江戸東京・伝統野菜を使った鍋を作ろう|旅人:中込 真理子

2013-01-24

 

はじめまして!!
初登場の中込真理子です。
JFNでは『OH! Happy Morning』水曜・木曜を担当させていただいています。

 

 

 


中込真理子です!

 

 

 

皆さんは毎日野菜たくさん召し上がっていますか?
野菜に含まれているミネラルやビタミンは必要とされている7大栄養素の一角、
野菜は一日に一人5皿分(350g)は食べたほうが良いとされています。
え!?そんなに?!
と驚きますよね。。

 

でも楽しみながらいろんな野菜をいただいていくと
一日の目標量も怖くありません!

 

同じ野菜でも種類が違えば味も全く違いますよね!
私は小さい頃から野菜やフルーツが大好きで、
数年前に野菜ソムリエの資格を取得してからは、
その地域にしかない特有の野菜に興味をもち、
旅に出かけると農産物直売所や農の駅、道の駅には必ず立ち寄るようになりました。

 

そんなとき、東京にも小松菜や練馬大根以外に
非常に貴重な『江戸東京の伝統野菜』があると伺い、
スタッフの皆さんと一緒に生産者のもとへ出かけることになったのです!

 

しかも、せっかく貴重な野菜が手に入るなら
美味しくいただきたいな♪ということになり、
江戸東京・伝統野菜を使った贅沢な鍋を作ることになったんです!!

 

 

でも、江戸東京・伝統野菜って、どこに行けば手に入るの?
スーパーや八百屋さんでは、見たことがありません。

 

じゃぁ、詳しい人に聞いちゃおう!ということで、
江戸東京・伝統野菜研究会の代表、大竹道茂さんにお話を伺いました。

 

 

 


大竹さん、ありがとうございました

 

 

 

「江戸の野菜文化を、今まで継承しているのも」

 

それが、江戸東京・伝統野菜で、
現在、30品目が復活を果たしているそうです。

 

「野菜を作る → 種を残す → 種をまく → 野菜を作る」
この繰り返しが、江戸時代から続いている……。
当たり前のことのようですが、これが大変なんだそうです。

 

昔の文化を今日まで伝えている。そうなんです。
「野菜、ひとつひとつに物語りがある」
それが、江戸東京・伝統野菜なんです!

 

そんな貴重な江戸東京・伝統野菜がどこにあるのか。
情報を教えてもらいました!

 

 

さぁ~美味しい鍋食材をGETするために繰り出しますよ~
野菜ハンターマリコ、
レッツラGooooooooo~☆☆

 

 

さぁ、鍋といえばあの野菜が欠かせませんよね。
そうです!白菜です!

 

まずやってきたのは、三鷹市。
こちらで下山千歳白菜を守っていらっしゃる冨沢剛さんの畑にお邪魔しました。

 

 

 



 

 

どこまでも広がる畑の中央にみつけましたよ。
大きな大きな白菜!

 

 

 



 

 

大きいものだと一般の白菜の2~3倍にも成長します。
重さにすると5~6kg!!
昭和26~27年にかけて関東周辺ではウイルス病のために
白菜が壊滅的な被害を受けていたそう。
そんな中病気に強い品種、かつボリュームがあるものとして注目されたのが
故・下山義雄さんが育成したこの下山千歳白菜です。

 

明治の終わりごろから国内で栽培されるようになり、
食糧難の際にはその大きさから重宝がられたのですが、
現在は核家族化してしまったためにニーズも減り栽培者も激減してしまったそう。
それでも冨沢さんを中心とした生産者の皆さんが
真剣にこの品種を守ろうとされてきました。
今は学校給食にも提供しているそうです。

 

 

 


冨澤さんありがとうございました

 

 

一枚一枚が厚くて歯ごたえがありそうですよ。
白菜は糖質もカロリーも低いのでたくさん食べても大丈夫ですしね。

 

 

続いてやってきたのは、江戸川区鹿骨(ししぼね)、
住宅街を過ぎると突然畑が見えてきました。

 

 

 



 

 

お話を伺ったのは木村重佳さん。
木村さんは自らが江戸伝統野菜コンシェルジュとして
江戸の野菜を守り広めていく活動に携わっていらっしゃいます。

 

 

 


木村さんありがとうございました

 

 

そんな木村さんの畑にお邪魔すると~
ありました~亀戸大根のビニールハウス!
さっそく抜かせていただくと……、
あら?
とってもコンパクト!

