東京発どこ行くツアー お台場編|旅人:井門宗之

2013-08-01

 

 

 

YAJIKITAに、俺はなるっ!!!!

 

 

はい、という訳で始まりましたよー。
久しぶりのぬるっと井門旅日記でございます(えっ?YAJIKITA王は?そこ触れないの?)。
今回は東京の町の魅力再発見企画「東京発!どこ行くツアー」の新作でございます。
この企画【名前はよく知ってるけど、実際に何があるかよく分からない町】を、
ヤジキタがディープに回るという企画でございまして。
東京をベースに活動する我々も、取材する度に意外な東京の表情を見る事が出来て楽しい。 


で、今回は名前だけは全国区お台場がそのターゲット!!
お台場のイメージってやっぱりアレっすか? 


TV局っすか?TV局なんすかっ!?(なぜ言葉が少し荒れる?)
あとはカップルにも人気のヴィーナスフォートとか、Zeppがあるダイバーシティー。
デックス東京ビーチなんかも家族連れや恋人同士に人気。
この辺は恐らく「○るぶ」とか読んでると出てくるお台場の人気スポットでしょう。
若いカポー達が今日も今日とてこの場所でチュッチュしてるわけですよコンニャロめ。 


まぁ、かくいう私も若さに任せてよく足を運んだデートスポットでございます。
(別に若さに任せなくても行けますからね、念の為)

 

このお台場の顔がチャラい感じのチョリーッス的な顔だとすると(どんな例えだ)、 


実はもう一つの顔がお台場にはあるのを皆さんはご存知でしょうか。
それが眼鏡をかけ白衣を着た博士的側面。
あなたの知的好奇心をくすぐる場所がお台場には数多く存在するのです!!

 

YAJIKITAに、俺はなるっ!!!!
(だから分かったって…)

 

ってな訳で今回のお台場編は夏休みの自由研究にも役立つかもしれない、
知的好奇心を刺激する場所を訪れる旅。
旅のスタートは新橋!!(お台場へ向かうゆりかもめの入口でもあります)

 

 

 



 

知的好奇心への刺激を求めて、まず我々が向かったのは… 


日本科学未来館!!





 

日本科学未来館は2001年に開館した施設であります。
公式HPには…「日本科学未来館は、いま世界に起きていることを科学の視点から理解し、
私たちがこれからどんな未来をつくっていくかをともに考え、語り合う場です。(略)」
とされていて、ガラスが張り巡らされた施設は近未来的雰囲気がぷんぷん。
夏休みだからでしょうねぇ、子供達の姿がまぁ目につく目につく。
その瞳は好奇心の塊で「よっしゃ!次はあそこ行こうぜ!」的なノリで駆け回っています。
展示自体がなんせ面白い。今の特別展示も「サンダーバード」ですから、お父さんも嬉しそう。
今回童心を取り戻し(!?)に来た我々を案内して頂いたのは、 


科学コミュニケーター:田村真理子さん
様々な展示を分かり易く噛み砕いて説明して下さる、優しい方でございます。
夏休み期間中は子供達もたくさん質問しに来るみたいですよ(大人も質問してOK)。

 

 

 



 

こうして田村さんの御案内で、YAJIKITA一行は童心を思い出しまくり(笑)
まず1階から一気に5階まで上がってきた我々。
ここにはいきなりISSの一部を模した展示物がありまして、実際に中に入る事が出来るわけです。

 

 

田村「井門さん、天井に色々付いてるの分かりますか?」

 

井門「あっ!確かにマジックテープみたいなものがあちこちに。
これは一体何の為なんですか??」

 

田村「はい、ここでクエスチョンです(ミステリーハンター)。」

 

井門「うーん…何だろうなぁ。宇宙空間で無重力状態になるから…
あっ、分かった!身体をこれで固定するんだ!!(無邪気に)」

 

田村「あ~!!惜しいです!
正解は無重力状態で物が固定できないので、ここにくっつけておくんです。」

 

井門「と言う事は、宇宙に持っていく物はマジックテープが付いてるものが多い?」

 

田村「そういう事です!」

 

 

 

 



 

ISSの中には宇宙での一日のスケジュールや、宇宙飛行士が使うトイレなども。
水を使えない宇宙空間のトイレはバキュームみたいのがあって…えっと、詳細はやめときます(笑)
でも凄いですよね、国際宇宙ステーション。
だって宇宙空間には生身の人間は生きていけないわけで、そこに居住空間を作り出しているだから。
しかも国際宇宙ステーションだって、居住性が良いとは必ずしも言えないわけで。
でもですよ、宇宙飛行士の方々との通信シーンとかたまに見るじゃないですか?
そんな過酷な状況の中でも宇宙飛行士の方々は笑顔を絶やさずに過ごされている。
“イクラちゃん並の器”ともっぱら評判の井門Pであれば、
1日たりとて耐えられないのではないだろうか…。
そんな事をぼんやりと考えたわけであります。
*そんな井門P、幼い頃の夢は“宇宙飛行士”でした…。

