ゆかりの地・川崎にて、藤子・F・不二雄、生誕80年の軌跡を辿る|旅人:服部好伸

2013-07-04

 

今回の旅人は、忍者ハットリくんこと服部好伸です。ニンニン!!

 

今年は藤子F不二雄生誕80年ということで、
数々の作品を世に送り出した藤子F不二雄先生の歴史や人柄に迫ります。

 

ドラえもん、パーマン、オバケのQ太郎、エスパー魔美、キテレツ大百科など、
誰もが一度は目にした事がある国民的アニメの貴重な資料に触れることができるのが、
神奈川県川崎市にある「藤子F不二雄ミュージアム」です。

 

開館から2年が経とうとしていますが、私は初めてお邪魔します!
噂は耳にして「いつか行きたい!」と思っていたので、いつも以上にハイテンションです。

 

あっ、確認ですが、忍者ハットリくんは藤子不二雄A先生の作品なので、
今回のテーマとは別物なので悪しからず・・・。

 

 

 

 

 

 

まずは、登戸駅に集合。駅からミュージアムまでは直行バスが走っています。
バス停で待っていると、ドラえもんのキャラクターがラッピングされた専用バスが登場!
ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんが描かれ、車体もブルー一色。

 

 

 

 

 

 

内装も驚きの数々。シートにはキャラクターが隠れています。
これはコロ助ではありませんか!!チョンマゲでわかります。
オバQもいます!3本の髪の毛でわかります。ドラえもんが描かれたボタンも!
ミュージアムに向かう道中、橋を渡りますが、その欄干にはドラえもんが隠れています。
わかるかな???
「バスの中から既にミュージアムの一部」と思えるほど細かい演出が施されています。

 

 

 

 



 

 

 

今回は特別に、江野典恵さんに案内していただきながら、ミュージアムを巡ります。
エントランスでは壁に施されたキャラクターがお出迎え。
さらに目線を天井に向けると、奇麗な青空と白い雲が描かれています・・・が、
この絵、よくみるとドラえもんがいます!!!!!スゴい。。。

 

 

 

 

 

 

 

奥へ進むと展示室があります。ココには藤子F不二雄作品の原画が展示されています。
アニメや映画で目にした作品の原画が飾られているので、
ラジオであることを忘れて黙々と見入ってしまいました。

 

 

 

 



 

 

この原画展示は、ある程度シーズンに分けて作品が入れ替わっているそうです。
ちょうど私がお邪魔したときは、「大長編ドラえもんシリーズ」の作品。
つまり、私がリアルタイムで見ていたドンピシャな作品たちでした。
「鉄人兵団」、「日本誕生」、「竜の騎士」などまさに当時夢中になった作品です。

 

ここでひとつネタバレ披露。。。
映画「日本誕生」で、ククルと会話するためにドラえもんが出した道具は、
「ほんやくコンニャクお味噌味」。
しかし、原画には「ほんやくコンニャク」としか書いてありません。
なぜだろう?なぜかしら・・・?すみません、ちょっとマニアックな話になりすぎました。

 

 

 

 

 


さて、展示室内には他にも貴重な資料がたくさんあります。
藤子F不二雄先生がスタッフに宛てた直筆の手紙を発見。
作品への想い、ファンへの想い、
そしてスタッフへの想いが温かいメッセージとして綴られています。

 

その横にはスタッフへ手直しを指示する原画もありました。
原画には、細かい指示が厳しい口調で書き込まれていました。
この二つを並べてみると、先生の温かく優しい人柄と同時に、
作品へのこだわりや妥協を許さないという姿勢が垣間見えたような気がします。

 

 

 

 

 

 

個人的に大変興味を惹かれたのは、漫画が描き上がるまでの過程を、
キャラクターたちが立体映像で詳しく解説してくれるコーナー。
「ここで背景を塗る」、「ここで台詞を入れる」など、
普段目にしている漫画がどうやって作られているのかがよくわかります。

 

 

さらに奥へ進むと、「先生の部屋」が再現されていました。
実際に漫画を描いていたデスクの周りには、何万冊と言えるくらいの資料や書籍の山。

 

