UFO伝説が残るまち、羽咋市を捜索!|旅人:安田 美香

2013-02-06

 

「…おーい! 朝ですよ! 早起きは三文の得だよ! 起きなきゃ損! 損!」
携帯電話にセットしていたアラームが鳴った。

 

「うう…。足が痛い…」
寝ぼけ眼をこすりながら、ホテルの窓のカーテンを開ける。
外は青空。日本海とは思えないほどの晴天だ。

 

 

そう、私は石川県金沢市に来ているのだ。
昨日は、”バカ殿”と言われた前田利常公の足跡をたどりながら、金沢市内をぶらり旅。
そして最後は、リスナーさんオススメの金沢名物の餃子屋さんへ行き、みんなでたらふく食べ、飲んで、笑って、おしゃべりして…
(これも旅の醍醐味ですよね! ウヒヒ!)

 

 

「いや~満腹!美味しかった!」
と、幸せ気分でお店を出たのですが。
…タクシーがつかまらない。
テツヤくん(カメラマン)「電話で呼びましょうか?」
ミラクル吉武(構成作家)「大丈夫でゲスよ~!歩いていれば、そのうち通るでゲス!」

 

「食べ過ぎちゃったし、んじゃあまあ、腹ごなしに歩きながらタクシー拾いますか」、ということになり、ほろ酔い気分で金沢駅近くのホテルに向かって歩き始めたヤジキタ一行。

 

 

しかし。

 

タクシー、通りません。
たまに、「あ!タクシー!」と手を挙げると…必ずお客さんが乗車済で。

 

 

川沿いの雪道を10分歩き……20分歩き……30分歩いたところで、ツルッと!凍り付いた歩道でミラクルが転倒!
ミラクル「ワワワワワー!!!!ゲスゲスゲスー!!!!!」
むんずと、思いっきり安田の腕にしがみつき…
安田「ちょちょちょちょっとー!!!コーケーるー!!!やーめーてー!!!!!!」
…2人して、危うく川へ転げ落ちるところでした。

 

 

安田「ちょっと!最年長男子(43歳)が、かよわい女の子(38歳)にしがみつくなんて、おかしいでしょうよ!(笑)」
ミラクル「ごめんでゲス~!ゲスゲス~!」
安田「だいたい、ミラクルが”歩いてりゃつかまる”なんて言うから…タクシー全然通らないじゃんよ~もう~(涙)」

 

…その時。交差点の向こうを、空車のタクシーがブーン!
「…あ!…へ、ヘイ!!タクシー!!!!」
私たちがやいのやいの言ってる間に、夢の空車は無情にも通り過ぎていった。

 

 

テツヤくん「…ここまできたら、今さらタクシー乗るのも悔しいですよね」
スラッとした今どきの26歳が、ワケのわからんコトを言い始めた。
安田「いや、全然悔しくないよ!乗ろうよタクシー!」
ミラクル「…うん、なんか走りたくなってきたでゲス!よーし!じゃあ、みんなで競争でゲス!よーいドン!」

 

こうして、40分……50分……と、なぜか、かけっこをしながらホテルまで走り、1時間後ホテルに帰着。
時刻は夜中の2:00だった。

 

 

というワケで、安田の足はパンパンなのだ。
よく見ると、部屋の扉から、点々と洋服が落ちている。
どうやら、1枚ずつ服を脱ぎ捨てながら、どうにかベッドにたどり着いたという痕跡が残っていた。

 

 

ププ。
こんなの、久しぶりだなぁ。
なんか、学生時代に戻ったみたいだ。
旅は、場所も時代も超えて、いろんなところに連れて行ってくれる。これが旅の醍醐味なのだ!
…なんて考えながら、バタバタと朝食をかっ込み、チームヤジキタ集合。
レンタカーで一路、能登半島の付け根、羽咋市へ向かいました。

 

 

 

 

日本各地に「UFOの目撃情報が多い」という町がありますが、中でも石川県・羽咋市は、マニアも認める「UFO神話の街」として有名な地。
羽咋市は、なんと!UFOで町おこしをしているんだとか。

 

 

 

 

 

 

一体どうゆうことなのか?まずは羽咋市の市役所へ、行ってみました。
お話伺ったのは、高野誠鮮さん。
高野さんは、「UFOで町おこし」という”役場的に理解を得られにくい”アイデアで、実際に町おこしを成功させた方。

