発酵の里!千葉県神崎町めぐり!|旅人:本幸拓真

2015-07-08

 

 


どうも、日本で一番小さい県(香川県)出身の本幸拓真です。

 

今回も旅に行かせていただきました。


どんな出会いが待っているのかワクワクしながら向かったのが、JR成田線 下総神崎駅
そうです、千葉県です。 今回は、新幹線の旅じゃないんです!!!

 

東京からだと車で1時間10分、 この神崎町は千葉県で一番小さい町なのです。
小さい町つながりで親近感が湧いております。

 

さて、なぜ今回こちらにお邪魔したかというとですね、
みなさんは、最近注目されている「腸活」ってご存知ですか? 
腸内環境を整えれば身体が健康になる。

 

腸をお腹の表面から揉む腸もみエクササイズとか聞きますが、やはり身体の中からも健康になりたい。

 

そのために必要なのは、植物性乳酸菌を多く含む食材。日本にはいっぱいあります。
「発酵食品」です! ダダン!!

 

この神崎町は「発酵の里」と銘打って発酵食品で町おこしを行っているんです。
僕も腸内環境を整えるように普段から気を使っています。なので発酵食品、大好きなんです。予習としてもやしもんを改めて読みなおしました(笑)

 

まず向かったのは、神崎町の情報発信基地Little Forestゆうゆう」さんです。

 

 

 

 

 

 

 

この町唯一の喫茶店でテラス席もあって、居心地は抜群! 自然と町の人たちが集まってきて憩いの場所になっています。

 

 

 

 

 


オーナーの千葉貴美子さんにお話し伺いました。
こちらでは、神崎のいろんな話が聞けるという事でやはりまずはこの町の事を知らないとね!

 

 

「なぜ発酵食品で町おこしをしようと思ったんですか?」
この町に2軒の酒蔵があってそれぞれが別々に酒蔵まつりを行っていてそのお祭りを同じ日にして盛大に行う事がきまったのをきっかけに町おこしがスタートしたそうです。味噌や醤油などの蔵もあって昔から賑わっていたんです。

 

話を聞いていると神崎の町の人は、とても協力的で新しい事を始める時も「よそ者、馬鹿者、若者」ですね。
地元の伝統も大事だけど、よそ者の新しい考えを受け入れて若者のパワーで盛り上げていく。 
チャレンジ精神あふれるワクワクの詰まった町だなぁって印象を受けました。

 

 

 

 

 

 

町おこしのきっかけになった、毎年三月に行われている酒蔵まつりには約5万人のお客さんがこの神崎町に集まります。 みなさん腸内環境を整えているそうです。酒蔵が開催してるから日本酒ももちろん飲めますよね。

 

しかもその酒蔵まつりの時は、国道約1キロを歩行者天国にするんですって!

 

あーーー、なぜこの時期にこれないんだぁぁぁ!



悔しくて地団駄を踏んでたら、千葉さんがこのLittle Forestゆうゆうのオススメメニュー 発酵カレーを出してくれました。

 

 

 

 

 


マイルドな味にするためにこの町の酒蔵の乳酸発酵飲料 マイグルトを入れてるんです。
ヨーグルトと甘酒の間のような味でトロトロしすぎず飲みやすいドリンクでした。
カレーライスは家庭的なスタイルでコクがあってピリッと後からくる辛さ、それをマイルドにしてくれているのがマイグルトなんですね。味が2層3層にも複雑に絡み合ってスタッフさんみんなでおかわりしようか?なんて真剣に相談してました。www ←食べときゃよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


次に向かったのは、町にある酒蔵の一つ。 寺田本家さんです。
レンガ造りの壁が歴史を感じさせますね。こちらは創業340年。
日本酒も発酵の力で作られているんですね。

 

お話を伺ったのは、23代目の奥様 寺田雅代さんです。

 

 

 

 

 


ここで作られている日本酒は、自然酒作りと呼ばれ江戸時代からの作り方で製造されています。
今は酒造りのシーズンじゃなかったので蔵の中は静かでした、オフの時期の蔵のシーンとした空気は嫌いじゃないんですよね。神聖な気持ちになります。

 

 

 

 

 

 

 

麹室とかも入らせてもらいました。 中は気温が高くて汗ばんだけど、冬は心地いいかも。温度管理も機械じゃなくて部屋の周りに炭を置いて高い温度をキープしているそうです。

 

やはり、酒蔵に来ましたら味を確認しないといけませんよね。←ニヤニヤ
試飲させていただいたのは、この夏にぴったりのお酒


「醍醐のしずく」
無濾過の自然酒で、割り水も濾過もしない日本酒。
鎌倉時代にできた「菩提もと仕込み」と呼ばれる作り方で歴史を感じさせるお酒です。
日本酒って無職透明なんですがこれは違うんです。 
このゴールドに輝く色が昔からある日本酒の証なんですね。

 

 

 

 

 


「発芽玄米酒 むすび」
お酒をつくる時は米を削るのが一般的。その常識を覆したお酒です。
日本酒だけど日本酒っぽくない。
まず、シュワシュワしてるのです。そして酸味があってすっぱい! 
これは発酵してビンの中に炭酸ガスがたまる、酵母と乳酸菌の力で健康ドリンクを飲んでるみたい。

 

これらのお酒は自然発酵をしているので、気温とか湿度とかによってアルコール度数も変わってくるんです。まさに生き物!

