神話の里“出雲”で 神々のいた景色を訪ねる旅|旅人:井門宗之

2011-09-29



チュンチュン、チュンチュン(雀の鳴く声)
閑静な住宅街の“ど”早朝、大きなキャリーバッグを持った男が携帯電話で何か話している。

 

 

「もしもし、起きた? 大丈夫? 間に合いそう?」
早朝5時にも関わらずtwitterでは、 


#ゴルッチ起きろ』が賑やかにTLを飾っている。 


どうやら電話の向こうにはモーニングコールを待っていた人物がいるらしい。

 

「シャコシャコシャコシャコ(歯磨きの音)あぁ、実は2時頃から起きてて、そのままなんでふ。
間に合いますから、のちほどー! シャコシャコシャコシャコ」
男の第一の使命は無事に終了したらしい。
ホッとした瞬間に周りの景色もよく見える様になった。……まだ暗ぇ……。

 

時刻は早朝5時である。
何故にこんな時間に旅人:井門宗之がキャリーバッグを持ってきゃり~ぱみゅぱみゅか? 


いや、移動しているのかと言うと…集合時間が早いからの一言に尽きる。
なんせかんせ羽田空港に6時10分集合(結局20分に到着)なのだ。
これは出発便の本数が多くなく、現地での滞在時間+取材時間を考えると仕方の無い事。 


けっして「鬼のメルシー」が発動した訳ではない。よしなに。
今まで使った事のない経路で、一路羽田空港から飛び立った今回の旅のテーマは…

 

 

 

『神話の里“出雲”で 神々のいた景色を訪ねる旅』

 

 

 

10月は神無月と言われるが、出雲地方では『神在月』と呼ぶ。
そう、出雲大社に全国から神様が集まる月でもあるのだ。
我々ヤジキタ一行は昨年、式年遷宮を行っている伊勢神宮を訪れた。
今回の出雲大社も60年に1度の『平成の大遷宮』を行っている。
これはもう神様のパワーをしっかり戴きに参ろう! と出発したのであります!

 

 

 

 

 


旅の出発は「米子鬼太郎空港」から(出雲空港行きの便が取れなかった…)
荷物のベルトコンベアには、目玉おやじのキャリーオブジェが!)



 

 

 

今回の旅はFM山陰のM上さんと御一緒。
笑顔の優しい、ラジオ業界の大ベテランさんであります。

 

 

M上「昔は○○○さんでよく来て貰ったんですけどね~。」
ヤジキタ「ほほぅ!どうでしたか?」
M上「いや、流石に○○の××が△△△で、僕らとしても○○○の××なんで…(笑)」

 

 

車中は小粋なトークに華が咲く。
そんな中、まず我々が向かったのは『旧大社駅』である。
この『旧大社駅』は現在駅としての機能は果たしていないのだが、
その重厚なたたずまいで国の重要文化財に指定されているほど。
重文とかの言葉に弱い我々一行…そして何より、今回は軍師がヤジキタ一の鉄! メルシー!
鉄道関係の場所に来ると、台本がやたら詳しくなってくる。
でもリスナーさんね、この人は凄いんだ。
鉄道関係の場所に来て分かんない質問をすると、大体の事は答えてくれるんだから。
メルシーさん、この駅はいつ頃まで使われたの?

 

 

メル鉄「ここは“大社線”って路線が走ってたんだけど、平成2年に廃止になったんだ。
神社っぽい造りになってるよね? お召し列車も停車したから、貴賓室もあるんだよ。」

 

 

 

流石はメル鉄、分からない事以外は全て分かるのであります。
でも確かに重文なだけはある。
外観は歴史を感じさせる瓦屋根に白壁、まさに重厚な佇まいの武家屋敷のようだ。

 

 

 

 

 















そして今度は中に入ってみよう。
中は大正モダンを感じさせるランプや木造ベンチ、当時のままで券売所も残されている。

 

 

 

 





当時の時刻表もそのままに!



 

 




中に入って天井を見上げると、その高さから舞踏会でも行われそうな雰囲気だ。
こんなモダンな駅舎が出雲大社の近くにあるんだなぁ。
駅舎を抜けると今度はホーム側に出るのだが、ここも線路が当時のまま残っている。
SLのデゴイチなども展示保存されているが、ここは線路に降りてその上を歩いてみよう!

 

 

 

 

 

 


線路の上で収録中! なぜに大の字?