 

高野さん「私は元々、テレビのディレクターとして、航空宇宙やUFOにまつわる番組を制作していたんですが…その後羽咋市の職員になってから、この町でUFOに関する古文書をみつけまして…」

 

羽咋に古くより伝わる「そうはちぼん伝説」は、なんと!UFOのことだと言われているんだとか。

 

 

高野さん「最初は誰も信じてくれませんでしたが…(笑)
まずは、うどん屋の仲間に”UFOうどん”を作ってもらいました。
先に、UFOに関するお土産物をいろいろ作っていったんです。そしたら、次第に街がもり上がってきまして」
その勢いで、羽咋市で宇宙とのUFOの国際会議を開き、世界中から4万5千200人を動員!町に大きな黒字を生み、それが認められ、なんと宇宙科学博物館まで作ってしまったんだとか。

 

高野さん「ロケットなど、本物を世界中からかき集めてきました。地球の中で1点ものという、ココでしかみられない宇宙船がたくさんあるので、ぜひ行ってみてください」

 

 

 

 

 

 

そして訪れたのが、宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」。
"宇宙の出島"と銘打たれた公立の博物館なのですが… 



いきなり現れるUFOのようなドームに、まずビックリ!
そして入り口には、アメリカの本物のロケットまで立っています。
正直、もう少しほのぼの......というか、B級っぽいテイストも期待していたんですが、どうやらガチで宇宙科学博物館のようです。

 

 

 


変顔宇宙人安田…。


本人の希望で人間バージョンも…。

 

 

 

「コスモアイル羽咋」中田昌宏さんに、ご案内いただきました。
外観に負けず、中の展示も充実しています。
宇宙船や月面着陸船、火星探査車など、アメリカNASAやロシアに足を運び、安く借り受けたり、購入したりしてそろえたという展示物が、ズラリ並んでいます!
実際に使用されたモノから予備機まで、様々な宇宙機材を見るコトができます。

 

 

 

 

 

 

「ヴォストーク帰還用宇宙カプセル(旧ソ連)」は、実際に宇宙から帰還したという本物!
2000℃の大気圏を突き抜けて地球へ帰還したので、全体が焼けコゲています。
船体には、地球に着陸した際の衝撃でできた傷もあって、うわー、スゴい迫力です!
本物ならでは!

 

銀色に輝く「アポロ司令船(アメリカ)」の内部には、いたるところ、壁中にスイッチがギッシリ並んでいます。
安田「円錐状で…本当に、アポロチョコレートの形なんですね!」
…あ、アポロチョコが後からできたのか?…なんて、考えながら…(笑)
あれこれ想像がふくらみます。

 

 

 

 

 

 

中田さん「こちら、NASAが打ち上げた”ボイジャー惑星探査船”です。コチラは予備機として今でも宇宙を飛べ続けているんですが…アレを見てください。何だと思いますか?」
安田「金色の円盤が、船体に貼付けてありますね?」
中田さん「あれは、レコードなんです。宇宙人へのメッセージが収録されているんです」
安田「えええー!(笑)」
いろんな地球の音、生物の鳴き声、音楽や国々の言葉が収録されていて、「こんにちは」「お元気ですか」という日本語も入っているんだそうです!
「ひょっとしたら、宇宙人が拾って聴いてくれたら」…ということで、本当にNASAがこういったレコードを貼付けているんですねぇ。
ちょっと笑ってしまいますが、宇宙へのロマンが広がります。

 

 

そして、なんと!宇宙人の模型も展示されています。
安田「うわ!うわ!うわわわわー!!!!」
模型とは思えぬ迫力に、慌てふためく安田!
言葉もしどろもどろで…もはや、レポーター失格です(笑)
こちらはロズウェル事件という、アメリカに墜落したUFOから回収された、グレイというタイプの宇宙人だそう。
中田さん「でも、人間と違う所が2カ所だけあるんですよ。指が6本あるんです。それから肝臓が無いんですよ」
…この謎、未だに解明されてないそうです!