 

さてさて、日本科学未来館にはハッとさせられる展示物が数多くあるのですが、 


その中でもこの施設を象徴する「ジオ・コスモス」は圧巻です。
公式HPによりますと…

 

「1000万画素を超える高解像度で、
宇宙空間に輝く地球の姿をリアルに映し出すGeo-Cosmos(ジオ・コスモス) は、
日本科学未来館のシンボル展示です。有機ELパネルを使った世界初の「地球ディスプレイ」で、
「宇宙から見た輝く地球の姿を多くの人と共有したい」という館長毛利衛の思いから生まれました。画面上を流れる雲の映像は、気象衛星が撮影した画像データを毎日とりこんで反映させたもの。
当日の朝までの地球の姿を眺めることができます。」

 

上から吊り下げられたジオ・コスモスは、
その大きさ、実際の地球の200万分の1。
表面には見慣れた世界の地形が浮かび上がっております。

 

 

田村「ちょっと不思議な事に気付きませんか?」

 

井門「えっと…なんだろう?既に圧巻過ぎて何も考えられない(笑)」

 

田村「これ日本列島が見つけにくいと思いませんか?」

 

一行「あっ!!確かに!!」

 

田村「ここには毛利館長の想いが実は込められています。
私たちが普段見ている地図はどれも日本が中心に描かれています。
でも世界は日本を中心に動いている訳ではありません。
地球は誰の物でもなく、皆の物です。
地球を自己中心的に捉えてはいけないという館長の想いなんですよね。」

 

 

この話は目から鱗でした。
僕らはあまりにも自分を中心に物事を捉えてやしないか?
それは仕事においても日常においても。
そうじゃない、自分を構成しているのは周りの環境なんです。
僕はここで野口英世の言葉を思い出しましたよ。

 

「周りの人間も、周りの状況も、
自分が作り出した影と知るべきである。」

 

そうなんですよね、だからこそしっかりと相手の立場になって物事を考えなくてはならない。
やっぱり毛利さんって凄い人なんだなぁ。
そう、日本科学未来館の館長は、
1992年に2人目の日本人宇宙飛行士に選ばれた毛利衛さん。
毛利さんの想いが日本科学未来館にはいっぱい詰まっている。
そのエッセンスで一番多いのは“これからの世代への愛”な気がしてならない。
だってその証拠に、ここにいる子供達はみんな生き生きとしてるんだもの!
そんな子供達にならって、僕らも「ジオ・スコープ」で地球の不思議に触れたり…

 

 

 



 

2050年の未来にタイムスリップして、架空の都市での生活を体験してみたり…

 

 

 



 

う~んでもやっぱり現在の技術を考えて、2050年にはこんな生活になっている!
っていう、この体験型展示は面白かったなぁ。
一人乗りのヘリコプターが空を飛びまわっていて、
着替えなんかもボタン一つで、コーディネートから何から手早く!
未来は希望に満ちている!そんな風に思わせてくれるもんなぁ。

 

 

田村「さぁ、今からASIMOのパフォーマンスが始まりますよ!」

 

 

皆さんも一度はテレビなどで見た事があるかもしれない。
ヒューマノイドロボットASIMO!
そのASIMOのパフォーマンスが日本科学未来館で見る事が出来るのだ!
これはテンションが上がる…
パフォーマンススペースでは同じ様にテンションMAXの子供たちが…。
その後ろに陣取ったYAJIKITA一行もそわそわしながらASIMOの登場を待った。
そして…ついに!!!!

 

 

 



 

きたきた、ASIMO!!
動き、なめらか!しかも走ったりしてるし!!
何より驚いたのは子供に向かってボールを的確に、その場所に蹴って転がす事まで出来る事。

 

 

 



 

もうここまでくれば実際の生活に溶け込んでも違和感ないんじゃない?
そこんところどうなんですか?田村さん?

