第25回

2016-03-20



ゲストは、
青山学院大学陸上競技部の
原晋監督です。

監督と森麻季は、
実は”お久しぶりです”な仲!

局のアナウンサー時代に
箱根駅伝担当になった時が
33年ぶりに青学が箱根に
戻ってきたタイミングだったんです。




まぐれと言われせない、圧巻の2年連続の優勝。
原監督は嚙みしめるように、
「ゼロというより、マイナスからの出発だったんでね。
半歩ずつ、半歩ずつ、今できることを一生懸命やるなかで、今日きたかなぁ」
と、喜びを感じていらっしゃいました。

39年ぶりの完全優勝へとメンバーを導いた原監督。
指導のポイントは”世の中があって陸上があるという意識”だそう。
「陸上界の勢力図を変えていこうと生徒たちを奮起させて。
陸上の常識ではなく、世の中の常識を考えて、どうかと考えて指導しました。
そうすると、陸上界では”非常識”になっていくんですけれども、、、」
まさに常識に捉われない、その指導法は、世の中に浸透してきているように感じます。

実際に最近では、補強トレーニングの概念を変えていっています。
「青トレと称しまして。いままでは、筋肉を固めるという発想だったんですが、
我々は”どのように筋肉を緩め、抜く、効率よく動かすか”という発想なんですよね」
と原監督。

今回の選曲は、スタジオに一緒に来ていた下田選手の好きな曲、
サンボマスターの「できっこないをやらなくちゃ」でした。

遠い存在になってしまった、、、と森麻季が感じるほど
実績を出し続ける原監督。
昨年12月に「フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」
を発売されています。こちら、大ヒット中です!
「最高の出来に仕上がりましたよ!
サラリーマン生活10年の挫折から培ったノウハウを、スポーツの現場に置き換えたので
ビジネス、スポーツ、教育に役立ちますよ」と原監督。
読んだ後に、自分の境遇に役立つ言葉が見つかる1冊です!

原監督が最初に行った指導は、”規則正しい生活を送ること”。
マラソンは、身体1つで戦う競技だということからこの指導をされた原監督。
「一般の大学生では当たり前の、夜更かし、朝寝坊、パチンコ行く、麻雀いく、デートする。
でも、箱根駅伝の強化チームとして、優勝を狙うんですよ我々は。
何のためにこの時間があるのか、ということを理解しなければいけないんです」

2004年当時、規則を生徒たちに伝え、それでも箱根を目指したいかと聞くと、
乗り気でなくなる生徒もちらほら、、、。
ですが、現在では門限ギリギリに帰ってくるような生徒もおらず、
みんなで厳しいトレーニング、寮生活を楽しんでいるのだとか。
スタジオに一緒に来ていた、下田選手、一色選手もこの話に頷いていました。

取材をしていた森麻季が感じたのは、
青学の選手はアンケートが丁寧にきちんと書いてある!ということだったとか。
「言葉、話す事と書かす事は教育でもあるんですよね。
我々は、駅伝で勝った負けたを教えているのではなくて、
駅伝を通じて、学生の教育をしているんですよね。
話す事は良い事で、書くことは考えるからいい事です。」

さらには、
「卒業して、社会に出た時に、陸上マンとしてただ走るだけじゃなくて、
社会で通用する人間になるように、指導させてもらってるんですよね。
それが、陸上界の宝にもなりますよ!」とも。
こうした原監督の考え方こそが、依頼に対する真摯な態度に通じるんですね。

原監督から、新社会を迎える今、こんなメッセージも。
「まず、上司の方々は、若者の意見をまず受け止める。
とんでもない事でも、否定しない。
今の若者たちは突破力が弱いので、言葉を発しなくなります。
言葉を発しない組織は、発展しません。」