長崎冬の灯りの祭典~ランタンフェスティバル完全ガイド~|旅人:井門宗之

2011-02-18



羽田発-長崎行きの便は2月11日(金)の13時10分発。
普段ならなんの不安もなく、前日の準備をしている所である。
しかし今回はちょっと様子が違った。

 

 

「東京は今夜から明日にかけて、記録的な大雪が…」
「積雪は10cmになると予想されていて…」
「鉄道や飛行機など、交通機関の乱れに注意が必要であり…」

 

 

そう、誰のせいでもありゃしませんが、大雪の予報なのであります。

*強いて言うならミラクル吉武氏のせいか…。
今回の旅は長崎ランタンフェスティバルの取材。
YAJIKITA期間中は90万人以上が訪れる、長崎の一大イベントをあます所なく取材すべく、
1か月以上も前から企画を練りこの日を迎えたのでした。しかし…。

 

 

お天気お姉さん「明日は関東、白い雪景色が広がりそうです。」

 

 

何だかロマンチックな事でも起こるかの様に、
雪の魔法で恋の導火線に火がついちゃう、みたいな感じに言いやがる・・・。
そんな予報なんで、YAJIKITAの頭脳達も情報収集に余念が無い。 

 


今回の作家では無いが、軍師:久保氏改め、メルシー・クボ氏からもグループメールで注意喚起が。
特に軍艦島取材には要注意とのこと。天候に左右されるので海に纏わる取材はデリケートです。
チーム長崎として取材に行く、D:横山氏と作家:ミラクル吉武氏も随分と調べてくれました。 

 


最悪の場合新幹線という手立てもある、井門だけ先に長崎に行く、etc.
手段を様々講じてみるのであります。
最終的には羽田空港で落ち合って、それでも飛行機が飛ばない様なら考えよう、と。
今までのYAJIKITAも、そうやってどうにかなってきた。
僕も色んな人に相談してみたのだが、面白い事にほぼ皆さん言うのが、

 

 

 

なんとかなるから大丈夫!

 

 

 

という言葉なのであります。
放送業界の方は“感覚”で生きている方が非常に多い。
感覚が研ぎ澄まされている人ほど、長く生き残れる業界でもあります。
その“感覚”で言うと、天候不良で取材に行けなくたって「なんとかなる!」と。 

 


この言葉に井門Pも励まされ(何よりYAJIKITA自体が感覚で動いてますが…。)、
各スタッフには少し早めの待ち合わせ時間を設定し、羽田空港で待ち合わせる事にしました。
結論から言いますと(前フリ長過ぎて結論から言ってない)、飛行機は飛んだのです!
わずか10分程度の遅れしか出ず、ほぼオンタイムで羽田空港を飛び立つ事が出来ました。
しかしその10分が、後で大変な事態を起こす事になるとは、この時は誰も知らなかったのです。

 

 

 

長崎空港へは羽田からおよそ1時間30分程度。
到着後一行はまずレンタカーを借りる手続きをし、送迎バスを待つ為の待合室へと向かいました。
煙草組を外に放り出し(苦笑)レンタカーの待合室にいると、
突然「井門さんですか?」との声が。見ると笑顔が優しい男性が、僕を見てニコニコしている。 

 


瞬間僕は『新手の福の神か』と思ったのですが、そうぢゃない。
ここで働いてらっしゃる方で、なんとリスナーさんと言うではありませんか!
聞けば、生放送で僕が長崎に来る事は知ってらっしゃった。
それならひょっとしてレンタカーで移動するだろう、ここにも来るのでは?
そんな風に思ってくださっていた様です。これは色んな偶然がなければ会えない奇跡!
だって僕らがレンタカーぢゃなかったら会えない訳で、
マイクロバスがタイミングよく来て、僕らがすーっと移動してしまっても会えない訳です。
そんな奇跡を感じながら、写真をパチリと撮って長崎の旅も上々のスタート!

