東京発どこいくツアー フタコマダムな一日…二子玉川編|旅人:井門宗之

2015-10-23

 

ニコタマダムという単語をご存知だろうか?

決して茶魔語ではない。最近よく女性向けファッション雑誌に登場する単語である。

ニコタマダムとは二子玉川で暮らす、ハイセンスな既婚女性の事を指すのだ。

確かに玉川高島屋を始め、二子玉川には近年お洒落な店が続々と出現してきた。

駅前にはタワーマンションが建ち、ニューファミリー層に人気の街になっている。

KIKI-TABIも10月にリニューアルを遂げたばかり…。

ここらでお洒落な感度を磨くのも必要かもしれない。

「二子玉やりたい!」と会議で発言したのが、

“仏の横山D”だったのが気にならないでもないが…。

という訳で今回の街ぶらりは『二子玉川』に決定したのであります。




 

 

 

まずは今の二子玉川駅を象徴する「二子玉川ライズ」。

なんせ改札を降りてすぐなので、二子玉川の個性をバシっと決める複合商業施設であります。

こちらには蔦屋家電や楽天カフェなど話題のお店が数多く入っているので、

休みの日のみならず平日も沢山の人で賑わう都内でも注目の施設。

 



 

 

 

その中にあって日本初上陸のお店が「マヨルカ」。

こちらはスペイン王室御用達の本国では老舗のグルメストア。

店内はまさにスペインの雰囲気漂うハイセンスなショップ。

一歩足を踏み入れると、そこはもうスペインの香り。




 

 

 

株式会社マヨルカジャパンの冨永麻希さんにオススメの伝統菓子を頂いた。

 

 

冨永「こちらがエンサイマーダというマヨルカ島の伝統菓子です。

スペイン語で“豚のラード”を意味していて、バターではなく、

豚のラードを使って焼き上げられています。」

 

 

見た目はクルリと巻いて焼き上げられたパン。

その上に粉雪の様に砂糖がまぶされていて、いかにも美味しそう。




 

 

 

 

この日は2種類ご用意頂いたのだが、プレーン(\210税別)の他に、

季節限定の栗(\340税別)が美味しそうな顔をしてこちらを待ち構えている(笑)

ひと口頂くと、サクッ、じゅわ~の幸せの食感。

豚のラードを使用しているのでもう少し重めなのかと思いきや、さにあらず。

女性でもペロリと頂けそうな感じだ。

 

 

冨永「私達は本場のマヨルカ島で研修し、

エンサイマーダの作り方をしっかり学んできました。」

 

 

店内に並ぶ缶詰めなどの食材は、本場スペインから持ってきているという。

その他にも“お惣菜”と言ってしまうにはあまりにも美しいメニューや、

お菓子、ケーキ、ワインなどが楽しげに店内に並ぶ。

 

 

冨永「お客様もこの雰囲気を楽しまれているようです!」

 

 

二子玉川にあって、本場スペインを感じさせる「マヨルカ」。

要注目のショップである事は間違いありません!




 

 



ちなみにマヨルカの取材を終えてライズを通り抜け、

二子玉川公園を散策したKIKI-TABI一行。




 

 



お洒落な雰囲気に言葉を探しながら、風景に溶け込んだスタバに驚きながら、

かつてあった「ネコたま」「イヌたま」の想い出話に花を咲かせながら、

続いて多摩川沿いにある『ゲッコ』へ。




 

 

 

 

こちらは面白いお店で、1階がセルフサービスのフレンチ『ルナティック』。

2階と屋上がセルフグリルBBQの『ゲッコ』となっている。

食材やBBQセットを持たずとも、多摩川を臨みながらBBQが楽しめるという事で、

若者からファミリー層に人気のお店なのだ。

鍋島安砂美さんにお話しを伺った。

 

 

鍋島「2階に食材を販売するカウンターがあるんです。

そこでお肉や新鮮な魚介、お酒などを購入頂いて、お席で焼くスタイルです。

食材が足りなくなったら1回1回キャッシュオンです。」

 

 

確かに冷蔵庫には全部試してみたくなる様な新鮮な食材が並ぶ。




 

 



鍋島「こちらの名物は牡蠣です。その時の旬な牡蠣をバケツで販売してるんですよ。

ちなみに今日ご用意しているのは女川産の牡蠣です。」

 

 

おぉ~、KIKI-TABIになってからまだ数える程の旅で、偶然にも女川と出会う。

正樹さんお元気かな…?なんて思いつつ、迷う事なくカキバケツ(\1,371)を注文。

他にも白ハマグリや有頭エビ、スペアリブ、ホルモン、玉ねぎ、ピーマンなども注文。

黄金色の泡立つ液体も何故か注文し、いざ!KIKI-TABI親睦会…いや、収録へ!




