親子で楽しむ鳥取!~1~|旅人:井門宗之

2017-01-26

 

井門「いやぁ、凄い広さですねぇ!」

永尾「あそこの上から走って下りる人もいるのかな?」

慧「僕も前に駆け下りましたけど楽しいですよ!」

河合「はぁ、はぁ、はぁ…。あの、まさか、あの坂を登るんですか…?」


地球って凄い!!


そう思わず叫んでしまうのが鳥取砂丘であります。

今回のロケでは取材先では無かったものの、

車で近くまで来たので「せっかくだから!」と(言ったのは河合さん)、

砂丘を登り景色を一望出来る場所まで足を伸ばしてみました。

*KIKI-TABIは取材じゃないところも本気で楽しむのです!


でも楽しむのは我々ではなくてリスナーさん(笑)

今回は特に『親子で楽しむ鳥取!』がテーマですから、存分にお楽しみください!

 

 

 

 

 

 

 

親子で楽しむ…ひと口に言っても色々ありそうですよね。

その中からまずKIKI-TABIが向かったのは『白兎神社』です。

 

 

 

 

 

 

 

 

鳥取と言えば『因幡の白兎』の神話が有名ですよね。

ワニザメを騙して怒りを買った兎が皮を剥がれ痛がっているところ、

大国主命に助けられる…というお話し。

大国主命は兄神達と共に八上姫を妻に娶ろうと旅をしている最中でした。

先を進んでいた兄神達は兎を見つけると、あろうことか痛みが増すように、

わざと間違った治療法を教えます。案の定真っ赤になって痛がる兎。

そこに現れた大国主命は真水で身体を洗い、蒲の穂でくるむ様に勧めるのです。

すると、なんと言うことでしょう!兎の身体は元通りのフッサフサに!

しかも実はこの兎は八上姫の使いで、大国主命と八上姫の仲を取り持ったと伝えられるのです。


河上「この白兎神社は、その白兎を祀る神社なんですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

お話しを伺ったのは宮司の河上博一さんです。

河上さん曰く、蒲の穂には止血の作用も認められるそうで…。



河上「日本最古の書物に蒲の穂で身体を治したとある事から、

ここは日本医療発祥の地とも言われているんです。」



季節的にすっかり枯れてしまっていたけど、

参道の途中には兎が身体をくるんだ「蒲」や身体を洗ったとされる「御身洗池」もあるんです。

 

 

 

 

 

 

 

河上「大国主命と八上姫の仲を取り持った訳ですから、

縁結びのシンボルとして全国から沢山の方が御参りにいらっしゃいますよ!」



参道には沢山の兎像が並んでいるのだけど、そこには白石が積まれている。

これは「結び石」という縁結びの石で、上手に投げて鳥居の上に載せたり、

兎の像に積んだりして願掛けをするのだとか…。

 

 

 

 

 

 

 

なんせ日本最古の書物に出てくる白兎をお祀りする神社。

創建はかなり遡るんだろうなぁ…と聞いてみると。



河上「実は戦乱の世に一度焼失してしまいまして。

400年前に再興されたのは間違いないんですけど、

いつ創建なのか明らかではないんです。


しかし…。


河上「実は本殿の下に皇室を表す菊の御紋が記されているんです。

しかし先程も申し上げた通りで、いつこの神社が創建されたのか明らかでは無いんです。

おそらく創建に皇室のどなたかが関わったのでは…と思われるんですけど。」


井門「これはかなりミステリーですねぇ…。」



では、ここでクエスチョン!(違)

クエスチョンは無いのですが、

この神社の造りは出雲大社の『大社造り』を少し変形させた様式。

立派なしめ縄も出雲大社に納めている職人さんの手によるもの。

何となくの歴史のヒントはあるのかなぁ…。



河上「今年は酉年です。十干では丁、十二支では酉。

『丁酉』には祓いの意味があるんですね。昨年は自然災害など色々な事がありましたが、

今年は昨年の悪いところを祓っていただけたらと思います。」

 

 

 

 

 

 

 

 

縁結びの神、白兎神社。

せっかくだから僕らもおみくじを引かせて頂きました。

作家の河合さん…大吉!

Pの井門…凶!

 

 

 

 

 

 

 

まじか!?

これ、今年のKIKI-TABIは大丈夫なんだろうか(笑)

いや、河上宮司、こんな事もありますよね?



河上「いや、珍しいですねぇ(笑)

珍しいんかーい!