 

 

ミラクル「え?今の人、リスナーさん?」
横山「凄いね、井門くん!」 

 


慶吾「地方だと輝くタイプだな、いもん。」

 

 

東京での知名度はほとんど0の井門P。
たまにロケでリスナーさんと触れ合えるのが、何より有難いのです。あと、慶吾はうるちゃいね。
*各局の皆さん、どこへでも飛んでいきますよー!

 

 

と言うわけで、無事に旅もスタートした長崎ロケ。
車は順調に長崎自動車道を走り始めました。
今回はFM長崎さんからアナウンサーさんも登場して戴くので、まずはFM長崎へ向かいます!
車中は久々の地方ロケにはしゃぐミラクル氏と、人の悪口ばかり言う慶吾、
YAJIKITAの良心:横山氏、そして井門Pの4人、賑やかです。 

 


しかし快適に飛ばしていたヤジキタの旅もここで急展開!
なんと長崎自動車道下り線【中里トンネル】でまさかの事故渋滞が発生したのです。
トンネル内でにっちもさっちもいかなくなってしまった我々。
前後も沢山の車が立ち往生しています。恐らく事故は起きたばかり…。警官もまだ到着してません。 

 


情報も何もないまま、無為に過ぎていく時間。もし飛行機が10分遅れていなければ…。
あんなに賑やかだった車中も、徐々に無口になっていき、
しまいにゃ「何で動かないんだよー」と怒号も飛び交う始末(それほどでもない)
そんな時、良心:横山氏がこの状況を録ったら面白いかもね、と神の一言。
すると慶吾、喜び勇んでトランクを開けろと吉武氏に言うではありませんか!
なるほどこの事故の映像を撮り、決定的な場面を押さえておこうというんだな…。

 

 

 

 

俺だけラジオの人ぢゃないもん!俺、映像だもん!」

 

 

 

 

…信じられない事を言う慶吾(苦笑)
ジャーナリズムが騒ぐのかと思ったら、

 


ただYAJIKITAのハプニングを撮りたいだけ…(笑) 

 


慣れないレンタカーで、慶吾からトランクを開けろ開けろとせがまれる吉武氏。
嫌な顔一つせずトランクを開けてあげるあたり、さすがミラクルは肝が据わっている。
そうなのだ、今回のメンバーはYAJIKITA映像大賞受賞者が2人もいる。
ちょっとやそっとの事では動じない人達の集まりだったのだ!
*詳しくは映像のヤジキタレジェンドへGO!! 

 


車中で言い訳の映像を撮影しながら、みんなで賑々しくしている内に車も動き出した。
ようやく陽の光が拝めたと思ったら、問題の事故はなんと6台ほどの玉突き事故。
この事故渋滞で1時間のロスをした我々は、急ぎFM長崎さんへと向かいました。

 

市内を流れる中島川にかかる国の重要文化財【眼鏡橋】。
そのすぐ近くにFM長崎さんの社屋はあります。
朝の生放送【OH! HAPPY MORNING】の中でも風間みなみアナがレポートしてくれた通り、
川には無数の黄色いランタンが並び、既に幻想的な雰囲気を醸し出していました。
ランタン一つの大きさは場所にもよるのですが、商店街や中華街に吊るされる平均的な物は、
僕が両手を回しても抱えきれないくらいの大きさ。 

 


そんなランタンがこのフェスティバルの会期中、およそ1万5千個も灯るんですから!
長崎は普段からロケーションの美しい街なのに、その美しさは数倍にもなります。
我々が現地に到着した時刻はまだ薄暮から夜へとスライドしていく時間帯。
街が夕闇に包まれるその瞬間、どれだけこの街は美しくなっていくのでしょう…。
そんな期待感に胸を膨らませながら、FM長崎で関係各位に遅刻を謝りながら(汗)、
今回の最強の助っ人の登場であります!その名は…、

 

 

 

 

FM長崎:風間みなみアナウンサー!

