第47回:杉山愛さん ①

2016-08-21

ゲストは、スポーツキャスターの

杉山愛さんです。

15歳で日本人初の世界ジュニアランキング1位を獲得し、

17歳でプロに転向されました。

「私は4歳で好きな事に出会えて、大好きだっていう勢いで

10代行ったのでありがたいな、と思います」

テニスプレイヤーだった時は、お休みなく遠征し試合をする

という繰り返しの生活だったそう。

 

シーズンが長く元旦から試合の場合もあり、

杉山さんは年間25~30大会ほど出場されていました。

250日くらいは海外で過ごされていたとも。

「最初は、生真面目にホテルと会場の行き来だったんですけど、

ある時それはダメだと思って。オンとオフのメリハリも大事だし、

食事をリフレッシュとして楽しめるようになってから、

ツアーでの充実感も感じるようになりましたし、結果にも繋がりました」


世界ランキング自己最高はシングルス8位、

ダブルスでは日本人選手初の1位を獲得されています。

さらに、グランドスラムのシングルス連続出場62回、

これは女子の世界記録を樹立されています。

終わってみたら、怪我なく出場できていて、

ご褒美みたいな感じですね。」

怪我をしないということは選手にとって、

重要な要素になっています。

 

杉山さんは、小柄な選手でもありました。

「それが、不利って思うんですけど

無いものネダリしても始まらないので、

自分の良さを見つけて行って。それはスピードだったり、

反応、バランス良さだったり、足の速さとか。」

ご自身の体を整えるという事に関しては、

より大切にされていた選手時代だった、ともおっしゃいます。

 

今回の選曲は、Bruno Mars の”Just The Way You Are”。

「結婚式のテーマソングになった曲でもあるんです。

歌詞も結婚式にぴったりで、、、思い出します(笑)」

 

世界で活躍する日本人テニスプレイヤーも増えています。

錦織選手もその一人で、杉山さんもオーラを感じていたそう。

「一番最初に見たのは、12歳かな。この子は来るなって。

技術的なところだけでなくて、コートの外でも

他の子達と違うなぁと思いました。」

錦織選手は先日、リオ五輪でテニス男子シングルスで

銅メダルを獲得しています。96年ぶりの快挙です!

 

杉山さんもオリンピックに4回出場されています。

「オリンピックはまた特別ですね。

応援の仕方も、客層も違ってきます。

選手村に泊まっていた北京では、

他の競技の選手と一緒にすごして仲良くなりました」

選手同士の刺激にもなっている空間になっているようです。

 

2009年に引退され、現在ではスポーツキャスターとして

活躍されている杉山さん。

「自分がいろんな事を考えながらプレーする選手だったので、

今見ている選手が何を考えているのか、興味があって、引き出したい、

という気持ちが強いですね。あと、選手時代とは違って、

自分はもう戦わないので、試合を真っ白な気持ちで観れるんです。

そしたら、見えなかったところが、見えて!!

現役時代にこれが見えていたら、と思う事もあります。」

今解説者として試合を見ていき、近い将来には、

コーチ・指導者としてコートに戻りたい、とも。