東京発どこ行くツアー 月島編|旅人:井門宗之

2013-09-12

 

月島…英語にすると「Moon island」。
もうロマンティックが止まらないぢゃない?


では月島のイメージは…と言うと、もんじゃぢゃない?


ぢゃない、ぢゃない?そうぢゃない?


…って…、言うぢゃな~い?

 

 

はい、今回の東京どこ行くは「月島」ですよぅ(アッサリか…)。
そのままで行きますと「もんじゃツアー」になりそうなもんですけどね、
ヤジキタさんはそんなド直球ではいきません。


「もんじゃ」に行くまで色んな寄り道をします(笑)
ではまず最初の寄り道しましょうかね(アッサリか…)。

 

――駅から歩いて5分位だろうか。
見つけたぞ、ここが肉の殿堂…。

 


肉のたかさご!!

 

 

ドーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 


コッテリだったー!!!!!!!

 

こちらは町のお肉屋さんの風情なんですけど、
いやいや侮っちゃあいけません。
こちらのお肉屋さんは東京屈指の名店として、遠方からもお客さんがいらっしゃる!
店内は入口に定番のコロッケやらメンチが並び、
奥には美味しそうなサシが入った山形牛などが並んでおります。

 

 

 


さすが下町!気風の良い藤田会長!

 

 

 

そして取材に訪れた時も数多くのお客さんが求めていたのが、


焼き豚!!

 

 

 

 

 

 

会長「はっはっはっ。


ウチの焼き豚は冷めてもジューシーなのが特徴なんですよ!」

 

 

とても人懐っこい笑顔で現れたのは、肉のたかさごの会長:藤田有宏さん

ちゃきちゃきの月島っ子であります。

 

会長「ちょっと食べてみて下さいよ!
(カウンターの方に向かって)おぉ~い、焼き豚切ってお出しして!」

 

一同(心の中で「よっしゃーっ!」)

 

 

気前の良い会長の鶴の一声で出された焼き豚!
専用のタレをかけて…いっただっきまーす!!!
モグモグモグ…。

 

 

井門「旨いっ!!脂が甘いっ!

しかも肉がジュースィー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

あのですね、焼き豚って肉の部分がパサパサしたりするじゃないですか?
なのにここの焼き豚は肉の部分までが肉汁たっぷり。
噛み進めていっても肉汁が溢れるのだ。


この焼き豚…呆れるほど焼き豚…(ドヤ顔)。

 

会長「そんな風に言ってくれるなんて嬉しいなぁ…。


この焼き豚はね、ドイツで金賞も受賞したのよ!


しかも2年連続で!!

 

井門「この焼き豚は日本人だけじゃなく、ドイツの方々まで唸らせたとは!


グーテンタークッ!!

 

会長「グーテンタークッ!!

 

一同「グーテンタークッ!!

 

会長「そうそう、山形牛のローストビーフも最高だよ!
(カウンターの方に向かって)


おぉ~い、ローストビーフお出しして!

 

一同(心の中で「ダンケシェーンッ!!」)

 

 

そうして出されたローストビーフの見事なロゼ色…。
見るからに旨そうだ…。しかも牛肉の味がしっかりしているから、
タレも何もつけないで食べろと会長は仰る。

 

 

これも絶対に旨いヤツだもんなぁ…。
では遠慮なく、いっただっきまーす!!!
モグモグモグ…。

 

 

井門「肉の味が濃い!!

そしてどこまでも柔らかいっ!!!

 

 

確かにタレは必要ない。
噛めば噛むほど出てくる山形牛の味の深み。
このローストビーフ、


呆れるほどローストビーフ…(ドヤ顔)。

 

 

会長「あのね、焼き豚の切れ端を使ったコロッケもあるのよ!
ほら、食べてって!(お皿にドサドサ入れながら)」

 

 

焼き豚とローストビーフで少しお腹いっぱいになりつつあった横山Dの目が虚ろだ。
しかしこの気前の良さこそ、確実に下町月島気質なのだ!
遠慮なんかしたら俺達のYAJI気がすたるってもんだぜ!
いっただっきまーす!!!サクッ、モグモグモグ…。

 

 

井門「肉がしっかり入ってる!


