ミシュラン2つ星獲得!春の三浦半島の旅 西海岸編|旅人:中田美香

2013-04-26

 

♩せっかいーじゅうぅーのてきにこうさんさっ  戦う意思はなーい♩♩
♩せっかいーじゅうぅーのひとーのしあわせをー 祈ります♩♩♩
観てた?ドラマ『泣くな、はらちゃん』!!!
歌詞を追いながらアナタも一緒に唄ってくれましたぁww?

 

「ミシュラン2つ星獲得!春の三浦半島の旅」今回は、西海岸編です。

 

ミシュランで2つ☆をキラリと獲得した「三浦半島」相模湾側への旅。
今回も前回と同様、ワタクシがミシュランの調査員にスパイダーマン並みに
とらんすふぉ~~~む!

 

調査員さながら三浦半島の価値をチェックすべく、リゾートムードあふれるマリーナがある逗子や葉山、さらには『泣くな、はらちゃん』のロケ地となった三崎港などをグル~リと致しました♩
ブーーーーンと快適なドライブを提供してくれたのは、いつでも気分をグィッグィッと盛り上げてくれるフォルクスワーゲン「up!」。

 

 

 



 

 

 

まずは、海岸を歩く際のマスト・アイテムであるビーサンをゲット!
ユーミン御用達の他、たくさんの芸能人にも愛用されているビーチサンダル専門店「げんべい商店」へGO!

 

実は「げんべい」には思い出がある。
幼いころに両親に海に連れていってもらった際、ビーサンではなく浮き輪を
買ってもらったのだ。

 

うっすらとした記憶をトボトボと辿ってみると、たしか当時の「げんべい商店」は“よろず屋”というか“なんでも屋”というか、雑然とした雰囲気だった。
店先にはビーチボールや浮き輪が掲げられ、店内に入るとドバッと山のようにビーサンが積み上げられている・・・・そんな印象。
でも今回訪れてビックリ。

 

目の前におぉーーきな駐車場があって、立派でおニューなお店が現れた!
ワオ!
でも相変わらず、店先には色彩豊かなビーサンが並べられていて、嬉しくなる。そして、店内に足を一歩踏み入れると、そこはもう夢の世界。
壁も含めてカラフルなビーチサンダルがずらーーーーっと、ビシーーーーっと。

 

 

 


「げんべい商店」長柄店

 

 

 

もともとは足袋屋さんからスタートしたという「げんべい商店」。
5代目の中島広行さんにお話を伺った。
ソールが10色、鼻緒が10色あって、組み合わせは100通り以上あり、12サイズを展開している。
その華やかさに圧倒されて、しばしポカーンとしてしまうワタクシ・・・。

 

 

 



 

 

 

中村さん:ユーミンがラジオで取り上げてくれると、
きまってその配色が無くなるんです。
たとえば、「黄色いソールにオレンジの鼻緒にした」とユーミンが
言うとその配色が売り切れると、も~、その繰り返しです。

 

 

さすがの影響力だな。ユーミン縁の土地めぐりの際にココを訪れるファンも数知れず・・・。

 

早速ワタクシも試し履きをさせて頂く。
すると・・・・ウキャーーーーー!ソールのクッションがサイコーに気持ち良い!!!
良質の天然ゴム製で抜群のフィット感があり、長時間履いていても疲れなさそう。
正直ビーサンなんてどれも履き心地は変わらないでしょーと思っておりましたが・・・・>いやはやコレは大きな発見ですわ。

 

そして、トビキリ優柔不断なワタクシ。
あまりに沢山の色の種類があるので、どれにするか迷いに迷い、気になる組み合わせをダーーーーーーっと床に列べてみた。
ど・れ・に・し・よ・う・か・な?

 

 

 


悩む美香さま…。

 

 

 

中村さん:女性はピンク系、男性はネイビー系が一番人気ですヨ。
特にブラウンのソールにピンクの鼻緒は女性に好まれます。

 

ワタクシ:確かに、カワイイ!!!!でも、皆が持っていないものが良いな。

 

へそ曲がりなワタクシが選んだ配色は、ダークグリーンのソールにピンクの鼻緒。コレ、これからの季節はヘヴィーユーズしそう。間違いなし。

 

「せっかくいろいろな色があるので、とにかく履き比べてみてほしい。特に無難に走りがちな男性こそ、カラフルなものにも挑戦してほしい」とおっしゃる中村さん。
げんべい商店」では、インターネット販売もしていますので、是非サイトを覗いてみて下さいね♩
今シーズンのビーサンが出揃う頃ですって。

