第17回

2016-01-24


ゲストは、旅人でエッセイストの
たかのてるこさんです。
http://takanoteruko.com



テレビプロデューサーとして
ご活躍後、2011年に独立。
これまで60カ国を巡る旅をされ、
紀行エッセイを
数多く執筆されています。



60カ国という数字を聞いて驚くかと思いますが、たかのさんは、
「200カ国ありますからね!まだまだ旅したいですね!
死ぬ前に後悔しないように!行きたいんです!」と元気におっしゃいます。
そんな たかのさんの最初の1人旅は大学在学中に行った、香港、シンガポール。
「ありったけの勇気を振り絞ったんですけど、めっちゃ都会でした(笑)」
“旅は何が起こるかわからないからこそ面白い” 、のだとか。
1人旅のおすすめは、リゾート地ではなく、治安が良い、”ラオス”。
「オプションでたまに”恋”が付いてきて、気がついたときには落とし穴のように
あぁ〜〜落ちてる〜〜ってなるんです」とたかのさん。


東映に在職中、有給休暇で行った旅がテレビで、
“たかのてるこ旅シリーズ 銀座OL世界をゆく!”として放送されていました。
20歳から始めた”旅”ですが、今で魅了され続けているそう。
「こんなに面白いエンターテイメントがあるのか!と!
ご飯食べて、映画見たり、歌ったり踊ったり、文化に触れて、
たまに恋もついてくるみたいな。」
さらに、旅は、参加型の総合エンターテイメント、とも。


2000年に発売されベストセラーになった、
たかのさんの著書「ガンジス河でバタフライ」は、
今でも多くの人に影響を与え、1人旅に出るきっかけと勇気になっています。
ガンジス河でバタフライしようと思ったきっかけは、なんと「就職活動の一環」!
「ガンジス川でバタフライしたって言ったら、履歴書に書けるし、
インパクトになるんじゃないかな〜って!そのままの私を出して、
面白がってくれたのが、東映で! 18年居ちゃいましたね(笑)」とのこと。
インドは何度行っても、誰が行っても面白いそう。
実際たかのさんは、「ネタに事欠かない!おもろい人ばっかり!」と、
7回ほど訪れていらっしゃるそうです。


今回たかのさんが元気が出る曲として選曲してくださったのは、
“自分にぴったりで、テーマ曲に感じる”という、奥田民生さんの「さすらい」。


“一人旅の極意“について伺うと、
「スケジュールを決めこまないこと!人生と同じですよ。
今日絶対友達作る、恋人を作るとか思って過ごすことなんてないでしょ?」。
さらに、大切なのは、直感!
「直感は全部知ってますからね!それを磨きにかければいいんです!」
ともおっしゃいます。


そんなたかのさんですが、海外だけでなく、日本国内も旅され、
「ど・スピリチュアル日本旅」を書かれています。
エピソードの中には言葉にまつわる話も。
「”おかげさま”って外国の方々は本当分からんって言いますよね!神様ちゃうねんって!
太陽が昇って、雨が降って、農作物が育って、それをいただいて〜
みなさんのおかげで自分も生かされていますっていうことですからね、本当スピリチュアル」

他にも、日本人のスピリチュアルな部分にたくさん気づいたというたかのさん。
「お誘いがあったとして、返事が『あ、、、今日はちょっと』だけ!
これで、ちゃんと断ってるんですよ!
『(誘ってくれてありがとう、でも今日はどうしても行かれない予定があって、ごめんね)、
今日はちょっと(行かれないの)』ですよ? それが、TODAY LITTLE!!だけ!
海外の人からしたら、エスパーですよ(笑) 」
日本人の相手の気持ちを慮る姿勢は、世界随一なんですね。

佐賀の農家民宿旅でも、日本人のスピリチュアルな文化に出会ったそう。
「佐賀のおばあちゃんは、いつも死んだおじいちゃんに仏壇の前で話しかけて、
今日あったことを伝えてるんですよ〜って言ってて、、、なんてスピリチュアル!
仏壇っていうツールを介して、あの世と交信してるってことでしょ?!」
数々の旅をされてきた たかのさんだからこそ、日本ならではの光景を、
このような新しい視点で見ることができるんですね。


心の声を言えてしまう、そんな雰囲気がたかのさんにはあるというお話をすると、
「人の話聞く気満々なんでね! 人の話って面白いじゃないですか!
自分の話は私知ってるから。 私、お金儲け全く興味ないんですけど、
おもろい人を見つける”人儲け”がしたいんですよ。
こんなおもろい人に会えたわ〜今日も儲けもんやったわ〜って思って居たいんです」
とたかのさん。
”人儲け”。 素敵な言葉です!