奥多摩のパワースポット・御岳山|旅人:安田美香
2015-09-03
わっしょーい!!!旅人の安田美香です!
「今回の旅は……登山です!」
井門Pからの連絡を受け、ルンルンでトレッキングシューズを買いにいきました、安田美香です!
安田「泊まりかな?山だもの、1泊2日かな♡」と妄想していた、安田美香!です
ですが…
井門P「行き先は、東京です。」
えええぇーーーーーーーーー!?
どーゆーこと!?
行き先は「東京都青梅市」
なんと、「御岳山(みたけさん)」という、標高929メートルの山があるというのです!
古くから霊山と崇められた信仰の山で、パワースポットとしても知られているんだそう。
東京在住ながら、知りませんでした、あたくし…。
ということで、「御岳山」へGO!
待ち合わせは、とある土曜日の朝。東京都内、JR新宿駅。
安田「やだもう〜!はりきって、トレッキングシューズ買っちゃいましたよ〜!よろしくお願いします!!どわはははー!!!!」
仏のYディレクター「…でた、安田っ!あいかわらず、声がデカイ!」
カメラマンテツヤくん「安田さん、お久し振りです〜。あ、そういえば僕、この前、結婚しました〜」
作家のK女史「(ホッ…今日はお天気でよかった…)さあ、行きましょう!」
7:44発「ホリデー快速おくたま・あきがわ3号」に乗り込みます。
※途中「拝島駅」で行き先が分かれるので、後方1号車~6号車「おくたま」行に乗ってくださいね!
この電車、快速ではありますが、特急料金などがかからない、いわゆる普通の電車です。
よって指定席なども無いため、ゆっくり座れる始発の新宿駅から乗るのがオススメです!
「やいのやいの!」とおしゃべりしながら、電車に揺られること1時間。
窓の外を見ると、緑がグッと増え、山に来たんだなという感じがしてきました!
…すると!
ま、まさか!?
雲行きがあやしくなってきました…!
出発時には、カンカン照りだったのに…!?
皆さんご存知の方も多いと思いますが、作家のK女史は、強烈な雨女!(笑)
Yディレクター「わわ!本当に曇ってきたー!」
安田「…さすが、数々のYAJIKITAの旅で、雨を降らせてきた伝説を持つ女史!」
作家のK女史「ちょっと、やめてくださいよ!(笑)降らないから!今日は降ーらーなーいっ!!!」
そんなこんなで、午前9時に御嶽駅(みたけえき)」に到着。
「山ガール」や家族連れのハイカーの方で、駅があふれかえっています!人気のスポットなんですね〜!
ここからバスに乗り換り、10分ほどで「ケーブルカー下(滝本駅)」駅に到着。
お次は、ケーブルカーに乗ります。
今年で開業80周年を迎えた「御岳登山鉄道」。
御岳山麓の「滝本駅」と、標高831mの「御岳山駅」を結んでいます。
切符売り場には、なんと「ワンちゃん用切符」も販売されていて、ビックリ!
犬も一緒に乗れるケーブルカーなんですね。
安田「おおおー!すごい勾配を上っていきますよー!」
関東一の平均勾配22度を、緑の中を分け入るようにしてゆっくりと上っていきます。
約6分で「御岳山駅」に到着。
新宿駅から2時間ほどで、緑あふれる山の中に来ることができるなんて、驚きです!
「御岳登山鉄道」の宮川智行さんが出迎えてくれました!
安田「緑が多くて、涼しくて、気持ちイイですね〜♪」
宮川さん「御岳山は、埼玉県・山梨県・長野県・東京都にまたがる「秩父多摩甲斐国立公園」の東の玄関口になります。
都心と比べて6〜7度も涼しい日もあるんですよ。
また、こちらは古くからの霊場なので、山全体がパワースポットと言えます。
中でも、山頂の「武蔵御嶽神社」や、滝行をする「七代の滝」、良縁長寿安産を願う「産安社」など、多くのパワースポットが点在しています。」
安田「それにしても、ワンちゃんも一緒に乗れるケーブルカーなんて、珍しいですね?」
宮川さん「確かに、他ではあまりないですね。乗車指定エリアでリードをちゃんとつけていただければ、ケージはいりません。犬も一緒にケーブルカーにお乗りいただけます」
武蔵御嶽神社の境内に、「通称おいぬさま」と呼ばれる「大口真神(おおくちまがみ)」が祀られているため、愛犬の健康を願う人々で賑っているんだそうです!