 

 

 


悩みぬいて選んだビーサンと五代目の中島広行さん

 

 

 

お気に入りのビーサンを早速履いて、憧れの「葉山マリーナ」へMOVE!
古くからリゾート地として有名な「葉山マリーナ」は、ワタクシにとっては
敷居が高すぎて決して立ち入ってはいけないと感じていた。
それだけに今回はワクワク半分、緊張半分で訪れた。

 

中に入ると、そこからの光景はもう夢の世界。
豪華絢爛なヨットやクルーザーが並び、まるで海外のリゾート地を思わせる
贅沢な雰囲気が漂う。

 

 

 



 

 

 

ヨット発祥の地といわれ、1964年に東京オリンピックの付帯施設として
建設された「葉山マリーナ」は、現在お客さんの船を預かっている。
周辺には「日陰茶屋」や「葉山御用邸」、「一色海岸」などがある。

 

ご案内頂いた太田俊さんに恐る恐る伺ってみた。

 

ワタクシ:ヨットやクルーザーっていくら位するものなのですか?
太田さん:モーターボートは、エンジン部分が高いので、4000万円ぐらい
でしょうか。大きいものだと、1億円は超えますね。
ワタクシ:絶句・・・・>おーい!!!

 

(ラジオなのにこの反応・・・後々ミラクルに怒られたのはいうまでもありません・・・>猛省)

 

「葉山マリーナ」ではヨットや船がなければ楽しめないというイメージでしたが、実はレストランやショッピング施設などがあり、さらに葉山マリーナから江ノ島までの周遊クルージングを体験できるという。
早速「江の島・裕次郎灯台周遊クルージング」に参加させて頂いた。

 

乗せて頂いたクルーザーは、55フィートあるというモーターボート「ベイ・クルーズ葉山」。約15メートルあって、10名が乗船しても十分くつろげる
ほどにひーろびろっ。

 

 

 

 

 

 

桟橋からルンルン気分で船に乗り込もうとすると、
「入り口はこちら側ですよ」ですって(笑)。
もう入り口もわからず、完全におのぼりさん状態です・・・。
中に入ると、一番上が運転席、そしてデッキ、さらにその下が客室になっていて、ソファーシートが並ぶ。まさにセレブ気分。
出航してすぐに振り向くと、「葉山マリーナ」がキラリ、そしてその背後には山々の緑が広がる。

 

 

 



 

 

 

防波堤では釣りを楽しむ方々の姿がほほえましい。
なにしろ、潮風が気持ち良い。
風も沖に出るとまたひと味違った心地よさがあるように思う。
近づいてくるのは、森戸海岸そして葉山の山並み・・・。
海がキラキラ光っていて美しい。
船上からの眺めを通して、改めてこれだけの自然や緑が湘南に存在していることを実感。
スバラシー!ワンダフォー!

 

 

 


葉山マリーナの太田俊さん

 

 

 

そして、右手には森戸海岸の沖合にある小島で、赤い鳥居が建っているのが見えてくる。
太田さんが、ここに龍神が祀られていることを教えて下さる。
そして、左手には裕次郎灯台・・・。
戦後の日本映画界の大スター石原裕次郎の三周忌を記念して建設されたものだ。
正式名称は「葉山灯台」で高さ11メートル。
3秒に1回白色光がピカピカと点滅する。

 

 

 


右手奥は「江の島」…晴れていれば富士山がこの背景に…。

 

 

 

天候に恵まれ空気が澄んでいる時期には、ここから富士山もきれいに見える
そうだ>想像が膨らむにつれ、テンションがさらに上がってくる。

 

ヨット発祥の地だけに、ヨットや船の数がとても多いのも印象的だ。
太田さん曰く「ヨットは優雅で、モーターボートは爽快感を楽しめる」と。
カッチョエー。ワタクシも言ってみたいーそんなセリフ・・・・・・・・グフ。

 

 

 

 

 

 

沖からの眺めは、全てが異なって見えるから不思議だ。
行き慣れたはずの場所は、いつもとは雰囲気が異なり、一瞬どこの島かわからなくなるほど。
普段見ることが出来ない、違った湘南の海景色。
何気なく過ごしている場所も、まだまだ知らないことがたくさんあるということを実感。
以前、取材で東京湾をクルーズしたことがあるが、工場地帯が多い東京湾とは異なり、やはり湘南の海は大自然が何よりも大きな魅力だと思う。
約45分間のクルージングを満喫して、しめて2850円也>トクトクですね。

