MEGADETH 『RUST IN PEACE』

2011-01-23

megadeth


MEGADETH 衝撃の一枚 RUST IN PEACE特集』。

新宿在住のギタリスト。
タモリ倶楽部、ヘビメタさん、ロンドンハーツなど様々なTV番組に出演して、
相川七瀬、石川さゆり、鈴木亜美などのバックで素晴らしいギターを奏でる
マーティー・フリードマン先生ですが、その昔は、
誰もが恐れるスラッシュメタル・バンド:MEGADETHに在籍して、
エスニックな雰囲気あふれる独特なギターソロで、
ギターキッズのヒーローとして君臨していました。

今でももちろん、ヒーローですけどね。

そんなマーティーがMEGEDETHに加入したのが1990年のアルバム
RUST IN PEACE」から。加入1発目から、大名盤になりました。

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   LUCRETIA  /  MEGADETH   
M    HANGAR 18  /  MEGADETH 

                          
さて、2曲目に送りしたのは、1990年のアルバム[RUST IN PEACE]
からシングル曲“ハンガー18”です。
当事、グラミー賞にもノミネートされていましたね。

18番格納庫には、地球外生命体:宇宙人がいっぱい!”

っていう内容の、SFチックな曲ですね。
PVもかなりお金がかかっていましたね!是非!

それにしても、512秒の曲の中で、224秒で歌メロは終わって、
その後3分近くはずーーーとギターソロ&インスト!という構成には
ビックリ!ですよね。これが当時、若者に大ヒット!という事実も凄いですし、
3分近くのインストパートを全く飽きさせずにスリリングに展開していく
バンドの力量も凄いです。
もちろん、その飽きさせない大きな要素が、マーティー・フリードマン先生の
変幻自在のギターソロ!ですよね。

さてさて、今日の主役MEGADETHですが、
中心人物はデイヴ・ムステインというギタリスト/ボーカリストです。

もともと、METALLICAのギタリストで、ソングライターの1人でもあった
そのデイヴ・ムステインですが、1983年、そのMETALLICAを首になって
しまいます。
とにかく酒癖が悪く、暴力も酷く、そしてクスリにも手を出す、という
とんでも野郎だったデイヴに他のメンバーが三行半を突きつけたんですね。

明らかに自業自得!身から出たサビ!のデイヴですが、
人一倍METALLICA愛が強かった彼は、
とにかく落ち込んで、とにかく悔しがって、そして凄まじい逆恨みが始まります。

“絶対にMETALLICA以上のバンドを作る!”

そのモチベーションだけが、デイヴの生きる道、でした。

M
  HOLY WARSTHE PUNISHMENT DUE

  /  MEGADETH 

次にお送りしたのは、1990年のそのアルバムから、
MEGADETHの代名詞!的な名曲:“ホーリー・ウォーズ”です。

複雑な展開、1曲に何個使うんだ?という程、惜しげもないギターリフの数々。
政治的で知的な歌詞、憎たらしいボーカル、そしてエスニックな雰囲気の
ギターソロ・・・
MEGADETHの魅力がこれでもか!と詰まった1曲ですね!
この曲1曲コピーするだけで、相当にギターは上手くなるはずです!

さてさて、さっきの話の続きです。1983年。
METALLICAを首になって失意のままロスに戻ったデイヴ・ムステインは
その後、ベーシストでの盟友:デイヴ・エレフソンと出会い、
新バンドMEGADETHの構想を練ります。

当初はボーカリストを探しましたが、適任が見つからず、デイヴ・ムステインが
ギターとボーカルを兼任。ドラムとギターを加え、インテレクチュアル・
スラッシュ・メタル、というジャンルを掲げて1985年にデビューします。

1986
年にはメジャーに移籍。
METALLICA、スレイヤー、アンスラックスと共に、スラッシュメタル4天王、
として
活躍するようになります。

しかし、常にTOPMETALLICAには、音楽的にも影響力的にも、
大きく水をあけられたまま。その状況が我慢ならなかったのか、
デイヴ・ムステインは
ベース以外のメンバーを次から次に入れ替えて、
自分の理想のバンドを模索し続けます。

そんな中、MEGADETHに加入したのが、ギタリストの
マーティー・フリードマンでした。
デイヴ・ムステインの無機質なボーカル、金属的で冷たいギターリフというMEGADETHトレードマークに、マーティー・フリードマンのメロディアスな
プレイスタイルが
見事に融合して、バンドは明らかに別次元へと上って
いきました。

M
 TORNADO OF SOULS  /  MEGADETH 

さてさて、1990年バンドにマーティー・フリードマン、
という新たな才能が加入して
奇跡の化学反応が起きたMEGADETH

アルバム「RUST IN PEACE」は、アメリカ、イギリス他、
世界中で大ヒットして
一気に真の意味でのMETALLICAのライバル、
と呼ばれるようになります。

全く固定しなかったバンドメンバーも、しっかりと固定されて、
バンドは更なる飛躍を遂げます。

1992年のアルバム「破滅へのカウントダウン」は全米2位!
1994年のアルバム「ユースアネイジア」は4位!っと、
その音楽性からは信じられないような、大ブレイク!となるんですね。
しかし、その後、マーティー・フリードマン先生が
脱退してしまう90年代後半からは、バンドの状況は悪化。

”ポップならとにかくポップなものを!
 へヴィーなら、とにかくヘヴィーなものを!
 中途半端は一番いやだ!”

とマーティーが訴え続けた甲斐もなく、
バンドはコマーシャルともヘヴィーとも思えない、消化不良のアルバムを連発。

もちろん、ファンも離れてしまい、
2002年にはその歴史を一旦終えてしまいました。

ただ、2004年からはまた復活して、
新たなMEGADETHサウンドを聞かせてくれています。
ただ、心の中では、マーティーのギターを夢見ている、という
ファンはいまだに沢山います。

昨年、RUST IN PEACEの20周年記念!アルバム完全再現LIVE
多くのファンが押し寄せたこと、そしてギタリストが全てのマーティーのソロを
完全コピーしていたことからも、彼の存在の大きさがわかりますよね。

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 RUST IN PEACEPOLARIS /  MEGADETH