 

菌のペースで温かく見守りながら作られるお酒。まさに酒は百薬の長ですね。 
これ飲めば元気になれる気がする!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


次にやってきたのは、フジハン醤油株式会社さん


お話を伺ったのは、6代目の高橋半治さん




 

 


醤油も発酵食品ですね、僕も毎日使ってますよ!

 

 

蔵の中には、醤油を作っていた大きい樽があったり大きな釜があったりしますが使われている様子があまりない。

 

 

 

 

 

 


実は、このフジハンさんは30年前に醤油の醸造を休止していたのです。
その間は醤油の加工を主に行っていたそうなのですが、


なんと今年の4月、30年ぶりに醤油の醸造を再開したんです!!!
休んでいたものを改めて始めるのはとても覚悟がいる事だと思います。

 

その復活させた醤油がこちら、 
量は少ないけれど、 この醤油がフジハンさんにとってとても大きい第一歩なんですね。

 

 

 

 

 


4月に仕込んで、完成するまで最短で1年。
という事は、来年の4月に醤油が完成するんですね。 ぜひとも味わってみたいな。

 

今は仕込んで約3カ月、表面で発酵して炭酸ガスが発生してプチ、プチ、ってたまに音がするの。
見た目は醤油っていうよりももろみ味噌っぽい。少し食べさせてもらいました。

 

 

 

 

 

 

味はまだ辛くてしょっぱい。 ←これで時間が経つと大豆も形がなくなって味も丸みがでてくるんだって。

 

分かりやすくボトルに入ってるのを見せてもらいました。
ボトルの底の方に醤油がたまってるのわかりますか?

 

 

 

 

 

 

 

酒、醤油とご紹介して次は、味噌です!

 

 

向かったのは鈴木糀店さん お話を伺ったのは4代目の鈴木仁さん
やはり発酵食品に囲まれているからお肌がピッチピチ。

 

 

 

 

 


ところで、みなさん糀って知ってますか? 糀店と聞いて何を売ってるお店だと思いますか?
糀は、お酒や味噌、醤油を作る時に使うものなのです。

 

こうじと聞くと、「麹」「糀」の二つが出てきますけど この鈴木さんのところで作っている糀は米糀 蒸した米に麹菌をつけて発酵させたものなのです。

 

 

 

 

 

 

 

米の表面に白い綿みたいなものがくっついています。食べられるよ!っておっしゃっていたので食べさせてもらいました。甘い風味がしました。

 

 

 

 

 


で、なぜこの店は糀店と呼ばれているのか。 味噌屋さんじゃないのはなぜか?←ここでも味噌は作っています。
糀屋さんとは、本来味噌を代理で仕込むお店だそうです。 
自宅の大豆や米を糀屋さんに持ち込んで味噌を作ってもらう。 
仕込んだ味噌は自宅で熟成させて味噌になったら使う。

 

こんなシステムなんです。熟成は各家庭によって違うし気温も湿度も違うしまさに手前味噌!こんな風習があったなんてはじめて知りました!!!

 

 

 

 

 

 

今回の旅は、千葉県で一番小さい町神崎の町を散策しています!
国道356号線沿いに紹介したお店はすべてあります!

 

 

 



 

このお店もそうです。


福ちゃんのパンさん。お話を伺ったのは福ちゃんこと、福士智之さん

 

 

 

 

 


ここでは、酒粕自然酵母を使ったパンを販売しています。
お店の中は定番の菓子パンから食パンなどたくさんの種類のパンが並んでます。

 

 

 

 

 


いつも食べてるパンと違い、モチモチ感が強くて腹もちがいいんですね。小麦の発酵と酒粕やどぶろくの発酵力がそうさせているんですね。 
クリームパンのクリームやあんこなども無添加にこだわっていて身体に優しいパンを町の人に届けています。 
お客さんにも話を聞いてみましたが、「ここのパンじゃないとだめ。」って言ってました。

 

買ってきて一晩たって固くなっても、蒸してみるとモチモチが復活するんだって!!!

 

 

 

 

 

 

最後に向かったのは、利根川沿いに今年の四月にオープンした「道の駅 発酵の里こうざき」




 

 


今回伺った神崎の発酵食品の他にも全国の発酵食品が販売されています。
お店の中にいるだけで整腸作用があるかもしれないですね(笑)

 

 

 

 

 


お腹に優しかった今回の旅、神崎の人のあったかさと心の広さを感じました。
発酵食品で町おこし、これからどんな風に進んでいくのかがとっても楽しみになりました。みなさんも注目してくださいね。

 

 

僕自身、この旅で結構食べたり飲んだりしたんですよね。でも、お腹の張りをあまり感じなかったんですよ。これは、体の中で菌が僕を健康にしてくれているってことなんでしょうね。

 

今後も意識して腸内環境を整えていきたいな。そう思いました。

 

 

唯一の心残りはなぜ3月の酒蔵まつりのときに行きたかったなぁ。
これはプライベートで来年行かないとね。



帰り道、利根川に沈む夕日がとてもきれいでした。
次も楽しい旅になればいいな。そうお願いしました。

 

 

YAJIKITA ON THE ROAD 旅人は本幸拓真でした。