レッチリ!BLOOD SUGAR SEX MAGIK!
2010-11-08
『レッチリ・ワールドワイドブレイク作品!
“ブラッド・シュガー・セックス・マジック”特集』。
カリフォルニアの変態ローカルバンドだったRED HOT CHILI PEPPERS。
全裸で、大事なアソコの部分だけに靴下をつけてLIVEをやったり、
大暴れしたり・・・
と、ムチャクチャなパフォーマンスで色物のように思われていた彼らが、
音楽的に圧倒的な評価を受けたのが、1991年。
アルバム『Blood sugar sex magik』です。
M. SUCK MY KISS / RED HOT CHILI PEPPERS
1曲目にお送りしたのは、1991年にリリースされたアルバム
『Blood sugar sex magik』から、シングルナンバー:
SUCK MY KISSです。
とにかくオーバーダビングしてゴージャスなサウンドで音圧を稼いで・・・
という時代だった90年代初頭の時期に、
あくまでもバンド4人だけの音でアレンジされたサウンドが見事!!ですね。
そして、この明らかに時代の流れを無視したサウンドで
アルバムを全世界1200万枚以上も売った、という事実も凄いですよね。
M. FUNKY MONKS / RED HOT CHILI PEPPERS
さて、2曲目にお送りしたのは、『BLOOD SUGAR SEX MAGIK』から“FUNKY MONKS”です。
ギター:ジョン・フルシアンテのスラッピングフレーズが
本当にカッコいいですよね!
アップテンポな曲じゃないのに、とにかくグルーヴィーで、
聴いてるだけで体が動いちゃいますよね。
そして、コッチがビックリするほどシンプルな楽器構成。
まるでLIVE録音のようなサウンドですが、それが逆にリアルで
バンドとしての凄みを感じさせてくれますよね。
そして、そのシンプルなサウンドをプロデュース&MIXしているのは、
あのリック・ルービンと、ブレンダン・オブライエン!
メタルからHIP HOP、POPSからミクスチャーまで幅広い音楽を手がける
天才プロデューサー:リックと、
エアロスミスからパールジャム、ブラック・クロウズなどの名作を手がけた
名プロデューサー/天才エンジニアのブレンダン・オブライエン。
この2人のタッグが後ろについていて、悪いわけありませんよね。
リック・ルービンは、バンドが本当にいい曲が書けるまで、
徹底的にダメ出しし続けて、
そしてレコーディングではブレンダン・オブライエンが“本当にイイ音”
を追求する。
バンドにとって、これほど心強い味方はいないですよね。
M.GIVE IT AWAY / RED HOT CHILI PEPPERS
次にお送りしたのは、アルバムからのメガヒット・シングル!
“GIVE IT AWAY”です。
バンドは、この曲でグラミー賞も受賞しています。
砂漠で、キラキラの衣装をきて大暴れする白黒のPVも話題になりましたよね。
彼らのLIVEで最高潮に盛り上がったトコロで演奏される曲としても
よく知られています。鉄板の1曲ですね。
さて、このアルバムがリリースされる前には、バンドには様々な苦難が
立ちはだかっていました。
バンドは1984年にメジャーデビュー。
結成からわずか1年でのメジャーデビュー、ということで、
バンドがどれほどカリフォルニアで注目のアマチュア・バンドだったか
よく分かりますよね。
ただ、デビューからすぐにブレイクしたわけではありませんでした。
ファースト・アルバムでは、プロデューサーとソリが合わず、まったくダメ。
アルバムが完成したその日に、バンドはプロデューサーに動物のUNKOを
トッピングしたピザを送りつけたほど、不満だらけのデビューでした。
パンク、ハードロックに、ファンク、HIP HOPをミックスした
新しいサウンドは、逆に新し過ぎたのか、セカンド、サード共に、
ブレイクする兆しは見えませんでした。
そんな中、オリジナルメンバーのギタリスト:ヒレルがドラッグにより死亡。
ドラマーもバンドを去って、レッチリはVOのアンソニー、BAのフリーの
2人っきりになってしまいました。メンバー、そして大親友を失った深い悲しみ。
とてつもない状況の中、凄まじい才能がバンドに加入します。
新ギタリスト:ジョン・フルシアンテ、そしてドラマーのチャド・スミスですね。
新しい4人で制作されたアルバム【母乳】は1989年にリリースされて、
アメリカで高い評価を得ます。
ロングセラー、シングルもヒットする中、ロングツアーでファンも急激に増加。
そんな大きな追い風の中、レコード会社も移籍して
心機一転制作されたのが、今日特集している
“ BLOOD SUGAR SEX MAGIK”でした。
1991年。バンドはついに世界的にブレイク。
次にお送りするシングルでは、ついに全米ナンバー1を記録しました!
M. UNDER THE BRIDGE
/ RED HOT CHILI PEPPERS
お送りしたのは、アルバムから。
全米ナンバー1を記録した名曲中の名曲!
“UNDER THE BRIDGE”です。
さて、このアルバムは、メンバー&スタッフが洋館に泊まりこんで
制作されたんだそうです。
曲たちも、その合宿の中で議論されながら作られ、ボツにされ・・・
それでも、結局アルバムのために30曲近くがレコーディング
されたんだそうです。
採用されたのは、17曲。ちょっと入れすぎな気がしますけど(笑)。
まぁ、CDの黎明期は、収録時間いっぱい曲を入れるのが流行りだったり
しましたもんね!17曲も入ってる!なんて、当時は嬉しかったものでした。
アルバムテーマは、
【70年代の往年のハードロックサウンドとファンクとのMIX】!
だったそうですが、まさにそのテーマ通りのサウンドですよね。
チャドのスネアサウンドは、ジョン・ボーナムを思わせるような
まさにハードロックサウンド。
でも、ギター&べースは、ハードロックの王道とは明らかに異なる
個性的でファンキーなサウンド。
アンソニーのVOは言わずもがな、ですね。
このサウンドで、一般的なロックファンを虜にして、
そして、玄人好みのバンドマン、バンドキッズにも、
圧倒的に支持されました。
彼らがいなければ、それ以降のミクスチャーロック、オルタナロックは
全く違うものになっていたかもしれませんよね。
さて、結局アルバムは1200万枚を超えるセールス。
前座ではなく、メインアクトとしてのツアーも大盛況。
バンドは一気に世界的な人気ロックバンドとなりました。
でも、これ以降、ドラッグ中毒や、バンドメンバーの脱退など、
更なる苦難が彼らを襲うんですが・・・それはまた今度!
M.SIR PSYCHO SEXY
/ RED HOT CHILI PEPPERS