慶吾にSLのモノマネを強要されるプロデューサーでもある井門

 

 




映像を観て戴くとより膨らむのですが、ここで井門、慶吾に恥ずかしい事を強要されています。
34歳、父となった今、家族の為にただひたすら、暴君慶吾の圧政に耐えるしかないのです。
息子よ、お父さんは出雲でも頑張っていたんだぞ。
*9月11日に第1子が誕生し、晴れて人の親になりました。有難うございました。
さて、実はこの旧大社駅から出雲大社方面を見れば、大きな大きな鳥居が見えます。
あれが出雲大社の「一の鳥居(通称:大鳥居)」だそうで、
我々はここから出雲大社を目指しました。

 

 

 

 

 

 

 







 

 

 

巨大…まさにそんな言葉がぴったりな大鳥居が、出雲大社への参道を静かに守っています。
真下に来ると“聳える”という言葉がしつくり来るかもしれない。
なんと日本一大きな鳥居というではありませんか。
高さ23m、柱の直径2m、周囲6m。しかも『出雲大社』と書かれた額は6畳分もある!
迫力に圧倒されはしたけど、鳥居でこれだけの大きさなんだから、
これから向かう出雲大社のスケールの大きさが予感されてワクワクするのであります。
しかしあれね、参道からもう参拝者がいっぱいなんですね。
リスナーさんも出雲大社に行った事あるよーって人、けっこういると思うのですが、
何やらパワースポットブームなのと、その中でも出雲大社が…

 

縁結びの御利益あり!!ってな訳で、女子グループ多っ!
こういうので男性はグループ作ってなかなか行かないですもんね。
参道にはお茶屋さんや、歴史ある旅館などもあるのですが、
そこかしこでキャッキャと黄色い声が聞こえてくるのです。慶吾なんかはドキドキしてる。
あっ、「竹野屋」さん発見! ここはかの竹内まりやさんの御実家です。

 

 

 

 

 





参道には至る所に"ダイコクさま"の像が!




竹野屋旅館

 




第一の鳥居からテクテク歩くこと数分。
ついに出雲大社の敷地内へと通じる二の鳥居(通称:木の鳥居)が出てきました。

 

 

 

 

 


出雲大社の正門にあたる木の鳥居

 



いざゆかん! 出雲大社の中へ~!! 


って、ちょっと待ったちょっと待った。
折角だから出雲大社や出雲にまつわる神話を勉強してから中に入ろうよ。
メルシーさんがそんな提案をするので、まずは出雲大社のすぐ近くにある【古代出雲歴史博物館】へ。
そして我々はここで素敵な学芸員さんと出会うのである。

 

 

 

 

 




 

 





出雲大社から車で数分。
【島根県立古代出雲歴史博物館】はある。
平成19年3月10日に開館したこの博物館は、緑眩しい自然の中に毅然と佇んでいる。
まだ真新しさも残る博物館だが、島根の人には良い憩いの場になっているのだろう。
出雲大社に参拝に来たと観られるか観光客や地元の家族連れなど、沢山の人で賑わっている。
館内は常設展示で地元の歴史について深く学ぶ事も出来るので、
しかもその歴史をアニメーションや模型で分かり易く、そして展示も美しくされているので、
大人だけでなく、子供やはたまた恋人同士で訪れる方も多いようだ。

 

なんせ我々は出雲初心者である。
神話の里の神話や出雲大社の成り立ちをもっと知らなくては、おいそれと中には入れない!
ここで我々に出雲の歴史や館内のご案内を戴いた助っ人の登場であります!
古代出雲歴史博物館の学芸員:森田喜久男さん

 

 

 

 

 





森田さん、楽しいお話ありがとうございました!

 

 


なんと森田さんは古事記編纂1300年に向けて本まで執筆中という頼もしいお方。
森田さんのお話しがまた上手で…、神話の神様が物凄い身近に感じるのです(笑)
例えば…、

 

 

森田「建速須佐之男命って、何だか暴れん坊のイメージが付いてるけど、
私はね何となく・・・わんぱく?な気がするんですよ~。」

 

例えば…、

 

森田「やっぱり神話の神様だって、モテる?って事は重要だと思うんですよ~。
女神様達の力がなければ、国造りだってこんなに上手くいかないって思うんです。」

 

森田さんと井門、奇しくも同じ水玉柄を首に巻いている
水玉が好きな人に悪い人はいないのであります(根拠無し)。
森田さんには博物館の中を案内していただく前に、神話のお話しも色々伺った。 


例えば【因幡の白うさぎ】の話って、皆さんちゃんと御存知ですか?
えっ? 知らない? よ~しっ、森田さんお願いします!(笑)

 

 