 

 

 

 

 

 

 

因みに前回の三朝温泉のロケ中、何十年ぶりかにおみくじを引いた永尾Dも大吉でした…。


はい、気を取り直してっ!!

続いて向かった『親子で楽しめる場所』は因州和紙の工房です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国指定の伝統工芸品でもある因州和紙。

その和紙の紙漉き体験が出来るあおや和紙工房さんにお邪魔しました。

館長の山田正年さんにお話しを伺っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

山田「因州和紙は約1300年前から作られていましたが、

ここ青谷では戦国時代から産業になっていったと言われています。

和紙の原料は3種類ありまして、雁皮三椏なんです。

有名なのは楮ですけど、それぞれ表情が違うんですよ。」

工房にはそれぞれの原料で作った和紙があるのだが、確かに表情が違う。

因みに三椏は紙幣に使われるのだとか。



山田「原料と漉き方で紙の質が変わってきます。

良い原料が無ければ、良い和紙は出来ないんです。」



確かに今は和紙を目にする機会も極端に減ったかもしれない。

ともすれば障子も襖も無いお家も多いだろう。



山田さんの小さな頃は障子や襖は勿論、和紙は番傘などにも使われ身近なものだったそうな。

山田「洋紙100年和紙1000年と言います。

正倉院の文書の中に『因州和紙』と押印された物が発見されるくらいですから。

それぐらい和紙は洋紙と違って長持ちするものなんです。」



う~ん、聞けば聞くほど奥が深い和紙の世界。

そんな和紙をより身近に感じて貰う為に、こちらでは紙漉き体験が出来るのです!

大きな物だと40~50分で、ハガキサイズだと15分位で完成するマイ和紙!

ここからは山田さんと、紙漉き職人の長谷川浄二さんの御指導で、井門も体験することに。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハガキ作りの工程は簡単に言うと、

紙を漉く⇒型を付ける⇒色を乗せる⇒水分を抜く⇒100℃の鉄板で乾かす、であります。

丁寧に教えて頂くので子供でも上手にオリジナルの和紙を作る事が出来るのだが、

もうね、この作業、夢中になっちゃうのです(笑)

以前飛鳥山の紙の博物館でもハガキ作りを体験しましたが、

なんだろうなぁ、オリジナルの和紙のハガキ作りって、テンション上がります。

体験された方の中には物凄く時間をかけて1枚の作品を作った方もいたとか…。

あぁでもない、こうでもない、と言いながら、井門Pの作ったハガキがこちら!

 

 

 

 

 

 

 

長谷川「素晴らしい!



山田「ハートからオーラが出てるね!



井門P「こういうの隠せないかならなぁ…。



スタッフ「失笑



なんだよ!失笑するなよ!上手に出来てるじゃないか!…たぶん(笑)

ほら、ちょっと赤が滲んじゃってるけど…なんか元気が出るじゃない!?

何にせよ、お子さんと一緒に伝統の和紙作り体験が出来る工房。

山田さん、長谷川さん、貴重な体験を有り難うございました!

 

 

 

 

 

 

 

さて、白兎で『白』、和紙で『白』ときて、続いては『ピンク』です!

鳥取県と言えばカレールウの購入量が日本一になったり、

僕みたいなカレー好きにとって気になる県なのですが、

そんな鳥取にカレーピンクにしちゃった方がいらっしゃるのです。

しかもピンクなのはカレーだけじゃない…とか??

我々はそんなピンクの料理が頂けるという大榎庵にお邪魔しました。

 

 

 

 

 

 

 

ピンクの料理の仕掛人はブリリアントアソシエイツ株式会社、

代表取締役の福嶋登美子さんです。

 

 

 

 

 

 

 

そもそもは鳥取を「漫画王国にしよう!」という平井県知事の号令の元、

何か出来る事はないかと探していた福嶋さん。

確かに鳥取には「コナン」「鬼太郎」という男の子の漫画キャラはいるけど、

「女の子のキャラがいない!」事に注目したんだそうです。



福嶋「仁風閣という白亜の洋館が鳥取にはあるんですけど、

そこに住んでいる美しい四姉妹というキャラクターを考えたのが始まりなんです。

4人もいれば1人くらいは自分に重ねる事が出来るだろうって(笑)」



華の四姉妹を作り上げたところ、

今度は平井県知事から『鳥取をカレー王国に!』との大号令が(笑)



福嶋「漫画王国の後はカレー王国ですから困りましたよ(笑)

