第54回 渡辺真知子さん ②
2016-10-09
ゲストは、先週に引き続き、
シンガーソングライターの渡辺真知子さんです。
今週は、渡辺さんの子ども時代のお話から。
「ちょっと…特殊でしたね~。
絵の具渡されると画用紙じゃなくて、
自分の顔に書いちゃったり、、、(笑)
まだ木枯らしが吹いてるのに半袖着て歩いたり」
近所にあった駄菓子屋で、
子供ながらに硬い風船を一気に膨らませおり、
シンガーの素質を垣間見せていたそう。
歌うことは幼少期からお好きだったようですが、
自分から歌うことはなかったそう。
「茶の間でお母さんたちが井戸端会議してると、
お座布団4枚くらい積み上げて、
鉛筆とか握って待ってるんです(笑)
“歌って?”って言われないと歌えないんです!
じーっと待っている私をみて、母が、
“準備ができたみたいね~まっちゃん何か歌って”
って言ってくれるんですよ~」
作詞作曲は高校2年生の頃からでした。
学校からの帰り道には、友人たちに歌ってと頼まれて、
歌っていたそう。
「でも、偉いなって思うのは、
この曲に、自分の声が追いついていないなって、
子どもっぽい声だなって思ってて。
その時に、コンテストとかもあって、小坂明子さんが
同い年でグランプリ取ってるのを見て、
”自分で作ればいいのか~”って!」
渡辺さんも出場され、
1975年には審査員特別賞を受賞されます。
しかし、すぐには歌手の道には進まれませんでした。
洗足短期大学声楽科へ進学されたのには、
お母さんの頼みだったそう。
「どんなことがあっても、職があって、
女性が自立出来る時代だから、
お母さんの最後のお願いだからって!
最後には、母奥の手!
“あなたにはまだ分からないの!
お母さんはわかってる!”っていわれて(笑)」
そこから40年近く、ずっと歌と共に歩まれ、
現在では数百曲を作られています。
今回の選曲は、
10月5日発売の新曲「ときの華」。
華やかな楽曲で、ジャケットの写真では、
深みある真っ赤なリボンに身を包まれている渡辺さん。
まもなく10月23日に、還暦を迎えられます。
「私、どっかで躊躇している自分もいたの。
でも、ここまで、二度と繰り返したく無いくらい、
一所懸命生きてきて。何よりも健康で。
コンサートも穴開けずに、幸せなんだろうって。
自分自身に拍手したいくらい!
さらに、自分を盛り立ててくれている周りの
ファンの皆さんに、心からお礼言っても足らないけど
コドバにしようと思って。」
歳の重ね方がカッコよく、素敵な渡辺さん。
「叶わないこともありましたよ。
結婚や出産などの経験もないけど。
失恋したって何したって、全部歌に返ってくる。
アクシデントがあった時、飲まれないで、
どうやって踏み台にできるか!
私ちょっとジャンプさせて頂かないと
気が済みません!って思ってたら
楽しくなってきちゃったの(笑)」
歌うために、日々のトレーニングを
大切にされている渡辺さん。
11月1日には、
活動40年目となる節目を迎え、
コンサートも各地で開催されます!
2週にわたり、ありがとうございました!