横浜市民も楽しめる埼玉いい~とこ探し~所沢編~|旅人:中田美香・吉武英樹

2013-05-16

 

「小手指」ってドコやねん!?
こんなミラクルのつぶやきから今回の旅がはじまった。
「小手指」とは、埼玉県所沢市にある「小手指駅」のことだ。

 

今回の旅の相棒であるミラクルこと構成作家の吉武英樹さんと、ディレクターである仏の横山さんと私の三人の共通点は、“横浜出身”という点。
この「絆」ってナンダカンダ結構強固なものがあるんじゃな~い・・・とワタクシは勝手に思っている。

 

「ドコ出身?」
「横浜!」
「オレも!」 


こんな会話だけで、いつだって不思議な連帯感を感じるし、仲間意識が強まる。

 

しかし、そんな愛国心ならぬ「愛市心」(?)の強い横浜市民の評判がこのところ著しくワルいらしい。
なんで?
かのマツコデラックスさんが番組内で以下のようにおっしゃった。
「“横浜”出身者って、ゼッタイに“神奈川”出身って言わないわよね~。そこがムカつくのよ」と・・・。

 

おっしゃるとおりでございます・・・。
はい、認めます。たしかに、横浜市民、カンジ悪いッス。

 

さらに横浜市民の評判が低下しているもうひとつの理由は、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始にもある。
横浜と埼玉県西部が乗り換えなしで行き来できるようになり、埼玉県民は素直に盛り上がっている、ようだが・・・プライド高き横浜市民の反応はというと、冒頭のミラクルの発言の通りなのだ・・・。
これまで東急東横線の終点は東京・渋谷だったハズなのに・・・・何故にどうして埼玉まで行く必要があるのかとでも言いたげなカンジ。確かに正確に言えば、東急東横線の終点は渋谷であり、そこから先は副都心線に「相互乗り入れ」するだけといえば、だけなのだが(苦笑)。
はい、認めます。たしかに、横浜市民、カンジ悪いッス。

 

そこで今回は、横浜市民があまり近寄りたがらない(?)、けれども今とっても話題の街、埼玉県所沢をフィ~チャ~!!!
タイトルは、「横浜市民も楽しめる!埼玉イイ~とこ探し~所沢編~」。
旅のプランは埼玉在住で、ヤジキタ紅一点の構成作家である、池田ちゃん。
果たして池田ちゃんは我々横浜市民を満足させてくれるのだろうか・・・って、このつぶやきからしてもう十分上から目線よねぇ(苦笑)。

 

 

 


横浜市民の中田美香&構成作家・吉武氏W旅人

 

 


横浜市民の中田美香&構成作家・吉武氏W旅人
横浜市民である3人全員が初下車した所沢駅からロケをスタートさせた。
SEIBUがドドーンと建ち、様々な飲食店が建ち並ぶ駅前は、想像を遥かに超えて賑やかで栄えているぞー。
ココからレンタカーでまず「所沢航空記念公園」へMOVE!

 

 

 



 

明治44年、日本初の飛行場として開設されたこの公園は、昭和53年に航空記念公園として開園したそーだ。
航空公園駅前には、戦後初の国産旅客機「YS-11」が屋外展示されていて、フト横目でミラクルを見ると、さきほどまでの上から目線はどこへやら・・・。すっかり目がハートになり、コーフンのあまり、かなり浮かれムードdesu。
ワタクシはというと、横浜市民の憩いの場所である山下公園ほどの規模を想像していたものの、東京ドーム11個分という航空公園のデカさに圧倒されっぱなし。
季節は風薫る、新緑の5月・・・。
悔しいけど、ココって気持ち良すぎぢゃないですか!!!

 

航空記念公園のシンボル的存在ともいえる「所沢航空発祥記念館」では、「日本の航空技術100年展」を実施中。目玉は、アメリカからやって来た零戦の展示だ。

 

 

 


所沢航空発祥記念館 事業課 白砂徹さん

 


ボランティア&メンテナンス担当 中村泰三さん

 

 

 

白砂徹さんにご案内頂きながら、ボランティアで零戦のメンテナンスを担当している中村泰三さんにもその魅力を伺った。

 

戦時中に活躍し、最後には特攻機として利用された零戦に対する印象は正直あまり良くない。
ましては女子的に盛り上がる要素はイマイチ・・・と思っていた。
でもこの零戦こそ、日本の航空機製作においてのパイオニア的存在なのよね。
当時の日本の技術者たちがココに知恵を結集したからこそ、いまの我々の暮らしの便利さにも繋がっているのよね。

 

 

 



 

 


360度さまざまな方向からみることが出来る零戦を眺めながら、しばし、ぼーっと約70年あまり昔に思いを馳せた。
「日本の航空技術100年展」は、8月31日まで開催中だ。

 

 

 



 

 


お次は“焼だんご”。

 

 

 





 

