物を見る事が出来る小さな水族館。
なかなか川の中に入って魚を捕ったり、ザリガニを探したりという機会も少なくなってきているので、生き物を近くで見る事ができる貴重な場所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亀とザリガニに関しては、触れる事も出来るので!
ザリガニを初めて見た~という小学生には大人気でしたよ。
川の博物館では、まだまだ見学出来る場所や大人と子供が一緒になって遊べる場所が沢山あります。
楽しみながらも、様々な視点から大切な事を学べる施設なので、是非!家族揃ってお出かけください。
特に!埼玉県民の方は行くべき。
きっと今まで以上に川が好きになるし、改めて川への感謝の気持ちが芽生える機会になると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

更には誰かに「ダサイタマ」って言われた時に「埼玉県は日本一の川の国なんだぞ!」って自信を持って言えるようになりますよ。(笑)

 

川の博物館で荒川についてを学んだ後は、西武池袋線「高麗駅」から徒歩約15分。
日高市にある【巾着田曼珠沙華公園】へ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、日本有数の曼殊沙華の群生地として知られていて開花する頃には大勢の方が訪れる場所なんです。

 

まず巾着田の由来については、日高市を流れる高麗川の蛇行した形が「きんちゃく」に似ている事からそう呼ばれるようになったとの事。

 

確かに公園の周りには川が流れていて、その流れもカーブを描いています。

 

しかも!川の水がとてつもなく綺麗。
本当に驚くぐらい綺麗で、川の中にいる魚の姿も見えたし!

 

永尾さんが「入りたい。入りたい。入りたい。」って、ずっと唱えているぐらい美しい川でした。

 

私達が立ち寄った時期(8月中旬)は、まだ夏休みだった事もあり、ご家族そろって河原でBBQをしたり魚釣りをしたりと、皆さん楽しんでいらっしゃいましたよ。

 

ちなみに川の流れる音も聞こえる公園の面積は約22ヘクタールあり、綺麗な高麗川に沿うようにして9月半ば頃には曼殊沙華が咲き誇ります。

 

 

 

 

©日高市役所

 

 

 

 

 

約500万本の曼殊沙華が咲くと、公園内が赤く染まり神秘的な美しさ。
インスタ映えも間違いないです!

 

たまに、真っ赤な曼殊沙華の中に白い花が咲く事もあるそうなんですが、それは赤い曼殊沙華と鍾馗水仙との雑種と言われているそうです。
その白い花を探してみるのも、また楽しみの一つかもしれません。

 

残念ながら、私達は時期的に曼殊沙華が咲いている所を見る事は出来なかったのですが、9月29日(日)まで!毎年およそ30万人が訪れるという「巾着田曼殊沙華まつり」がおこなわれていますので、是非!足を運んでみてください。

 

そして、とっても色鮮やかな曼殊沙華のお写真を撮影して「#kikitabi」でツイートしてくれたら・・・嬉しくて泣いちゃう。
せっかくだから、私も曼殊沙華が満開の時期に行ってみたいなぁ。
そして来年の夏は、水遊びと魚釣りに行くぞぉ!!!

 

さぁ、曼殊沙華の美しい写真を眺めながら向かった先は・・・
埼玉県の東部に位置する春日部市!
江戸川沿いにある国土交通省の首都圏外郭放水路です。

 

ここ数年、様々な場所で話題になっていて雑誌やポスター等で目にした事がある人も多いはず!
実は私もずっと見学に来たいと思っていた場所で、これについては河合さんと永尾さんも同じ気持ちでした。
建物に入る前から「楽しみだね♪」って話していて、むしろ期待しすぎて大丈夫かしら・・・と思ってしまうぐらいノリノリ。

 

早速、受付のある「龍Q館」へ!