コロッケ独特の甘みが最高っ!

 

会長「それを食べたら、もうメンチもいこう!
山形牛が入ったメンチカツだよ!(ドサドサ皿に入れながら…)」

 

 

横山「あー!!少しでいいですよっ!
そんな人数分とかはっ!!ビクビクビクビク

 

 

横山D必死のお願い(笑)


物凄く美味しいんだけど、今日は月島グルメロケ!
「たかさご」さんの他にも僕らの胃袋を刺激する食べ物が待っているのだ!
という訳でメンチは2個を(それでもビッグサイズなのよ)切って貰って、
いっただっきまーす!!!サクッ、モグモグモグ…。

 

 

井門「ちょっとスパイシーで、旨いっ!

なんて贅沢な味のメンチカツでしょう!!」

 

美味しそうにむしゃむしゃ食べる僕らを見て、会長は満面の笑みだ。
この感じが地元の人に愛される所以なんだろうな、と思う。

 

 

会長「人情味溢れる町だからね、月島は。
ここで暮らす皆さんに正直な商売で応えていかないといけないと思っています。」

 

 

会長は静かにそんな内容の事を仰った。
「たかさご」さんへは地元の方ばかりではなく、
車でわざわざいらっしゃる方も多い。この日もお客さんはひっきり無しだ。
そのお客さん一人一人に大きな声で「いらっしゃい!」と真心の声をかける会長。
あぁ、お客さんがまた来たくなるのは肉の味が美味しいからだけぢゃないんだな。
ここで働く皆さん全員が、気持ち良く接客して下さる。


人情の味、御馳走様でした!!

 

 

月島の印象が少しずつ変わっていくなぁ。
もんじゃだけじゃないんだね。

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりもんじゃ推してたー!!!!!!!

もんじゃストリートはやっぱりもんじゃストリートな訳で…。
父さん、やっぱりこの町は至る所からソースの香りが漂ってくる訳で…。
もんじゃ屋の隣がもんじゃ屋だったりする訳で…。


予期せぬ所から何かしら甘い香りが漂ってくる訳で…。

 


…ん?甘い香り?
しかも耳を澄ますと妙な歌も聞こえてくる。

 

 

♪メロンパンにはメロンは入ってない~♪(ごめん、うろ覚えだ…)

 

 

よく見るともんじゃ屋に囲まれる様にして、
美味しそうなメロンパンを売るお店が!!!

 

 

 

 

 

 

 

こちら月島久栄さんは、地元の方のみならず多くの方に愛されるメロンパンのお店。
なんと多い時では1日に1000個ものメロンパンが売れるというから驚きだ。


いかにもパン屋さんという風情の優しそうな御主人は高橋稔さん

 

 

 

 

 

 

 

井門「美味しそうですけど、
もんじゃ屋さんに囲まれていて…ちょっと不思議な感じですね?」

 

高橋「確かに(笑)でも最近はもんじゃを食べてしょっぱくなった口を、
うちのメロンパンで中和していく方も多いんですよ~。」

 

井門「せっかくです、焼き立てを一つ頂けますか?」

 

高橋「少々お待ちください!」

 

 

さしずめ高橋さんは月島のジャムおじさん…といった所だろうか。
心をこめてメロンパンのひとつひとつに、まるで命を吹き込んでいくかの様だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

メロンパンで大切なのは個人的には表面のクッキー生地だと思っております。
子供の頃はまず端っこのクッキー生地の硬い所から食べていって、
次にドーム型表面のクッキー生地を美味しく食べ、
最後に仕方なく残ったパン生地をもしゃもしゃ食べる…というね。
なんとも効率の悪い食べ方をしていた時期もありましたよ。


初期サクサク期→中期サクフワ期→後期モサモサ期の流れ。

 

随分と後でしたね、一緒に食べた方が美味しいんだって事に気付いたのは…(遅いって)
さて、こちらの久栄さんのメロンパンはどうでしょうか?
大きさも手ごろなサイズながら、
手に持った瞬間からそのパンの柔らかさが際立っている事が分かる!