 

 

 

 

 












風間ファンのリスナーさん達からはtwitter上でも、
「井門さん、あまりみなみちゃんに近付かないで」とか(ウイルスか!?)、
「お願いです、みなみちゃんを取らないで下さい」とか(色情魔か!?)、
「井門さん、あなたが羨まし過ぎます」(ふふふ…。)などの声が多数寄せられました。
それだけ長崎での風間アナの人気を裏付けている訳ですが、
今回は風間さんだけぢゃございませんでした!もう一人の助っ人(?)その名は…、

 

 

 

新人!石井ちゃん彼女のミラクルっぷりも最高でしたが…。

 

 

 

FM長崎さんの御協力のもと、この2人とYAJIKITAのランタン取材は始まったのです!



 












まずは眼鏡橋の見える場所で、風間アナとオープニングの収録。
中島川にも白鳥と蓮の花のランタンが浮かび、その灯りが川を染めています。
川の両側には月をモチーフにした黄色い満月の様なランタンが無数に飾られ、
道往く人達は溜め息を洩らしながらあちこちで記念撮影をしています。
そんな幻想的なランタンの灯りの中、風間アナの解説は非常に丁寧。

 

 

 

風間「ランタンフェスティバルは中国の旧正月を祝うお祭りなんです。
長崎で暮らす中国の方々が始めたお祭りが、今では90万人以上の方で賑わう様になったんです!」

 

 

 

期間は旧正月の間なので、今年は2月3日~17日の2週間。
わずかの期間ではあるのだが、流石に90万人以上の観光客が集まるだけあって、
市内を走る車のナンバーも九州各地はもとより【秋田】【栃木】【広島】など様々。
街を走る路面電車も「東京か!?」と目を疑うほどの混雑ぶりなのであります。
街全体に活気が溢れているので、何だかその場所にいるだけで元気になりますね。
風間アナは去年初めてランタンフェスティバルを経験したらしく、
今年の街の綺麗さも新鮮に映っているようだ。

 

 

 

 

 


















 




風間「オススメが沢山ありますから!御案内します!」

 

 

 

ちなみに風間アナは中国に1年間留学していた経験を持つ才女。
本場の春節と長崎の春節、どちらの魅力もしっかり語る事が出来るので頼もしい。
東京に比べて随分冷え込みの厳しい長崎の街を、ランタンの灯りに心を温めながら進んでいきます。 

 


最初の会場はFM長崎さんからも程近い【中央公園会場】。
このランタンフェスティバルは主要な会場が7つ、
それぞれの会場では時間によって【皇帝パレード】や【中国獅子舞】、
【ま祖行列】、【龍踊り】、【中国雑技】など様々なステージが行われています。
観光客はタイムスケジュールを確認しながら、それぞれの会場を訪れ観たい物を観る、と。 

 


僕らが【中央公園会場】に到着したのが18時頃だったでしょうか。
ステージでは沖縄のエイサーがまさに終わろうとしていました。
“公園”会場とは言ってもなかなか広い敷地で、
両サイドには美味しそうな肉まん等を売ってる屋台、大小様々なランタン、
入り口付近には中国風の衣裳を着る事が出来るスペースもあります。 

 


ステージの向こう正面には簡易的な屋根もあり、そこにも無数の綺麗なランタンが吊られている。
さっき観た中島川のランタンとは風情の違う「より中華」な印象。
スタッフ一同「凄い…」と溜め息をつきながら公園の中をぐるりと回ってみると、
屋台の隣には、犬のランタンが数体取り付けられた一際大きなランタンが。

 

 

 

風間「これは戌年の時のメインのランタンです。
奥に猪年の時のメインもありますよ!中国では猪は豚の事なんですけど(笑)」

 

 

 

そう聞いて注意深く見てみると、確かに可愛い豚ちゃんが取り付けられたランタンが。
これもなかなか巨大なものだが、聞けば毎年その年の干支のランタンが主役になるそうな。
と言う事は今年のメインは兎??どこにあるんだろう?