池田ちゃん曰く、この焼き団子は所沢名物らしいのだ。
「ただの焼いた団子でしょお」なんて、相変わらず横浜市民の感じワルさを全面に押し出しながら店先に向かうと、何とも香ばしい醤油の香りがプンプーン。街道そのものまでをも覆う匂いにクラクラクラ~っと誘われ、「武蔵屋」と書かれた暖簾をクグ~ル。

 

 

 





 

「いらっしゃいませー」
優しい声で迎えてくれたのは、大熊美恵子さん。
毎朝せっせと団子を仕込み、注文が入ると目の前の炭火で一本一本丁寧に焼いてくれる。こりゃ、なんとも贅沢な空間である。

 

所沢焼きだんごの由来は、鷹狩りに出掛けた太田道灌がその帰路に武蔵野の地を訪れたことにあるそうだ。自家製の醤油を付けて献じたところ、道灌の賞賛を得たことから“名物”へと発展していく。

 

武蔵野屋では米粉のみを使用。石臼で挽いて熱湯でこねてクルクルクルっと。
醤油にも相当にこだわりがある。それは1960年の創業以来、継ぎ足し継ぎ足してきたというまさに伝統の味なのだ。
さっそく注文してみる。
すると、慣れた手付きで団子を醤油にちゃっちゃっとくぐらせ、炭火をうちわで扇ぎながら、パチパチと音を響かせ、美味しそうに焦げ目を付けてくれた。
この素朴さがなんとも食欲をそそるーーー。

 

 

 

 

 

アツアツのうちに一口頂く。
んーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ミラクルと顔を見合わせてニヤリ。香ばしい醤油のお焦げとモチっとした食感がタマラナイ。
はい、これまた完敗でございます(笑)。

 

 

 



 

 

かわって、埼玉西武ライオンズのホームグラウンドである西武ドームへGO!
1999年に現在のようにドーム化され西武ドームとして生まれ変わっているが、横浜市民3人は初訪問だ。

 

 

 





 

丘陵の地形を利用したというすり鉢状の球場は、ドームといえどもスタジアムの屋根の間には壁がなく、さわやかな風が吹き抜ける。
360度の大パノラマで新緑が目に飛び込んでくるという、まさに自然と調和したアウトドア感覚のスタジアムだ。

 

 

 

 



 

おまけに外野には席がなく手足伸ばして応援できる”まったりスペース”があったり、ブルペンが見やすく設計されていたり、ヴィクトリー・ロードという名で勝利ゲームの後に選手とハイタッチできる席があったり、オーナーズレストランというボックスシートのチケットを持っていないと入れないスペシャルなレストランが上層に用意されていたり・・・・エトセトラ・エトセトラ・エトセトラ。
むむむ。ベイスターズファンとしては、ちとジェラシー!?

 

そしてこの日スタジアム内を案内して下さった広報担当の鈴木あずささんが、実は場内のうぐいす嬢であることも発覚!

 

 

 



 

サイコーの美声でもって、ミラクルとワタクシ、チームヤジキタ代表として名前を読み上げて頂きました。
至極光栄でございます>キャー。

 

 

 





 

すっかり埼玉寄りにココロが傾き、気分もMAX状態で西武ドームを後にし、球場周辺をウロウロしていたら、カワイイ電車を発見!
急遽予定を変更して、この電車で西武園ゆうえんちを目指してみることにする。

 

1985年に登場したレオライナーという路線は、西武園ゆうえんちと西武球場前駅のわずか2.5kmを約10分程度で結んでいる。
普通の電車とは違ってゴムタイヤで運転しているので振動も少なく、乗り心地もグー。
短い区間ではあるけれど、車窓からはゴルフ場やら遊園地などがパッと広がり、緑豊かでバラエティ豊かな風景がバンバン登場する。
まさにオアシス列車!乗る価値アリ!

 

旅の締めくくりは、西武園ゆうえんちをプラプラしつつ、

 

 

 

 


西武園ゆうえんち 新井啓祐さん

 

 

 

園内にある地上80メートルまで上がるジャイロタワーからの眺めを見ながらとなった。
狭山丘陵に広がる緑の木々に囲まれたこの遊園地。

 

アトラクションはモチロンだけど、春の桜や秋の紅葉、そして冬景色と四季折々の表情が楽しみになるスポットだなぁ。

 

 

 

 





 

百聞は一見にしかず・・・・・。
ヤジキタの旅人を担当させて頂くたびに感じることではあるが、今回はヒシヒシとそれを痛感。
広大な敷地を誇る所沢航空記念公園。
懐かしい味がする所沢グルメのお団子。
郊外に広がる狭山丘陵を利用した西武ドームや西武ゆうえんち。
豊かな自然に育まれ、それでいて魅力溢れるスポットが点在している所沢は、
これまで何故一度も足を運ばなかったのだろうかと後悔するほどにステキな街だ。

 

 

 

 

 

 

 

 



だからこそ、池田ちゃん、そして埼玉県民の皆さま。
ワタクシ、横浜市民を代表しまして最後に一言・・・・・。
「これまで本当に上から目線ですみませんでした」!

