東京発どこいくツアー 業界人が集まる街・赤坂編|旅人:井門宗之

2015-04-23

 

「○○ちゃ~ん、この後ザギンでシースーしちゃう??」

 

「すみません、ちょっとこの後お尻があって…。」

 

「あら~、さすが○○ちゃん、稼ぎますなっ!じゃあ、次回にシクヨロで!」

 

 

30年位前の業界にはこういう言葉がきっと飛び交っていたに違いない。
僕はこの業界用語といまビジネスの世界で意識が高い人達が使う、
いわゆるカタカナ英語は近いニュアンスがあると思っているのです。
どちらも元気な業界だからこそ、そこで生まれた言葉が一般にまで浸透する。
「言葉」は元気のバロメーターでもあり、そう考えるとネット用語なんかも同じ。
流行語はその業界の体力が生み出すもの。えっ?だからなにが言いたいのかって??
あ~、アレです。こう言うことです。

 

昔の業界に憧れるぅ~っ!!

 

よろしいですか?よろしいですね?はい。 


と言うわけで今回は業界人の集まる街・赤坂!!(唐突過ぎる)
言わずもがなのTBSのお膝元であり、
永田町も近い事から政治家の先生方が利用する料亭なんかも多い。
かつては芸者さんも多くいた花街であり、しかし現在もその華やかさは健在。
前回のどこ行くが永田町ですから、セットで回ると面白いかも、、、な赤坂!
今回は夜の赤坂ではなく、昼の赤坂を御案内します。
メンバーはD・ちゃんごる、作家・小林先生、カメラ・テツヤちゃんに私の4名です。
なんでしょうね、業界用語。言葉を逆さまに言ってみたり、先生とか選手とか付けてみたり。
あと「チャン付け」も定番中の定番だったりして。Pのイメージなんかアレですね、
肩にカーディガンなんか掛けちゃってね、領収書切りまくるっ!みたいな。
昔はよくタクシーチケットなんかもありましたけど、今は昔の話でございます…。 


んもうっ!景気良くなれっ!
…失礼、取り乱しました。
赤坂ぶらりの最初は「赤坂サカス」。
TBSの目と鼻の先にありまして、皆さんも耳にした事はあるのではないでしょうか?
赤坂ってのは交通の便もよくてですね、地下鉄千代田線「赤坂」駅とサカスは直結です。
更に10分位歩けば地下鉄銀座線「赤坂見附」駅もありますし、永田町からも歩けます。
ロケの時は「ママサカス」なんてイベントも行われていまして、親子連れも沢山。

 

 

 

 

 

 

サカスには様々な施設もありましてね、そうそう、冬はスケートリンクも出来るんだっけ。
都内でもメジャーなLIVE HOUSE「赤坂ブリッツ」、演劇の「赤坂ACTシアター」、
勿論TBSのグッズショップもあり、お洒落なビストロ等の飲食店有りで、
老若男女が楽しめるスポットになっているのです。

 

 

 

 

 

 

既にサカスを歩きながら業界気分に浸る一行。 


何故なら我々の腕には取材腕章が燦然と輝いていたからであるっ!! 


更に小林先生の腕章には責任者の文字も!!

 

 

ちゃんごる「これで取材に厳しいサカス内も自信満々で歩けますね!」

 

井門「“責任者出てこい!”って言われても、この人がいるからね…。」

 

先生「何か言われたら、赤坂アレしちゃうよ!