 

 

 

 

 

 

 

 

今思えば、施設のほとんどが地下にあるので見学の前に「外郭放水路はここであってるのかな?」と思ったのも納得できる。

 

ここでお話をお伺いしたのは、首都圏外郭放水路管理支所・支所長の高橋正樹さん

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、龍Q館に大きく展示されている情報を見ながら、どんな役割のある場所なのかを教えて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単に言うと、地域の中小河川の水を地下に取り込んで一定の水量が溜まるとポンプで江戸川に排水をする事が出来る施設だそうです。
沢山の雨が降った時に川が増水して溢れる事のないように調整をおこなっていて、とても重要な役割を果たされているというわけなんです。
こちらには、直径30メートル、深さ70メートルの円柱の立坑が5つあり、そのうち4つが地域の川と繋がっています。

 

そして立坑同士を結ぶのが、地下50メートルにある直径10メートルのトンネル。
6.3キロ続いているトンネルの中を川の水が流れていき調圧水槽のためてからポンプで排水するという流れだそうです。

 

ちなみに、今までで一番の水量は東京ドーム15杯分ですって!

 

もはや想像も出来ない。
とてつもない水の量ですよね。

 

水というもの自体が形のない物なので、そもそも色々と想像するのが難しいと思うのですが、何はともあれ行ってみたかった地下神殿とも呼ばれる「調圧水槽」に行って見よう♪

という事で、高橋さんとレッツゴー!

 

 

 

 

 

 

 

 

地下へと進む扉の鍵を開けてもらい、中にはいるとひんやりとしていて階段を降りれば降りるほど温度が下がっていきます。
私達が訪れた時は、調圧水槽の気温は20度、湿度は90%でした。

 

もはや、鍾乳洞に来た感じ。
暑い夏に見学に来たら、めちゃくちゃ快適ですね。
なんてお話をしながら下までおりると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに広がっていたのは、夢にまでみた地下神殿!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

と~っても広くて、まるで海外でよく見る宮殿みたい。
神秘的な空気に包まれていて、純粋に感動してしまいました。

 

水槽内には59本の大きな柱が規則正しく並んでいて、なんと!柱1本500トンの重さがあるそうなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

水が流れてきた時に、天井はもちろん地面からの圧にも耐えられるように設計されている事と、水の通り道を作る為に適した並びになっていると高橋さんが教えてくれました。

 

それから、調圧水槽には川の水がそのまま流れてくるそうなんですが、ある程度は職員さんが手作業で清掃をおこなっていて水洗いをしているそうです。

 

確かに地面に土が残っていたりしたけど、消毒もしていないのに全くと言っていいほどニオイがしないんです。

 

勝手なイメージですけど、川の水を溜めている場所って独特なニオイがするのかな?って思っていたんですが、いい意味で裏切られました。

 

目で見ても、写真に撮ってみても、本当に素晴らしい景色でずっと感動しっぱなし。
この景色が地下に存在するなんて、未だに信じられないぐらいです。

 

調圧水槽を見学した後は、川の水が運ばれてくる順路でもある「第一立坑」の中へ!

 

 

 

 

 

 

 

 

円柱状の立坑の上から70メートル下まで、キャットウォークから覗き込む事ができます。
真下にはトンネルが繋がっていて、外から川の水が流れてきます。

 

雨が降って水量が多くなってくると、下から水が上がってくるとの事だったんですが、正直な話・・・・想像しただけで、めちゃくちゃ怖い。

 

 

 

 

 

 

 

 

というか、下を覗き込んでいるだけで足がガクガクしてました。
普段から高い所は嫌いじゃないし!どちらかというと好きなはずなんだけど、たぶん水が入ってきた時の事を考えてしまうからなのか、恐怖心が増したんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

足がガクガクするって、こうゆう事なんだって初めて経験しました。
もはや、音声の収録をしていないところで「チビリそうです。」ってずっと言ってたぐらいです。
ちなみに、私より河合さんの方が怖がっていました。

 

でも、しっかりと写真を撮って!やるべき事は完璧に務めあげてから「もう無理。下見れない。帰りたい。」って私と同じく足をガクガクさせ急ぎ足で立坑から出て行きました。(笑)

