第51回: 高砂淳二さん①

2016-09-18

ゲストは、

自然写真家の高砂淳二さんです。

高砂さんは、1962年宮城県の石巻市生まれ。

ダイビング専門誌のカメラマンを経て、

現在では、世界中90ヵ国以上を訪れており、

海洋生物、虹、星空、風景など、

地球全体を撮影されていらっしゃいます。

 

5大陸3大洋の絶景を収めた最新写真集

『Dear Earth』が発売されています。

中でも、森麻季が今気になった写真のは、

”アンテロープキャニオン”。

「115カットほどで、その内の80%くらいは、

ここ3~4年で撮り下ろしました。」

自然のタイミングでシャッターチャンスが来るため、

1枚のカットでも数枚で決まることも、

何枚も何枚も撮ってやっと決まることも。

 

最近行きたいと思っている場所は、

地球の外、”大気圏の外”!

「今地球をすごく意識して撮っているものですから、

いつになるか分からないですけど、

地球を外から見てみたいですよね」

 

今回の選曲は、 Eric Serra の『The Big Blue Overture』。

これは、映画グラン・ブルーの主人公のモデルとなった

ジャック・マイヨールさんと共に撮影したという思い出から。

「カリブ海で1月半くらい、クジラとかイルカとかと泳いで。

何百メートルの中で、ジャックさんが泳ぐのを撮ったりして、

すごく良い思い出です。」

 

90カ国以上訪れたという高砂さん。

そんな高砂さんでも驚いた景色は、”ギアナ高地”。

「100位、テーブルマウンテンって呼ばれるのがあって。

そこの上にテント張って撮影したことあるんですけど、

テーブルの淵に行くと、1000メートル近い崖になってて。」

テーブルマウンテンの間を流れる雲、隙間に差し込む日の光、

雲に隠れない星空、ブロッケン現象など、

この世とは思えない景色をたくさん見たのだとか。

 

高砂さんの著書、『夜の虹の向こうへ』には、

ハワイで出逢った、月の光で出来る夜の虹について書かれています。

「先祖の霊が知恵や癒しを与えるためにでるとか、

変化の前触れ、とか色々言われています。

僕は、夜の虹に出会う前後に、ハワイの先住民の方に出会いました。

人と自然の関係とか、病と心の関係とか、教えてもらって、

そんな中で、自然との付き合い方も変わりました」

地球が、”与えてくれる母のような存在”であり、

大切に扱いたい、と思うようになったのだとか。

その思いが、写真や著書にも影響してきている、とのこと。

 

高砂さんとのお話の続きは、また来週!