続いて、リフトで大展望台へ。
ですが……まさかの!?
安田「ガ、ガスっていて、景色が何も見えないーーーーーっ!!!!!」
(K女史の雨パワー…おそるべし!笑)
宮川さん「空気が澄んでいますと、日光・筑波まで見渡すことができます。夜になるとスカイツリーのライトアップも見られて、キレイなんですよ」
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そして、宮川さんオススメの「レンゲショウマの群生地」へ。
全国でも珍しい群生地で、毎年夏には約5万株の「レンゲショウマ」がいっせいに咲き誇ります。
7月下旬から9月上旬が見頃とのことで…
透けるような薄紫の可憐な花を一目見ようと、多くのハイカーで賑わっていました!
宮川さん「曇りの日や、雨の日に見るのも、オススメです。花に雫がついていると、よりいっそうキレイですよ」
…この日は、今にも雨が降り出しそうな曇り空。
最高のシュチュエーションで「レンゲショウマ」を堪能することができました。
(…K女史、ありがとう!笑)
YAZIKITA一行は、山頂にある「武蔵御嶽神社」目指して歩きます。
「天空の町」と呼ばれている、御岳山。
今でもおよそ150人の方が住んでいて、25軒の宿坊と、10軒のお土産屋さんがあるんだそうです。
なんとも風情のある街並み。
「千と千尋の神隠し」の世界へ、タイムスリップしたかのようです!
茅葺の屋根の宿坊や、商店街を抜け、坂道を上って上って…
なんと、小雨がぱらついてきましたーーー!!!
安田「やっぱりーー!!ちょっとーーー!K女史ーーーっ!!!!(笑)」
K女史「……フッ。やっぱり、降ってきやがったか……」
YAJIKITA一行「…ぜぃっ…はぁ…ぜぃっ…ふぅうーーー!着いたーーーー!!!」
霧にけむる「武蔵御嶽神社」
空気が一段と澄んでいて…その神聖さに、背筋がピン!と伸びる思いがします。
「武蔵御嶽神社」の創建は、何と紀元前。
天平年間に、行基が「蔵王権現像」という仏様を祀ってから、「修験道」の修行の場として栄えてきたそうです。
宮司の須﨑 裕さんに、お話伺いました。
須崎さん「「修験道」とは、山にこもって修行をする山岳宗教で、神道、仏教、道教など、さまざまな宗教の要素が混じったものです。
この神社は、江戸時代までは「お寺」で、明治時代から神社へと変わってきたという歴史を持っています。
このお社、実は、1607年に「東に向きを変えた」という歴史も持っています。
それまでは南(鎌倉の方)を向いていたんですが…慶長7年に徳川家康が江戸に入ってから、ここを「西の守り」としたんですね。」
武蔵御嶽神社の境内の奥には、「大口真神」(おおくちまがみ、通称おいぬさま)が祀られています。
「大口真神」は、ヤマトタケルノミコトの道案内をする、狼の姿をした神様。
なので、こちらの神社に佇んでいるのは…狛犬ではなく、狼なんです!
この「お犬様」にちなみ、愛犬の健康を願う人々が、参拝に訪れるようになったんだそう。
この日も、たくさんのワンちゃん連れの方とすれ違いました。
ワンちゃん用のお守りがあったり、ワンちゃんのお祓いも行われています。
そんな中、人用のおみくじで「凶」を引いた方は、こちら!
テツヤくん…おみくじを熟読していましたよ(笑)
宮司の須﨑さん!楽しいお話をありがとうございました!
続いては、鳥居前の商店街をぶらり散策。
レトロな雰囲気が懐かしい、味わい深い商店街です。
たくさん歩いて、お腹が空いたYAJIKITA一行、「千本屋(ちもとや)」さんで、
お昼ご飯に。
自家製「刺身こんにゃく」を、生姜とおネギでいただきます。
安田「おいしー!!!プルプルですよー!」
みずみずしくて、噛まなくてもいいくらいのやわらかさ!
こんにゃくの臭みが全くありません!
奥多摩で捕れた鹿肉を使用した「ディアカレー」(鹿肉カレー)もいただきました。
安田「鹿肉、やわらかいーー!ほろほろっと、口の中でほどけます」
赤ワインで煮ることで、肉の柔らかさを出しているんだそう。
飴色に炒められた玉ねぎの甘みと、ピリッとスパイスがきいて、美味です!