 

 

そんなこんなで赤坂をアレしながら、まずは老舗のお蕎麦屋さんへ。
東京には三大蕎麦と呼ばれる系統がありますが、その一つ「室町砂場赤坂店」へ。

 

 

 

 

 

 

お話しを伺ったのは御主人の村松幸一さん
室町砂場の蕎麦の特徴はその美しさ。
その秘密は「蕎麦の実の芯の部分を使っているから」だとか。
だからこそ白く美しい蕎麦が出来るんですね。
こちらのお店は「大阪屋砂場」の流れを汲み、
日本橋本店と赤坂のこちらがその味を今の時代に守っています。
赤坂店の創業は昭和39年。東京オリンピックの年。
その当時から赤坂にはTBSもあり、芸者もいて雰囲気のある町だったそうだ。

 

 

村松「今は今で良い町なんですけどね(笑)」

 

 

そう笑う村松さんだが、昔からこの辺りで暮らす人達も随分減ってしまったようだ。
それでも店の味は昔から通う常連さんにも守られている。
そんな室町砂場で人気のメニューが「天ざる、天もり」である。

 

 

村松「夏場に天麩羅を売るにはどうしたらいいか、初代が考えましてね。
つゆの中にかき揚げを入れるスタイルを考案したんです。」

 

 

えぇ、えぇ、頂きましたとも!天ざる!

 

 

 

 

 

 

芝エビのかき揚げが入った「つゆ」は、天ぷらのコクが移り良い出汁となります。
そこに白く美しい蕎麦をつけて、一気!ずるずるずるずる~~~っ!!!
あっさりした蕎麦が途端に濃厚な風味を纏い、ふくよかな香りとなって鼻に抜けていく…。 


間違いなく…旨いっ!!老舗の味は期待を裏切りません。
でも、でも、村松さん、お蕎麦がもうちょっとあると嬉しいなぁ…。

 

 

村松「ウチのは蕎麦の量が多くないですから、
1人で何枚も食べていかれる方もいらっしゃいますよ。」

 

 

ほほぅ…一人で何枚も…。
いや、何枚も重ねれば決して安い値段ではないこちらの蕎麦を、何枚も…。 


まさかっ、業界人!?(SE C.I.- ゴゴゴゴゴゴ…)

 

 

村松「いえ(笑)私は蕎麦を打ってる間は厨房から出てこないので、
どんな方がいらっしゃっているかは分かりません…。」

 

 

そ、そうですよね(汗)
とは言うものの、やはり業界の方も多く訪れるという室町砂場赤坂店。
焼き海苔や板わさで日本酒をやりながら、〆に蕎麦を一枚。
大人な赤坂を演出してくれる老舗のお蕎麦屋さんも、この町の欠かせない色の一つであります。

 

 

 

 

 

 

業界人の集まる街・赤坂(←今回はこれがポイントね)。
TBSやサカスを左手にして北の方へ進むと赤坂見附に行くのですが、
このエリアは飲食店と路地の多い、寄り道好きにはたまらない場所です。
勿論飲食店だけではなく、プレイスポットも数多くある賑やかなところなのですが、
ここであのBARの元祖があると。

 

 

小林先生「井門君はさ、ゴルフはするの?」

 

井門P「子供の頃に打ちっぱなしに行ったのと、
大学2年の選択体育でゴルフをちょこっとだけやったくらいです。何でです?」

 

小林先生「赤坂にゴルフバー元祖があるんだよ。」

 

井門P「ナイスショット!!

 

 

という訳で向かった先は「GOLF&BAR GLIP」さん。
“赤坂の通りの地下にある”というだけで業界人心をくすぐるのに、 


ゴルフバーの元祖だなんて…ここは、業界人が来るっ!
そう確信した我々はBARの扉を開けたのだった…。

 

 

 

 

 

 

お話しを伺ったのは藤田茂樹さん。 


聞けばお店のオープンは9年前になるとかで、元祖ゴルフバーだそう。

 

 

藤田「ウチにはシミュレーターが3台ありますけど、
当時こういう形の機械を置いている店は無かったですね。」

 

 

このマシンは実際にゴルフ練習に使用される物を、ゲーム性を高めて改良したもの。
練習場にあった物を遊べるように出来ないか、藤田さんはメーカーに直接交渉したそうだ。

 

 

藤田「ゴルフって初心者だけだとラウンド出来ないじゃないですか?
でもコースに出てみたい、行きたい、遊びたい、でも行けない。 


だったら作ってみようって、作っちゃいました(笑)」

 

 

