第61回 別所キミエさん

2016-11-27

ゲストは、リオパラリンピック、

卓球日本代表の別所キミエさんです。

 

今日は、収録に日本代表のジャージ、

髪の毛にはたくさんの蝶々の飾りをつけられています。

試合の時にも、こだわりでつけられています。

「今日は、39個ついています。サンキューで。

応援してくださって、支援してくださって

有難うございます、という感謝の思い込めてます。」

 

別所さんは、42歳のときに仙骨巨細胞腫を発症。

両足が不自由になり、車椅子での生活を始められました。

45歳の時から、障がい者卓球を始められ、

パラリンピック日本代表としては、

アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロと

4大会連続出場を果たされています。

「気が付いたら4大会行ったっていう意識しかなんですよね。

練習ひたすらやってきて、その中でチャンスがやってきて、

ラッキーもあったりして。」

ただし、海外での大会に出場しなければランキングを

もらえないため、年間数百万円ほど自己負担で

遠征を続けられています。

 

現在68歳で、日本選手団でも最高齢の別所さん。

パラリンピックに行けることで、

海外との選手との交流が嬉しい、とおっしゃいます。

「顔なじみになってきてるし、性別も国も関係なく、

審判にも覚えられたり、”マダム バタフライ”って呼んでくれます(笑)

試合でも本当は、キラキラするものは外してと言われることも

あるんですけど、私の場合は認めてもらえていて、言われないんですよ!」

 

今回の選曲は、エルガーの『威風堂々』。

この楽曲は、選手村から会場への移動中に必ず聞く曲だそうで、

強弱にストーリーを感じ、イメージトレーニングをされるそう。

さらには、普段でも車の中でも聞いていて、

ご自身のテーマ曲のように感じているのだとか。

 

台に付いて打ち合いをする障がい者卓球は、判断のスピードが大切。

「ラケット面で、どっちに来るか判断して構えないと。

ネットに来てから判断をしてたら遅れてしまいます。

そこの見極め、勘、予期が重要で、目が大切ですね。

一番ハマったのは、お手玉です」

お手玉に文字を書き、それを見ながら回すというのが、

別所さん流の動体視力のトレーニング!

 

トレーナーがいない分、自身で考えて行うのが楽しい!とも。

「大会も全部自分で管理していて、カレンダーずっと見て。

ノートもあるんですけど、生活の中で見えるように大きくして!

試合相手のことも分析して、考えるの大好き!」

試合が終わってからでも、会場を回り、

選手の研究をする時間を設けるというほど、努力家でいらっしゃいます。

 

さらに、今日誰と会ったか、も手帳に書き込むほどの”メモ魔”!

「駅で、どんな人に声かけられたとか。

イケメンだったとか、 写真撮られたとか(笑)」

 

お話の続きは、また来週伺います!