 

 

田村「ロボットが実生活にいた場合、まだどうしても支障が出る場面があるんです。
それは人間とロボットの決定的な違いが起こすんですけど…。」

 

井門「うーん…。なんだろう?」

 

田村「例えば人間が部屋で転んだとしますよね?
周りに人がいた場合、その人を助け起こそうと手を差し出しますよね?」

 

井門「はい、それはもう。」

 

田村「ロボットも同じ様に手を差し出す事は出来るんですけど、
決定的に違うのは“力の加減が分からない”って事です。
恐らくは助け起こそうとして、手を折ってしまう程の力を出してしまう。
現在はそうした部分も無くそうと研究が進められています。」

 

 

そうなのか…ガンダムやパトレイバーの時代は来ないかもしれないけど、
アトムの時代はやってくるのかもしれないなぁ。
その内ラジオDJもロボットが務めたり…いやいや、この座は譲れません!
今回は日本科学未来館の全てを回る事は出来ませんでした。
*まだまだ見所満載で、ここだけで番組1本は出来る。
なので後は皆さんの目でお確かめ下さい!
特別展示の「サンダーバード博」も9月23日まで開催してますよ!

 

 

 

 

 

しっかりと知的好奇心を刺激されたYAJIKITAさん。
その表情はどこか夏休みの子供の様でもある。
カメラマンの橋本君には虫カゴを持たせたい。
Dのゴルッチには麦わら帽子をかぶせたい。
作家の池田ちゃんにはなんか持たせたい。

 

そんな夏休みのおっさん達は、
お客さんで賑わう「デックス東京ビーチ」を冷やかし、
続いての知的好奇心を刺激する場所へ!!! 


その名も…東京都水の科学館



 

 

物凄く身近だけど、意外と知らない水のあれこれについて教えてくれる場所だ。 


ご案内頂いたのは企画広報の武者昭彦さん

 

 

 



 

この施設、なんと入館料が無料なんです(驚)。
なので夏休みってのも手伝って、館内は多くの子供達が楽しく学んでいました。
右・左・正面・天井がスクリーンの「アクアトリップ 水のたびシアター」では、
自分がまるで水のひとつぶ“水つぶ”になった様な視点で、
森林から川、ダムから放水されて浄水場、そしてそれぞれの家庭へ…という水の旅を上映。
これがね、大迫力で思わずうなってしまう。
シアター内は大きなソファもあって、
そこで寝っ転がりながら映し出された映像に身を委ねる感じなのです。
僕も武者さんとソファ席にゴロンしながら、映像を楽しみました!

 

 

 



 

そしてこのシアターを出た時に、うちの池田ちゃんがやらかしまして…。
えぇ、そうです。旅先で数々の伝説を作りつつある女、池田でございます。女ミラクルです。

 

 

池田「なんかぁ、館内が凄く涼しかったじゃないですか!?
あれもやっぱりこう、水の旅を更にリアルな物にする為の演出なんですか!?」

 

武者「いえ、、、恐らくエアコンが強かったのかもしれません…言っておきますね。」

 

池田「あれ?あれれ?やだー!!(笑)」

 

 

劇団『池田座』はこの日も絶好調でありまして。
水の旅よりもある意味涼しくなった一行(without池田)。
この後はアクア・フォレストで水のあれこれを学び…。

 

 

 

 

 

 



僕は知らなかったです。 


東京都民の水を守る水道水源林がおよそ100年前から守られている事を。
そしてその広さが東京23区のおよそ3分の1もの規模になる事を!!
続いては「アクア・ラボラトリー ふしぎ発見!水の実験室」。
大きなシャボン玉を作ったり、霧の大砲打ってみたり、水の形を知ったり…。

 

 

 


しゃぼん玉の中

 


水が落ちるのを写真で撮ると粒状に!?


泡を発生すると物体が沈む!

 

 


なんだなんだ、水ってこんなに楽しいものなのか!?
「アクア・タウン みんなで発見!くらしの水」では身近な水のあれこれを学ぶ。

 

 

 

 

 

 

いやぁ…こんな面白施設がお台場にあったなんて…。
しかも御案内頂いた武者さん、来ている子供達に優しい。
「こっちの方がよく見えるよ~」とか、
「こうすればシャボン玉も綺麗に作れるよ~」とか、
その言葉で子供達の目が更に輝くわけです。
何でもそうですけど、それとどの様な出会い方をするかで印象って随分変わる。
きっとここで水の不思議と出会った子供達は、
家に帰っても更に水について調べたりするに違いない…そんな風に思ってしまったのです。
普段当たり前の様に使っている水について調べる自由研究、
そんなのも僕は有りだと思います!

 

 

 

 

 


 

 


今回のお台場編、完全に意表を突かれました。
お台場で知的好奇心をくすぐられた我々は、
旅を終えてみるともれなく全員が子供に戻っていたのです。
全員が心に麦わら帽子と虫カゴを携えていたのであります(笑)
夏休み、ひょっとしたら東京にいらっしゃる方も多いかもしれません。
お子さんといらっしゃる方、スカイツリーも良いでしょう。舞浜も良いでしょう。
でも大人も子供も知的好奇心をくすぐられるお台場、いかがでしょう!?

 

結論。

 

YAJIKITAに、俺はなるっ!!!!