夢はオリンピック正式種目!スポーツの秋に体験するぞ~! パート2|旅人:服部好伸

2014-10-17

今回の旅人は、スポーツ大好き男!服部好伸です。
スポーツは見るものするのも大好きで、
「今からでも遅くない…いつかオリンピックに出てやる!」と本気で思っています。

 

そんなおバカで無謀な男にはピッタリの企画、
『夢はオリンピック正式種目!スポーツの秋に体験するぞ~! パート2』。
オリンピックの正式種目を目指す競技を色々と体験しながらお伝えしました。

 

2020年に、東京でオリンピックが開催される事になりました。

 

今まで以上にオリンピックへの関心が高まるなか、
同時に正式種目を目指す競技があります。

 

そんな「夢はオリンピック正式種目!」的な競技を、いち早く体験しちゃいました!

 

 

まずは「ローラースポーツ」。
いわゆるローラースケートです。我々30代前半の人間にとっては、
ローラースケートを履いて歌い踊るアイドルグループを見て、
よくマネをしていた記憶があります!

 

そんなローラースケートを含むローラースポーツは、
国際的な競技としてオリンピック競技を目指しています。
今回は、日本ローラースポーツ連盟の岩片和子さんにお話しを伺いました。

 

 

 

 

 

 

岩片さん自身、昔はフィギアの選手として活躍されていた方で、
今は都内のスケート場を中心にコーチとして活動されています。

 

種目は、「スピード」、「フィギア」、「ホッケー」があり、
冬季オリンピックの代表種目、アイススケートと全く同じ並びです!
ルールもほぼ同じで、足元に違いがあるだけです。
特に、フィギアに関しては、今のトップクラスの選手は、
3回転ジャンプは平気でこなすそうです。

 

ローラースケートでジャンプが出来るなんて、ちょっと意外でした…。

 

アイススケート界は4回転が主流になりつつある時代ですが、
ローラースポーツ界も負けていません。

 

ただ、お話しを伺うと、物理的なハンデは避けて通れません。
単純に“シューズが重い”こと。

 

自動車のように車輪が4つ付いていますが、アレ、結構重たいわけです。
それでもスピンやジャンプといった技をはじめ、表現力は大きな違いはありません。
だとすると、もっと注目されて人気が高いスポーツであっても良いはずなのに…。
だからこそ、岩片さんをはじめ連盟の人たちは日々、活動されているわけです。

 

ちなみに、日本ローラースポーツ連盟は
60年を超える歴史があるそうです。これには驚きました!!

 

さて、実際にローラースケートでのフィギアに挑戦することになったわけですが、
はっきり言って自信あり!

 

 

 

 

 

 

実は私、その昔フィギアスケートの教室に通っていた経験があるのです。意外?!
いわゆる基礎の基礎はクリアしているので、
そこそこの自信を持って挑んだわけですが…。

 

 

 

 

 

 

まぁ、思い通りにはいきませんわ!
軽くかじっていたことが逆効果で、「あれ?こんなはずじゃない!」
という感覚だけが先行してしまいました。

 

 

 

 

 

 

スピンくらい簡単に出来るだろうと挑戦したものの、
汗だくになりながらも一度も成功せず。

 

悲しい現実が待っていました。それでも、岩片先生はやさしく声をかけて下さって、
今後のローラースポーツ界のありかたについてお話ししながらコースを滑りました!

 

 

 

 

 

 

やはり、スベリ知らずの私は、滑るのが苦手なのかな…。

 

 

続いての競技は「3x3」。

 

スリー・バイ・スリーと呼ぶこの競技は、
ストリートなどで3on3として知られていた3人制のバスケットボールを
正式競技種目として、国際バスケットボール連盟が推進しているものです。

 

マイケル・ジョーダンが日本にNBAブームを巻き起こした時代、
大人気漫画スラムダンクを読んで育った私にとっては、
最も身近なスポーツと言っても過言ではありません。

 

中学生時代、放課後は帰り道の公園で毎日のように友人と3on3をやったものです。

 

3x3(スリー・バイ・スリー)試合が行われている
六本木ヒルズアリーナにお邪魔。
3x3 PREMIER.EXEのリーグコミッショナー
中村孝昭さんにお話しを伺いました。

 

 

 

 

 

 

そもそも3on3として慣れ親しんだ我々にとっては、
なぜ3x3になったのか大きな疑問でした。

 

3on3は、世界中いたるところで多くに人が楽しんでいますが、
その分いわゆるローカルルールが多く存在しています。
そこで、国際バスケットボール連盟が腰を上げ、
統一されたルール作りをしたわけです。

 

 

 

 

 

 

3on3は存在しながら、世界共通の競技として3x3が新たに誕生したというわけです。

 

日本にも3x3.EXEという公式リーグが誕生して、今大きな広がりを見せています。
カテゴリー分けも細かくされていて、
初心者からトップクラスまで誰でもどんな形でもエントリ―可能です。

 

この日は、国内リーグの優勝決定戦が行われていたので観戦しましたが、
もの凄いスピード感でした。

 

 

 

 

 

 

1試合10分、21点先取なので、とにかくずーっとハイペースで動きっ放し。
ボールも人も攻守に渡ってとにかくハイスピードです。

 

得点もゴールに近いと1点、遠ければ2点なので、
シーソーゲームが続いて、見ていて楽しさが倍増です。

 

会場には多くのおきゃんさんが声援を送り、
また運営する側も音楽の演出やMC、ダンスパフォーマンスなど
色々な事が形になっていました。

 

 

 

 

 

 

この国内リーグ、発足してまだ2年だそうです。

 

そもそもバスケットボールというスポーツが世界的に確立されているだけに、
そこから派生した3x3は、形になりやすいのだろうと思います。
この先3x3どんな広がりをみせるのか非常に楽しみです!