 

 



我々は4階のテラス席で頂いたのですが、横を流れる多摩川を眺めつつ、

他のテーブルの盛り上がりも耳に心地よく、開放的なBBQを手軽に楽しむ事が出来ました。

家族連れや友人同士はもちろんなんですが、鍋島さん曰く「1名様からOK」との事。

BBQは好きなんだけど、準備や後片付けが面倒…という方はぜひ!




 

 

 

ぶらり二子玉川の旅、最後は地ビールであります。

二子玉川でクラフトビール(地ビール)!?という声も聞こえてきそうですが、

地ビールと言えばその土地土地で作られる、個性際立つビール。

世田谷の二子玉川から地ビールはなかなか連想出来ません。

しかしその壮大(?)な夢を叶えてしまった地元の主婦がいらっしゃるのです!

それが市原尚子さん

ニコタマ在住、地元愛たっぷり、超が付く元気印!

きっと市原さんと何か一緒にやると楽しそうな、そんな方です。

この日はもう一人の生みの親である小林結花さんはいらっしゃらなかったのですが、

市原さんにニコタマ発の地ビールのお話しをお伺いしました。

お話しを伺った場所はその地ビールを取り扱うお店、Draft Craft

当日お願いしたにも関わらず、

店長の久保田綾也佳さんは快く場所を貸してくださいました。感謝。




 

 

 

市原「そもそも去年の夏に、夢をプレゼンする場が地元であったんですよ。

面白そうだなと思って私も出してみようと。」

 

 

始まりは些細なことでも、それが開花してどんどん大きくなっていく事がある。

市原さんと小林さんは“ニコタマに足りないもの”を、ゆるキャラと地ビールと考え、

その内の一つ『地ビール』をニコタマで出す夢を描く。

 

 

市原「そしたらそのプレゼンが通ってしまって(笑)

それからは色んな人の助けもあり、今年の4月29日に商品化出来たんです。」

 

 

去年の夏にプレゼンしたものが、今年のGWには商品化されている。

ここには様々な縁があった事は言うまでも無い。

 

 

市原「世田谷でちょうど麦とホップを作ってらっしゃる方がいたり、

茨城の醸造所を紹介してもらったり、確かに商品が出来るまでは早かったですね。」

 

 

夢を描いた時、市原さんにはビール造りの経験もノウハウも勿論ありませんでした。

持っていたのは“二子玉に地ビールがあったら良いなぁ…”という想いだけ。

こうして出来上がったのが『フタコエール』というクラフトビール。

琥珀色に煌めく美しいエールビールは、市原さんを含めた多くの人の、夢の結晶なのだ。

 

 

井門P「では早速、頂きます!(ゴクッゴクッゴクッ)

あ~~~~、コレは旨い。本当に美味しいですね。

喉越しも良いですけど、何よりも香りが華やか。

そしてちゃんとホップも効いていてコクも素晴らしいっ!」




 

 


夢が心地よい喉越しとなって通り抜けていく。

仕事そっちのけで「旨い、旨い」と飲み進めている時の市原さんの笑顔が印象的だった。

 

 

市原「夢は私達の街醸造所を作る事です!」

 

 

そう仰る市原さんだったが、その夢もそう遠くない未来に叶う様な気がしてならない。

夢を語れる人というのは、夢を引き寄せる事が出来る人だからだ。

市原さん、またニコタマにフタコエールを飲みに来ますからね!




 

 

 

 

二子玉川を訪れたのはかれこれ10年ぶりでしたが、

駅前を始め随分と様変わりしていたような気がします。

この街はきっと、これから集まる人によって街の個性が作り上げられるのかもしれません。

変化の先端にある街、二子玉川。

10年後、20年後、この街がまたどう変貌していくのか…、

いつか皆さんも二子玉川に足を伸ばしてみてくださいね!