 

根の部分が30cmほどの小さい大根で、どちらかというと人参のようです。
我慢できずにその場で抜きたてをかじらせていただいたら、
すごい!!
肉質がギュッと詰まっていて味がとっても濃いんです!
大根のイメージを覆すジューシーさでした~

 

 

 



 

 

また、亀戸大根は昔から多くの福をもたらすと言い伝えられていて
別名『福分け大根』『お多福大根』とも呼ばれているそうですよ♪

 


最後にやってきたのは、葛飾区新宿(にいじゅく)。
こちらで砂村一本葱を育てていらっしゃる矢作東一さんにお話を伺いました。

 

江戸時代にこの地域・砂村で栽培が始まったことからこの名前がついたそうですが、
やがて荒川流域にも伝わり「千住ネギ」が生まれたとも。

 

タイミングとしてはまさに収穫真っ盛り、お忙しいにも関らず、
矢作さんはとても気さくにインタビューに答えて下さいました。

 

 

 


矢作さんありがとうございました

 

 

しかも「せっかくだからたくさん持って帰りな~」
とおっしゃり抜き方までご指導下さって。
抜いてみると、これが太くてしっかりとした葱なんです!
白い部分と緑の部分がくっきりと分かれていて
葱特有のあの香りがツ~ンと漂ってきます。
でもこの香りが血液をサラサラにしてくれる証拠!
私とスタッフさんで何十本も抜かせていただきました(笑)
矢作さん本当に有難うございました。

 

 

 

 

 

ちなみに冬は風邪をひきやすい季節ですが、
そんなときはやっぱり葱が一番ですよね!
幼い頃首に葱を巻いて風邪を治したことを思い出しましたが(笑)
葱には殺菌作用・効ウイルス作用がありますので
少し体調が悪いなと感じたらパパッとできる葱のお味噌汁などがオススメです。

 

 

さぁ!野菜はGETできました!
何鍋にしましょうか♪

 

はじめに亀戸大根にかぶりついたとき、
この大根はおろして生でいただきたいよね~と満場一致で決まったので
スタッフの皆さんと相談し、
まぐろとお豆腐を入れたねぎま鍋にすることに~!
そしてそのお鍋に大根おろしをかけるのです!
きゃ~美味しそう!!

 

ということで、最後の買い出しへ! 

 

まったく土地勘のない私に無事たどり着けるかどうか不安でしたが……
何度か間違いながらなんとか魚屋さんへ。

 

 

 



 

 

新鮮なまぐろGET!!
鍋に入れてしまってはもったいないほど美味しそう~

 

そして朝早くから作業し大事に作られたお豆腐もGET!!

 

 

 



 

 

役者は揃いましたよ!!
いざ!
みんなで鍋パーティーです~☆☆

 

 

 



 

 

野菜や食材の味を大事にするために、味付けはだしとみりんとお醤油だけ。
野菜の甘味と食感がひきたつとっても優しい味に仕上がりました!!

 

そしてやっぱり大根おろしは大正解♪

 

程よい辛味がアクセントになり生でいただいたほうが
消化酵素も効率良く摂取できるので大根の良さを最大限に生かせた気がします。
井門さんやスタッフの皆さんにも大好評でしたよ~

 

 

 



 

 

やはり、東京で地産地消の醍醐味を味わえたこの経験はとっても貴重でした。
そのありがたみをお鍋とともにしみじみと味わいながら、
皆さんと一緒に旅の思い出を語り合いこの旅はエンディングに。

 

お話を聞かせてくださり貴重な野菜を紹介してくださった生産者の皆さん、
お世話になった皆さん、
本当に有難うございました!!

 

江戸・東京伝統野菜はもちろんのこと、
皆さんの地域特有の野菜にも是非興味をもち、
美味しく召し上がって下さいね!!

 

 

 



 

 

以上、今回の旅人、中込真理子でした。