 

 

そして我々は更に南下。
神奈川県のさきっぽにある三崎を訪れました。
三崎に足を運んだのは生まれて初めてだったけど、一瞬にしてこの街の虜に
なった。

 

とにかく時間の流れがガラッと変わるんだもん。
古き良き昭和の香りがプンプン残る佇まい・・・・素敵すぎなのだ。

 

 

 


この画を見てあれ?と思ったらドラマ通~

 

 

 

三崎に来た目的は・・・・・そう!
♩せっかいーじゅうぅーのてきにこうさんさっ  戦う意思はなーい♩♩
♩せっかいーじゅうぅーのひとーのしあわせをー 祈ります♩♩♩
しつこい????

 

実はここ、ドラマ『泣くな、はらちゃん』をはじめ、映画やドラマなど、
毎月数本から数十本のロケが行われている。

 

まずロケで使われたお宝グッズを展示しているという「みうら映画舎」を
訪れた。

 

入り口には、ドラマを観た方ならご存知、ピンクのラインが入った
“ふなまる水産”のバンが停車していて、俄然ミーハーゴコロ炸裂!
中を覗くと、はらちゃんが着ていた赤のジャンパーがあり、はらちゃんの
ギターが飾られている。さらには越前さんがマンガを描いていたノート
まで!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「みうら映画舎」の土田成明理事長にお話をお伺いした。
「みうら映画舎」は、2005年に設立。
廃校であった三崎高校を中心に、フィルムコミッションとして、映画などの撮影場所誘致や撮影支援をする機関が誕生したそうだ。

 

ロケの写真や、俳優さんのサイン、小道具、台本など、三浦で撮影された作品にまつわる様々なものが展示されており、見ているだけでも楽しい場所なのだが、このスペース、周囲の住民の方々の憩いの場としても公開されていた。
説明して下さる土田さんが何よりとても楽しそうな表情をなさっていたのが
印象的だ。

 

平日にもかかわらず、この日も多くの若者たちがロケ地巡りをしていた。
最後に土田さんに『泣くな、はらちゃん』が三崎の街にもたらしたコトを
伺った。

 

 

 


「みうら映画舎」の土田成明理事長

 

 

土田さん: 「三崎を訪れる客層がガラリと変化した。また、関西からも来て
くれる方がいて、いつもとは違う春休みになった。
まさにはらちゃん効果だ」

 

様々な撮影が今なお行われているこの三浦の町が、今後どんな進化/深化を
遂げていくのか、とても楽しみだ。
今度は、はらちゃんのロケ地を巡るという企画で一本この番組を作りたいなぁ。井門P、ど(笑)? 



そして、劇中にはらちゃんがよく走っていた日の出桟橋から、城ヶ島大橋を
渡り、周囲およそ4キロメートルの島である城ヶ島へと向かう。
こちらも平日にもかかわらず車の往来も多く、観光地として賑わっていたのにはオドロイた。
太平洋に面していて、天気がよければココから伊豆大島も望めるこの島は、まさに美しい自然の風景を存分に楽しむことができる。

 

向かった先は、城ヶ島灯台。
左に房総半島がうっすらと見え、太陽の光が水面に映る。

 

ここからの海の眺めはまさに絶景!地球が丸い、ということも実感できる。
磯遊びしている人も多くて、まさに緑と岩場と海が織りなす大自然の宝庫!
気持ちよーーーい。

 

 

 

 

 

 

 

旅のしめくくりは、神奈川県横須賀市佐島での日没。
富士山のシルエットが右手に、そして左手には黄金の太陽が少しずつ雲に吸い込まれていく。
夕暮れ時の海は刻一刻と表情を変え、それはそれはロマンティックだ。

 

今回の旅は、学生の頃に過ごしたエリアである。
かつて良くドライブもした。
でも取材させて頂いたところはどこも初めてだった。
これまで足を運ばなかった、というよりも足を運べなかったというほうが
正しいかな。

 

憧れの葉山マリーナでクルージングすることや、豊かな大自然の数々に
うっとり出来る。

 

そんな、日常から少しだけ離れる心地よさ/ありがたみは、どれも年を重ねた今だからこそ理解できるのかもしれない。
旅を通して、自分自身の成長もほんのちょっぴりだけ実感できたかな。
今回も「明日へのエネルギーチャージ」をしっかりと完遂♩