お店は和カフェとして営業していたんですけど、

こうしたお店で『カレーをメニューにのせてください!』との依頼がきまして。」


井門「それで誕生したのがピンクのカレーなんですか?」


福嶋「和カフェでカレーでしょ?どうしようか悩んでいたんですけど、

折角だからキャラクターに合うカレーをと思ってピンクのカレーは作れないかなと。」


井門「周りはビックリしたでしょうね(笑)」


福嶋「えぇ、大丈夫か?と(笑)

そしたら料理長がビーツを使えばピンクを出せますよって。」



こうして出来上がったのが鳥取県産のビーツを使ったピンクのカレーなのです!

福嶋さん御自身もピンクがお好きとの事で(当日の御召し物もピンク!)、

名前も四姉妹に合わせてピンク華麗となりました。

 

 

 

 

 

 

 

こちらには他にもピンクの醤油、ピンクの粉山葵、ピンクのマヨネーズがあるのですが、

ピンクの商品で一番最初に出来たのがピンクカレーだったそうで。



福嶋「ピンクカレーのお披露目は

代官山ファッションショーから始まったんですよ!」



さすが、徹底している…。いや、福嶋さんの行動力が凄いのだ。

今やネットで購入する事も出来るピンク華麗だが、

このカレーをレトルトにするのに苦労されたとかで、2年半の月日を費やしたそうな。

そんなピンク華麗、頂かない訳にはいきません!

注文する人の度肝を抜く、カレーの常識を覆すカレーが…これだ!

 

 

 

 

 

 

 

まず見た目が完全にピンク(笑)

そこにアスパラ、ゆで卵が乗って…うん、ピンクじゃなければカレーなのだ。



福嶋「ピンクって甘いイメージがあるじゃないですか?

でも折角作るなら本格的な物を作りたかったので、味は本格的なんですよ。」



そう言われつつ、スプーンで一掬い。

恐る恐る(カレーを恐る恐る口に運ぶのは激辛以来だ!)口に運ぶと…。



井門「あぁ…!!これは旨いっ!

しっかりとスパイスの香りもして、しかも辛口ですね!!」


福嶋「はい、そうなんです(笑)

今ではこのカレーを食べに外国から女性が一人でいらっしゃる事もあるんですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

パッケージのインパクト、そして華麗なる四姉妹の設定、本格的な味。

全てが相まったピンク華麗は様々な賞を獲得するに至ったのだ。



福嶋「こんなのあるんだ大賞最優秀賞でしょ、

地方創生賞経済産業大臣賞も頂きました。」



今では県知事も『鳥取の色をピンクに!』と言っているとか(笑)

とは言えやはりピンクシリーズの人気は女性をターゲットにする上での、

商品パッケージのアイデアが素晴らしいことにもよる。

だって全ての商品がまるで化粧品の様なんですもん!



永尾「ピンク醤油とか化粧台に置いておいたらさ、

間違って顔に塗っちゃうよね(笑)


福嶋「ハンドバッグに入れても可愛い物を…って作っていて、

そうやって作っていたら、お化粧品みたいになっちゃった(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

現在は外国でも商品のプロモーションを積極的に行っている福嶋さん。

ピンクの粉山葵がヨーロッパでは人気になっているのだとか。



福嶋「ホースラディッシュを使っているんですけど、

水を少量入れて混ぜると山葵になるんですね。

かなり辛いんですけど、向こうの(外国)方は最初分からないようで(笑)

試食してみて物凄く驚かれる方が多いです。」


僕らはその後、ピンクの醤油や山葵を使ってお料理を頂いたのだけど、

どれもが目で楽しくて、しかも美味しくて、自然と食卓に笑いが生まれていくのです。

 

 

 

 

 

 

 

ご自身の好きな物を、地元の食材を使って今や世界に向けて発信する福嶋さん。

やはりピンクは人を元気にさせる色なんでしょうね!

 

 

 

 

 

 

 

そう言えばこのパートのスタジオ台本に、

『インタビューの中では、まったく触れられていないんですが、

実は、我ら井門さん、真っ白い生地に金の刺繍が美しい貴族の衣装に着替えて、

カレーを頂いていたんですよ・・・』ってあったぞ。おい、永尾D!なに編集してんだよ!

ちゃんと着替えの時間まで取って、正月早々貴族の格好でカレー食ってノータッチか!?


ちっきしょーーー!!!!!!

 

 

 

 

 

 

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