 

言い換えれば、選手層も厚く、一流プレイヤーが揃っている…。
学生時代にちょっとかじったことがある程度で、
オリンピックを目指そうとしていた私にはハードルが高い!!

 

高かったのはゴールネットだけじゃなかった…。

 

 

さて、今回最後に総会するのは「ビリヤード」。
日本で「ビリヤード」というと、ナインボールやエイトボールと言った、
ポケットビリヤードが主流で、
皆さん一度はやったことがあるのではないでしょうか?

 

実はそのビリヤードも「キュースポーツ」としてIOC加盟競技のひとつなのです。

 

 

 

 

 

 

はい!出ました!!
私、ビリヤードがスポーツであることも、IOC加盟競技であることも知っていて、
さらには最も自信のある競技なのです。

 

学生時代は毎日のようにビリヤード場に通い、
マイキューを手にして大会にも出場していた経験があります。
もちろん現在進行形です!
(学生時代何やってたんだ?ちゃんと学校行ってたのか?
という質問は受け付けていません)

 

今回は、東京都渋谷区にある「ビリヤードクラブ・マルス」のオーナーで、
日本プロビリヤード連盟所属の界敦康さんにお話し伺いました。

 

 

 

 

 

 

界さんは、穴の空いていない台キャロムの専門で、
全日本選手権優勝、世界選手権3位の成績を誇るトッププロでありながら、
同時に現在の私の師匠でもあります。

 

 

 

 

 

 

私の話は置いておき、キュースポーツとオリンピックについてお話しを伺うと、
色々な現実が見えてきました。

 

IOCの加盟競技であることで、正式種目になる可能性はあるわけですが、
界さん曰く「日本は環境が良くない」とのこと。
これは、選手にとっての環境がまだまだ日本では確立されていないそうです。

 

例えば、プロと言っても賞金で生活する事はほぼ不可能で、
お店で働きながら、他に仕事をしながら練習して、大会に出て、
技術を磨いているのが現実だそうです。

 

海外の大きな大会に出場するには、旅費もかかるし、滞在費も必要。
実力があってもなかなか簡単には出場出来ないのも事実のようです。
スポンサーをつけるにも認知度や人気を考えれば難しいのが現状だそうです。

 

また、イメージというのも先行しているみたいです。
ドラマや映画でビリヤード場が出てくる場面はほとんどが
怖い、暗い、危ないといった事を連想させるものだったり、
昔は賭けの対象だったり…。

 

 

 

 

 

 

 

今は、現役の選手や協会、連盟の人たちが力を合わせて
そんなイメージの払拭に励んでいるようです。

 

海外に目を向けると、環境が凄く整っていて、
プロ選手の生活やビリヤードと接する機会が充実しています。
身近な所だと韓国!
例えるなら日本の至る所で目にするカラオケボックスくらいビリヤード場があって、
朝から晩まで、子どもから大人までが楽しんでいるそうです。

 

日本における環境も整えて、各国が足並みをそろえていけば
今以上に盛り上がりを見せるようになるのではないでしょうか!

 

よし!キュースポーツでオリンピック出場を目指そう!!
という事で、私は界さんの土俵である、スリークッションという競技に挑戦!
(と言っても普段教わっているのですが…。)

 

 

 

 

 

 

穴の空いていない台の上に玉で、白色、黄色、赤色の3つの玉のみを使います。
例として、白色を突いて、黄色、赤色の両方に白色がタッチするまでに、
3回以上白色の玉をクッションさせなければならない。ルールはこれだけ。

 

単純な事をいかに正確に、かつ連続して出来るかが最も難しいわけです。
試合ともなれば、1日中立ちっ放しで玉を突き続けるので、
体力はもちろん、とてつもない集中力が必要です。

 

遊びで楽しむ事ももちろんできますが、
トップを目指そうとすればそれなりにトレーニングが必要なわけで、
そう考えると、やはりスポ―ツなのです。

 

今現在、日本及び世界のトップにいる選手は平均すると
だいたい40代前半だそうです。
私が今、34歳。今から10年かけて本気でトップを目指せば、ちょうど44歳。
お?これは??いけるんじゃないか???

 

 

 

 

 

 

界さん:「服部くんが本気で世界を目指すなら力になるよ」
服部:「マジですか!今から10年頑張ってオリンピック出たいです!」
界さん:「とりあえず、今日から毎日13時間練習しなさい」
服部:「……………………………………」

 

 

ひとつの競技がオリンピックの正式種目になることは、環境、実績、選手層、競技同士の競争など、
数多くのハードルを越えなければ実現しないことが今回よくわかりました。
それぞれの立場で尽力している人がいることもよくわかりました。

 

そして最も今回勉強になったのは、オリンピックに出場するこは、容易ではない事。

 

 

ひとまず私は応援団長を目指します!!