寒川神社!八方除けで新年度を迎えよう!|旅人:井門宗之
2019-03-29
沢山の仲間が散っていった…。
2度の大きな病気で長期の戦線離脱を余儀なくされるもの…。
原因不明の症状で現場で倒れるもの…。
担当番組の記念すべき10周年の日に救急車で運ばれるもの…。
年明け早々の1月4日に肺気胸で入院するもの…。
ミラクル「いやぁ、これで無事なのは作家の僕と河合さん、
後は永尾Dと仏の横山Dだけでゲスなぁ。」
井門「横山さん、一番年上だけど一番元気なんじゃないですか!?」
仏「ははは!僕だって血圧の薬とか飲んでるんだけどね(笑)」
河合「でもほんと、元気が一番ですからね~!」
井門「ほんとに皆さん気を付けましょうね!」
一同「本当ですねぇ…。」
ヴーヴーヴー(スマホの振動音)
ヴーヴーヴー(スマホの振動音)
井門「はいもしもし?」
仏「すみません~横山です~。」
井門「あっ、横山さん!どうされました??」
仏「ちょっと嬉しくないご報告がありまして…。」
沢山の仲間が散っていった…。
一番年上で元気だと言われながらも、結局入院してしまったもの…。
ミラクル「こ…これはもうダメでゲス!」
永尾「この中で無事なのはもう俺達だけか…。」
河合「やだー!怖いー!」
井門「こうなったら番組を挙げてお祓いに行こうか。」
ミラクル「そうでゲス!こうなったら最強の神社に御祈祷して貰うでゲス!」
永尾「となると…。」
一同「寒川神社だ!!」
相模國一之宮 寒川神社
古来より唯一の八方除けの神様として人々より厚く信仰を集める神社である。
その歴史は古く、およそ1600年前に創建されたとされ、
戦国武将・武田信玄が戦勝祈願に訪れた神社としても知られている。
とにかく四方八方からの災いを除いてくださる神様が寒川神社の神様なのだ!
8名中5名が健康に難有りのキキタビにとって、
これほどまでに心強い神様がいるだろうか!?
という訳である晴れた日のJR宮山駅前。
今回の我々陣営は無傷のミラクル吉武に全国の夜を知り尽くした永尾D、
そこに救急搬送の井門Pと橋本カメラマンの4名で…ん??
ミラクル「あー、モシモシ。はい、はい、あー、分かりました。
では先に行ってますねー。」
井門「今日は他のスタッフは来ないんだっけ?」
ミラクル「仏の横山Dが来るでゲスよ。」
井門「神様のお膝元に、仏が…。」
という訳で後ほど合流する横山Dを合わせた5名で寒川神社を御参りすることに。
もちろん、スタッフ云々っていうのは裏テーマで(裏のエピソードが長すぎる)、
リスナーの皆さんに八方除けで新年度を気持ちよく迎えて欲しい!
そして新年度もKIKI-TABIがよい旅が出来ますように!ってのがテーマですよ!
そんな公私混同な旅なんてするわけないじゃないですか!
公私混同なんてちょっとくらいしかないですよっ!(ちょっとはあるんかい)
井門「いやぁ、しかし宮山駅って無人駅なんですね。」
永尾「そうなんだよね、こんなに大きな神社がある町なんだけど…。」
ミラクル「駅自体は物凄く小さいんだよなぁ。
で、ここから道路沿いに10分くらい歩くと寒川神社なんだよね。」
宮山駅を降りると目の前に「相模國一之宮」と書かれた大きな看板も掲げられている。
しかし駅はそんなに大きくない。ん~?みんな電車は使わないのか?