この感じが元祖を成功に導く秘訣なのかもしれないなぁ。
スパッとした決断力と行動力。
オープン当初はやはり業界の方も多く訪れたそうですよ。

 

 

藤田「シミュレーションなので全くの素人でも出来なくはないです。
そりゃ上手い人がやれば良いスコアは出ますけど、未経験者でも出来ます。」

 

 

お酒を飲みながら、クラブを握って画面の前に立てば、
気分は帝王ジャック・ニクラウス。

 

 

井門「……全力で戦おうとしない者に、勝利は微笑まない……。

 

チャンゴル「はっ?なんか言いました?」

 

井門「藤田さん、僕も体験できますか?」

 

藤田「勿論です、クラブもグローブも、何なら帽子もありますから。」

 

 

 

 

 

 

こうして久しぶりにクラブをスイングした井門。 


大きく振り下ろしたしなやかな第一打…… 


ブンッ!!シュパッ!!ドンッ!!

 

 

 

 

 

OB

 

 

へっ、今日はたまたま調子が悪かっただけよ。
もう一回いくぜ!ペナルティ貰っちゃったけど、もう一回… 


ブンッ!!シュパッ!!ドンッ!!




 

 

 

 

 

OB

 

 

ふっ、まだ大丈夫。自分を信じるんだ。
ワイは猿や、プロゴルファー猿やっ!! 


ブンッ!!シュパッ!!ドンッ!!

 

おーっ!どや、どや、どないやっ!フェアウェイやないか!
ここからが本領発揮や、旗包みや、モズ落としや!行くでぇ~!!

 

――GAME OVER

 

 

藤田「あ、打数が決まっていて、
打ち過ぎるとゲームオーバーなんですよ。

 

 

ははは…結局パターも打てずに終了(笑)
でも面白かった!これは何人かでお酒を飲みながらやりたいですね。 


ゴルフ合コンなんかもあるみたいですよ!

 

 

藤田「ちなみに今夜ありますけど?

 

井門「ナイスショット!!

 

 

 

 

 

 

赤坂で老舗の蕎麦を食べ、元祖ゴルフバーでゴルフ体験をし、
続いては頭をスッキリさせるシャンプー専門店へ(笑)
ってかこういうリラクゼーション系のお店があるのもTV局のお膝元っぽいですね。
メディアは違えど半蔵門にも多いもの。そして制作スタッフの皆さん、利用してるもの。
かく言う私も時間の隙間に行っちゃうもの、て○みんに。 


お伺いしたのはシャンプーワン。 


副代表の江川友視さんにお話しを伺いました。

 

 

 

 

 

 

昨年オープンしたこちらのお店はシャンプーによるリラクゼーションをメインに据えた、
恐らく都内でも珍しいタイプのお店であります。
洗髪台があって、化粧台があって、基本はシャンプーとマッサージをしてもらえる。
コースも時間だったり、やり方だったりで様々あるみたいで、
仕事帰りにすっきりさせてからお出掛けするサラリーマンも多いのだとか。

 

 

江川「施術は10分からです。お客様は30代~40代の男女が一番多いでしょうか。」

 

 

やはり繁忙期は夏なのだそうだが、
ここでスッキリさせてからキュッと飲みに出かけるのも良さそうだなぁ。
メニューも豪華なコースだと60分のものもあるみたい。
60分も頭をいじられるのって、意外と気持ちが良いのかもしれない。
ちょうど取材中も常連さんと思しき男性がシャンプー中だったのだけど、
スタッフと楽しそうに談笑しながらのシャンプータイムは確かに良い時間っぽい。

 

 

江川「仕事中にいらっしゃる方も多いですよ!
ちなみに髪の長い方のブローには別途かかってきます。」

 

小林先生「ねぇねぇ、僕なんかだと割引になるんでしょ?(帽子を外す)」

 

江川「あっ、いえ…その…(怯える江川さん)
料金は通常通り戴いております…。(ガタガタガタ…)」

 

