レーナード・スキナード!セカンド・ヘルピング!

2011-12-04


スキナード

『南部の英雄:レーナード・スキナード:
 “セカンド・ヘルピング”特集』

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  何も聞かないで  /  LYNYRD SKYNYRD   

1曲目にお送りしたのは、
1974年のそのアルバムから、「何も聞かないで」です。

ホーンと、ホンキートンクなピアノに、トリプルギター。
凄い音数ですが、全てがグルーヴしていて気持ちいい!
曲自体はコード進行なんかもほぼ同じで、とってもシンプル。
それがまたいい! 

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WORKIN’ FOR MCA  /  LYNYRD SKYNYRD  

超カッコいい!
左右をほぼユニゾンして厚みを出しているギター。
真ん中には、ちょっとオブリのギター。
このトリプルギターを聴いただけでも、
もーー、カッコよすぎてとろけそうです。

そして、ロニーが歌う歌詞も皮肉たっぷり。
ここまでレコード会社とプロデューサーについて、
気を遣わない歌も珍しい!歌詞、ぜひチェックしてみてください!

さてさて、レーナード・スキナード。
1965年にフロリダの高校で、ボーカルのロニー・ヴァン・ザントを
中心に結成されました。
バンド名は、彼らに対して事あるごとに『髪を切れ!』と言っていた
高校の体育教師
“レオナード・スキナー”という人物から
拝借したんだそうです。
まぁ、とにかく悪ガキたちだったんでしょうね。

バンドは高校卒業後、地元で活動しながらメンバーを増やして、
サウンドの厚みを
増していきます。
その後、バンド活動を更に広げていくためにジョージア州アトランタに
移動。
そこで、あの!プロデューサーでキーボーディストのアル・クーパーに
出会って、
彼らの7年間の下積み時代が終わるんですね。
1973年のことです。

バンドには、アル・クーパーの提案でもう1人のギタリスト:
エド・キングが加入して
(というより無理矢理入れさせて、)
何とトリプル・ギター!の
7人組のサザンロックバンドとして
1973年.
アル・クーパー自身のプロデュースで彼のレーベルから
デビューすることとなります。

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SWAMP MUSIC  /  LYNYRD SKYNYRD  

超タイトで、本当に素晴らしい演奏ですよね。
特にテクニカルな演奏ではないかもしれませんが、
このノリを出すのは、彼ら以外には無理なんじゃないでしょうか?

アレンジもスリリングでかつ繊細。
ただの“南部のあんちゃん”じゃないことが よく分かります。

さて、さっきの話の続きです。

1973
年に、アル・クーパーのプロデュースでデビューした
レーナード・スキナード。

ホンキートンクなR&Rにブルースとカントリーフレイバーを加味して、
そこにトリプルギターの音圧と、男臭いボーカル。
まさに“サザンロック”!としか言えないようなサウンドに、
“南軍の旗”をヴィジュアルイメージにしたバンドは、
まさにアメリカ南部の“レッドネック”と言われているような
貧しい層に圧倒的な人気を得るようになりました。

ブルースを基調として、ジャムセッションも多かった
オールマン・ブラザーズ・バンド
に比べると、
確実にスキナードの方が音楽的に分かりやすい、ですから、
人気が出るのも分かりますよね!

特にファーストアルバムのナンバーで、24歳でこの世を去った
オールマンブラザーズの天才ギタリスト:デュアン・オールマンに
ささげた
FREE BIRD”は、
いまだに南部のアンセムとも言われるほどの高い人気を誇って
いますよね。

そして、その翌年にリリースされたのが、今日特集している
「セカンド・ヘルピング」です。

よりLIVE感を増したサウンドは、本当に生モノのように生き生きした
グルーヴ。
まさにバンドの最高傑作。
次にお送りするナンバーのような永遠の名曲も生まれました!

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SWEET HOME ALABAMA

もー、超名曲ですよね!
先週お送りしたニール・ヤングの“サザン・マン”の
アンサーソングとしても
本当に有名です。

余計なこと言うんじゃねぇ!ニール・ヤング!
南部の人間は、金輪際、お前のことを無視するぜ!
みたいな歌詞でございます。

コード進行もとってもシンプル。
DCG3つのコードさえ覚えていれば弾ける!
というギター始めたばっかりの人にピッタリ!の曲ですが・・・、
でも、このグルーヴは、ギター初心者には絶対に出せませんよねぇ。

ちなみに、この曲が全米で8位のヒットになったことで、
レーナード・スキナードの人気も
爆発!
先輩のオールマン・ブラザーズ・バンドが度重なるメンバーの死で、
その力を
失いかけていたこともあって、
“サザンロックのニューヒーロー”として、
その立ち位置を確かなものにしました。

しかし、そのレーナード・スキナードも、その3年後。
1977年に、メンバーとクルーを乗せた飛行機が移動中に墜落
したことで、
そのバンドは伝説となってしまいました。

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I NEED YOU  /  LYNYRD SKYNYRD