なんせふわっふわなのであります。

 

 

井門「こ…これはまさか後期モサモサ期を覆す、


後期フワフワ期の到来ではないか!?」

 

高橋「(微笑みながら)どうぞ、召し上がって下さい。」

 

 

ではお言葉に甘えて…いっただっきまーす!!!
サクッ、モグモグモグ…。

 

 

井門「や…柔らけぇ~!!
クッキー生地もカリッカリでなんて旨いメロンパンなんだ~!!」

 

高橋「実はこのクッキー生地だけを、
改めて焼き直したラスクもうちの名物なんですよ♪」

 

 

店先に袋詰めにされていたのは…そうか、
メロンパンのクッキー生地を使ったラスクだったのか…。
(お土産で頂いて家で食べましたけど、旨かった~!)
月島のジャムおじさんの実力…凄すぎるぜ…。
しかしもんじゃ屋さんのソースの香りに囲まれながら食べるメロンパンもオツなもの。
随分沢山の方がお土産で買っていかれるみたいですよ!
月島に来たら、もんじゃ屋さんに囲まれたメロンパンも覚えておいてね!!

 

高橋「実はぼく、ラジオを凄くよく聴いているんですよ♪
朝はブルーオーシャン、ディアフレンズからのラブコネクション!
そこからのグ●ーヴ●インZ!!」

 

井門「そこで他局キターーーーーー!!!!」

 

 

その後も少し高橋さんと雑談をしていたのだが、


内部で働く井門と同じ目線で語れるので物凄いラジオっ子(笑)
高橋さん、僕らは頑張って高橋さんに“面白い”って言って貰える番組を作りますからね!(涙)

 

 

ミラクル「次のお店、この通りの裏手でゲスよ。へへへ。」
(自分の狙い通りの動きが出来て御満悦だが、決して褒めてはいけない)

 

仏の横山「あっそ。いこいこ。」

 

井門「ほーい。」

 

テツヤ「はーい。」

 

ミラクル「そ…そりゃねぇでゲスよぉ!へへ。」

 

 

月島という町は不思議な町である。
もんじゃストリートは確かに綺麗に整備されているし、
駅近辺は新しいマンションの建設ラッシュだ。
しかし路地裏にちょっと入るともうそこはTHE下町の風情。
通りから子供時代の両津勘吉が飛び出してきそうな雰囲気すらある(笑)
新しいと古いの融合がいま月島では行われている…行われているのだが…。

 

 

ミラクル「ここでゲス!こちらの店が味の王道さんでゲス!」

 

 

 

 

 

 

 

なんだろうこの個性…
「セミセルフの店」?「いつもすいてる店」?


「はいりづらい店」?「おちつく店」?って、……どっちだよ!

微妙にクロノスのステッカー貼ってあるし…ってクロノス来たのかよ!
取り敢えず古い日本家屋をお店にした風情なのだが、


入り辛いことこの上ない…(笑)
しかしここは意を決して、こんにちは~!!

 

 

店主「はい、いらっしゃい。(笑顔が眩しい)」

 

井門「いやぁ、こちらの佇まい良いですね!
もう月島は長いんでしょう?」

 

店主「いえ、3年位ですかね。」

 

意外と歴史浅かったー!!!!

軽いジャブをかましてくれたのは御主人の小池薫さん
月島の前は他の場所でお店を構えていたという。
月島は出戻りですからと笑って話してくださった。
そんなこちらのお店で頂ける月島グルメとは?

