第20回

2016-02-14



ゲストは、
講談師の神田蘭さんです。
http://www.kanda-ran.jp

先週は、スタジオで
講談をしていただきました。
今、そんな講談の
迫力、独特のリズムに、
ハマる女性が多いのだとか。




一方で、講談は観るよりも、実際にやってみる方が楽しいと神田さん。
実際に教室の生徒さんも女性が多く、入門されてくるのも女性が多いそう。

神田さんは、そんな女性たちにも人気の「ドラマチック講談」をされています。
ただ座布団の上に座って講釈台を前にして語るのではなく、
立ち上がって芝居やコントも入れ、音楽や照明も取り入れるのがドラマチック講談。
古典や芸能というと堅苦しいイメージになりますが、
神田さんは「いかに楽しく、感動してみてもらえるか、を考えています。」とのこと。

さらに、テーマは「恋愛」や「婚活」など、女性に注目したもの。
「古典講談は、将軍の話は多いんですよね。でもその将軍たちの陰には、
女性たちがいるわけです。そこにスポットを当てていこうと思ったんです。
例えば、北条政子は当時犯罪者のような頼朝と恋にオチるわけですよね!
のちに駆け落ちしてね、平家打倒に動いて、、、何よりも北条政子は、
男を見る目がありますよね!現代の女性は見習った方がいいです!(笑)」と神田さん。


今回の選曲は、 David Bowieの「Changes 」。
今年星になった David Bowieですが、神田さんも大ファン!
元気になれる曲、として、「Changes 」を選んでくださいました。
「私 David Bowieに出会わなかったら、講談師になってないと思いますよ!
小学校の時にテレビで David Bowieを見て、なんてかっこいい人なんだって思って。
軌跡を調べまくって、レコードをたくさん聞いて。
そこで、ものを、自分を表現する事ってこういう事なのかなって感じたんですよね」
神田さんは、 David Bowieを”最高の表現者”と形容されます。


著書「恋する日本史講談」の中では、
「恋する女たちが実は歴史の半分を作っていたのです」とおっしゃっている神田さん。
成功する男性は、支える女性や叱咤激励する女性がいるものです。
神田さんは、先日の琴奨菊vs白鵬を観戦され、琴奨菊にもそれを感じたそう。
「琴奨菊も心の安らぎや支えとして奥様について話してらっしゃるでしょ?
やっぱり大仕事って、そういう女性がそばにいるからなのかなってね」
講談には、お相撲さんの話もあり、もしかすると、
神田さんの作った現代相撲親方の講談が聞ける日が来るかもしれませんね。

日常の話も創作講談のネタになるそうで、中でもいいのは「男女関係」!
「人間は、愛を求めて生きてますから!男女関係が1番面白いですよ。」
と、神田さん。


年に数回やる独演会のため、新ネタをかく神田さんは今、
大正・昭和時代に活躍した劇作家:長谷川伸さんのシリーズもやられています。
「とにかく、現代人が忘れている、心にくるものを、伝えていきたいですね。
人間の業や弱さ、欲、でも生きていかなきゃいけない、というのを
私なりに表現できたら良いなって。」と目標を話してくださいました。
さらに、女性ならではの目線で書かれた神田さんの講談。
同じ女性により多く観て欲しいとも。

初心者:森麻季に、講談の楽しみ方は?と聞かれると
「とにかく足を運んでいただくのが1番でございます!
高杉晋作がね、おもしろき こともなき世を おもしろく、
という言葉を残してますよね、、、あとは自力で面白がって下さい(笑)」
何事も経験!さらに、面白いと思う箇所は人によってそれぞれ
違ってくるという講談ならでは、かもしれませんね。

神田さんの日々のエネルギーは「朝のスイーツ」!
そして、必ず冷蔵庫で冷やしたお菓子をいただくのだとか。
「朝、甘いもの食べたくなるんですよ!アルフォートは
必ず冷蔵庫入ってますね〜」
元気に朝をスタートさせることで、
お客様を楽しませる講談ができるようです。


2週にわたり、ありがとうございました!
みなさんもぜひ、講談見に行ってみてください!