そんな疑問が頭をよぎりつつ神社へ向かうと、その謎が解けた。
井門「あぁ、神社の駐車場が第一から第四まであるんですね。」
そうなのです。寒川神社は全国でも唯一の八方除けの神様。
お正月から節分にかけてとんでもない数の参拝者が訪れます。
そしてやはり皆さんお車でいらっしゃるとの事で、
それでもお正月は神社の駐車場に4時間待ちの列が出来るとか。
…やはり寒川神社は凄い…
そんな想いを胸に(駐車場の広さで感心しないの)一の鳥居をくぐり敷地内へ。
鳥居の中は勿論御神域。参道を歩くとなんとなく神聖な雰囲気に包まれます。
井門「おぉ!!なんだなんだ、あの巨大な狛犬はなんだ!!」
橋本「ほんとだ!凄いですね!」
井門「GANTZだったら動き出すやつだよね!」
橋本「なんだか分からないけど罰あたりだろ!」
井門「(。´・ω・`。)」
犬上「この狛犬ですが、2体とも狛犬ではないのをご存知ですか?
向かって右側、口を開けているのが獅子。
向かって左側、口を閉じて角が生えているのが狛犬なんですよ。」
そう教えてくださったのが、今回御案内頂いた権禰宜の犬上亙佑さん。
井門「めちゃくちゃ大きいですね…。」
犬上「はい、はっきりとは言えませんが、
これだけの大きさの狛犬を祀っている神社はなかなか無いと思います。」
井門「なるほど…あっそれと、門の所に菊花紋が入った大きな提灯が飾られていますけど、
天皇家ゆかりとか何か関係があるんですか?」
犬上「当社と天皇家にゆかりは特にありません。
ただ寒川神社は神社本庁から別表神社とされている神社で、
こうした事が許されているんです。」
…やはり寒川神社は凄い…
そんな想いを胸に(単純か)拝殿の前へと向かいます。
井門「やはりお正月の時期はかなりの方がいらっしゃいますか?」
犬上「そうですね…三が日で約50万人の方がいらっしゃいます。」
一同「約50万人!?」
犬上「はい、年間だと約250万人の方がいらっしゃいます。」
井門「おぉ…やはり寒川神社は凄い…。
いや、実はワケあってこの番組も御祈祷を頂きに来たのですが、
そもそも寒川神社は唯一の八方除けの守護神なんですよね?」
犬上「はい、そうです。
その前にそもそも八方除けについてはご存知でしたか?」
井門「はい…なんとなくは。」
犬上「八方除けをきちんと説明すると難しくなってしまうのですが、
簡単に言うと、人は昔から方角…八方位を基本としてその吉凶を判断してきたんです。
今日はどこどこの方角が自分にとっては良くないから行くのはやめておこうとか、
常に気にして生活をしてきました。
でも現代でそれをやっているとキリがありませんよね。
きちんと理解して行動していくのは不可能に近い。
八方除けの概念というのは神社で御祈祷を受けて頂くことで、
四方八方からの災難から守られる…ということなんです。」
井門「めちゃめちゃ心強いじゃないですか!!」
犬上「はい(笑)ただし、これは神社にお参りに来た方々みなさんに言っているのですが、
御祈祷を受けてその年を穏やかに過ごされたのなら、
きちんと御礼の御参りにいらしてくださいね、ということです。
御参りに来て御祈祷を受けて“これで大丈夫だ!”ではなく、
翌年御礼にも来て頂く。そこで初めて完結するのだと思います。」
一同「(゚∇゚;)!!」
井門「俺達は大事なことを忘れていたね…。
そうなんだよ、今日祈祷を受けてそれで終わりじゃないんだ。
きちんと御礼に来て1年の息災を報告に来なきゃいけない。
あっ、そう言えばこちらの神社は視聴率・聴取率アップにも御利益があるとか?(邪か)」
