京都異界伝説~夏のミステリツアー~|旅人:吉村民

2013-08-14

YAJIKITA on the road 旅人の
怖がりなのに知りたがりな吉村民です!

 

 

 



 

1200年の歴史を誇る京都。
歴史にはミステリーが付き物。。。憑き 物?!ということで、
今回は京都を代表する ミステリースポットを巡ります!
怖いけど、ワクワクです。
案内してくださったのは 妖怪文化研究家の河野準也さん。

 

 

 


左から河野隼也さん・妖怪・吉村民

 

 

最初に訪れたのは 夜、妖怪が行列をなして行進した 百鬼夜行がおこなわれたという 「大将軍商店街」。
商店街の各お店の入り口にはユニークな妖怪たちが。
日本人の、全ての物に命が宿るという考えのベースがここにあると思うと
改めて昔の日本人の考え方の素敵さを感じることができました。

 

 

 

 

 

 

続いて訪れてのは釘抜地蔵の「石像寺」。
前世、丑の刻回りをして人を呪ってしまったために現世で、手の痛みが取れなくなり困っていた人を
治してくれたお地蔵さんが体や心の痛みを治してくれるというお寺です。

 

 

 

 



 

痛みが治ったら2本の八寸釘と 釘抜きを張り付けた絵馬を奉納するとい うことで、本道の壁には 沢山の絵馬がかかっていました。
その光景は今まで見たことがなかっただけに、ビックリ。
現在でも沢山の方を苦しみから救ってくれているのが伝わってきました。

 

続いては菅原道真で有名な北野天満宮の 敷地内にある「東向観音寺」
ここでは土蜘蛛伝説がのこっています。

 

 

 

 


この燈籠をずらすと封印が解けてしまう?



 

今でも数メートルの土蜘蛛が封印されているんだとか。
何故かゾワっと鳥肌がたったのは気のせいだったのでしょうか。。。
さらに、「北野天満宮」には妖怪退治で有名だった武将、渡 辺綱の灯籠もあります。
鬼を倒した時に鬼の手が落ちた場所なんだとか。。。
この灯籠だけが他とは違う雰囲気を醸し出していたように見えたのは考えすぎなのでしょうか。。。

 

 

 

 

 

続いては 私が京都って、本当に面白い!と感じた お寺「六道珍皇寺」!
ここには なんと!あの世への入り口があるんです。

 

 

 

 


閻魔さまがお出迎え

 

 

 

平安時代の官僚でありながら夜は閻魔さまの助手をしていたという小野篁は
冥土通いの井戸から、あの世に行き、黄泉かえりの井戸から、 こっちの世界に帰って来ていたとのこ と。
あまり顔を出して覗くのは 本当に危険です。。。
と教えていただいて。。。ゾ!
井戸は期間限定の公開となっていますので、HPでチェックしてみてください。

 

 

 


「冥途通いの井戸」…ココからあの世へ


「黄泉がえりの井戸」…ココからこの世へ戻って

 

 

そして最後は幽霊子育て飴
臨月で亡くなってしまったお母さんがお墓の中で出産し、その子をなんとか生かす為に
夜な夜な飴を買いに来ていた、、、という話が残る飴屋さんなのです。

 

 

 



 

お墓の中で産まれた子は助け出されて、お坊さんになったという話まで残っているので信じられちゃうお話ですよね。
心温まる話のような、怖い話のような、不思議なお話ですね。
今回の京都のミステリーはほんの一部の話しでしかありません。
全ての場所にミステリーがあると考えてもいいと言えるのも歴史が深い京都の魅力の1つ。
今回は河野さんにいつもとは違った京都の顔を見せていただき、また新たに魅了されてしまいました。
皆さんも夏の京都でヒンヤリしてみてくださいね。