森田「昔々のある日の事、大国主命とその兄弟達は八神上売に求婚する為に旅をしていたんです。
ただ兄弟の中でも大国主命は皆の荷物持ちをさせられて、随分遅れて進んでいたの。
兄弟達が歩いていると、一匹の毛を剥かれたウサギが痛みで泣いている。
ここで兄弟達はウサギに悪い嘘をついて、ウサギを弄んでしまうのね。
“痛みを取りたければ、海水に入った後に風に当たれば良い”って。
そんなので痛みが取れる訳もなく、ウサギの肌は更に悪化して真っ赤になってしまった。
そこに通りかかったのが、遅れて歩いていた大国主命。

 

心優しい大国主命は泣いているウサギにその訳を尋ねると、
ウサギは泣きながら語りだしたの。
――このウサギはどうしても海を渡りたくて、
サメを騙してその背中を浮き島を飛ぶ如く渡っていった。
ただあまりに上手くサメを騙せた事に気を良くしたウサギは、
我慢出来なくて言っちゃうの、サメに。
自分がいかに上手くサメを騙せたかって事を。言わなきゃ良いのに。
騙されていた事に気付いたサメは、もうカンカン。ウサギの毛を剥いでしまうのね。
痛くて泣いていた所に現れたのが兄弟の神様。後はさっきの話の通りってわけ。
優しい大国主命はその話を聞いて心を痛めた。何とかして治してやろうって思った。
そこでウサギに正しい治療法を教えてあげたの。
真水で身体を洗い、蒲で身体を拭けば元に戻るって。
ウサギは泣きながら、大国主命の言う通りにやってみた。するとどうでしょう!
身体から痛みは消えて、毛も元通りに生えてきたの。
この優しさに感激したウサギは、八神上売の所へ行って大国主命と兄弟の神様の行いを報告。
大国主命はめでたく八神上売と結ばれる…というお話しなんですよ~。」

 

おお、森田さん! なんて分かり易いお話しに噛み砕いてくださる!
神話のお話しはまだまだ尽きる事はありませんが、早速博物館の中を御案内戴けますか?

 

 

 

 

 


宇豆柱

 

 

 

 


館内に入ってまず驚かされたのが、この大きな柱の跡。
これは“宇豆柱(うづばしら)”と言って、出雲大社の遺跡から出土した鎌倉時代の柱!!
博物館のHPから抜粋させていただくと、

 

『平成12年から13年にかけて、出雲大社境内遺跡からスギの大木3本を1組にし、
直径が約3mにもなる巨大な柱が3カ所で発見されました。これは、そのうちの棟をささえる柱、
すなわち棟持柱(むなもちばしら)で、古くから宇豆柱(うづばしら)と呼ばれてきたものです。
(中略)
柱の配置や構造は、出雲大社宮司の千家国造家(こくそうけ)に伝わる、
いにしえの巨大な本殿の設計図とされる「金輪御造営差図」(かなわのごぞうえいさしず)に
描かれたものと類似していました。その後、柱材の科学分析調査や、
考古資料・絵画、文献記録などの調査などから、
この柱は、鎌倉時代前半の宝治2年(1248年)に造営された
本殿を支えていた柱である可能性が極めて高くなりました。』(HPより抜粋)

 

いきなりこんな凄い物に出迎えられた僕らは、森田さんのご案内で展示物にときめいた(笑)
中には古代出雲大社本殿の10分の1の模型や(これ凄いっす)、
福々しい顔になって伝わる前のダイコクさんの像、
はたまた絵巻に描かれた「神在月に縁結びをする神様達」、
実に様々な出雲の展示物で溢れているではありませんか!?

 

 

<参考(博物館展示資料より抜粋)>


福の神として親しまれている神様にダイコクさんがいます。ダイコクさんには、小槌を持った仏教系の“大黒さん”と、大きな玉を持った神道系の“大国さん”の2つの系統があります。

 

 

 




「神様たちの縁結び」の絵巻




コワい神様だったダイコクさま






キビシイ顔つきのダイコクさま




笑顔のダイコクさま





 

 

 

森田「奈良時代にあった出雲大社は、その高さが48mもあったと言われてるんです。
そして本殿に伸びる階段の長さは約109m。神話には“八雲立つ出雲”と記されています。」

 

ちなみに皆さん、奈良時代にこれだけ高い建物ってあり得ませんよ。
しかも木だけで作られている。日本人の技術力の高さに圧倒されます。
もしこの高さを体感したいなら、出雲大社の本殿すぐ脇、国旗たなびく長いポールをご覧あれ。
そのポールの高さが、なんと当時の社殿があった高さ48mなのです。
*実際にこの後、出雲大社で見たけど…やっぱり凄い高さだったよ…。