「子どもたちが目にする作品の中で、間違った情報は描けない」という先生は、
歴史や遺跡に関する資料をもとに、なるべく忠実にストーリーや絵を作っていたそうです。

 

たしかに先生の作品は、歴史や遺跡に関するものが多く、何気なく接していた私は、
「きっとこんな世界だったんだろうなぁ」とただイメージをふくらませていただけですが、
ちゃんと裏付けと根拠があって描かれていたことを思い知らされました。

 

 

 

 

 

 

また、「先生のにちようび」と題したエリアでは、プライベートの様子を見ることができます。
家族を大切にしていたエピソードや、実際に身につけていた私物など
貴重な品々がたくさん展示されているので、ぜひその目で確かめて下さい。

 

 

 

 

 

 

展示室を出ると、「まんがコーナー」!

 

先生の作品が並んでいて実際に読む事ができるので、私は座り込んで読み始めると、
当然、スタッフに怒られ仕事中である事を思い出しました・・・。

 

 

 



 

 

漫画コーナーの奥に目をやると、
透明な大きなケースで型取られたドラえもんとドラミちゃんを発見!

 

これは1回200円のいわゆるガチャガチャです。
数種類のキャラクターのストラップが山盛り入っています。
ここで、今回最大の事件が起きました!!

 

 

 

 

 

江野さんが「ドラえもん欲しさに大人が数千円つぎ込む大人がたくさんいるんですよ」
と言うので、私も負けていられません!200円を入れて回すと・・・
なんと!一発でドラえもんをゲット!!なんと言う強運。
このデザインは、まんがコーナーにいるドラえもんと同じです。モッテルなぁ・・・。

 

 

 

 

 

 

さて、いくら楽しいとは言え、長時間館内を回っているとお腹が空いてきます。
ミュージアムの3階には、遊び心がいっぱいのメニュー豊富なカフェがあります。
例えば、「ジャイアンとカツ丼」。
どんぶりから溢れんばかりのカツがのっています。つまり、ジャイアントカツ丼!
他にも、「フレンチトーストdeアンキパン」。
のび太が苦手な数式もアンキパンがあれば大丈夫!受験生はぜひ!!

 

テイクアウトコーナーには、ドラバーガーやドラえもんが描かれたメンチカツ。
ピー助のチョコレートがのったプリン、何が描かれているかお楽しみのラテアート。
どれを注文すれば良いのか悩んでいるうちにさらに空腹…。
目で楽しんで、舌で味わって、想像と夢が広がるランチタイム!!

 

 

 

 

 

そんなカフェの目の前は「はらっぱ」になっています。
色んなキャラクターに会うことが出来ます。どこでもドアもあれば、空き地の土管。

 

「はらっぱ」の奥にある森には、「みの虫しきねぶくろ」や「キャンピングカプセル」など
とにかく色んな仕掛けがあります。ココで紹介しているのは極一部。
もっともっとたくさんあるので実際にその目で探して確かめてください。

 

 

 

 

 

 

 

個人的にもまだまだ見足りないので、次は完全プライベートでじっくり楽しみたいです。
なお、ミュージアムの入場チケットは「完全日時指定制」になっています。
事前にチケットを購入してから行ってください。
※詳細は、【川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム】にてご確認ください。

 

これは、必要以上に並ぶ必要がなく、行列を気にして早く次へ行かなくても良いように
というミュージアム側の配慮から。
「行き届いている」という言葉はこういう時に使うのですね!!

 

さて最後に、「SF」という言葉をよく耳にします。
藤子F不二雄先生が描く「SF」は、「Science Fiction」ではなくて「Sukoshi Fushigi」。
そんな「少し不思議」がたくさん詰まった藤子F不二雄ミュージアム、最高です!!

 

 

 

 



 

 

 

ロケ終了後、
私は近所のレンタルショップへ寄って、ドラえもんの映画を借りて帰りました。
この日記を書き終えるまでに、6作見ました。次は「のび太の海底鬼岩城」が見たい…。