 

 

店主「レバカツです!」

 

 

レバカツ…これぞ知る人ぞ知る月島B級グルメ。
働く男達のスタミナ源として、月島では古くから愛されてきたソウルフードなのである。
現在も数店が月島でレバカツを出しているのだが、
味の王道のレバカツはそんな中でも絶品のレバカツを出すと評判の店である。

 

 

店主「レバーって足が早い(悪くなるのが早い)食べ物でしょ?
ですからウチのはミンチ状に叩いて板状にしたのを冷凍しておくんです。
それを出して、揚げる。


牛レバーを使ってあるんですけど、臭みも無くて旨いですよ!」

 

 

そう笑う御主人に早速、1枚レバカツを揚げて貰った。
レバカツの他にもメニューはあり、お酒も個性的なものが豊富。
界隈の常連さんも多いようだ。カウンターの中でレバカツが揚がる良い音がする。
それを録ろうと、身を乗り出す仏の横山D。近い…。
横山さんが揚がってしまうのではないかとヒヤヒヤする。


仏の横山揚げになってしまうのではないかと…。

 

 

店主「はい揚がりましたよ!」

 

井門「おお、かなり大きいですね!では早速いただきまーすっ!
(サクッ!モグモグモグ…)


ンマーイッ!!

レバーの臭みが全く無くて、しかも叩いているからまるで上質なメンチカツのよう!
これは1枚ペロッと食べられちゃう!」

 

 

 

 

 

 

 

御主人にお話しを色々と伺ってきたのだが、
こちらのレバカツは今まで月島にあった物とは少し違う…新レバカツとも言われたそうな。
しかし今の月島は、それこそニューファミリーが続々と入ってきていて、
新しい月島に変わろうとしている。
そんな新・月島で新・レバカツ、これは町との相性も相当良いのではないだろうか?
店の個性と相まって、思わずまた来たくなる味だ。
御主人、今度はビールで乾杯しに来ますからね!

 

 

月島もんじゃ振興会協同組合

その組合は月島駅のすぐ傍にあった。
って言うかもんじゃ振興会協同組合って…やっぱりもんじゃに特化した組合があるのね…。
さすがは月島!!期待を裏切らない!!
入口にはもんじゃTシャツや家庭で焼けるもんじゃの素、
もんじゃのお菓子が並ぶ。そして心強いのがもんじゃMAP!!
月島に来たらまずはこちらに顔を出すと良いでしょう。
そしてMAPをゲットしてから商店街をそぞろ歩きなのです!

 

 

 

 

 

 

 

横山「じゃ、歩きましょうか?」

 

ミラクル「本当にもんじゃ屋さんだらけだからねぇ…。」

 

井門「もんじゃ屋さんの向かいにもんじゃ屋さんがあるよ(笑)」

 

 

そうなのだ。
月島のもんじゃストリートには数十軒の店が軒を連ねるわけだが、
商店街自体がそんなに長いわけではない。
必然的にもんじゃ屋さん同士が近くなるのだが、
それぞれのお店がちゃんとお客さんで混み合っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

井門「きっとそのお店の味に、ちゃんとファンが付いてるんだろうね。」

 

ミラクル「そんな中でも月島でいっちばんの老舗に行くでゲスよ!


創業昭和29年!歴史の味を堪能しに行くでゲス!へへへ。」

 

 

好美家

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだか初めて来たのに懐かしさを覚えてしまう外観。
暖簾をくぐれば「ただいまっ!」と言ってしまいたくなるような。
きっとそれはこのお店が長い間、この月島を眺め続けていたからだろう。
その懐の深さがこの店の存在感を醸し出しているのだ。


御主人は組合の理事長もされている村田耕作さん
その存在感はお店にひけを取らない!
もんじゃの歴史を色々と教えて戴いた!