 

 

 

 


10分の1といってもすごい迫力










 

 

 

 

 

森田「井門さん、古代の男女の美の基準って分かります?」
井門「えっ? うーん…今とは違いますよね?」
森田「そうなんです! 女性はがっちり筋肉質? みたいな方が美しいとされていたのです。 


逆に男性は中性的? な方がモテたんですよぉ~♪」

 

おぉ…なるほど。森田さんは…いや、やめておきましょう(汗)

 

森田「あ~、こっちの模型を見てください!」

 

連れていかれた先には、小高い山のジオラマの上に何人もの男女の人形が立っている。
しかもどれもが料理を作ったり、琴を弾いたり、男女で並んでいたりと楽しそうだ。

 

森田「これはぁ、歌垣と言って~、今で言う所の~合コン?みたいな感じです。」

 

なんでしょう? 歌垣の説明をする森田さんはどこか嬉しそうだ。

 

 

 

 

 

 


「歌垣と男女の出会い」のジオラマ

 

 

 

森田「そうそう、ここに一人だけお爺さんがいるでしょう?
このお爺さんは、この歌垣がちゃんと盛り上がる様に見はる役なんです。
ピエロ? みたいな、要は盛り上げ役? みたいな感じなんですね~。」

 

いやぁ、森田さんのご案内で見る博物館展示の面白いこと!
銅鏡や銅鐸なんかも沢山展示してあるのですが、教科書で見た以来ですよ、こっちは。

 

 

 

 


島根で出土した青銅器の数々

卑弥呼の鏡かもといわれている銅鏡

 





歴史の資料集なんかに申し訳程度についていて、当時は何の興味も無かったのに、
森田さんの解説付きだと途端に全てが身近に感じてしまう。
古代と21世紀の現代、同じ日本人なんだけど、教育ではなかなか繋がれなかった。
だけど森田さんの解説で、古代と今がちゃんと繋がったのだ。本当に有難うございます。

 

さて博物館を後にした我々は、いよいよ出雲大社へ!!

 

 






木の鳥居からはまっすぐに参道が続いている



三の鳥居にあたる、通称:鉄の鳥居




森田さんに教えて頂いた
「因幡の白うさぎ」の像を発見!


四の鳥居にあたる、通称:銅鳥居
平安時代にはこの鳥居の手前から
48mの階段があったらしい










参道を歩きながら、やっぱり女性グループの多さが目立つ事に気付く一行。 


絶対にあり得ないことなのだが、女子達に見られている気がする…。
あぁ…やましい事を考えてしまって神様ごめんなさい。
そんな後ろめたい気持ちがあったか無かったか、井門Pのお参りは何と1分近くかかったとさ。

 

 

 

 

 

 


御仮殿の前で






 




ちなみに現在は『平成の大遷宮』の為に本殿は工事中。
神様は手前の御仮殿にいらっしゃるのだが、本殿の入り口も少しだけ覗く事は出来る。
平成25年まで工事が行われるので、逆に今しか見えない姿を拝むのも一興ですよ!

 

 

 

 

 


『平成の大遷宮』の為に工事中の本殿


本殿の前には博物館で見た
「宇豆柱」のあった場所が!




 

そうそう、平成の大遷宮だった。
実は僕らは去年、伊勢神宮に取材に行っているのだが、こちらも20年に一度の遷宮中。
出雲大社は60年に1度で伊勢神宮は20年に1度。
勿論これが運よく重なるのは60年に1度しかないわけで、teamヤジキタ、持ってます!
しかも今回のスタッフと伊勢神宮取材班は全く一緒!!(メルシー、佐々木、慶吾、井門)
これは間違いなく、良い事あるんぢゃないかー!?(井門には第1子が誕生ですし)


そして出雲大社でもう一つ驚かされたのが、神楽殿の大注連縄!!

 

 

 

 






広い神楽殿の中では結婚式が行われていました







大迫力の大注連縄!