 

いやぁ・・・色んな意味で凄かった

 

この立坑と調圧水槽に私達の生活は助けられているんだと、しっかりと実感する事が出来ました。

 

最後は「ポンプ室」にも入らせて頂き、排水する際の工程を教えて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここには、国内最大級の排水量を誇る巨大ポンプが4台あるんです。
サイズ感でいうと、ワゴン車1台分ぐらいの大きさかな。

 

なかなか排水ポンプをみる機会が無いので、実際に動き出したらどんなふうになるのか想像もつかないのですが、排水能力は最大で1秒間に25メートルプール1杯分の水を排水する事が出来るそうなんです

 

え???

 

小学校のプールって、それぐらいの大きさじゃなかったでしたっけ?
プールって凄い量の水だったよね?え?
って、なんのこっちゃわからないぐらい凄いって事です。(笑)

 

一通り施設の中を案内して頂きましたが、思っていた以上の驚きと感動ばかりでした。
首都圏外郭放水路の役割を詳しく知り、こんなにも素晴らしい場所が埼玉県にある事を心から誇りに思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この場所があるからこそ!埼玉県内はもちろん東京都内の水害を防ぐ事が出来ているという事実。

 

そして、大勢の職員の方々がその場所を守る為に日頃から務めて下さっている事に本当に感謝の気持ちでいっぱい。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、是非!皆さんにも見て欲しい場所の一つです。

 

地下に、こんなにも大きな施設がある事を知ってもらいたいし!
この感動を味わって欲しい。
きっと、写真じゃ伝わらない事が沢山あると思います。
ご自身の足で、ガクガクする恐怖も体験してみてください。(笑)

 

外郭放水路を出た後、Twitterに写真を載せてUPしたら!

 

今までにないぐらい大勢の方から「行きたいと思ってた場所!」とか「羨ましい!」等といったコメントを沢山頂きました。

 

そして、実の両親からも連絡が・・・
「調圧水槽に行ったの?お父さんとお母さんも行きたかった場所なんだよ!凄いね!」
「パパとママに連れて行って貰えて良かったねぇ♪」って。
永尾パパと河合ママは、実の両親さえも認めているパパとママだって事ですね。(笑)

 

そんなパパとママと最後に訪れたのは、鴻巣駅から車で5分のところにある【めん工房 久良一】さん!

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらのお店では、川幅日本一にちなんだ「川幅うどん」を食べる事が出来るんです。

 

お話をお伺いしたのは・・・久良一の店主 小峰久尚さん

 

 

 

 

 

 

 

 

お店の創業は1996年。
久尚さんのご祖父様とご祖母様のお名前をとって「久良一」となったそうです。

 

鴻巣は日本一川幅が広いと言われている荒川が流れていて、ここ数年で鴻巣市が町おこしの為に力をいれて作ったのが「こうのす川幅うどん」
その発祥のお店が、なんと「久良一」さんという事なんです。
実際に商品化されたのは、2009年頃。
川の幅が広いという事で、うどんの麺の太さが8センチ前後あり、お箸で持ち上げるのも大変な大きさですが、インパクトが絶大!

 

 

 

 

 

 

 

 

2010年には「埼玉B級ご当地グルメ決定戦」で準優勝し、2015年には優勝も果たしています。

 

小峰さんにこだわりをお伺いしたところ、うどんの幅に関しては「食べづらいぐらいが丁度いい!その方が面白いでしょ。」と、とてもチャーミングなお答を頂きました。

 

そして、ゴツゴツしたうどんより、シルキーで滑らかなうどんを目指しているとの事で、今でも改良を重ねていてお客様に美味しい川幅うどんを提供して下さっているみたいです。

 

ちなみに久良一さんでは、川幅うどんのメニューが3つ!