「ここは水がキレイなので、毎朝滝に水をくみに行って、料理に使っています。
昔、父が木を切る仕事をしていた関係で、店内のテーブルは、神社のご神木で作られているんですよ。」
と、「千本屋」の須﨑節子さん。
店内には、大きなのこぎりが飾られていました!
お食事のあと、山奥から汲み出した岩清水で入れたコーヒーもいただいたのですが…
やっぱり、水がおいしいと違いますね〜!
とてもまろやかで、優しい味でした。
続いては、商店街から歩てすぐの宿坊「御岳山荘」へ。
こちらは、220年前に建てられた、御嶽神社の社務所だった建物。
立派です!
…しかし、そもそも「宿坊」とはいったいどんな宿なのでしょうか?
元宮司で、「御岳山荘」のご主人・金井国俊さんにお聞きしました。
金井さん「もともと御嶽神社はお寺だったので、宿坊があるんです。
宿坊は、参詣する人を案内し、宿泊や食事などの世話をする施設です。
江戸の中期から、ここの宿坊はにぎわっていたそうですよ。
宿坊には、江戸時代から深いつながりを持つ「講の方」が何回も訪れ、深いつながりをもっています。
そういった深いおもてなしの心でお迎えしているところが、宿坊ならではの魅力かなと思います。
一般の方も、もちろんお泊りいただけますよ」
「講」という、同じ信仰や同じ志を持ったグループがあって、この御岳山には1000のグループ、いわゆる「講」の方たちがいるそうです。
25軒の宿坊が、これらの講の方をそれぞれ受け持ち、江戸時代から3代〜4代とつながっているから、関係が密なんですね。
80畳の大広間には、武蔵御嶽神社の「分け御霊」を祀った「内神殿」もあり、足が悪くて神社まで行くことができないお年寄りの方が、こちらでお参りすることもできるんだそうです。
さあ、最後は「七代(ななよ)の滝」へ!
安田「滝のマイナスイオンを浴びて、キレイになって帰りましょうよ!」
ですが……ここからがめっちゃ過酷でした!
安田「え?え?こんな急な斜面を下りていくの!?」
と腰がひけるような急な山道を、下って下って…
下って、蚊に刺されて、また下って…
若いテツヤくんでさえ「こ、これは…キツイっす…」と連呼(笑)。
勢いあまって買ったトレッキングシューズが、ここで大活躍することに!
足がガクガクになりながら、40分ほどでたどり着いた「七代の滝」。
安田「…キレイだぁ……!」
これぞ、秘境のパワースポット!
マイナスイオンをたっぷり浴びながら、たっぷり森林浴しました。
(足はガクガクです…)
滝の上には、「天狗岩」とよばれる巨大な岩があるんですが、そこへたどり着く為に、今度は急な斜面と、鉄のハシゴを登らなくてはいけないんです。
再び過酷な山道を、
登って・・・蚊に刺されて・・・また登って・・・
(かなり急な階段なので、心の準備が必要かも?)
私たちの散策はここまででしたが、この先に「ロックガーデン」という渓流沿いの散策路や、滝行を行う「綾広の滝」などがあり、2時間30分ほどの周遊できるそうです。
安田「また来るときは、必ずいくからね…!」
と、名残惜しい気持ちで帰路につきました。
帰りは…
16:40発 「御岳山駅」からケーブルカー
↓
16:55発 バス
↓
17:12発 「JR御嶽駅」から「ホリデー快速おくたま新宿行き」
↓
18:36 新宿着
で、あっという間に都心に戻って来られちゃいました!
いやー、東京にこんな大自然あふれる「天空の町」があるなんて!
ここだけ、空気感が違うといいますか、やはり歴史のある霊山なんだなぁと感じました。
安田「パワーをたくさんいただいて…これで明日からもがんばれるぞー!」
Yディレクター「安田は、これ以上元気にならなくてよろしいっ!」
テツヤくん「ここ、嫁さん連れてきてあげたいですね〜」
K女史「小雨がぱらついてきた時は、もうダメかと思ったけど、止んでよかったわ〜」
手軽に日帰りでも楽しめますし、宿坊に一泊してゆっくりリフレッシュするのもいいなと思います。
みなさんぜひ、「奥多摩のパワースポット・御岳山」へお出かけしてみては、いかがでしょうか。。。。。
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