 

 

井門「もんじゃって、どれくらいの歴史があるんですか?」

 

御主人「葛飾北斎の絵の中に実は“もじやき”の文字が出てくるんですよ。
それが恐らくはもんじゃ焼きの元祖だと言われているんですけど、
それがどんな物なのかは残っていない。
でももんじゃ焼きの歴史は江戸時代後期からと言われています。」

 

 

子供の駄菓子から派生したと思っていたもんじゃ焼…(こち亀知識)
しかしその発祥は意外にも古い時代のものだったのであります!

 

 

御主人「いや、最初はやっぱり駄菓子屋で食べられていたんです。
駄菓子屋の中にもんじゃ焼きのスペースがあってね。
1枚の鉄板の上に何人もの子供が同時に焼くので、陣地争いみたいになる。
ガキ大将が、他の子がはみ出したもんじゃを取っちゃうんだよね(笑)
昔は力関係がもんじゃ焼きで分かったんだ。」

 

 

子供のおやつだったもんじゃ焼き。
しかしその味を大人も食べられる様に変えたのが、好美家さんなのだ。

 

 

御主人「具材を色々入れたりね、ソースにこだわったり。
大人も食べられる様にして、月島から発信していったんです。
それから他のお店も月島でどんどん出来てきて。
一番増えたのは1990年代の頃かなぁ。
でもそこからお店は減らずに続いているんですよ。」

 

井門「しかしなんで“月島=もんじゃ焼き”の図式が出来上がったでしょう?」

 

御主人「そこはホラ、あのマスコミさんが取り上げてくれたり

上手に広報とリンク出来たり…ね。
やっぱりマスコミに取り上げて貰ったのが大きいんですよ!はっはっはっ(笑)」

 

井門「急に生々しい話になったー!!!

 

 

そんな御主人に(どんな御主人だよ)、老舗の味を焼いて貰う事にした。
その手際の良さは流石の一言に尽きました!

 

 

 

 

 

 

 

手際よくもんじゃを焼きながら、ちょいちょい挟みこまれるもんじゃギャグ。
御主人のギャグにいきなり“キャハハ!!”と笑い声を上げる奥方様。


月島の林家ペー・パー子師匠、ここに有りだ!
そんな小粋なトークを聴きながら、あっと言う間にもんじゃ焼きは完成!

 

 

 

 

 

 

 

井門「これって…どう食べるのが正統なんですか??
(道産子なのでよく分かっていない)」

 

御主人「ヘラで鉄板に押し付ける様にしてすーっと引いて、
ペロッと裏返してそのヘラを口に持っていってパクりと食べれば良いんです。」

 

井門「なるほど!鉄板の上を滑らす事でお焦げも生まれて尚更美味しい、と!」

 

御主人「ではやってみましょうか?
鉄板の上をすーっ、ひっくり返してお口に持ってってパクッ!これです!」

 

井門「出来るかな…?
鉄板の上をすーっ!(ここまで出来た)
ひっくり返…せない…。もう一回、ひっくり返して(ぼろぼろ崩れる)、
ヘラごと(なんとか)お口にもっていってパクッ!


あっ…うーまーいー!!!!
シンプルだけど、ソースの味が決めてですね!?」

 

御主人「ソーッスね!

 

ミラクル「しょうゆ~ことかぁ!キャッキャッキャッ。」

 

 

老舗の味はシンプルに旨かった。
昭和29年創業である。
そこには“変わりゆく変わらないもの”が確かにあって、確かに流れていた。
好美家さんはきっとこれからも、創業当時の味を守りながら月島を見守り続けるのだろう。
御主人、御馳走様でした!!