 

 

 

 



なんとこの注連縄、長さ13m・胴回り9m・重さ4.5t。
さらに言えば神楽殿の中も広さが270畳…。あまりにも大きすぎる。
取材の日はこの神楽殿の中で結婚式も取り行われていました。
皆の幸せを祈願した後は、恒例のおみくじでございます!
出雲大社のおみくじは「大吉・凶」などが書かれている訳ではありませんで、
中には神様からの大切な言葉と「今年はこんな風に過ごしなさい」という指針が書かれている。
詳しいことは書けないのだが、なんということでしょう! 引いたおみくじには、 


家族をしっかり守れよ!的な事が書かれているではありませんか!?
例えば出雲大社へ参拝に訪れる方は、それこそ年齢も様々。
という事はこのおみくじを9歳の子供が引く可能性だってあるわけです。
なのに、僕が引いた。先日子供が生まれたばかりの僕にぴったんこな事が書かれていた。
まさに、大国主命がどこかでご覧になっているとしか思えない内容。
盛り上がるヤジキタスタッフ。宮司さんに聞けば、書かれている内容も非常に良いとの事。
けっこう厳しい事が書かれているのが当たり前の様なのだが…。

 

 

 

井門「ホラ、あんた達も引きなさいよ、おみくじ。」
(悪い事が書かれていれば良い…と密かに思うひねくれ者)
慶吾「おお~! なんか無敵な事が書かれている!」
佐々木「僕もかなり良いですね~! 今年は仕事も順調そうだ!」
久保「あっ、僕もだ~。嬉しいなぁ。」

 

 

そ…そうか…という事はヤジキタスタッフの未来は明るいって事ね!(汗)
ふぅ~、何だか安心したらお腹空いてきたなぁ。

 

 

久保「そろそろ、あれ食べに行きますか!? 


出雲と言ったら、出雲そばでしょう??」

 

 

そうなのであります!
出雲そばは、長野の戸隠そば、岩手のわんこそばと並んで「日本三大そば」。
その伝統の出雲そばを少し変わった食べ方で供しているお店へ、お腹を空かせて向かったのでした! 


向かった先は「松江フォーゲルパーク」という花と鳥の楽園テーマパーク。
ここの温室は世界最大級で、1年中たくさんの種類の花を楽しむ事が出来るのですが、
この中に出雲そばのお店があるんです。しかも何と蕎麦粉は水車で挽いている! 


気になるお店の名前は…「そば亭 不昧庵」。
お店は純和風の造り、その中の広い座敷で伝統の味を堪能しました!

 

 

 

 

 




 

 


頂いたのは「復調出雲蕎麦」。こちらのセットに…


お茶とお菓子が付く



 





出雲そばの特徴はその食べ方にもあるのですが、
ここ不昧庵さんではその発祥とされた不昧公【松平治郷】が食べた当時と同じ食べ方で味わえます。
そして出雲そばのもう一つの特徴は、その蕎麦の色。
粉を挽く時に蕎麦の実の皮も一緒に挽くので、濃い色に仕上がるんだとか。
蕎麦は音を立てて食べなくちゃ、美味しくないってんで、ずるずるずる~っ! 


これが東京で食べる蕎麦の味ともまた違って、とにかく旨い!!
一緒に出して戴いた「舞茸ご飯」も秋の味覚で、最高の風味でした!

 

 

 

 

 





不昧庵の前の池で白鳥に餌を…







蕎麦は店のすぐ脇の水車小屋で挽いている




不昧庵の小松洋子さん おいしいお蕎麦ごちそうさまでした!

 

 


井門「ねぇねぇ、久保さん。実はちょっと前に番組で島根の灯台を取り上げたんだけど…。」
M上「あぁ! デリフラでやって戴いたやつですね! 有難うございました!」
久保「その灯台って、離れているんですか?」
M上「いえ、車で行ける距離なんで行きましょう!」

 

 

 

 

 







灯台の前は2時間ドラマに出てきそうな
断崖絶壁!


その崖の先端で果敢に音を録るゴルッチ 
怖ぇ~っ!




 

 

 

 


出雲の旅の最後に訪れたのは、世界の灯台100選にも選ばれている【出雲日御碕灯台】。
その高さは43.65m。なんと日本一高い灯台なのであります。
この場所で我々は出雲の旅の終わりを迎えた。
日本海にせせり立つ様にして、岸壁の上に聳える日御碕灯台。
もちろん、神話の時代にこんな立派な灯台があったわけも無いのだけど、
古代の出雲大社の高さは約48m…。そう、この灯台よりも高かったのだ。
白波立つ日本海を眺めていると、神話の神々もこの景色を見たのか…などと考えてしまう。
出雲の自然を見ていると、そこかしこに神様がいる様な気がしてならない。

 

そうだ、おみくじ。
思い出してもう一度眺めてみる。
間違いない、やっぱり出雲には神様がいて、今でも僕らを見守ってくれているのだ。

 

 

 




FM山陰のM上さんを加えた今回のチームYAJIKITA五人衆!

 

 

 

 

 

 

≪オフショット≫


日御碕灯台の駐車場付近で見つけた電話ボックス。その名も…「もしもし灯台」!!