小林先生「なんで!?だって丸刈りなんだよ?」

 

江川「あの、別途掛るのはブローの方で、お客様には…その…ブローの必要は…」

 

井門P「クレームっぽい事を言ってるんじゃないよっ!(笑)」

 

 

こうして赤坂をアレする前に、江川さんをアレしちゃった小林先生…。
ちなみにシャンプーが終われば化粧台でそれぞれセットをして帰る、という仕組み。
夏場は冷たいシャンプーもあるようなので、それは是非体験してみたい(笑)

 

 

 

 

 

 

赤坂で蕎麦食って、ゴルフして、シャンプーの次は(振り返りが雑か!) 


豊川稲荷東京別院でございます。

 

その目の前は何度も通った事があったんだけど、中に入るのは今回が初。
豊川稲荷東京別院と言えば2月3日の「節分会追儺式」でも有名ですが、
数多くの芸能人が御参りに訪れる事でも有名。 


業界ではかなりのパワースポットという認識なのであります! 


今回は知客の内田良光さんにお話しを伺いました。

 

 

井門「あの…こちら、豊川稲荷って言うから神社かと思ってましたけど…。」

 

内田「えぇ、皆さん勘違いされますけど、ここはお寺です。」

 

 

稲荷信仰は民間信仰として古くから伝わっているのだが、
内田さんのお話しによるとそれが神道に流れたものと仏教に流れたものになったそうな。
ただこちらの仏様の使いがやはり白い狐との事で、
本殿の前には左右に立派なお狐様の像が!!

 

 

 

 

 

 

内田「使いの狐、分かり易く言いますと有能な秘書ですね(笑)」

 

 

内田さん…分かり易い(笑)
お狐様が守っているからこそ、願いが届くのも早いと言われているそうで。
しかしそもそものこちらの始まりは何だったのでしょ??

 

 

内田「元々豊川稲荷は大岡越前守忠相公が日常的に信仰していたんです。
屋敷の敷地内にあったんですね。それが明治20年にこの場所に移転し、今に至ると。」

 

 

本殿は木造でどっしりとした重厚感。
戦災で一度焼けてしまいましたが建て直され、今も多くの方が御参りにいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

またその奥にはまさしく奥の院があり、ここの雰囲気も素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

内田「日常で言えば本殿が会社です。 


それに対し奥の院は自宅ですかね。
ですから皆さんも各地のお寺にお参りに行く際は、奥の院の御参りもお忘れなく!」

 

 

商売繁盛にも関わりの深い場所だけに、
TV番組のヒット祈願は頻繁に行われているようで…。 


ここもある意味、業界人の集まる場所だったわけであります(笑)

 

 

井門「僕もいずれここで新番組のヒット祈願を…。

 

ちゃんごる「ヤジキタでそれやんなさいよ!

 

井門「(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

そんな訳でぶらりと巡った赤坂。
実は取材の日、TBS感謝祭の当日でマラソンコースは業界関係者だらけ(笑)
最後まで赤坂の業界感を味わう事もできました。
観光ではなかなかこない場所かもしれませんが、
夜は夜で繁華街の素敵な風情が溢れています。
新宿でも渋谷でもない、六本木にもない、なんとも不思議な風情。
この町を歩くと、ちょっと背伸びした気分になるのです。
町が大人にしてくれる、きっとそれが赤坂じゃないかな。
今でも遊び慣れた大人たちが夜な夜な集まる町、赤坂。
僕もたまにこの町で飲みますけど、まだまだここが似合う大人には程遠い。

 

ん??
あれ?小林先生、ロケが終わったのにいそいそとどうしたんですか?

 

 

小林先生「ちょっと知人と待ち合わせでケツカッチンなんだよ、へへ。」

 

 

大人~っ!!
どうだい、新東京人のみんな!
赤坂で知人と待ち合わせが出来る様になったら、そりゃもう大人だぜ! 


いや、もはや業界人だぜ!(絶対に違う)
さっ、東京発どこ行くツアー、次はどこ行く!?