 

 

風間「メインのランタンは湊公園会場です!」

 

 

このランタンフェスティバルは主要な会場が7つ。
これは先程も書きましたが、この会場間って実は歩いて回れる距離なんです。
長崎はなんと言ってもそのロケーションが最高の街。
ランタンの灯りで更に幻想的になっているこの街をぶらり歩けば、そりゃあもう!ねえ?(何が?)
湊公園会場に向かう前に、長崎ランタンフェスティバルの概要について、
長崎市文化観光部さるく観光課宣伝係長:麻田三千雄さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

 




 

 

 

 


ちなみに【さるく】とは長崎の言葉で【ぶらぶら歩く】という意味。
長崎にぴったりの言葉だと思いませんか?
平成6年から規模を拡大し、いまや長崎を代表するイベントになったランタンフェスを、
麻田さんも大変誇りに思っていらっしゃるようだ。
そもそも長崎には春・夏・秋には見所があったのだが、冬に観光客を呼べるものが無かった。
それでこの旧正月のイベントを冬の一大イベントにしようと試みたわけだが、これが大成功。
麻田さんの自信がうかがえたのが次の言葉であります。

 

 

 

麻田「札幌雪まつりに負けないイベントにしたい!

 

 

 

道産子の井門Pとしては複雑な心境ではありますが(苦笑)、
この時ばかりは長崎を応援してしまったことをお許し下さい。
ただですね、このランタンフェスティバルを観ていて、
祭の中身としては雪まつりを越える物を持っているのかなぁ・・・と、ふと思ったのです。
札幌雪まつりも素晴らしいお祭りですが(僕も間近で20年間見てましたし)、
これはあくまでも“北海道”全体もパッケージになって観光客が集まってくるのかなぁ、と。 

 


長崎ランタンフェスティバルは長崎の魅力もそうなんだけど、
街全体がランタンを盛り上げよう!というパワーを感じるのです。
難しいですね、【街が先か?】それとも【祭が先か?】という話になってしまいますから。
祭の中身に関しては、これは好みの問題なので皆さんには現地で確かめて戴きたいです!
さて、麻田さんの話にあった豚の御供え物が非常に気になる所。
なので我々YAJIKITA特別編成隊も長崎の街をさるきながら、湊公園会場へと向かいました!

 

 


ちなみに!

 

 

ランタンフェスティバルは毎年旧正月に合わせるので、来年の開催日程は今年と違います。
2012年は1月23日~2月6日、2013年は2月10日~2月24日、
2014年は1月31日~2月14日ですので公式HPと併せてご確認下さいね!

 

 

 

長崎市内を風間アナの先導で進むYAJIKITA一行。
ミラクル氏のスタジオ原稿に書いてあったが【井門、風間さんとデート気分で勘違い】の巻。
でもね、誰だってこのランタンの幻想的な灯りの下を歩けば、
ちょっと気分が盛り上がるのではないでしょうか?(と自分を正当化してみます。)
皆様!井門Pは何か間違ったことを言っているのでしょうか!? 

 

 


大丈夫です!盛り上がっているのは僕だけですから…(涙)

 

風間アナはいたって冷静に我々に長崎の街を紹介してくれました(苦笑)
それでは皆さん、ここからミラクル吉武氏の撮影した写真をご覧戴きましょう!

 

 

ミラクル写真の数々をどうぞ!