 

焼き豚ローストビーフコロッケ


メンチメロンパンレバカツ、そして…もんじゃ焼

好美家を出た後にスタッフ全員の頭の中に浮かんだ言葉…。


おなぱん!(おなかパンパン、の意)

 

そうなのである。
いかにグルメロケとは言うものの、朝から晩まで食い過ぎな感は否めない。
若いカメラマン、テツヤはまだまだイケる雰囲気を醸し出してはいるが、
井門Pはもう顔がむくみ初めている。
ミラクルは自分でブッキングを進めていたくせに、何だか顔が切ない。
横山Dに至っては魂が少しだけ抜けかけている始末だ…。

 

 

井門「ミラクルさんよぉ、もうエンディング収録…ですよね?」

 

ミラクル「(ウップってなりながら)いえ、違うんでゲスよ…。
好美家さんのすぐ近くに、東京3大煮込みの聖地があるんでゲス…。」

 

井門「(酒好きの目が光る)に…煮込み!?

しかも聖地??そ…そこでは飲めるでゲスか?」

 

ミラクル「えぇ、えぇ…井門Pの大好きなお酒が…飲めるでゲスよ!ヒヒヒ。」

 

 

煮込みの聖地の名前は月島・岸田屋
ここはあのグルメ漫画の金字塔「美味しんぼ」に実名で登場するほど。
開店は17時からなのだが、16時30分には既に人が並び始める人気店である。
好美家さんの取材が終わったのが16時30分頃。
岸田屋さんは好美家さんの並びにあるのだが、店を出て岸田屋さんを見ると…


ちょっと並んでいる!!!
慌ててお店に移動して、前から5人目くらいにYAJIKITA滑り込みセーフ!
開店時間になりシャッターが開く頃には、店の1回転目はいっぱいになる程人数だった。

 

 

ミラクル「ここは煮込みと、肉豆腐、ぬたが美味いそうでゲスよ!」

 

井門「うむ、ここは完全な下町の居酒屋風情。
ここでビールを頼まないのは逆に失礼にあたる。
そうですな、みなさん?」

 

一同「ははぁ~~!!!」

 

井門「(お店の方に)すみません!ビールの中瓶を3本!
それと煮込みと肉豆腐、ぬたも下さい!!」

 

お店「は~い!かしこまりました!」

 

 

あっという間に満席になった店内は「コの字」のカウンター。
人の賑やかな話し声でお店の中は「うわぁ~ん」という様な音に包まれる。
その賑やかなこと、楽しげなこと、この雰囲気がたまらない。
そうこうしている内に、看板メニューがやってきた!

 

 

 

 


煮込み


肉豆腐

 


ぬた

 

 

 

なんて旨そうな煮込み達なんだ!
では、いっただっきまーす!!!モグモグモグ…。

 

 

井門「うっまーい!!!!!
和風なんだけど、トロットロのスジが…もうシチューみたいだ…。
この柔らかさと旨味は…もう、もう、ビールやー!!!


(ゴクゴクゴク)ビールに合うーーーー!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

出てきた全てがうま過ぎて、
ミラクル氏の薦めでビールからのレモンハイに移行!
エンディングを録っていないというのに、みんなホロ酔いなのだ(笑)
ひっきり無しに訪れるお客さん。
こういうお店に長っ尻は無粋だ。我々も再訪を誓って、早々にお店を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

月島は「もんじゃ焼き」。
きっとそれはこれからも変わらないイメージなのだろう。
しかしここは下町ワンダーランド!
メインストリートも面白いが、路地裏だって面白い!
そしてここで商売をする人達の個性が面白い!
下町気質は最初はとっつきにくいかもしれない。
でもそれは彼らがシャイなだけだ。
こちらが心を開いてそこへ飛び込んでいけば、そこは優しさと気風の良さに溢れている。

 

 

“食べ歩き”とは、その町の個性を探す旅。

 

 

僕らは月島を食べ歩いて、間違いなくこの町の個性を感じた。
皆さんも個性探しっていう大義名分で、
気になるあの町を食べ歩いてみてはどうだろう?
だってそこには間違いなく、何かしらの発見が待っているのだから。
東京どこ行く、次はどこ行く?

 

 

 

 


三匹のおっさん…。(ゴルッチ・仏・ミラクル)