第30回:河合薫さん②

2016-04-25


ゲストは、
健康社会学者の河合薫さんです。



今日は、
健康社会学のお話から。





1人の人にフォーカスし、自分の力で自分を強くするのが心理学。
一方で健康社会学は、”へなちょこな自分でいい”のだとか。
「不安だけども、この会社であれば、この人がいれば、
勇気を出して一歩踏み出してみよう、という社会や環境を目指すのが健康社会学です」
自分が支えにできる社会、自分を受け入れている環境があると、
どんな人も少しだけ頑張ることができる、とも河合さん。

河合さんは、東京大学大学院で健康社会学の勉強されました。
「当たり前のことに気付いたんですよ。
たしかに天気で気分や体調は変わるけど、
天気だけで気分や体調は変わらないなって(笑)」
人間関係、職場環境、などと人の心の関係を知りたいとおもったとき、
健康社会学に出会い、ここで自分の言葉を持ちたい、と思ったのだそう。

河合さんが考える”健康”は、個人の身体のことだけではありません。
その1つにあるのが、「健康職場」。
そこで働く人たちが、生き生きと元気に、前向きに仕事を取り組める職場で、
良い上司部下関係があるとか、性別年齢に関係なく能力の発揮する機会がある、という環境です。


「1人きりで頑張ろうとしないで、ストレスの雨に打たれた時、
傘を貸してくれるような、そういう存在がいれば、頑張れるんです」
ストレスに対抗できる自分も必要ですが、
人に助けてもらう、そういった勇気を持てる人との距離感、
さらには人がストレスの雨に打たれていた時、傘を差し出せる社会であれば、
全員が元気に健康でいられる、とも河合さんはおっしゃいます。


今回は、河合さんが中学生の時から大好きな
RCサクセションの「スローバラード」を選曲。
「この曲を聴くと、ほっと気持ちが暖かくなって、前に進もう、と思えます」


河合さんは、東日本大震災の被災地にも足を運ばれています。
特に河合さんご自身がコミットしたのは、福島県川内村。
「帰村宣言をした村なんです。その宣言の2年後に番組で村長との共演があって。
前に進まない、心が折れそうな状況になっているとうかがって
その部分だったら私てつだえるかもしれない、と思って」
その後川内村に行くと、村でがんばっている人たちがいる、
という紛れもない事実を目の当たりにしたそう。

そこで、10年後の川内村を作る「チームドンドン」を立ち上げ、
1年間、川内村に通い、活動に関わったそう。
「結果的に私ができたのは、本当微力、100%のうち、1%も満たないかもしれない」
と、復興の難しさにぶつかったそう。
それでも、活動したことでメンバー1人1人の、背中を押せたかもしれない、とも。
被災地支援を継続する難しさもあるなか、まずは行くことが大切だと河合さん。

次にやりたいことを伺うと、遠い先の目標はない!と、、、
「やりたいこともやって、目の前のことを1つ1つやってきただけなんです。
ひょっとしたら、この先、これをやりたい、行きたい、と
思える出会いがあった時、またそれをやりたいな、って思います」

河合さん、2週にわたり、ありがとうございました!



番組では、ブルボンのお菓子を、
毎月抽選で10名の方に
プレゼントしています。

今月は、
「アーモンドキャラメルポップコーン」と
「キャラメルポップコーンプレッツェルミックス」、
それぞれ、6袋ずつの詰合せにしてプレゼント!
お名前、住所、電話番号、そして、
「ポップコーン希望」と入れて、申し込んでくださいね!


なお、当選された方には、お聴きの放送局から、賞品をお送りします。
また、当選の発表は、発送をもって、代えさせて頂きます。
応募はこちらから↓
https://ssl2.jfn.co.jp/mailbox/index/176

ご応募、お待ちしております!