 

 

 

 

 

 






















 

 

 

 

 

 







いかがですか!?数々のランタンのそれはそれは美しいこと!
それぞれの会場を歩いて回ると20分とか30分離れている場所もありますが、
街を彩るランタンや屋台から漂う美味しそうな匂いを嗅いでいると、
移動が全く苦ではないのです!若干慶吾が「お腹空いた」と文句を言うくらい(笑) 

 


まぁ、それも仕方ありません。右を見れば豚まん、左を見れば角煮まん。
2月の寒空の下どの蒸篭からも、もうもうと湯気が立ち上っているのです。
【浜んまち会場】を抜け、路地を歩いても街の活気は変わりません。
しかも僕らが取材したのは3連休の初日です。もうね、人の数凄過ぎました!
それを思い知らされたのが【長崎新地中華街】に来た時です。 

 


中華街の入り口には赤い支柱の中華街正門がどーんと建っているのですが、
そこから先は入り口から見ても人の行列…。黒山がずーっと先まで続いているのです。
通りも一応【往路】【復路】の住み分けは出来ている様なのですが、ほとんど進みません。
当時の井門Pがどうやって進んでいたかと言いますと、イメージは…

 

 

 

 

 

うどんを踏む感じ?

 

 

 

 

 

コシを出す為にうどんを小刻みに踏む動き、その動きのまま徐々に前に進む。
これが【長崎新地中華街】のピーク時を歩く速度です(笑)
ただし我々の頭上には赤いランタンが無数に並び、その数も圧巻。

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 


風間アナによると【赤はめでたい色】なので、新地はめでたさで溢れているのです!
めでたさの中のスローペース。そこを“ゆっくりと近づいてくる湊公園会場”。
そりゃ、否が応にも気分が高揚してくるってもんです。
この【湊公園会場】はお祭りの時で無ければ市民が憩う(おじさん達が将棋に興じる)公園。
それがランタンフェスティバルの時にはメイン会場へと変貌を遂げ、
様々なイベントがここで行われるのであります。

 

 

会場の入り口の門もかなりの人出。
どうやらここを潜り抜けると良い事があるらしい!
井門&風間アナは仲良く(強調するな)ここを潜り抜け、いざ中へ。
まず見えてきたのは今年のメインのランタン!

 

 

 

 

玉兎迎春、嫦娥奔月

 

 

 

 

この意味を公式HPから抜粋いたしますと以下でございます。
『不老不死の薬の悪用を防ぎ、大切な人、民衆のために、
我が身を犠牲にし月に昇った嫦娥とその手に抱かれた兎。
月の女神となった嫦娥の夫や故郷を想う気持ちが満月の美しさをきわだたせます。
兎は天帝によって玉兎となって不老不死の薬を杵でついて作っているといいます。』

 

 

 

 

















およそ8mのランタンも見た目は可愛らしいのですが、
そのストーリーは何とも物悲しいものであります。
こうして一つ一つのランタンに物語があるので、それを探るとより膨らみますね。
流石【湊公園会場】はメイン会場だけあって、ランタンの数も人の数も多い。 

 


そしてその人の流れはある場所へと迷う事なく向かっています。
そうです、皆さん覚えていらっしゃいますか?(旅日記が長過ぎて覚えてないでしょう?)
麻田さんが仰っていた豚の御供え物。丸ごとの豚を使うので、かなりインパクトがあるとか。
風間アナは既にこの豚ちゃんの姿を見ているので、何やら余裕の表情だ。

 

 

風間「井門さん、きっと驚きますよ~(笑)」

 

 

多少のグロテスクな物には慣れている井門P。
何せYAJIKITAのカメラマンが豚ちゃんなのである、多少の事では驚かない。
そう思っていた矢先の出来事だ。
大勢の人が何やら四角く区切られた小部屋を取り囲むようにして中を覗いている。
ほほぅ、これがその豚ちゃん達が御供えされている場所なのかな?

