第24回

2016-03-13


ゲストは、
女性レーシングドライバーの
井原慶子さん。
http://www.keikoihara.com


今週は、井原さんが昨年
女性レーシングチームの
プロジェクトリーダーに
就任されたお話から。



世界の自動車連盟が、女性が活躍する技術社会、環境を目指し提唱した
「Women in motorsport」。これを日本で行おうと立ち上がったのが
「Mazda Women in Motorsport Project」!
http://www.mazda.co.jp/beadriver/experience/women_in_motorsport/01/
モータースポーツ業界で活躍する女性を応援していくプロジェクトになっています。

モータースポーツだけでなく、まだまだ自動車産業でも、
働いている女性が増えているにも関わらず、風当たりは厳しいそう。
「活躍する女性が増えていけば、それに習って、企業も組織も
変わっていくとおもいますので。」と井原さん。


レーサーになりたいという女性は、増えています。
実際にキャリアや年齢など制限を作らずに募集してみると、
18歳〜68歳までの女性から応募が!!
「今の社会の中で、プロ、趣味とか、関係なくなってきているんですよね。
車を楽しみたい、車に携わった仕事をしたいとか。
子育て終わって自分の時間を持ちたいとか。
皆さんに、プロでもそうでなくても、”活躍する場”がある事が
人生の喜びに変わっていくと思うので、そういう方々を応援して訓練しています。」
実際に、車の基礎知識や、運転のスキルの訓練をされ、
レースに出たいと希望した25名は、ほぼ全員レースデビュー!

海外の中でも、日本はまだまだ女性のレーサー、メカニックは少ないそう。
年間で20億円を稼ぐ世界のトップエンジニアは、なんと女性。
なんとも夢のある世界です!


様々な活動の中で、井原さんは東日本大震災の復興支援のプロジェクトにも
参加されていらっしゃいます。
最初に参加したのは、2012年1月よりスタートした
アメリカ大使館の「TOMODACHIプロジェクト」での教育プログラム。


来週3月19日(土)には、南三陸でのイベントもあります。
「Mazda Women in Motorsport Project」のドライバーも参加するそうで、
運転や車の話に花が咲きそうです。

井原さんご自身は、3月19日(土)、アメリカで行われる
セブリング12時間耐久レースに参戦されるそう!


井原さんの選曲は、倉木麻衣さんの「Time After Time」。
「歌詞がすごい好きで、辛いことがある時ほど素晴らしい事が
その先に待っているから、いつもくじけないで、という歌詞に、
海外でも支えられました」と井原さん。


「Mazda Women in Motorsport Project」は、現在2期生募集中。
http://www.lovedrive.co.jp

免許取得後5回ほどしか運転しておらず、前進のみが得意な森麻季でも
応募できるのか伺うと、、、
「でも私もこの前、バックがすごい遅いって怒られて(笑)
レースでは、後進の時はエンジンを切って、押してもらうんです。
乗用車でバックしてたら、遅かったらしくて、、、すごい下手なんです。
人間何でもやってみれば、ある程度うまくなるんですよ〜」
と笑顔で答えてくださいました!

井原さんは、子供の英語教育の活動もされています。
現在は近所のお子さん100名ほどを対象に
毎週月曜、火曜にご自宅で英語教室をされています。
「私はネイティブほど流暢ではないけど、テクニックがあるんですよ。
それは、”子供達の感情をコントロールしてあげること”なんです!」

例えば、課題を出し緊張を与え、その後に成功体験を与え、褒めるそう。
するとその快感がやみつきになり、勉強をしている認識がないまま、
自主学習を行うようになり、実力がついていくのだとか!
この流れは、井原さんが実際にレーサーとしての経験を生かしたもの。


こんなにたくさんの活動をされ、先駆者として活躍される井原さん。
パワーの源は、”挑戦”。
「挑戦していると、だんだん元気になります。
本気でトライすると、多くの場合失敗して、たまに成功します。
どっちに転んでも、本気で挑んでいるから、大きく感情が跳ね返ってきます。
がっかりしたり、傷ついたり、喜んだり。
でもその感情こそが、次へのやる気につながります。」
感情を豊かにするには、トライしかない、という井原さんは、
今月アメリカにて、たった1人の女性レーサーとして耐久レースに挑みます。
気をつけて、そして良い成績が残りますように、、、応援しています!


2週にわたり、井原さんにお話伺いました。
ありがとうございました!