犬上「そういう風に言われているんですが、
当社では特段それについて打ち出している訳ではないんですよ。
芸能の神様でもありませんし…。
ただ以前ドラマのヒット祈願でいらした局の方々がいらして、
そのドラマが大ヒットしたようなんです。」
井門「となるとその噂が業界内で口コミで広まった…?」
犬上「そのようですね。」
井門「聴取率アップは有り難いですけど、
僕らはその前の段階の話ですから!スタッフの健康祈願でお願いします(笑)」
犬上さんにはその後、方角にまつわる渾天儀の像なども見せて頂きつつ、
我々はそわそわしながら御祈祷の受付に進んでいった…。
井門「お幾らでやりましょうかね。」
ミラクル「いやぁ、ここはお任せするでゲスよ。」
永尾「幾らからあるんだろうねぇ。」
犬上「3000円以上からとなります。
寒川神社はご覧の通り、毎日沢山の御祈祷を受け付けています。
多い方だと毎月訪れるという方もいらっしゃいますので、
御祈祷料も3000円からご用意しているのです。」
井門「僕らは番組でのお願いだからなぁ…。
よしっ、ここは1万円でお願いしよう!」
犬上「分かりました。あの、領収書は?」
井門「い・い・い・いりませんっ!!」
ミラクル「こういうのは、領収書貰ったら御利益がなくなりそうで…。」
永尾「確かにそうだね。ここに来ているメンバーで頭割りしよう。」
という事で1万円の御祈祷を受けるのにドキドキする小心者の一行(笑)
その後控室に通され、
“井門さんの座った席は俳優の○○さんが座った場所ですよ”と言われテンションが上がり。
いよいよ御祈祷へと…。
犬上「こちらで白い装束を羽織っていただきます。
身も心も真っ白になって頂いて、御祈祷を受けて頂きます。」
井門「こういうの羽織るとどうしてもバカ殿感が出ちゃうんだよなぁ…。」
永尾「横山さんはアレだね、アレな感じが出まくってますね!」
横山「仏ですから~。(自主規制)」
白装束を羽織り、手を清めた後は本殿へ。
おごそかな中で御祈祷がいよいよ始まりました。
井門「いやぁ…なんか心も身体も浄化された気がしますなぁ。」
犬上「そういう気持ちになって頂くことが大切なんです。」
井門「犬上さん、寒川神社では御守りも人気なんですよね?」
寒川神社では5色に色分けされた御守りも人気があるとの事で、
それぞれの色で御守りの意味が違うそうです。
犬上「はい、白が開運招福・万願成就、紫が健康回復・身体健全、
赤が縁結び・家庭円満、青が成績向上・目的達成、
黄が金運向上・職業繁栄となります。
この御守りの色だけは好みの色を選べば良いって訳にはいきませんね(笑)」
井門「あと期間限定のおみくじもあるんですよね?」
犬上「“幸運を呼ぶおみくじ”と“恋文みくじ”ですね。」
井門「恋文は今更いいので、幸運を呼ぶおみくじを引いてみたいのですが…。」
犬上「ぜひどうぞ!これ、もしアレが出たら凄いですよ!」
井門「えっ!?なにか凄いおみくじでも?」
犬上「(笑)まずは引いてみてください。」
井門「なんだろう?取り敢えず引いてみるか…。(ガラガラガラ)
はい、この番号でお願いします!」
巫女「はい、ではこちらになります。お収めください。」
井門「出た!!吉が出ましたよ犬上さん!」
犬上「はい、可もなく不可もなくで…(笑)」
井門「なんでだよっ!(笑)」
犬上「でも吉はおみくじの順番で言えば大吉の次ですからね。
皆さん勘違いをされているのが大吉の次が中吉だと思っていらっしゃる。
そうでは無くて大吉・吉・中吉・小吉・末吉の順番なんです。」
井門「とすると、上から2番目!