 

①白だしつゆが美味しい『冷製 川幅うどん』
食べている途中でレモンを絞ってサッパリ頂いたり、ごま油をかけるとコクが増したりして楽しみ方も色々。うどんのだし醤油を足しても美味。

 

②マスコミ等でも多数取り上げられている人気メニュー『川幅みそ煮込みうどん』
蛤・かまぼこ・油揚げ・たまご・ねぎが煮込まれて、旨味たっぷりのお味噌つゆが最高。

 

③川幅みそ煮込みうどんと具材は変わらず、白つゆだしで煮込んだ『川幅白だしうどん』
お好みでごま油を加えて、中華風にしても楽しめちゃう。

 

どれも美味しそうだったんだけど、注文したのは『冷製川幅うどん』と『川幅みそ煮込みうどん』

 

人気メニューのみそ煮込みは石鍋に入って熱々の状態で運ばれてきました。
とにかく、お味噌のいい香り~。

 

 

 

 

 

 

 

 

蛤の旨味とお味噌の甘さが合わさって、おつゆが美味しすぎる。
そこにメインとなる川幅うどんが!!!
幅もそうだけど、厚みもあって見るからにボリュームが凄い。
お箸で持ち上げると、その重さがよくわかります。

 

そして、小峰さんの言う通り!絶妙に食べづらいの。(笑)
でも、食べやすいサイズにカットが出来るように、お箸以外にナイフとフォークも用意されています。

 

早速、川幅うどんを頂いてみたところ・・・
創造していた以上に、麺がもっちもち。
そして、旨味たっぷりのお味噌がしっかりしみ込んでいて美味しすぎました。

 

そして『冷製 川幅うどん』

 

 

 

 

 

 

 

 

運ばれてきて最初に目に入ってきたのは、うどんで作った「いいね!」のマーク。
最近ではインスタ映えが流行っているので、写真に撮った方々が「いいね!」を沢山貰えるようにとお店の粋な計らいが素敵♪

 

みそ煮込みと比べて違うところは、川幅うどんの表面がツルっとしている事。
さらに、一つの丼ぶりに川幅うどんと通常の太さのうどんが半分ずつ盛られているんです。

 

冷たいおうどんは、どちらの触感を楽しみたい方もいるという事で!
ここでもお店の方の優しさが盛り込まれています。

 

早速、冷製もいただきま~す!とお箸で持ち上げると、先程とは重さも厚みも違っていて、ツルっとしているうえに麺が薄くて、喉越しもいい感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらず、麺の幅は広いので食べるとお口がパンパンになるけど!(笑)
滑らかな舌触りの中に、しっかりとコシもあって美味しかったぁ。

 

永尾さんと河合さんも、旅が始まる前は・・・
「埼玉って美味しい物あるの?」なんて心配していたけど、川幅うどんを食べ始めたら「いやぁ・・・美味しい。」って、あっという間に食べ終わってしまいました。

 

川幅うどんが美味しいのはもちろんですが!
とにかく店主の小峰さんご夫婦のお人柄が、とても素敵なんです。

 

愛情いっぱいのお食事を出して下さると思いますので、インスタ映えも期待できる『こうのす川幅うどん』を、是非!食べに訪れてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の旅では、埼玉の川にちなんだ場所を巡って来ましたが!
正直に言うと、こんなにも沢山の【川の国】と言われる由来があると思っていなくて・・・
埼玉県民の私もビックリでした!

 

川の流れや歴史、人の暮らしとの関りを知る事で、
今まで以上に!埼玉の川が大好きになりました。

 

やっぱり!海なし県でいいのだぁ~。

 

今回の旅を通じて、もっともっと沢山の人に埼玉が川の国だって事を知って頂けたら嬉しいです。

 

是非!埼玉のお越しの際は、見て触って体験して食べて楽しい♪
川の旅を堪能してみてください!

 

埼玉の魅力を、もっともっと広めて行けるように!
日々奮闘している旅人の村田綾でした。