9/7 選曲家 堀克巳 選曲の思い

2010-09-06

今回の特集は「ストリート・ロック」です。
この言葉は、今では路上で演奏するパンクスを
イメージするものかもしれませんが、僕の記憶では、
70年代後半にスプリングスティーンが台頭してきた時に、
都会の闇を歌う、ワイルドなロッカーたちを称するときに
使われ始めたはずです。
華々しいスターではなく、アスファルトの都会を
さまようアンチ・ヒーローたち。
若き日のロバート・デ・ニーロやアル・パチーノ、
日本では松田優作やショーケンとシンクロすると
僕は解釈しています。

日本では佐野元春、浜田省吾、尾崎豊などが
牽引していきましたが、だんだん、その青春っぽい
スタイル(街に生きる若者歌った英語まじりの歌詞。
Tシャツにジーンズ、テレキャスター、、)のみが
利用されて、なんだかイージーなものになっていきました。
そのせいか今では誰もこの頃の「ストリートロック」を
再評価しようとしていない気がします。

というわけで、今回は気合いを入れてやってみました。
興味のある方は「ストリート・ロックの時代」という
何年か前に僕が書き綴ったブログも是非チェック
してみてください。