まだこの先に梯子がかけられているよって意味だと捉えれば良いですもんね。」
犬上「はい、どう捉えるかがとても大切なんですよ。
でも実は寒川神社のおみくじには…ゴニョゴニョゴニョ…。」
一同「えぇぇえ!!!!!!」
犬上「更に昔取材でゴニョゴニョゴニョゴニョ…。」
一同「えぇぇぇぇぇええええ!!!!!!!」
そんなやり取りをしながら(笑)、犬上さんの御案内で本殿の裏へ。
犬上「こちらが神嶽山神苑と言いまして、御祈祷を受けた方のみ入って頂ける場所です。」
横山「もう入った瞬間に違う!僕は感じてる!」
犬上「こちらは長い間、誰も入る事が出来なかった場所なんです。
そちらに泉がありまして、元々の寒川神社の信仰はその泉から始まったと言われています。
この泉があったからここに人が集まって、自然と信仰の対象になっていったと思われます。ここが実は本殿の真裏に当たるんですよ。」
井門「あっ、本当だ…。でも長いこと人が入れなかったんですよね。」
犬上「そうなんです。でもそうなると管理の問題が出てきまして。
しっかりと管理をしないと泉の水が枯渇するかもしれない…と。
なので10年前からこうして管理をし、
御祈祷を受けて頂いた方に開放することになったんです。」
この神苑内を散策中に犬上さんから素敵なお話しを聞いた。
犬上「地域の方々の為に、実は寒川神社は病院の経営も行っているんですよ。」
一行「えっ!?病院の経営ですか!?」
聞けば昭和44年より寒川に唯一の総合病院である寒川病院の経営も行っているそう。
当時は母体が違ったそうだが経営難に陥り、
このままでは寒川から病院が無くなってしまう…そんな状況だったそうな。
そこで手を挙げたのが寒川神社。
当時は寒川神社自体もそこまで余裕がある訳ではなかった。
しかし地域の人達の為に…寒川病院の運営に乗り出したというのです。
犬上「寒川神社も運営が大変な時期が長く続きました。
そんな時に助けてくださったのが地元の方々だったんです。
この辺りは農家の方も沢山いらっしゃるので、
今月は○○さんが野菜を持ってきてくださった…とか、
次の月は○○さんが果物を持ってきてくださった…とか、
そうして沢山の方々に助けて頂いた歴史が寒川神社にはあります。
なので地域の皆さんが困っている時は、今度は我々の番という気持ちが強い。
寒川神社は地域貢献に重きをおいております。」
犬上さんのお話しを聞きながら神苑内を歩いていると、
ベンチに座って寛いでいる方や茶屋でのんびりお茶を飲んでいる方の姿が。
池の水の流れを聞いていると、取材している僕らまでリラックスした気持ちになります。
犬上「その舞台で雅楽の演奏会も行われるんですよ。」
地域の方と神様の結びつきの強さ。
寒川神社は確かに全国的にも有名な八方除けの守護神なのだが、
実は何よりも地域のことを護っている神様だったのです。
井門「そう言えば杉の木が沢山あるのに…。」
永尾「俺も思った!」
ミラクル「ゲス!」
橋本「くしゃみが出ませんよね!?」
犬上「そうなんです、花粉症の皆さんがよく仰います。
神社の境内では症状が出ない…と。そんなことは無いと思うんですけど(笑)
でも、神様の近くだと普段は悪さをする花粉も、
悪さが出来ないのかもしれませんね…。」
一同「…やはり寒川神社って凄い…」
その後は寒川神社名物の八福餅を美味しく頂き、
心もお腹も満たされて取材を終えた一行。
こうして寒川神社でしっかりパワーを頂き、
スタッフ一同ホッと胸を撫で下ろしております(笑)
いやでも鳥居を最初にくぐった時と最後に失礼する時では気持ちが全然違ったんですよね。
犬上さんは「その気持ちがとても大切なんですよ。」と仰ってくださいましたが…。
きっとこれで今年度もリスナーの皆さまに良い旅をお届け出来るはず!
そして今年はこれでスタッフ一同元気に旅が出来るはず!
今年度良い旅が出来てスタッフが健康に過ごせたら、
また必ず御参りに来ますからね!
寒川神社の神様、どうか今年度もキキタビを見守っていてください!