 

 

 

 

 

 

井門「!!!!!!!(DB風に)

 

 

 

 

 

 

三国志の武将であり神様の関帝が祀られた雛段の下に、
なんと無数の豚の頭が並んでいるではありませんか!?
しかもどの頭も何故か顔に尻尾がブスリと刺さっているのです…。おぉぉ…。
こちら側を向けられた顔、顔、顔。そして真ん中には逆に関帝を向いた子豚が丸ごと1匹。 

 


何でしょう、この沈黙の迫力。沈黙の豚頭。沈黙の子豚。
ぜひセガールの【沈黙シリーズ】の仲間入りをさせてやりたい…。
驚いてばかりもいられないので、目を凝らしてよく見ると、
他にも月餅や饅頭、野菜や調理された魚などが皿に盛り付けられているのです。 

 


実はこれ「鶏魚肉(チーユイロー)」と言われ飾り物。
「一年中お金に困らないよう、一年が幸せでありますように!」
という意味が込められているものだそうで、観光客の皆さんも熱心にお参りしてました。
*豚頭は逆から見ない方がいい…かもしれませんね。

 

 

 

 

 













その他にも忘れちゃいけないメインイベントが【皇帝パレード】。

これは清朝時代のお正月がイメージされたもので、皇帝・皇后がそろって町中に出かけ、
民衆と一緒に新しい年を祝う様子をイメージして創作したパレード。
皇帝・皇后の御輿を中心に、旗隊や槍隊などなんと総勢150名が、
豪華な中国衣装を身にまとってパレードします。 

 

 


さらに忘れちゃいけない【媽祖行列】。
長崎に入港した唐の船の乗組員たちが、江戸時代に実際に行っていた行列。
航海安全の神とされる「媽祖」を唐人屋敷の福建会館天后堂や、
興福寺の媽祖堂に安置するまでの行列を再現します。僕らも媽祖様自体は見られたのですが、
行列だけは取材時間の関係上見る事が叶いませんでした…。
でも、と言う事はまだ来年のランタンでリベンジも可能!と言うことですよね!?

 

 

風間アナと豚の御供え物に驚いていると、メインステージでは「中国獅子舞」が始まりました。
最初に現れた獅子舞は子供達のもの。小さな獅子頭がなんとも可愛らしい。
獅子が舞いを始めると、やはり中国の旧正月を祝う祭なんだなぁ、と実感します。 

 


そして小さなライオン達(笑)がステージからいなくなると、今度は立派な大人の獅子が。
綺麗に色分けされた獅子舞は、袖から鳴る春節祭ならではの爆竹の音と相まって大迫力。
獅子舞は頭に1人、胴体に1人の2人で動かしているのですが、
後ろの1人の膝の上に前の1人がすっと乗り獅子舞が大きく見えると会場から拍手が。
ランタンフェスティバルの取材にいるはずなのですが、
どうも中国にいる様な錯覚すらしてしまうのであります。

 

 

 

 

 












 

 


メイン会場はステージを正面にコの字にランタンを載せる台が広がっています。
その台の上には麒麟や龍、関帝などの大きなランタンが飾られている。
そして後ろにはメインの玉兎迎春、嫦娥奔月のランタン。
取材を続ける内に長崎の空は夜の闇に染まっていました。
真っ暗な長崎の街に優しいランタンの灯りがほんのりと色を付けていく。

 

 

ランタンフェスティバル完全ガイドと題してお送りしてきた、ヤジキタ。
いつの間にかYAJIKITA一行はランタンの魅力に魅せられていました。
風間アナのガイドも完璧で耳に心地よく、石井ちゃんの天然っぷりに笑わせて戴き…。
今週はメイン会場をぶらりとしてきましたが、
おいおい俺達何も食ってねーぢゃねーか!と慶吾が怒っております(笑)
そうなんです!僕達はまだランタンのグルメを堪能していない!
風間アナ!まだまだ美味しい物も、見所も沢山ありますよね??

 

 

 

風間「勿論です!まだたっぷり御案内しますよ!」

 

 

 

と言うわけで、次週もランタンフェスティバルの魅力に迫ります!!
今度は美味しい物も出てくるのかしら?
風間アナと石井ちゃん、そして井門は更に打ち解ける事が出来るのか!?
メルシー・クボはどうして【メルシー】というあだ名が付けられたのか!?(気にならない)

 

 

YAJIKITA長崎の旅、来週も乞うご期待!!