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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<番外編>

 

今回の旅、オンエアとは全く関係ないところで大ブレークを果たしたヤジキタ紅一点の構成作家、池田ちゃんに実は密かにスタッフ一同からMVPが授与されている。
愛すべき池田ちゃんのあくまでも備忘録ということで、以下に・・・・。

 

事件はまず、駐車場からはじまった・・・。
スタッフ全員が車に乗り込み、運転席には我らが池田ちゃんが着席し、いざ!出発!
料金を支払うべく、自動精算機のある出口から出場しようとしたその時!

 

池田ちゃん:「あれ?あれ?あれ?駐車券がない!さっきまで手に持っていたハズなんですけど・・・・・」ガサガサ、バタバタ・・・。
仏の横山D:「大丈夫、大丈夫。ゆっくり探せば良いよ」。
池田ちゃん:ガサガサ、バタバタ・・・・。
仏の横山D:「とりあえず、ここに駐車していると他の車の迷惑になるから、ひとまず空いてる他の駐車スペースに停めてゆっくり探そうか・・・・」
池田ちゃん:「は、はいっ!」(かなり焦っている様子)

 

その後、池田ちゃんはクルマを大胆にバックさせ、あろうことか、駐車場の通り道に縦列駐車。再びカバンの中身をガザガザ、バタバタと物色。

 

仏の横山D:「う~む、いくらなんでもこの場所に駐車するのはマズイのではないかなぁ」。
池田ちゃん:「ですよね~」
焦りを隠せない様子で、とりあえず空いている駐車場に改めて停車しなおし、再びガサガサ、バタバタ。
最終的にはスタッフ総出で車の中やら駐車場を歩き回って、ようやく駐車券を発見!フツーに駐車場の路面にポツンと落ちていました。
しかし、これは単なる序章に過ぎなかったのだ。
その後、池田ちゃんのミラクルはつづく。
スタート早々アポの時間に遅れをとってしまった池田ちゃん・・・正直、運転がビミョーだ。
焦れば焦るほど、なお一層アブなっかしく・・・。
助手席ではなく後ろに座った仏の横山さんでさえ、「あ!あぶないっ」「おっ、ぶつかる」と叫ぶこと数回・・・。

 

その後、予定を大幅に変更してレオライナー乗車を決めたその時、再び事件は起きた!
いち早く券売機に走った池田ちゃんは、満面の笑みで5人分のチケットを購入。「はい、どーぞ」!って・・・・(苦笑again)。
注意:本来、構成作家はこのような場合は時間を優先するべくクルマで先回りをしてスタッフを待つものなのだ。つまり、電車取材には同行できないという悲しくも暗黙のルールがあったりする。

 

ミラクル:「池田ちゃんさぁ、時間的なコト考えると、ココは我々に任せて、先にクルマで待っていてくれたほうが良いかもよ」(いつもより幾分穏やか気味に助言するベテラン構成作家のミラクル)
池田ちゃん;「あ、あ・・・ですよねぇ。」(クルマにむかった池田ちゃんの後ろ姿から切なさが漂っていたように感じたのはワタクシだけだろうか・・・。)

 

そして、西武ゆうえんち取材も無事に終わろうとしたその時。
メリーゴーランドに乗るミラクルと私を、前から激写しようと別のお馬チャンにひとりで乗り込んだ池田ちゃんが、イキナリ雄叫びを上げた。
池田ちゃん:「ワァーア~タタタタタタタター」
スタッフ一同;キョトン・・・。
池田ちゃん:「ハハ。写真撮影のためにカラダを回転させたら、腰がツッてしまったみたいで・・・・」
スタッフ一同:「オーイ!」

 

 

園内をブラリしながらも、誰かがつぶやいた。
「池田ちゃんて、サイコーのキャラだねぇ」
池田ちゃん:「でも、テレビのロケではメンドクサイって言われるんです(苦笑)」
スタッフ一同:「そ、そ、そんなコトないよーーーそんなことナイナイ…」。

 

こうして終止和気あいあいムードで無事にロケを終え、再びクルマに乗り込んだその時・・・・あ~んやっぱり再び起きてしまった。ザ・勃発であります。
仏の横山Dのみがトランクに荷積みを行いながらも録音素材の確認などを行っていた。
するとコトもあろうか。。。池田ちゃんったらバックミラーを確認せずにギアをバックにバコッ!!!!
これにはサスガにスタッフ全員から「お、おーーーーーーい」の大ツッコミが入ったのは言うまでもありません。

 

いかがです?
こんな池田ちゃんを裏方にしておくのはモッタイ無さすぎと感じたのは、ワタクシだけではないハズ・・・・。
そうです。そんな池田ちゃんが住む街こそ、おお、イエス、埼玉県。
埼玉も、池田ちゃんも、素敵すぎなのです!ちゃんちゃん。