 

 

 


コスモアイルでバイトをしている宇宙人サンダ―くんに挨拶

 

 

 

UFO関連ブースも、充実しています。
中田さん「羽咋市では現在でもUFO目撃情報が多く、アンケート調査によると、市民の4人に1人が見てるんですよ」
安田「え!?本当に?…じゃあ、もしかして私も、UFO見られますか!?」
中田さん「…今日あたり、出そうな気がしますねぇ。千里浜海岸に行くといいですよ」

 

 

こーなったら、よっしゃ!ヤジキタでUFOを見ようじゃありませんか!
…とその前に。
腹がへっては戦ができぬということで、羽咋市商工観光課の保志場光史さんに、”UFOグルメスポット”を紹介していただきました。
保志場さん「羽咋はUFOの街、ということで、UFOや宇宙人を形どった食べ物がいろいろあります。
UFOの和菓子(もなか)や、UFOラーメン、宇宙人のパン、UFOカレー、UFOお好み焼きなどがお楽しみ頂けます」
詳しい情報は「羽咋UFOマップ」に載っていますので、市役所や「コスモアイル羽咋」でゲットしてくださいね。

 

 

まずこちらが、「ケーキ・ホームべーカリー モリモト」の、”宇宙人パン”。
まさに、宇宙人の顔です(笑)。
中には濃厚なチョコレートクリームがたっぷり入ってます。

 

”UFOクッキー”も、ありますよ。
本当にユニーク!食べながら、笑いがこみ上げてきます。

 

 

 

 

 

 

そしてこちらが、お食事処「河原」の”UFOラーメン”。
かまぼこ、わかめ、三つ葉、卵、ホタテなどのトッピングで、宇宙人の顔が描かれています。
あ、このタコは…火星人?なのかな?(笑)
スープはミソ醤油味。
炒め野菜もたくさんのっていて、美味しいです!
ピンクレディーの『UFO』を口ずさみながら、完食。

 

 

 

 

 

 

 

さあ、いよいよ、UFO目撃情報が多いという「千里浜(ちりはま)海岸」へ。
「千里浜ドライブウェイ」は、車で砂浜を走れる日本で唯一のドライブウェイ。
全長約8kmで、バスやバイク、自転車でも砂浜を走ることができ、まさしく「なんでも走れる砂浜」なんです。

 

ヤジキタ一行も、レンタカーでドライブしてみると…
砂浜とは思えない、軽やかな走りにオドロキ!
普通のセダンなのに、砂にタイヤをとられるコトもなく、スーッと進んでいきます。
波がすぐそこまで打ち寄せ、何ともロマンティックです。

 

 

 

 

 

 

しかし!
我らの目的は、UFO!!
UFOを見つけて、歴史的瞬間を、ヤジキタでわかちあおうじゃありませんか!?

 

安田「…ところで、UFOってどうやって呼ぶんですか?」
ミラクル「…知らないでゲス!」
ごるっちディレクター「中田さんは”広い所で空を見上げろ”とだけ、言ってたね…」
テツヤくん「…ネットで調べます?」

 

 

インターネットで調べたところ、「皆で輪になり手をつなぎ、”ベントラ、ベントラ”と叫ぶとUFOが来る」らしいという情報をゲット!(Yahoo知恵袋より)
そこで、ヤジキタスタッフ4人手をつなぎ、空へ向かって叫びます!
全員「ベントラ!ベントラ!」
安田「…どう?来た!?」
………………。

 

 

 

 

 

 

多くのUFO伝説が残っているという、なだらかな眉丈山(びじょうざん)の上空を、目を凝らして捜索するも…
UFOの姿は無し。
安田「あ!あれは?」
ミラクル「…太陽でゲスよ!」
………………。

 

 

 

 

 

 

ヤジキタスタッフは全力で!日本海の凍てつく風の中、UFOを探し続けました。

 

 

結果は。
えっと。
動画をご覧ください!
衝撃映像を、カメラがとらえています!!!

 

 

UFO伝説が残る街、羽咋市。
「子どもたちに”本物”を見せたいんです」と熱く語っていた、コスモアイル羽咋の中田さんの言葉どおり、ここは子どもはもちろん、そして大人も夢中になれるUFOの街です。
ぜひあなた自身の目で、UFOを目撃しに来てくださいね。
旅人は、♪UFO!デデデ、デデデ!デデデ、デデデ!安田美香でした!

 

 

 


UFO見れずじまいで凹むYAJIKITA一行